檜の床のメリット・デメリット

こんにちは。タッチハウスブログスタッフの平戸です。

自然素材の家を建てようと思っているあなたは、きっと床は無垢板を考えていることでしょう。
木材は種類がたくさんありますが、その中でも日本人の誰もが知っていて身近な木材が檜ではないでしょうか。
強度があり、火にも水にも強いと昔から住宅に使われてきたといいますよね。

でも、床材にすると意外と柔らかくて傷がつきやすいというし、汚れも落ちないと聞くし、実際はどうなんだろう?って思いますよね。

そこで今日は、檜の床材のリビングに13年暮らしている私から見たメリットデメリットについて書きたいと思います。

檜の床材 メリット

あまりオイルを塗らなくてもつやがある
檜の床は何ともいえない自然なつやがあって、触った感じもパインと比べるとしっとり滑らかな感触。
オイルを塗るのは3~4年に一度くらいですが、そうは見えないつやがあります。
檜オイルというのがあるように、檜にはけっこう油が含まれていてそれがにじみ出て天然のワックスのようになるのだとか。
夏はサラサラ、冬はほんのり暖かいという無垢材の特徴がありますが、もちろん檜も当てはまります。本当に気持ちいいです~。

経年で色が変化するので、色んな色を楽しめる
入居当初は白木のナチュラルな色でしたがそのうち色があめ色に変わってきました。
13年前と比べると模様替えしたかのように雰囲気が変わって何だか得した気分です。
我が家の場合は予算の関係で節のある檜を床材にしたので、最初は節がけっこう目立っていたんですが、今は全然目立たなくなったのもうれしい。

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同じように白木の頃は汚れも目立ったけれど、最近はほとんど気にならなくなりました。
これからまた深みを増していくのが楽しみです。

消臭効果がある
にんにくや焼き肉など匂いのきつい料理をしても、匂いが残るということがないし、
前回の雨の日の部屋干しの時も書きましたが、部屋干ししても臭わないんですよね。

檜はフィトンチッドという香りの成分が消臭効果を発揮しているらしく、チップが消臭剤として販売されているほどなんだそう。
床材自体が消臭剤として機能しているのかもしれません。

蚊やゴキブリが入ってこない
我が家はけっこう自然が豊かな場所にあって、庭に出れば蚊もぶよもいるんですが、家の中に入ってくることはほとんどないですね。
13年網戸を変えてないので網戸も相当ボロイんですが入ってこないので、多分檜のおかげじゃないかと...。

ゴキブリも入居当初はみかけることがあったんですが、ここ何年かは全く見なくなりました。
荷物と一緒にやってきたゴキブリが、住み心地が悪くて出て行ったんじゃないかな(^-^;


檜の床材のデメリット

高い
節無しの檜床材の価格には手が出ず節ありにしたけれど、それでも高額で2階や階段はパインにせざるを得なかった...。
やはり檜は理想の木材と言われるだけあります(^^;


汚れや傷がつきやすい
食べこぼし、水滴、雨の吹込み、落下物、ペットの爪、家具の移動...。生活していると床を汚して傷つける要素は山のようにあります。
檜は杉やパインなどに比べると硬く傷がつきにくく、油もあるから汚れも染みこみにくいと聞いていましたが、
まあ、普通に汚れと傷はつきます(^^;ダイニングキッチンやリビングは長時間滞在する場所なので、
何かをこぼしたり落としたりする機会も増えちゃうんですよね。

特に白木の時は汚れが目立つので、最初の5年くらいは「あ!ここが汚れちゃった!」と地味にストレスを感じていました。
特に掃き出し窓の近くは、雨やデッキの汚れが入り込んだりして、美しい白木がどんどん汚れていくのが悲しかった...(T_T)
10年経つ頃には色の変化と共に汚れも傷も目立たなくなり気にならなくなりましたが、
最初の5年は目立つので覚悟しておいた方がいいでしょう。


檜の床材の家に住んでみた実感を通しての、メリットとデメリットはこんな感じです。
我が家の場合は階段や廊下、二階の居室はパインの床材なので、パインと比較して感じた部分もあります。
パインについてはまた次回書きたいと思います。

床は肌に直接触れるので、木材によって住み心地が大きく変わってくると思います。
納得いくまで調べ、いろんな木材に触ったり、住み心地を聞いたりしてみることが、
本当に自分に合った住空間を手に入れる道だと思います。
この記事が少しでもあなたの家づくりの参考になればうれしいです!

ご質問などありましたら何でもお答えしますのでコメント欄にどうぞ!

それではまた次回お会いしましょう!

自然素材の家で部屋干しすると匂わないってホント?

こんにちは。タッチハウスブログスタッフの平戸です。

雨が降らずにカンカン照りだった夏が終わり、秋雨のシーズンがやってきましたね。
秋雨というのは夏から冬の季節の変わり目で、夏の暖かい高気圧と冬の冷たい高気圧がせめぎ合いで雨が降るらしいです。
梅雨の時期同様、洗濯物を外に干せない日が増えてきますね。

日本は雨が多いので洗濯物を室内に干す時間がとても多いですよね。そうなると気になるのは部屋干しの臭いではないでしょうか?
部屋干し専用の洗剤、除湿器、スプレー式の消臭剤などがたくさん売られていますもんね。

実は自然素材の家で使う、無垢の木材や漆喰、畳、障子、ふすまなど、日本古来からの建材は、部屋の温度、湿度を調節し、
においを吸収する効果があると言われています。つまり、部屋干しをしても洗濯物も臭わないというのです。

でもそれって実際どうなの?本当かなあ?って思いますよね??

そこで今日は自然素材の家で13年間部屋干しをしている私の実感を書きたいと思います。

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部屋干ししても臭わないは本当か?

本当です(*^^*)
私は専門家ではないのでただの実感でしかないのですが、13年部屋干しをしてきて、臭いなと思ったことは一度もありません。

実は13年の間に洗剤も色々と使ってきました。最初はそのせいで臭くないんじゃないかと思っていました。

☆界面活性剤ゼロで重曹主体の粉状洗浄剤「バジャン」「浄」
☆界面活性剤ゼロの液状洗浄剤「海へ」
☆洗浄剤がいらない洗濯リング

こういった有機成分の入っていない洗濯洗浄剤を使っていたので、臭くなる原因となる有機物質が少ないせいなのかなと思っていたのです。

でも子供がだんだん大きくなり汚れが増してくると、有機成分の入った通常の粉せっけんや液体せっけんも使うようになりました。
子供が高校生になり部活の汚れと臭いに耐え切れず、香りの入った合成洗剤を使うこともでてきました。

でもこういった粉せっけんや合成洗剤で洗濯したものを部屋干ししても、全く臭くなかったんです。

周囲には部屋干しの洗濯物の臭いで悩んでいる人がけっこう多いのですが、遊びに行ったりすると、
ビニールクロスの壁に合板のフローリングというお宅が圧倒的に多くて、やはり建材の影響が大きいと実感しました。


我が家のリビングと居室は、ホタテの貝殻を原料にしたホタテ漆喰壁というものです。
貝殻の細微な穴が部屋の温度に応じて水分を吸ったり、吐いたりする調湿効果もあるし、消臭効果もあると言われる壁材です。
トイレ、洗面所などの水回りは調湿効果がもっと高いと言われる珪藻土で施工しました。

ホタテ漆喰壁は、珪藻土や本漆喰にくらべて消臭・殺菌効果は低めと聞いていましたが(大分安かったので仕方なし(-_-;))それでも全然部屋干しの洗濯物が臭わないです。
全空間を珪藻土や本漆喰にできればもっと快適かもしれません。

そして床材は一階が無垢のヒノキ、二階が無垢のパインです。ヒノキもパインも針葉樹で、フィトンチッドといういい香りの成分が広葉樹よりたくさん含まれているんだそう。
これには消臭や抗菌作用があるそうで、その影響もあるかもしれません。消臭に重きをおきたいなら針葉樹の床材を選ぶという選択肢もアリだと思います。

家の中は果てしなく繰り返される地味な掃除、洗濯、片付けの場所。見た目のステキさも大事ですが、機能性もとっても大事です。
自然住宅は、部屋干しに関しては多分除湿器並みの高性能を発揮すると私は思っています。
床材と壁材は一番面積が多く、一番触れることが多く、一番機能が発揮される建材なので、妥協せずに実際に触ったりして体験して選んだ方がいいと思います(^^♪

タッチハウスでは本漆喰も、珪藻土も、無垢の床材もコストアップすることなく施工できるとか!いいなあ。うらやましい。

今日は部屋干しについて、私の超個人的な感想をお話しました。ご質問などありましたら何でもお答えしますのでコメント欄にどうぞ!

それではまた次回お会いしましょう!