窓を生かしたお部屋が広く感じる間取り計画

こんにちは、タッチハウス広報の平戸です。

自然住宅を建てようと思っているあなたは、家と外とがゆるく自然とつながるような開放的な間取りを考えたことがあるのではないでしょうか。

家の中と外が自然とつながるというと、縁側やウッドデッキ、そして大きな窓などがありますよね。

特に大きな掃き出し窓は太陽の光をたっぷり取り入れることができ、庭の自然も近く感じられるので、リビングやダイニングに掃き出し窓をつけたいと考える方は多いのではないでしょうか。

でも、大きな窓は寒いんじゃない?掃除はどうなんだろう...?実際の使い心地が気になりますよね。

そこで今回は、リビングの南面に大きな掃き出し窓を設置して13年住んでみた経験から、大きな窓ガラスの良かった点、イマイチだったなと感じる点をお伝えしたいと思います。

リビングの大きな掃き出し窓 良かった点

我が家ではリビング・ダイニングの南側に約2.6mの掃き出し窓を2枚つなげ、合計5.2mの開口部にしています。
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明るく、夏涼しく、冬暖かい

やはり何といっても日差しが入って明るいのがいいですね。曇りの日でも日中リビング・ダイニングの電気をつけることはほぼありません。日差しが入るので冬はとても暖かいです。

ガラス窓は真南に向いているため、夏は太陽の位置が高いのであまり日差しが入ってこないので暑くなりません。こんな風に夏涼しく冬暖かくなるよう光の入り方や風の通り道を設計するのも自然住宅ならではですよね。

「自然住宅建てます」という住宅会社はたくさんありますが、無垢の床板にして塗り壁にするだけという会社も多くあります。でも日本の風土にあった設計にしていないと、せっかくの自然素材もかびてしまったり呼吸ができなくなったりということになりかねません。太陽の光や風を取り入れるのを設計の基本にしているのか、それとも暑さ寒さは冷暖房機器でしのぐように設計しているのかは住宅会社の営業さんや建築士さんとやり取りしていくうちに自然にわかってくると思います。

解放感がある

壁に囲まれてるという感じがなく部屋がとても広く見えます。ガラス越しに見えるウッドデッキもリビングの一部のように目が錯覚するようで、8畳ほどの我が家のリビングですがそれ以上に大きく感じます。

庭の植栽や借景を楽しめる

我が家の場合は窓の外にウッドデッキを設け、その先にほんの少し木を植えています。庭自体は猫の額ほどですが、大きな窓なのでお隣の公園の緑も目に入ってきます。自然との一体感を感じられるような眺めになっています。

一番いる時間が長いリビング・ダイニングの窓から見えるものは結構重要です。どんな景色を見て過ごしたいのか、周囲の景観をどのように取り込みたいのか、施主の考えを引き出して形にするのも建築会社の力量だと思います。住んでからのことをイメージして設計している会社は、きっとあなたの想いを形にしてくれると思います。


リビングの大きな掃き出し窓 イマイチだった点

熱が出て行きやすい

冬は部屋の中まで日差しが入って暖かくなりますが、その熱が出ていくのも窓からです。日が沈むと同時にすぐに逃げていっちゃいます。

シャッターがあればその熱を逃がさないで済んだのかもしれませんが、我が家はシャッターはなくカーテンだけなので、やはり寒い夜は熱がどんどん逃げてしまい冷え込んでしまいます。

設計の段階で寒いだろうとは想像はしていたのですが、予算的な問題と、ズボラな自分は毎日シャッターを開け閉めできないような気がしてシャッターをつけませんでした。後からこんなはずじゃなかったとならないように、大きな窓をつける場合は施工会社さんとじっくり相談した方がいいと思います。


磨くのが大変

大きな窓だけに磨くとなると結構な時間がかかります。

特に湿気の多い時期6月から8月位にかけては窓が汚れやすく、1週間で「もうこんなに汚れちゃったの?」と思う事も。まあ、こまめに拭いているときは汚れも落ちやすいので30分ほどでできるんですが...。乾燥してくる冬場はあまり汚れが目立たない時期です。2~3か月掃除をしなくていいことも。ただ汚れが蓄積するせいか落ちにくくなっちゃいます。


外からの視線が気になる

せっかくの大開口もいつもカーテンを閉めっぱなしではあまり意味がありません。でもカーテンを開けているなら、視線を遮るものがないと外から丸見えになってしまいます。

我が家の場合は目の前が公園になっているため丸見え注意です。公園からの視線を遮る植栽やフェンスなどで、目線を遮るようにしています。

重い

窓が1間半と大き目なため、窓自体が重く、開け閉めが地味にストレスです。ハンドルのついていないタイプの窓なので余計そう感じるのかもしれません。開け閉めしやすいハンドル付きのタイプや軽量のタイプがあったら、そちらにすればよかったと思っています。

テレビを置く場所がない

ソファーに座って正面の場所が窓なのでテレビを置く場所がありません。テレビを置くためにはテレビ台も必要ですよね?もちろんそれも置けません。家具や家電を購入する段階になって大分困ってしまいました。

それで8畳の小さいリビングなのにプロジェクターで映すホームシアターシステムを導入しました。見たい時だけスクリーンを下ろして見ればいいので、テレビを置く場所がいらないからです。

ただ、明るい時間はきれいに見れないし、システムを起動させるのがまあまあめんどくさいので見る時間はとても少ないです。子供が小さい頃はあまりテレビ漬けにしたくなかったのでそれで良かったのですが、まあまあ不便なこともあります(^^;今は小さい卓上のテレビも導入して、それでニュースなどは見ています。

テレビの置き場所はしっかり考えておいた方が良いと思います。

以上が私が感じるリビングの大きな掃き出し窓の良かった点、イマイチだった点です。デメリットの方が多くあがっちゃいましたが、もしもう一度家を建てるとして、窓の大きさをどうするかと考えると...個人的にはやっぱり大きい窓をつけるような気がします。この内と外が繋がっているような解放感はデメリットがあっても捨てがたいな...と。

ただ今はいいけど、もう少し年をとって窓ガラスも拭けなくなってきたら困るなあっていうのは思いますね。自動窓ガラス拭きマシーンができればいいなあ。


今回はリビングの大きな掃き出し窓について、私の超個人的な感想をお話しました。窓ガラスの配置や大きさを考える時に少しでも参考になればと思います。経験の豊富な建築士さんに、窓の向きや大きさ、使いやすいサッシなどじっくり相談してみてくださいね。

ご質問などありましたら何でもお答えしますのでコメント欄にどうぞ!

それではまた次回お会いしましょう!

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