自然素材の家は過度に乾燥しないってホント?

自然素材の家は過度に乾燥しないってホント?

こんにちは。タッチハウスブログスタッフの平戸です。

ここのところ急激に寒くなりました。いよいよ冬本番ですね。
冬になると、顔、肘や膝、足、かかと...色んな所が乾燥してきます。
空気中には水分が含まれていますが、気温が低くなると空気中に含むことができる水分量が減ってしまうので、冬は一年を通して最も空気中の水分が少なくなる季節。
乾燥によって皮膚の水分が減ってしまい、バリア機能が働かなくなって、肌が荒れたりかゆくなったりするわけなんです。

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乾燥は肌が荒れるだけではありません。口や鼻などの粘膜が乾燥することにより感染症に対する体のバリア機能も低下してしまうので、病原菌やウイルスが体内に入りやすい状態になると言われています。

もちろん家の中の空気も乾燥してきます。
そこで調質作用があると言われる自然素材が気になりますよね。

よく塗り壁や無垢の床などを内装に使うと乾燥しすぎずに快適だと聞きませんか?
でもそれって本当なのかな?実際にはどうなの?と思うのではないでしょうか?
私は疑り深いせいか、建設会社の都合のいいことばかり言ってるんじゃないの?
などと懐疑的な目で見ていた時期がありました。


そこで今回は、自然素材の家を建てて13年の私が、自然素材の家の冬の乾燥の実態についてお伝えしようと思います。
実際冬を過ごしてみて、乾燥具合はどうなのか、結露はしないのか、体調に変化はあったのか...をぶっちゃけてみたいと思います。


ただ正直なところ家の中に湿度計があるわけではないので、あくまでも私の体感になりますのでご理解いただけると幸いです。

自然素材の家を建てたいと思っているあなたの参考になればうれしいです。


我が家は一階がヒノキの床と畳、壁はホタテ漆喰、二階がパインの床で壁はホタテ漆喰、水回りは床がビニールタイルで壁が珪藻土という内装になっています。


室内が乾燥しているかどうか、体感でいうと実はあまりよくわかりません。
ただ、夜寝ているときにのどが乾燥して目が覚めるとか、のどが痛くなるということはなくなったので過度に乾燥はしていないようだ...ということはわかります。
引っ越してみて実際に変化したことをあげてみますね。

☆肌トラブルがなくなった

うちの子供たちは、冬になると肘や膝の内側や、耳の後ろなどが荒れることがよくあり、病院に行くとアトピー性皮膚炎と診断されていました。
それが、引っ越しをしてから病院に行ってないってことに、しばらく経ってから気が付きました。全く症状が出なくなったんです。
不思議ですよね。全部が全部自然素材のせいではないかもしれませんが、環境の変化は大きかったのではないかなと思います。


☆風邪やインフルエンザなど感染症にかかりにくくなった。

家を建てる前に集合住宅に住んでいたころは、夫は毎冬風邪をひくだけでなく、マイコプラズマ肺炎になって1か月も療養したこともあり、感染症に激弱でした。さらに感染症だけでなく、メニエール病になったり、胆石になったりと若かったのに何かと病弱でした。

それが引っ越しをしてからは、風邪をひく回数がすごく減りました。毎年だったのが3~4年に一回くらいで、しょっちゅうかかっていたインフルエンザにもかからなくなりました。関係ないかもしれませんがメニエールも再発しなくなりましたね。

数年前から単身赴任で寮に住み始めて、今はまた毎年風邪をひいているので、家の環境による違いは大きいなと改めて感じています。

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子供たちも引っ越す前は小さかったせいかもしれませんが、風邪、嘔吐下痢、手足口病、ヘルパンギーナ、溶連菌感染症、アデノウイルス...とずいぶん病院のお世話になりました。

でも引っ越しをしてからは、たまにひく風邪と歯科、眼科くらいで、病院に行く回数がずいぶん減りました。

☆静電気が起きない

以前は服を着たり脱いだりすると、不快な静電気がバチバチ起こったのですが、この家に引っ越してきてからそれが全然ないことに気が付きました。
スカートなどを履くときエレガードという静電気防止スプレーが必須だったのに、13年間一度も買ってないという...。

乾燥すると物の表面が乾いて電気が流れにくくなり、静電気が帯電しやすい状態になると言われています。
だから静電気が起きないということは、乾燥していないということなんですね。

☆結露は洗面所でたまにする

我が家で一か所だけ結露する場所が洗面所です。
先にも書いたように、我が家は水回りの床はビニールタイルです。
壁は珪藻土ですが、洗面所はお風呂からたくさん蒸気が漏れてくる場所だからでしょうか、真冬はガラス窓がうっすら結露しています。
窓枠に垂れるほどではないので放っていますが(^^;

なぜか入居当初のほうが結露が多く、年を経るごとに結露が少なくなってきてる気がします。気候のせいかなあ。

集合住宅にいる時は、「水取りぞうさん」という除湿剤を山のように使っても、北側の押し入れはかびるし、北側の窓は結露がびっしりだったなあ...と、今回この記事を書いていて久しぶりに思い出しました。

以上が私が自然素材の家で13年冬を過ごした体感です。結論を言うと我が家の場合は以前の集合住宅に比べて「乾燥しない家」といえると思います。


乾燥を助長すると言われるエアコン房ではなく、灯油ストーブとオイルヒーターを使っていることも過度に乾燥しない理由の一つかもしれません。

立地もあると思うので「絶対」ではないと思いますが、私の個人的な実感としてはとても快適に冬を過ごせています。


室内が乾燥しても、今は加湿器などもあって快適に過ごすことは全然可能だと思います。

自然素材は人工的な装置に頼らず、自然に快適に過ごしたいという方にとてもいいと思います。

今日は自然素材の家の乾燥状況について、私の超個人的な感想をお話しました。
ご質問などありましたら何でもお答えしますのでコメント欄にどうぞ!

それではまた次回お会いしましょう!