メンテナンスを想定した家づくり
こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。
毎週金曜日は友人と1時間ほどウオーキングをしています。以前住んでいた集合住宅で仲良くなった友人達で、ちょうど同じ頃に家を建てました。
私は建てて13年になるのですが、友人達も14年、15年とほぼ同じ。そのせいかどうかわかりませんが、会うと家の修理やメンテナンスの話で盛り上がります。
偶然、一緒に歩く友達3人とも「家に帰れば~」で有名な某ハウスメーカーで家を建てているのですが、
「戸が閉まらなくなった」
「クロスが剥がれてきた」
などのトラブルがまあまあある様子。
大手ハウスメーカーは高性能と信じて建てた友人たちは、いつも腹立ちがおさまらない様子です。いくら均一化されているとはいえ、施工する技術者の腕によって偏りが出るのは仕方ないのかもしれません。
また、水道などの部品やサッシのゴムの劣化など、消耗品の修理交換の工賃が高いといつもぼやいています。
なんでも水栓もサッシもハウスメーカー仕様になっていて、割高になっているのだとか。
彼女たちの愚痴はまだまだ続きます。
「一生塗りなおさなくていいっていうから、高いタイルの外壁にしたのに、コーキングは劣化しちゃうから15年から20年で交換しなきゃならないっていうんだよ。見積りとったら足場も組んで200万以上するんだって。高くない??
確かに相場と比べると高いですよね。ここもメーカー仕様のせい?
大手ハウスメーカーはデータもあるし、たくさんの人が建てているから安心というのがあります。でも、その安心感はメーカー独自に開発してきた工法や部材のおかげで、そのメンテナンスはまあまあ高いということなんですね。
何でも一長一短があるものだなーと聞いていて思いました。
家は建てるのがゴールではなくスタート。
住んでからのメンテナンスにどのくらいの費用がかかるのか、世界トップレベルの長寿国の日本ですから、しっかりとリサーチしたほうが、間違いなく建ててからの満足度につながります。
こんなはずじゃなかった...というのが一番残念ですもんね。納得してから建てれば満足感は格段に高まります。
私の場合は、内装は無垢の木や塗り壁など交換などの費用のかからないものを選んだり、メンテナンスについても聞いていたので、今のところ想定内なためか、ほとんど不満はないんですよね。納得感、大事です。
住んでみると、間取りや性能と同じくらい大事なのはメンテナンス!というのを実感します。
ただ、メンテナンス費用は契約時に支払うものではないので、契約を急ぐメーカーは契約前にはあまり詳しくは話してくれないんですよね。だから逆にそれをしっかりと伝えてくれるメーカーは信用できるような気がします。自分の利益(契約を取りたい!)より、住む人の利益(トータルでかかる金額を知って納得してから買いたい)を優先してくれるわけですから。
住宅の真価は住んでから10年経ってから。
10年後、20年後を想定して、メンテナンスの計画を立てて費用も提示してくれるメーカーさんは心強いです。そんなメーカーさんに出会えるように、間取りや素材だけでなく、メンテナンスについても色々勉強しておくのを強くおススメします!
ちなみにざっくりと一戸建てのメンテナンスをご紹介しておきますね。金額は一般的な住宅の大きさで計算された、住宅産業協議会「住まいと設備のメンテナンススケジュールガイド(住まいのメンテナンス)を元にしています。
築後5年~10年
防蟻処理:15~20万円(5~10年ごとに処理を繰り返す)
築後10年~20年
外壁の塗装:60から80万円
シーリングの打ち替え:約5万~20万円
屋根の塗装:約60万~80万円
(足場代:25万~40万)
クロスの張替:2000円/m~
給排水器具交換:約5万~15万円
給湯器交換約30万~70万円
築後20年~30年
外壁の張替:約30万~250万円
屋根の張替:約140万~180万円
トイレ便器交換:約20万~40万円
キッチンの交換:約100万~300万円
ベランダの防水パンの交換:約40~50万円
ベランダの防水シートの交換:約30~70万円
随時点検が必要なのもの
ドアやサッシ、網戸、シャッターなどの部品消耗品の交換:一か所1万円~
このほかに和室のある方は、畳、ふすま、障子の交換などもあります。
参考にさせてもらった、住宅産業協議会「住まいと設備のメンテナンススケジュールガイド(住まいのメンテナンス)のサイトがとてもわかりやすかったので、もっと詳しく知りたい方は訪問してみてくださいね。
今回は住宅のメンテナンスについて、私の超個人的な感想をお話しました。ご質問などありましたら何でもお答えしますのでコメント欄にどうぞ!
それではまた次回お会いしましょう!
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