家づくり勉強会 家づくりで絶対にやってはいけない8つのこと

家を建てる方は
多くの方が初めての家づくりで
最後の家づくりとなることが多いでしょう。

まだ家を建てるかどうかもはっきり決まっていない。
予算がどのくらいなのか分からない。
展示場に行ってもしつこい営業をされないか心配。
展示場を見るうえでのポイントもよく分からない。

そんな風に不安を感じている方が多いのではないでしょうか。

人は知らないことを不安に思う生き物です。
ということは知れば不安が
軽減されるということです。
事前に知っておくと
不安を払拭できる事って
たくさんあります。

そこでタッチハウスでは
家づくり勉強会と称して
家づくりで絶対にやってはいけない8つのこと
をご紹介します。

絶対やっていけない8つのことって
何かというと...

1今の状況だけ見て判断する

家を建てようと思っている方のほとんどが
現状しか見えていません。
それは無理もありません。
初めてのことだし
世の中が不安定なのも要因の一つです。
現在の家づくりは親世代の家づくりとは
似て非なるものになっているのです。
そこで今後どうゆうお金が掛かるかをシミュレーションしていく事で
これからの人生計画を明確に出来るヒントが。

家づくりのプロの目から見ると
将来に不安をいだいている事が
本当にもったいない!
今何をすべきか
と思うことがメチャメチャ多いのです。

2表示されている土地の金額+諸費用があるって知ってる?
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土地の購入の際は
建物の表示価格に目がいき
それが総額と思いがちですが
土地の購入には実は諸費用が
たくさんかかるんです。

それを見込んでいないと
最終的に金額が大幅に変わることも...。


3複雑な形の建物にしない

イマドキのデザイン住宅や
流行りの住宅...
オシャレでハイセンスですが
その建物本当に大丈夫?

木造建築40年のプロの目から見ると
危うい所が多すぎる!

4家の予算は建物坪単価ではなくかかる総額費用で考える

ハウスメーカーの広告などでよく
坪単価○○円!
というのを見かけますよね。
それをうのみにして安い!
と思って建てはじめたものの
あれもこれもプラスされて
結局総額がとても高くなってしまう...

そんな案件が後をたちません。
それもこれも全て知識不足だったせい...

そもそも坪単価とは何?
なぜ坪単価で考えてはいけないの?
などなどぜひ知ってください!

5二階建てでないとダメ!とは考えない平屋の魅力
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建築総額を抑えるためには
総二階がセオリーというのが
これまでの常識でした。

でも技術の向上や価値観の変化により
本当にそうなのだろうか?
と考える時代になってきました。

平屋のメリットや魅力とは?

6本当に必要かどうか、無駄なスペースを作らない間取り

ウオークインクローゼット、家事室
パントリー、シューズクローク
吹き抜け、ベランダ、廊下...

そのスペース本当にいりますか?

誰かにとって必要なスペースも
あなたにとっては不要かもしれません。

昔は上下階にひとつづつあったトイレも
今はどちらかに一つが普通です。

自分にとって何が必要で
何が必要でないかじっくり考えてみませんか?

7壁の大きさで考え広く少なく作る収納術

収納はたくさんあればあるほどいい
そんな時代もありました。
でも断捨離がブームになり
たくさんある収納に無駄なものが
たくさん詰まっているだけ...
という現実を知ってしまった人は
収納の在り方を考え直しています。

壁の大きさで考える収納とは?

8ニセモノの自然素材があるって知ってますか?

自然素材をうたう建材は
世の中にたくさんありますが
プロの目からみて
「まがい物」
にしか見えない素材が残念ながら
かなりの量流通しているのが現状です。

勉強会に来ると
そんなニセモノの自然素材と
ホンモノの自然素材の違いが
わかるようになります。
知識があれば
失敗することもありません。

家づくり勉強会は
9月11日(日)です。
ご興味のある方はぜひ
会場に足をお運びください。

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おうち時間が楽しくなる家づくり後編

最近コロナ過の状況で
おうち時間を楽しみたいと
家づくりを検討する方が
だいぶ増えてきました。

そこで今回は
おうち時間が楽しくなる
ポイントをご紹介したいと思います。

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前編では自然素材を使った
居心地のいい空間づくりについて
お伝えしました。

後編の今回は
おうち時間が楽しくなる間取りについて
お伝えしていきます。

変化してきた住宅のありかた

コロナ過の影響では住宅事情に
いろんな変化がありました。

テレワークやzoomなどでの授業参加
なども普通に行われるようになりました。

長く過ごす時間が増えた住まいの中で

自然と触れ合える場所や
家族団らんの空間
1人で過ごせるスペース

などを設けることで
住む人全員が
ストレスなく快適に
暮らせるのではないでしょうか。

自然と触れ合える場所

ウッドデッキ
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ウッドデッキは
家の外と中を緩やかにつなぐ
緩衝材のような場所。

縁側でもなく、バルコニーでもない
内とも、外ともとれる
中間的なウッドデッキがあることで、
暮らしに厚みが出てきます。

家にいながらアウトドアを
気軽に楽しむことが出来ます。

外のおいしい空気を吸いながら
食事をしたり読書をしたり
ワイワイとバーベキューや
ゲームをしたりと

自然の中で暮らしている感覚を
味わうことができます。

植栽&ガーデニング&家庭菜園

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人は花や緑を見ると
イライラが緩和され血圧下がり落ち着いたり

副交感神経が優位になりすぎて
何もやる気が起こらない人が
やる気が起こるという
医学的結果が発表されています。

なぜかというと
人は歴史上700万年もの間森の中で暮らしてきて
未だにそのDNAを持ち続けているから。

人のDNAが変化(進化?)するには2-3万年かかります。
人類は都市生活をするようになってから
まだほんの300年程度しか経過していません。

つまり、森の中で生きるDNAのまま
都市生活を送っているというわけです。

なので家の中から
庭木やお花を見るだけでも
気持ちが落ち着き、
体の調子を整えるのに効果的なのです。

庭木やお花は日常的に
お手入れが必要です。

実はその庭いじりも健康に
いい影響をもたらします。

土に触れ、植物に囲まれて30分間過ごすと
ストレスを受けた時に出る
コルチゾールというホルモンの
分泌率が下がり
気分が向上することがわかっています。

一歩進んで家庭菜園などをすれば
ストレス軽減もできてさらに
新鮮で栄養満点の野菜を収穫できるので
一石二鳥ですね。


家族団らんの空間

開放感のあるリビング
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家族が集まるリビングは
開放感のあるような空間にすることで
リラックス効果も高くなります。

窓から景色が楽しめたり
アウトドアリビングなどを工夫することで、
自然と家族が集まるような場所に。

開放感があると
それぞれに読書やゲームを楽しむなど
余裕をもってゆったりと過ごせます。

みんなで料理できるキッチン
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在宅時間が増える中
"食事を準備する回数"
"キッチン滞在時間"もぐんと増え
主に料理をされる方は
ストレスに感じることもあるのでは。

そこでみんなで料理できる
キッチンを作り
家族を巻き込んでしまうのは
いかがでしょうか。

回遊型のアイランドキッチンは
色んな方向から参加できるため
食材を切る人
煮たり炒めたりする人
盛り付ける人
洗う人
など複数人がキッチンで
活動することが可能です。

いつでも参加できる環境なので
家族がキッチンに集まりやすくなります。

これには副産物もあります。

協力し合って料理をすると
お互いの信頼関係が非常に深まります。
子供は家事の大変さがわかるのと同時に
家族の役に立ててうれしくなるし
夫婦も連係プレーで助け合うので
バディのような連帯感が生まれます。

1人で過ごせるスペース

テレワークが増える中で
快適に暮らす空間を作る秘訣は
気が散らないで落ち着いて仕事ができるよう
工夫することです。

例えば、仕事と生活空間を区切ることで
オンとオフの切り替えがしやすくなります。

仕事部屋を持てない場合でも
リビングの隅にデスクやパソコンを設置して
ちょっとしたワークスペースを設けることで改善することができます。

その際に
簡単なパーティションを設置したり
少し丈のある家具で仕切ったり
大きめのグリーンを置いたりすることで
気持ちを切り替えやすくなります。

注文住宅では自由度の高い設計により
予めワーキングスペースを設けることができるので
その利点を十分生かして工夫することをお勧めします。

タッチハウスでは
自由設計で注文住宅を建てることが可能です。
こちらのページ
詳しくご紹介していますので
よかったらご覧ください。

前後編でおうち時間が楽しくなる家づくりを
ご紹介してきましたが
いかがだったでしょうか?

何か質問などがありましたら
何でもご気軽にご相談くださいね!

おうち時間が楽しくなる家づくり前編

最近コロナ過の状況で
おうち時間を楽しみたいと
家づくりを検討する方が
だいぶ増えてきました。

そこで今回は
おうち時間が楽しくなる
ポイントをご紹介したいと思います。

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おうち時間を楽しく過ごすには
まず過ごす場所が快適でなくてはなりません。

タッチハウスがおススメするのは
床や壁、天井までふんだんに自然素材を使うことです。

ずっといたくなる心地いい空間を作る
自然素材を使う
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ここ何年か
家づくりは高気密高断熱住宅を
作ることに情熱が注がれてきています。

高気密高断熱住宅は
気密を上げて外の寒さや暑さに影響されにくく
省エネで気温をコントロールでき
一年中快適な温度で過ごせる

ということがメリットです。

でも家づくりの予算を考えた時
高気密高断熱は高コストなので
構造材、内装材は安価な合板などを
使う場合が多くなります。

その合板や化学建材からは
微量ながら化学物質が放出されるので
そういった建材が多いほど
シックハウス症候群など
健康への悪影響が問題になっています。

高気密高断熱で
化学建材を多く使った家は
省エネ性能など
目に見える数字で表すことができますが、

自然素材が体にいいかどうか
それを数値で表すことは確かに難しいです。

ただ、人間はそもそも動物なので
自然素材に触れた時の
肌触りのよさや心地よさ
空気のさわやかさや気持ちよさ
などを
身体で感じる方が多いのも事実です。

人工的な空間よりも
自然な空間。

それこそが
何となくずっと家にいたくなる
そんな気持ちにさせてくれるのです。

床材
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自然素材と聞いて
思い浮かべるのは無垢の床板ではないでしょうか。

見た目のおしゃれさもさることながら
天然木のフローリングは機能性が非常に高いんです。

まず
湿気の吸収に優れていること
そして
木の種類にもよりますが
フィチンドットなどにより
いい香りがする
ゴキブリなどを寄せ付けない
などの効果もあります。

さらに、無垢材のもつ質感や温かみはやはり
合板にはない大きな魅力だと思います。

「木の温もり」ってよく言いますけど
実際にさわり比べてみると
無垢材は本当に温かいんです。

メンテナンスという点でも
自然素材を使うメリットがあります。

無垢材の床なら
部分的に剥がれたり傷ができても
周りを少し削れば
元通りの見た目になります。

合板の場合は
はがれてくるとぼろぼろになって
どんどん劣化するので
ある程度の年数が経つと
張り替えをしなければならなくなります。

無垢材の場合
年を経るごとに
味わいを増し愛着が湧く素材なので
張り替えの必要がないんです。

そう考えると
導入する時のコストは高いですが
張り替え工事をしなくていい分
トータルで見ると
逆に安いということになります。

自分で手入れしながら
大切に長く住んでいきたい人には
ぴったりです。

最近は
そうしたライフスタイルを選ぶ方が
増えているような気がします。

壁材

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自然素材でよく知られる珪藻土などは
「呼吸する建材」なんて言われますが
家の中の湿気を吸って
乾燥すると吐き出す調湿効果が知られています。

快適に過ごすためには、湿度がとても重要なのです。

じめじめした夏には湿気を吸着し
乾燥した冬には湿気を放出するので
梅雨時にカビが生えることなんてこともないし
部屋干しの洗濯物が匂うこともありません。

冬も加湿器いらずで
部屋中をちょうどいい湿度に保ってくれます。

また、ビニールクロスと違って
光の反射もおさえてくれるので
目にもやさしく部屋を柔らかな印象にしてくれます。

自然素材の壁も
メンテナンス面でメリットがあります。

床板と同じように
自然素材の壁も
年を経るごとに
味わいを増し愛着が湧く素材です。

クロスは時間が経つと
つなぎ目が目立ってきたり
よくわからない汚れが目立ってくるのですが
漆喰や珪藻土の壁はそういうことがありません。

もちろん汚れをつけてしまうこともありますが
そんな時は
硬く絞ったふきんでこすったり
サンドペーパーなどで
削るときれいになり
あとも全然目立ちません。

クロスだと汚れが目立ってきたら
張り替え工事をしなければならなくなるので
それを考えると塗り壁は経済的だと
いえるでしょう。

タッチハウスではこのように
自然素材で居心地のよい
空間が作ることをおすすめしています。

素材についてはこちらのページで
詳しくご紹介していますので
よかったらご覧ください⇓

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予算の関係で全ての部屋には
無理という場合でも

家族が過ごす時間の長い
リビングの床だけ無垢材に変えるとか
無理のない範囲で取り入れていけばいいと思います。

後編ではおうち時間が
楽しくなる間取りについて
お伝えしていきます。

ウッドデッキ

春ですね。

うららかなお天気の日は
外に出たくなります。

庭にウッドデッキがあると
外の空間がとても身近になりますよね。

ウッドデッキで

バーベキュー
DIY
優雅なティータイム

夢が膨らみますよね。

今回の現場は
そんなウッドデッキの新設工事でした。

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もともとは石造りのテラスがあった場所に
ウッドデッキを作りました。

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木材は水に強いレッドシダー。

レッドシダーは20年以上屋外での風雨に
耐えうる性能を備えた木材です。

なぜ風雨に耐えうるのかというと
内部に「ツヤプリシン」
という物質を豊富に含んでいて

これが
木材腐敗菌という
木を腐らせる菌類の働きに抵抗する
抗菌作用を持っているからなんです。

レッドシダーには
このツヤプリシンに加え
虫害を防ぐ効果のある天然成分(Thujicacid)
も含まれているため
ウッドデッキ材にうってつけの
高い耐久性を備えていると
言われているんです。

そしてハードウッドに比べ
安価なのもメリットです。

またタッチハウスでは
雨水の排水がしやすいよう
反りを利用した加工をしてあるので
さらに雨水に強いんです。

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家と外を繋ぐ空間になり
部屋からはリビングが外に広がって
以前より広くなったような感覚になります。
解放感が半端ない!

こんな風にすてきな
ウッドデッキですが

実は今
木材が危機的な状況になっています。

モノも少なくなり
値段も高騰!

昨年からコロナによって
ウッドショックという現象がおきているのは
耳にしたことがあるかもしれませんね。

もちろんわがタッチハウスでも
大きく影響を受けています。

物によってバラツキありますが
今年に入っても品物が出てきたかと思ったらすぐに無くなり
まだ高止まり...。
商品の見積金額は時価相場になっていて、
商品が来てみないとわからない状態が続いています。

というわけで今現在は
見積をさせていただいた金額で
できない可能性が高いという
信じられないような事態が起きていて

本当にお客様にはご迷惑をおかけして
しまっています。
申し訳ない気持ちで
いっぱいですが
ご理解いただけると
大変ありがたいです。

とはいえ
長年工務店をやっていて
材木を手に入れるツテはあります!

時間は少し多めに見ていただくようになったとしても
ご希望に添える体制は十分に整っておりますので
ご安心ください。

何かご相談がありましたら
何でもお聞きください。

祠の修繕

今回は地域の祠の修繕を任されました。

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神社仏閣の建築物は
特有の決まりごとがあり
伝統技術を継承している宮大工が
行うことが多いのです。

代表の山田は若いころ宮大工の棟梁の元で学び
宮大工の技術を持っていることから
こういった仕事を頼まれることがあります。

そもそも宮大工って?

名前は聞いたことがあっても
実際にどれ程の技術や実力があるかということは
ご存じない方も多いのではないかと思います。

宮大工というのは主に
神社や仏閣などの伝統建築を
手掛ける職人のこと。

宮大工の歴史は飛鳥時代(7世紀頃)に
朝鮮から来た二人の僧侶が
飛鳥寺を建てたことから始まったそうです。

聖徳太子もこの二人の僧侶から教えを受け
法隆寺を建立したといわれています。

神社や仏閣は「木組み工法」で建てられているので
木組みの技術を習得している大工でなければなりません。

木組みに使う木材は
工場であらかじめ加工された木材を使うのではなく
木材を自分の手で削って
木組みの木材を作り出しています。

これは家屋大工と宮大工の間の
決定的な違いです。

「木組み」は建物の骨組みにおいて
釘や金物を殆ど使わず
木自体に切り込みなどを施し
はめ合わせていくことで
木と木をがっしり組み上げていく技術です。

木材の加工を全て「手刻み」で行うには
「木を読む」という作業が大変重要です。

木の生育常態やそれぞれの木の性質を読み
どういう用途に適すのかを読むのです。

「手刻み」された「継手」「仕口」と呼ばれる技術によって
材と材を強固に繫ぎ合わせ
地震の多い日本の環境から建物を守ります。

「継手」とは木材の長さが十分でない場合に
長さを継ぎ足すときに使われる技術で

「腰掛鎌継ぎ」「台持ち継ぎ」「追掛け大栓継ぎ」など
70くらいの種類があるとされています。

これにはパズルを組み合わせるような複雑な知識と共に
正確に材を削る技術が要求されます。

材をはめ込んでしまうと表面からは
全くその複雑さは見えないばかりか
繫ぎ目も殆ど分らないくらい精巧なものです。

「仕口」とは2つ以上の材を
ある角度に接合する技術で
土台と柱のつなぎ目、梁と桁のつなぎ目など
それぞれの材を組むときに使われます。

「兜蟻掛け」「大入れ蟻掛け」などと呼ばれるものがあります

このような宮大工の優れた技術は
現在の建築工学から見ても
非の打ち所のない技術だと言えるそうです。

一般の大工は2~3年の修行で
一通りの仕事ができるようになりますが
宮大工は一人前と呼ばれるまでに
最低でも10年の修行が必要とも言われます。

山田が修行した宮大工の棟梁は
宮大工の伝統を守りながらも
墨付けなど従来のやり方とは違った、
関数で建物を考える
ということをしていて

論理的な計算と昔ながらの方法

この二つを融合させた建築方法を
山田に伝えました。

山田はこの方法を元に
独自に勉強も重ねて

現在は数も少なくなった
宮大工の技術を継承しつつ
関数を使った理論的な計算もできる
稀有な技術者として
地域の建築を支えています。

といっても今回は
朽ちた足元の修理(^^)

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材料は欅(けやき)
ウキス欅と呼ばれる
大木で狂いのほとんどない
木の目の細かい飴色の
木肌の材料で作りました。

色つけるのがもったいないくらいの
良い素材。

無事に収まりました。
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地域の大切なものを
当社の技術で守ることが出来るのは
とてもうれしいこと。

この地で37年営業させていただけている
ことに感謝して
これからも地域貢献していけたらと
思っています。


シロアリに好かれる家・嫌われる家vol4

春分の日が過ぎ、日増しにあたたかくなってきましたね。

春になると怖いのがシロアリです。

シロアリが活動のピークをむかえるのは春(4月~6月)。
羽アリが大量に発生して気が付くことが多いのです。

シロアリは木などを分解して土に還してくれる
地球の循環にとって無くてはならない生物ですが
家の土台などに住みつくと
木材から断熱材まで食べてしまう怖い存在です。
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そこで今回のシリーズでは
「シロアリに好かれる家・嫌われる家」
をお伝えします。

この記事を読むと
シロアリの好みに詳しくなれます。

その結果
シロアリ被害に合わない家を
作ることができるようになれます。

VOL1ではシロアリに好かれる家の特徴
V0l2ではシロアリに嫌われる家の特徴
VOL3では雨漏り対策【これから家を建てる場合】をご紹介しました。
4回目の今回は雨漏り対策【建ててからの場合】をご紹介します。


乾燥
太陽の光
硬くて香りのある木

シロアリが嫌いなこの条件を揃えても
シロアリは生き延びてしまう
という話を
VOL2でご紹介しました。

ではこれをやっても意味がないかというと
そんなことはないのです。

シロアリがやってくる可能性は
どんなに対策をしても
ゼロにはなりませんが

対策をしなければ
確率はどんどん上がるだけです。

決定打はなくても
バントや内野安打など小さなヒットを
コツコツ積み上げることが

シロアリがやってくる可能性を
ゼロに近づけてくれます。

ということで
ベストなシロアリ対策は

今できることを
可能な限り全て行うこと

につきます。

庭に枕木・ウッドデッキ・板塀・鉢植えなどを置かない
植木の立ち枯れに注意
換気口の近くに物を置かない
雨漏りがあればすぐに修理する
壁の損傷もすぐに修理する

などを続けていれば
だいぶシロアリに嫌われるでしょう。

そしてシロアリが近くまで忍び寄っているかどうか
チェックすることもとても大事です。

自分で基礎部分や近くに蟻道がないかチェックする
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蟻道は目で見て簡単にわかるので
定期的に家の基礎や庭に蟻道がないか
チェックしてみましょう。

定期的に業者さんにチェックしてもらう
自分でするチェックに
自信がない方は
信頼できる業者さんに
チェックをお願いしましょう。

「信頼できる」と但し書きがあるということは
「信頼できない」業者さんが多い
ということです。

あまりにも高額だったり定額だったり
する場合は少し疑ってもいいかもしれません。

シロアリ駆除の相場は
一般財団法人経済調査会の統計によると
シロアリ工事の価格を坪当たり10,725円(1㎡あたり3,250円)
としています。

この相場と大きく違う場合は
どんなにいい業者さんに見えても
一歩立ち止まってみることをおすすめします。

また使用するシロアリ駆除剤も
業者さんによって違います。
大きく分けると

〇薬品散布 
〇ホウサンの塗布
〇木炭を原料とした物の塗布
の3種類です。

一般的に一番多いのは薬品散布ですが
タッチハウスでは体への影響を考えて
ホウサンや木炭を使った駆除の方法も
おススメしています。

薬剤散布の特徴は
即効性がありすでに発生しているシロアリを殺すこともできます。

その分どんな薬剤を使うかによって
程度の差はありますが
身体への影響は避けられません。

じんましんや目がちかちかするなど
シックハウス症候群のような
症状を引き起こすことがあります。
また化学物質過敏症などの引き金になったり
する例もあります。

それに比べて
ホウサンや木炭を使った駆除方法は
予防的なものになりますが
身体への悪影響は一切ありません。

建てる場所の環境に応じて
薬剤でなければだめな場合もありますが

タッチハウスでは
可能な限り体への影響が少ない方法での駆除を
おススメしています。

今回は4回にわたって

シロアリに好かれる家・嫌われる家

の特徴とシロアリ対策について
お伝えしました。

地球温暖化によって
シロアリの生息地は
年々北上しています。

今はまだ心配のいらない地域でも
5年後は全く予想がつきません。

シロアリに対する知識を深め
嫌われる努力をし続けることで
大切な御自宅を守ることができます。

続けることは中々難しいですが
続ける先には安心安全な未来があります。

ぜひ色んな対策を試してみて下さいね!


床暖房に使える床材って?

こんにちは!

タッチハウス広報の平戸です。

冬本番を迎え、今回のシリーズでは床暖房についてお伝えしています。

前回に引き続き今回は床暖房で使う床材についてお伝えしていきます。
(前回はタッチハウスおススメの床暖房をご紹介しました)

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一般的な床材やフローリング材と床暖房に対応した専用のフローリング材には違いがあります。 その特徴とは


・床暖房対応の床材には、急激な温度変化でも膨張や収縮しにくい性能が求められる。

・床暖房対応のフローリング材は、特殊な加工や性能が必要なため一般的な床材より高価になりがち

・無垢材と床暖房は相性が悪い

の3つです。ではひとつひとつ見ていきましょう。

床暖房対応の床材には、急激な温度変化でも膨張や収縮しにくい性能が求められる

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床暖房設備を設置すると、大きな温度変化の負荷が床材にはかかります。床暖房設備の種類にもよりますが、冬場であれば外気温0~10℃前後から一気に30~60℃前後まで急激に温度が変化します。

急激な温度変化は、床材の収縮につながり、木材が収縮してフローリングの間に隙間が発生します。

そのため床暖房を利用する際には床暖房専用の収縮が起きにくい床材が求められます。

床暖房対応のフローリング材は一般的な床材より高価になりがち

床暖房による急激な温度変化はフローリング材の収縮を招きます。床暖房対応のフローリング材には温度変化による収縮をしにくい工夫が施されています。

その工夫とはきびしい含水率管理と材料選定、そしてヒビワレ防止処理など。そのため価格も高めになっています。

そのためリーズナブルに施工できるフロアタイルなどの床材もあります。クッションフロアは、床暖房に対応していて、工費がフローリング材と比べて半額程なのでリーズナブルです。

無垢材と床暖房は相性が悪い

無垢材は、乾燥や熱により収縮や反り・割れなどが生じやすい特徴があるため、床暖房使用の環境下では安定した品質の確保が難しいのです。

でも現在は無垢材に寸法安定性を高める処理を施すことで、床暖房にも対応することが可能になりました。

床暖房対応の無垢フローリングは、熱や乾燥による反り・割れ・収縮が生じにくいように、一般的なフローリングとは異なる工程・処理を経ているので熱に強いのです。

ただ、無垢床と床暖房を開発しているメーカーは、全く違う企業なため、組み合わせ次第では相性が悪いこともあります。

床暖房を標準とするメーカーは無垢床希望にあまり良い顔をしませんし、逆もまた同じ傾向があります。

選ぼうとしているフロア材が、導入する床暖房に適合するかをしっかり施工業社に確認の上、吟味を重ねる必要があります。その上で問題が発生した場合に補償の対象になるかもチェックが必要です。

まとめ

床暖房の床材は温度変化に耐えられる性能が求められる
床暖房のフローリングは一般のものより高価
床暖房と無垢床の同時採用はリスクが高い

床暖房に使える床材は多くの制約がありますが、タッチハウスではあなたのご予算、ご要望に合わせて床材をご提案させていただきます。宮大工出身の確かな技術と知識であなたの理想を叶えます。こんなの無理かなとあきらめずに何でもご相談ください。

暑い夏でも快適に過ごせる家づくりのポイント

こんにちは。タッチハウスブログスタッフの平戸です。

夏本番!毎日本当に暑いですね!昔に比べめちゃめちゃ猛暑日が増えていますよね~。そこで今回はこれから家を購入する方にむけて、「猛暑でも快適に過ごせる家づくりのポイント」を紹介していきます。
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涼しく快適に過ごすための暑さ、湿気対策

日本の夏の特徴は照りつける太陽の暑さに加え、何と言っても湿度が高いこと。この湿気で家にいても「蒸し暑くて居心地が悪い...」と感じてしまう方も多いのではないでしょうか。

熱中症も、気温がさほど上がっていなくても湿度が高いと発汗できないのでなりやすいと言われていて、自宅で熱中症で倒れる人も年々増えています。

換気をしっかりできないとカビも発生しやすくなります。

温暖化を念頭におくと、暑さと湿気対策を考えた家づくりが必要になってきますよね。


調質効果のある自然素材を使う

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人の体は汗をかいて、その汗が蒸発する時に体の熱を奪い、体温を下げるというしくみになっています。

でも日本の夏は湿度が高いのが特徴です。湿度が高いということは空気に大量の水蒸気が含まれているということ。汗をかいても蒸発した水蒸気を受け入れる余裕が空気にないのです。

なので、夏涼しい家づくりには調質効果のある自然素材を使うのがおススメなんです。

漆喰や珪藻土(けいそうど)などの左官壁材は、壁や天井に厚く塗ると調湿効果が期待できます。

そして無垢の木には、湿度の高い時には空気中の水分を吸湿し、逆に乾燥しがちな時期は水分を放湿する性質があります。

また多孔質で空気を含み熱を伝えにくいため、床に使うと足元がさらりと心地よく感じられます。

熱を取り入れない工夫

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夏の熱気は窓から入ってくるので、断熱性の高い窓は必須です。ペアガラス、二重窓、断熱ガラスなど、性能をあげることはもちろんですが、日差し
逆に太陽高度が低くなる冬はリビングの床面まで光が導かれるので、1年中心地よく過ごせる設計に。

また、窓の外にすだれやタープなどを設置するのも効果的。室外で熱を遮断できるので室内に入ってくる熱を減らすことができます。

見た目で涼を楽しむ

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家そのものの性能を高めることは前提として、五感でも涼を味わえると夏の暮らしが豊かになります。

耳に涼しい風鈴や庭のつくばいの水音、風に揺れる葉音など、日本人は昔から夏を楽しむしつらえや、四季を味わう感覚を大切にしていました。

庭のつくばいの水音はできないとしても、樹を1本植えるだけでも緑陰が生まれ、葉が風にさざめく様子を見たり、その音を耳にするだけで、涼やかな感覚がもたらされます。


今日は暑い夏でも快適に過ごせる家づくりのポイントについてお伝えしました。ご質問などありましたら何でもお答えしますのでコメント欄にどうぞ!

それではまた次回お会いしましょう!

ホンモノの健康住宅をつくるために 3

こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。

あなたは、どんな住宅を建てたいと思っていますか?

「庭が広い家がいいな」「バリアフリーの家ならおじいちゃんおばあちゃんも安心!」「大切なペットと一緒にすごせる家がいいな」

まだまだありますよね。人気があるといえば、「太陽光発電+オール電化」「省エネのスマートハウス」「自然素材をつかった健康住宅」「地震などの災害に備えた強い家」・・・と、家づくりには、たくさんの夢や希望が膨らむことと思います。

家づくりは、一生に一度の大仕事です。家族全員で、新しい家に対する夢をたくさん描いて、その夢を実現できる住まいにしたいですね。

いろいろな「思い」があると思いますが、今回は家族の笑顔を守るための住宅、ホンモノの「健康住宅」についてお伝えしていこうと思います。

前回はシックハウス症候群についてお伝えしました。今回は原因となる化学物質は規制されているはずなのにどうしてシックハウス症候群がおこってしまうのか、その理由となる建材の化学物質の現状をお伝えしていきます。

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住宅に使われる化学物質ってどんなものがあるの?

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ここで紹介している化学物質は、厚生労働省が濃度の指針値を定めた13物質のみです。
ホルムアルデヒドからはじまり13種類の化学物質がとりあげられ、指針値が定められています。

しかし、実際には取り上げられていない化学物質はたくさんあります。
でも現実には住宅建材に使用される可能性のあるわずか13物質のみをとりあげているだけです。

「でもまあ、危険な化学物質は規制されているってことでしょ。【シックハウス対策ができている健康住宅】なら、少なくともここにあげられた13物質は使われていないんでしょ」

と思いますよね??

実は、改正建築基準法で定められているシックハウス対策のための規制があるのは、この13物質の中の2つだけなのです。
13物質でさえ、多くの化学物質の中の一部だというのに、さらにそれを絞って2つのみです。
その2つは、赤字で記した、①のホルムアルデヒド、⑨のクロルピリホスの2つです。

⑨のクロルピリホスについては、居室を有する建築物への使用が禁止になっているのですが、①のホルムアルデヒドは、使用に規制があるものの禁止になっているわけではないのです。
当然のことながら、それ以外の物質には規制がまったくありません。

その「健康住宅」大丈夫ですか?

ここまでのお話で想像できますか?
「健康住宅」は、シックハウス対策ができているから安全だと言い切れるのでしょうか?
もっというと、改正建築基準法に基づくシックハウス対策を行っている健康住宅が安全といえるのでしょうか?

もう、おわかりですよね? 安全とは言い切れないのです。
改正建築基準法で規制されている化学物質は2つだけです。
そのうちの1つは使用禁止だけれど、もう1つのホルムアルデヒドは禁止ではなく使用量の制限にとどまっています。
規制の対象になっていない化学物質は、指針値を定めただけであって使用を制限しているのではないのですね。

でも、「健康住宅」と呼んでしまえるのが現状です。

規制されている2つの化学物質の使用だけ控えて、それ以外の化学物質を使用していたとしても法の上では「健康住宅」と呼んでも差し支えないのです。

あなたが建てようと考えている家は、大丈夫なのでしょうか?

大丈夫だと言えるように、もう少し正しく理解していきましょう!

化学物質はどこに使われるの?

先ほどから申し上げている化学物質。
目に見えれば、判断もつきますが、それはちょっと難しいですよね。
実際にどこに使われているのかをみていきましょう。

まず。。。。

家づくりに使う自然素材といわれて真っ先にうかぶ素材って何ですか?
いろいろなご意見があると思いますが、「木」が浮かびますよね。
木でつくられた家。まさに自然素材の家です。
「木」は自然素材だから、「木の家」なら化学物質とは関係ないのではないか??

いいえ。実は関係あります。
この木材に化学物質が含まれている可能性があるのです。

もう少し詳しくみていきましょう。

木に使われている化学物質って?

住宅建築に使用する「木材」には種類があります。

例えば、「輸入材」。
これは、木材を輸入する時に腐らないようにするためや、カビが生えないようにするために「防腐剤」、「防カビ剤」が使われる可能性があります。

先ほどの化学物質の表を思い出してください。

防腐剤には、「ホルムアルデヒド」「アセトアルデヒド」などが使用されます。
一方の「ホルムアルデヒド」には、制限が設けられていますが、もう一方の「アセトアルデヒド」には制限が設けられていません。

また、防カビ剤には、13物質の中に取り上げられていない化学物質が使用されている可能性があります。

木材だけ注意していればいいの?

では、木材だけ注意していれば大丈夫でしょうか?

答えはNOです。
木材以外の場所にも化学物質が使われる可能性がある場所はたくさんあります。

例えば、
・クロス
・フローリング
・壁や床
・土台

があげられます。

えー、そんなに??どこをどう見れば判断できるの?...。そんなあなたのために次回はもう少し具体的にお伝えしていきますので、お楽しみにしてくださいね!


何かわからないことがありましたら、コメント欄にぜひお寄せください!
それではまた次回お会いしましょう。

ホンモノの健康住宅をつくるために 1

こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。

あなたは、どんな住宅を建てたいと思っていますか?

「庭が広い家がいいな」「バリアフリーの家ならおじいちゃんおばあちゃんも安心!」「大切なペットと一緒にすごせる家がいいな」

まだまだありますよね。人気があるといえば、「太陽光発電+オール電化」「省エネのスマートハウス」「自然素材をつかった健康住宅」「地震などの災害に備えた強い家」・・・と、家づくりには、たくさんの夢や希望が膨らむことと思います。

家づくりは、一生に一度の大仕事です。家族全員で、新しい家に対する夢をたくさん描いて、その夢を実現できる住まいにしたいですね。

いろいろな「思い」があると思いますが、今回からは家族の笑顔を守るための住宅、ホンモノの「健康住宅」についてお伝えしていこうと思います。

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健康住宅って?


あなたが想像する「健康住宅」とはどのようなものでしょう?世の中にたくさんある健康住宅は全て同じなのでしょうか?そもそも健康住宅って?

文字通り、快適な環境で、家族みんなが健康で暮らすことができる、それが「健康住宅」のイメージですよね。

「自然素材」をふんだんに使って、化学物質を使用していない住宅。

室内の空気循環ができているから、温度と湿度も生活するのに最適な状態に保たれて、すごしやすい住宅。

快適に生活ができる「健康住宅」は、たくさんの方が憧れると思います。

自然素材にこだわる理由としては、今、問題になっているシックハウス症候群を防げるということ。

一般的には、ここにとりあげた4つの要素を満たしている、つまりシックハウス対策を行っている住宅を「健康住宅」と呼んでいます。

自然素材を使用・化学物質を使用しない・空気循環・調温・調湿

このような対策がされていると、シックハウス症候群を防ぎ、住む人が健康で快適な暮らしを実現することができるとされています。


「健康住宅」は全て同じなの?

シックハウス対策ができている健康住宅は、家族の健康を守ってくれるものだから、家族が幸せに過ごすことができます。

だとしたら、自分がつくる家は、ぜひ「健康住宅にしたい!」そう思いますよね?

でも、少し待ってください。

ハウスメーカーさんの中には、商品のひとつとして「健康住宅」を取り入れているところが数多くあります。
いろいろなタイプの「健康住宅」がありますが、これは、すべて同じなのでしょうか?

一般的には、「シックハウス対策ができている」この住宅のことを「健康住宅」と呼びます。

シックハウス対策というのは、自然素材を使用している、とか、24時間換気システムを取り入れている家のことです。

でも「健康住宅」の定義というものは、特に定められているわけではないのです。
もし、部分的に自然素材を使用しているだけでも、「健康住宅」と呼べてしまうのです。

それはちょっと怖いですよね。住むなら部分的にではなく、全体的に自然素材を使っている方が安心できますよね。

ではどうしたらホンモノの健康住宅を見分けることができるのでしょうか?

次回からはそんなホンモノの健康住宅を見分けることができる情報をお伝えしていきます。知っていて家を建てるのと、知らずに家を建てるのでは大きな違いがあります。ぜひ次回もお楽しみに!

何かわからないことがありましたら、コメント欄にぜひお寄せください!

それではまた次回お会いしましょう。

外壁で大後悔。トータルコストで選ぶべき!後編

こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。
今回のブログでは、外壁選びに迷うあなたの役に立てるよう、前回に引き続き外壁について書きたいと思います。

前回私の外壁選びの失敗談を書きました。10〜15年でメンテナンス費用がかかる外壁をローコストという理由で選んだものの、
13年経った今、子供にめちゃくちゃお金がかかり、中々塗り直しできない...という(T ^ T)

あの頃はメンテナンスフリーの外壁なんてないと思っていました。もしあったら、多少高くても絶対に使いたかったー^^;
10年ごとに100万円かかることを実感した今だから言えるんですが...。

今から家を建てる予定のあなたには私のような失敗をして欲しくありません。

そこで、今回はメンテナンスフリーの外壁なんて本当にあるのか、タッチハウスの山田代表に聞いてみました。

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スタッコ仕上げ

木造住宅一筋!大工歴35年の山田の目から見た、メンテナンスフリーの外壁とは?

平戸「今日は外壁のことで教えてください!外壁の塗り替えに悩まされているんですが、
現実的にメンテナンスフリーの外壁ってあるんですか?自然素材100%の塗り壁でメンテナンスフリーのものがあるというのも耳にしたんですが、
白州壁とか?山田代表から見るとどうですか?」

山田「白州壁、あまり使いませんね。経験の豊富な左官屋さん2人に聞いてみましたが、表面がざらざらした仕上がりになりどろぼこりがついて汚れてしまったり、
北面は苔が生えたりしておすすめ出来ないとの事でした。定期的にケルヒャー水圧洗浄機で清掃が必要で、ノーメンテとは言えないんです。」

平戸「そうなんですね。やっぱりプロに聞いてみないとわからないものですね。じゃあ山田さんのおススメは何ですか?プロの目から見たメンテナンス面とトータルコストでみた外壁って?」

山田「長持ちするという観点で考えるとモルタル仕上げだと思います!よくクラックが入ると大手メーカーでは言いますが実は施工方法でそれが防げます。

ラスアミという菱形に編んだ長方形の金網を下地に打つのですが、昔は通常縦方向に1枚並行に打ち付けその上からモルタルを塗り始めていました。

タッチハウスでは、最初に縦方向に張り巡らせた後、その上から横方向に張り重ね、最後に窓などの開放部の角の部分に45度にさらに重ね3重にした上にモルタルを塗り込んでいきます。

長方形の金属の収縮の比率の歪みが解消され過去に施工した新築のお宅にクラックの発生は一件もありません!

しかし紫外線による劣化はさけることができず27年何もしなかった近所のお宅も今年の正月明けに外部塗装工事をさせていただきました。」

平戸「モルタルって何ですか?」

山田「セメントと砂を1:3くらいの配分で水で混ぜたものです。」

平戸「27年ノーメンテナンスってスゴイですね!」

山田「ノーメンテに関しては汚れはかなりあったと思うのですが、雨漏りの心配がないのであれば気にならないと言ってくれていました。」

平戸「そうか、手入れをしないと雨漏りしてしまう外壁もあるってことなんですね。」

山田「そうです。モルタル仕上げはリシンかき落とし、スタッコ仕上げなどがあります。」

平戸「見た目もすてきですね!雨漏りもなくて安心だし、メンテナンスもいらないならすごく魅力的だけど、お値段の方はどのくらいなんですか???」

山田「状況にもよりますが
シラス壁の外装材そとん壁 材工 ㎡ 約14000円
モルタルリシン 材工 ㎡ 約10000円
サイディング  材工 ㎡ 約5000円
という感じです。平均的な家一軒で考えると白州壁は210万円、モルタルは150万円で、サイディングは75万円です。」

平戸「へえー、サイディングが10年から15年に一度塗り替えで100万円かかるとしたら、モルタルはそれがいらない分やっぱり安くなりますね。
こういうの13年前にものすごく知りたかった情報です...」

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リシンカキオトシ

山田との話を終えて思ったのは、職人さんの生の声というのを知る機会が、私達建てる側の人間にはほとんどない、ということ。
情報収集は本やテレビ、モデルハウスやインターネットなどですが、そこにあるのはマーケティングに勝ち残ったメーカーの情報だけ。

実際に施工している職人さんの実感や、住んでいる人の声は入ってきません。ですから、自然素材 外壁 ノーメンテナンスと検索するとたくさん出てくる施工法が実際どうなのかという情報は、
中々入ってこないものなんだと実感しました。

経験豊かな大工さんや塗装屋さんの実感としては、現在の所はメンテナンス的にもコスト的にも、外壁はモルタル仕上げがいいそうです。ぜひ検討してみてくださいね。

このブログではこれからも中々聞くことができない職人さんの声をどんどん紹介していきたいと思います。ぜひまた遊びに来て下さいね!