無垢材の床の手入れってどうなの?

はじめまして!

今日から時々タッチハウスのブログを担当させていただく平戸です。

住宅会社のブログスタッフだと言っても、私は住宅を建てているわけではありません。「え?じゃあ何やってるの?」と思いますよね(^^;

なので簡単に自己紹介をさせていただきますね!


私は静岡県富士宮市在住の、自然食材を使った料理(マクロビオティック料理)の研究家です。


私は自然な食を追求してきたので、住宅もできるだけ自然素材で作りたいと思っていました。

「壁は天然素材の塗り壁、床材は無垢の木。過度な高気密住宅ではなく、自然の太陽や風を上手に利用して、夏は涼しく冬は暖かい家」


そんな家に住みたくて、ずっと探し続けてやっと見つけた住宅会社で建ててもらい、それから約13年自然住宅に住んでいます。


実は私の住んでいる家は山田建築さんで建てたものではありません。その私がなぜ山田建築さんの「タッチハウス」のブログを書くのかと言うと、

一番は「自然住宅、住んでてマジで気持ちいいから誰かに伝えたい!」から。

それなら自分が建てた住宅会社のブログ書けよって感じなんですが、実は私が家を建てた住宅会社は倒産してしまったんですね...。

それともう一つ、タッチハウスが、私の家同様の木材や壁材を使いながらも非常にリーズナブルな価格帯で、正直すごくびっくりしたから。

しかも山田社長は木のクセや性質を知り尽くしている熟練の大工さんなので、オシャレさや見た目重視の施工は絶対しない人。そんな山田社長が建てる「タッチハウス」に、13年前出会えていればよかったのに...。

そんな思いがあるからです。

今、このページを訪れて下さったあなたは、多分自然住宅に興味があることと思います。でも、実際に自然素材の家に住んでいなければ良さも、めんどくささもよくわからないですよね。

そこで、あなたが住宅を選ぶ時の指針になるように、自然住宅の良さもめんどくささも「リアル」な体験として、実際に13年間自然住宅に住んでいる私がお伝えしていきます。

第一回の今日は、

「無垢材の床の手入れってどうなの?」です。3657354_s.jpg

自然素材・天然素材の家と聞くと、やはり思い浮かぶのは無垢の床材や塗り壁などでは?私はそうでした。

無垢の木は、接着剤が使っていないので空気中に揮発する化学成分が皆無。シックハウスの心配がないんですよね。私は仕事として30年自然食に携わっているので添加物や残留農薬などに詳しいのですが、食事ってたいていは一日3回ですよね。時間にしたら1時間くらいでしょうか。

でも空気は24時間休みなしです。だから食事より空気の方が、ずっと健康への影響が大きいということに気づいてしまったんです。そんな私にとって無垢の木はマストの選択でした。

無垢の木の魅力はそれだけではありませんでした。空気中の水分量を調湿してくれること、時間が経っても美しい、むしろ時間が経つほど味が出る素材だということ。そんな無垢材の魅力にひかれて床材は全て無垢の木にしました。

で、実際に住んでみてどうだったかというと...?

空気が明らかに違う!!というのはさすがにないです(^^;入居前アパートに住んでいた頃、子供たちに多少のアトピーがあったのが引っ越してからは治ったけれど、年齢のせいかもしれないし。

でも調湿効果は抜群でしたね。日当たりの悪い部屋が梅雨時期にカビたりすることが皆無になりました。(前のアパートがひどすぎたのかもしれませんが...)

時間がたって最初は白木だった床板が、日に焼けて色が濃くなってきたのも味が出てきていいです。正直白木の頃は汚れが目立つので気になって仕方なかったんですが、5年ほど経つとだんだん目立たなくなり、今は傷も汚れも気にならなくなりました。

で、肝心のお手入れです。

我が家でも建てたばかりの頃はがんばって一年に一度、オイルを塗っていました。みつろうワックスをかけた年もありました。でも3年ほどするとだんだんやらなくなってしまって...。今は2~3年に一度くらいの頻度でオイルかみつろうワックスをかけるくらいです。元来がズボラなタチなので水ぶきも空ぶきも全然やってないです。

でも不思議なことに、無垢の木は、素足で歩くことが多いので人の足の油もなじむのでしょうか、ここ何年かはオイルをかけなくても床はいつもピカピカしています。特に10年過ぎてからいい感じになってきました。

人の移動が多い箇所と少ない箇所で、色の違いがあったりもします。移動の多い場所は白っぽく、少ない場所は色が濃くなります。

このように、無垢の床は傷や汚れが付きやすく、色もムラになりやすいところが欠点と言えば欠点なのかなと思います。

でも傷がつきやすいということは裏を返せば柔らかいからで、歩いた時にふんわりと柔らかく気持ちがいいんです。

汚れがしみこみやすいというのは調湿効果が高いからで、湿度の高い今の季節も素足で歩いた時もさらさらしているんです。

色ムラになりやすいというのは環境に柔軟に対応しているからで、その分長く持つのでは...(これは希望的観測)

というわけで、無垢の床材のお手入れは現在2~3年に一度のオイルかワックスかけなので、そんなに大変ではないというのが私(の夫)の実感です。

無垢の床板は、年ごとに表情が変わっていくものなので、もしあなたがずっと同じ色がいいと思っているなら塗装をするか、合板の方がいいかもしれません。無垢の床のメリット・デメリットの両方を知って検討するといいと思います!


今日は無垢の床のお手入れについて、私の超個人的な意見をお話しました。ご質問などありましたら何でもお答えしますのでコメント欄にどうぞ!

それではまた次回お会いしましょう!