新築住宅 収納のポイントVOL3

家づくりをする時
『収納の使い勝手』
を考えた間取りにするかどうかで
住み心地は全然違ってきます

せっかく家を建てるなら
収納量が少ない...場所が悪い...と
後悔する家にはしたくありませんよね。

そこで今回のシリーズでは
奥が深い収納について
整頓術から場所別収納術まで
まとめてご紹介します。

これからの家づくりにぜひお役立てください。

第一回目は整頓術
第二回目は生活動線から考える場所別収納玄関編
についてお伝えしました。

第三回目の今回は生活動線から考える場所別収納洗面・脱衣所編です。

生活動線から考える場所別収納 洗面所・脱衣所

コロナ前
洗面所はたいてい
お風呂場の隣にあり脱衣所を兼ねていました。
こんな感じ。
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洗面所はプライベートスペースとして
目立たない場所(家の奥など)に
配置されることが多かったのです。

でも
コロナによって
洗面所は表舞台に躍り出ました。

プライベートスペースから
パブリックスペース
【家に帰ったら一番に行く場所】
【お客さんも使う場所】
【玄関から近い場所】
へと大変換をとげました。

洗面所

そういうわけで
近頃の洗面所は
手洗いと脱衣所を分離して
玄関脇や廊下などに
設置するパターンが
増えています。

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当然収納も洗面・脱衣所が
同じスペースだった時とは変化しています。

パブリックスペースに設置する場合は
生活感のあるものを見せない収納
を意識する必要があります。


洗面所を2カ所に設置するのでない限り
洗面用具や歯磨き用具も置かなければならないので
戸棚やかごなどを使って生活感のあるものは
上手に隠しましょう。

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リネン類は色や素材を統一すれば
見せる収納として利用できますが

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色や種類がバラバラなこともありますよね。
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多彩な色や素材で
キッチュでアートな印象を与えることが
できればいいのですが
かなり難易度が高いです。

センスに自信がない場合は
見えないように収納するのがおススメです。

脱衣所

洗面所が独立すると
脱衣スペースは少しゆとりができます。

そこで昨今人気なのが
ランドリースペースを作ること。

最近は共働きで
室内干しがメインだという方も多いため
脱衣所に洗濯機と室内干しスペースを設置してしまうのです。

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すると洗濯機から出した洗濯物をその場で干せるので
家事動線がグンと短くなります!

そこに収納するスペースを設けると
乾いた洗濯物をすぐにしまうことができて
さらに時短!
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着替えなどを取りに行くのに
1階と2階を往復しなくて済むのも
うれしいですよね。

全てをしまう程広さにゆとりがない...という場合には
タオルや部屋着をしまっておける程度の
ミニ収納でも十分時短になります。

洗面・脱衣所の収納アイデアいかがだったでしょうか?
次回はキッチン編です。どうぞお楽しみに!

オリジナルのサンルーム

先日ご依頼があり
サンルームの増築工事をさせていただきました。

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サンルームは天候に関わらず洗濯物が干せたり
リラックスするための癒し空間になったりと
近年共働き世代にもシニア世代にも人気です。

サンルームの増築工事で
最も気をつけているのが防水処理です。

サンルームを後付けで設置するときは
既存の外壁に釘やビスなどを使って固定します。

このときに固定した部材周辺を
コーキング材でしっかりと防水処理をしておかなければ
雨や害虫が外壁の中に侵入し
建物の耐久性を落とすきっかけとなってしまいます。

せっかく設置したサンルームが
雨漏りや害虫が入ってくる
原因になってしまっては
元も子もない!

というわけで一番気を遣う所です。

サンルームは既製品もあるのですが
今回はオリジナルで一から作りました。

防水処理や見た目など様々な要素を
総合的に見た時に
既製品でしっくりくるものがなかったからです。

屋根板と手前の壁は
ポリカーボという樹脂パネルを加工しました。

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ポリカーボネートは、DIYで人気が高い素材のアクリル板と同じプラスチック材の一種です。

透明な見た目はアクリル板とよく似ていますが
紫外線に強いうえに
-40℃~125℃までの温度に耐えられるという
見た目を裏切る強さを持っているのです。

また衝撃にも強く
非常に割れにくいという特性があります。
その強度はアクリル板の30倍と言われており
プラスチック素材の中でも
最高クラスなんです。

日光浴や洗濯物を乾かす場所として
認識されているサンルームですが、
断熱効果もあります。

住宅の断熱性は
外気と内気の間に
どれだけ隔たりがあるかで決まります。

通常、断熱性を高めるためのリフォームは
壁の間に断熱材を入れたり二重の窓にしたりと
外気と内気の隔たりを作ります。

実はサンルームはそれ自体が
外気と内気の間の隔たりになるんですよね~。

大きな空気のクッションを入れている
イメージです。

建物全体の断熱性能を
上げることはできませんが
隣接する部屋の断熱性を
向上させることはできます。

デメリットとしては
メリットの裏返しになってしまうのですが
夏は太陽熱が空気を温めてしまうので
隣接する部屋が暑くなってしまうこと。

気になる場合は
『屋根の日除け』や『熱量を吸収する屋根材』
などを選択すると暑さを軽減することができます。
すだれとかよしずなども有効です。

サンルームは機能的に素晴らしい面も
もちろんありますが
作ると家の雰囲気は大きく変わり
新たなリラックス空間空間を
作れることが意外なメリットです。
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ご興味のある方は
ぜひタッチハウスにご相談下さい。

サイディングの貼り分けの効果~メリットデメリットVol3

こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。

家を建てる時に、外観って悩みますよね。建物自体の形や屋根の形状などはもちろんですが、どんな外壁にするかでもだいぶ印象が変わってきます。

最近特に人気があるのが違う種類のサイディングを張り分ける方法。そういえば最近ツートンカラーの家をよく見かけますよね。

そこで今回のシリーズでは外壁サイディング張り分けの効果やの方法、メリット・デメリットについて調べてみました。

VOL1では張り分けの効果について

VOL2では代表的な張り分けの方法をご紹介しました。

3回目の今回は張り分けのメリット・デメリットについてお伝えしていきます。

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メリット

オシャレ

外観をオシャレに見せるには色んな要素がありますが、張り分けで外壁の色や素材をセンス良く組み合わせることで、ワントーンの外壁よりもオシャレにできる可能性がアップします。

ただ組み合わせ次第ということはあるので、合わせるものを慎重に選ぶことが大事です。

自分らしさを出せる

例えばファッションだったら、カジュアル系、ナチュラル系、ゴスロリ系など、好みのスタイルがありますよね。

家の外観も同じで、シンプル系なのか、ホビー系なのか、ゴージャス系なのか、好みのスタイルがあると思います。

家の形ももちろんありますが、シンプルな形の家の場合外観は重要です。色んな色や素材を組み合わせることで、より自分の好きなスタイルに近づけることができます。

メリハリが出る

外壁を一色で塗るとどうしてものっぺりしてしまいがちです。他の色や素材を取り入れることでメリハリが出ます。

迷った時に組み合わせるという選択肢に救われる

外壁は種類がとても多いので、どっちにしたらいいんだろう...どうしても選べない...と悩んでしまうことも多いもの。

そんな時に複数使える張り分けなら、好きな物をあきらめなくていいのでストレスが大きく減ります。


デメリット

流行遅れになるかも
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ここ5年間くらい都会的でクールな印象のシンプルモダンのデザインテイストが人気傾向です。モダンですっきりとしたデザインで、白、黒、グレー、ダークブラウンなどの飽きのこないカラーが選ばれることが多いのです

デザインがシンプルな分、塗り壁、モザイクタイル、木目、コンクリートなど、色や質感の違う外装を組み合わせてニュアンスのある表情の外観にするのが大変人気なのです。

確かに近年は建売住宅などでも、外壁の張り分けをよく見かけます。

こんな風に多くの張り分けを目にすると、人間のサガとして見飽きてくるということがあります。すると、「あー、こういうの昔流行ったな~」という感覚になってきてしまいます。

個性的過ぎると周囲から浮く


個性を尊重すると言っても、黄色と黒などのように大変目立ちそうな組み合わせなどは、近所の家と外観が違い過ぎて悪目立ちする恐れがあるので注意が必要です。

場合によっては「景観ガイドライン」で色使いが制限される場合もあります。


組み合わせしだいでダサくなってしまう

メリットでもお伝えした通り、センスのいい組み合わせだとオシャレになり、センスのない組み合わせだとダサくなってしまいます。

多くの人にとって家づくりは初めての場合が多く、経験がほとんどありません。そんな中
住宅雑誌やネットなどで付け焼刃で得た情報で選択すると、ハズしてしまうこともままあります。

ご自身の希望を伝えつつ、経験豊富でセンスのいい設計者に託すのも選択肢の一つです。


いかがだったでしょうか?

外壁の張り分けのメリットは

・おしゃれになる
・自分らしさを出せる
・メリハリが出る。
・迷った時に組み合わせるという選択肢に救われる

でした。

一方のデメリットはというと

・流行遅れになるかも
・個性的過ぎると周囲から浮く
・組み合わせ次第でダサくなる

などでした。

昨今大人気のサイディングの張り分け。メリット・デメリットをよく吟味して、プランニングを楽しんでくださいね~!


サイディングの貼り分けの効果~メリットデメリットVol2

こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。

家を建てる時に、外観って悩みますよね。建物自体の形や屋根の形状などはもちろんですが、どんな外壁にするかでもだいぶ印象が変わってきます。

最近特に人気があるのが違う種類のサイディングを張り分ける方法。そういえば最近ツートンカラーの家をよく見かけますよね。

そこで今回のシリーズでは外壁サイディング張り分けの効果や方法、メリット・デメリットについて調べてみました。

VOL1では、張り分けの効果についてお伝えしました。

VOL2の今回は代表的な張り分けの方法をご紹介します。


全面貼り

同じ壁材で全体を張り、外観の統一感を持たせる手法です。
アルミ格子や木などをベランダなどにアクセントで入れて強調したい時などに有効です。

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ブロックで張り分け

最近よく目にするキューブ状の積み木のような形状の家の、ブロックで貼り分ける方法。建築家が建てたような現代的なデザインになります。

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水平ラインで張り分け

建物上下など水平ラインで張り分ける方法。広がりや安定感を感じさせる効果があり、伝統的な和風やブリティッシュスタイルに向いています。張り分けの高さによっても全体の雰囲気が大きく変わります。
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部分張り分け
建物の凸凹部分で張り分ける方法。凹凸のおかげで陰影が生まれ、立体感が出ます。表情豊かで造形の面白さがを感じられる外観になります。

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縦ラインで張り分け

建物の垂直ラインで張り分ける方法です。目線が上下に動くので、すらりとした印象やモダン、スタイリッシュな印象を与えます。

上下階の窓の位置を合わせて張り分ける方法がよく用いられます。

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玄関回り重視

一番目につく玄関を中心に張り分ける方法です。面積が少ないので一点重視で高級感のある外壁を採用することができます。

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バルコニーで張り分け

バルコニーの出っ張り部分を別の色や柄で貼る方法。ベースはシンプルに全面張りにするとバルコニーが強調されます。

力強さや落ち着いたイメージを演出できます。
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アレンジパターン

複数の張り分け方を組合わせる方法。変化に富んだ個性的な外観になります。

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いかがでしたでしょうか?

サイディングは張り分け方によって多様なイメージを作れます。自分のイメージに合った張り分けで、理想のマイホームに近づけたいですね。

次回は実際に張り分けのメリットについてお伝えしていきますね。お楽しみに!

サイディングの貼り分けの効果~メリットデメリットVol1

こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。

家を建てる時に、外観って悩みますよね。建物自体の形や屋根の形状などはもちろんですが、どんな外壁にするかでもだいぶ印象が変わってきます。

外壁というと、モルタルや木質系、金属系など色んな外壁がありますよね。実はその中でもダントツで人気なのが窯業系サイディング。なんと約80%の圧倒的なシェアを占めています。

リーズナブルで豊富な種類があり、施工もしやすいということもあり多くの人が採用する人気の外壁です。

その中でも今特に人気があるのが違う種類のサイディングを張り分ける方法。そういえば最近ツートンカラーの家をよく見かけますよね。

そこで今回のシリーズでは外壁サイディングの貼り分けの効果や貼り分けの方法、メリット・デメリットについて調べてみました。

一回目の今回は、貼り分けの効果についてです。

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貼り分けの効果


サイディングの張り分けは、外観の魅力を引き出す上で大変有効なテクニックです。では貼り分けることでどんな効果があるのでしょうか?

個性が出せる

ベースになる外壁にアクセントの外壁を組み合わせることで、より自分のイメージに合った外観に仕上げることが出来ます。

例えば色の濃淡や彩度の組み合わせ。淡い色と淡い色を組み合わせると上品で優しいイメージを作ることができます。
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また渋い色と渋い色を組合わせると高級で重厚なイメージを演出できます。
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白と黒などの無彩色の組合わせは都会的でシャープなイメージになりますし、鮮やかな色同士を組合わせれば軽快で元気なイメージを作ることができます。

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また、ベースは無地でアクセントに柄を持って来たり、異素材を貼ったりすると外観に表情が追加されてより自分の好みに近づけることができるでしょう。


出っ張りや凹凸を活かせる

建物は凹凸が出ない方が、耐震性が高い、雨漏りがしにくい、リーズナブルに作れるなどメリットが多いものです。

もちろんデザインの意匠で凹凸を作る場合もありますが、間取りの関係などで残念ながら出っ張りが出来てしまうことがあります。

そんな出っ張りが、貼り分けに活用できるのです。


例えば色を貼り分けたいと思っても、何もないところで変えると何かこう唐突感というか、ちょっと取ってつけたような貼り分けになってしまいます。

その点、凹凸のあるところで貼り分けると実に自然な感じに納まることが多いのです。

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家を大きく見せる

「個性が出せる」の項でも色の効果について少し書きましたが、色には目の錯覚を起こさせる働きもあります。

1階に濃い目の色、2階に明るい色を持ってくることで、重厚感のある印象を与え、またおうちを広く大きく見せる効果があります。

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色の働きはすごいので、あれこれ取り入れたくなってしまうかもしれませんが、外壁に選ぶ色は3色までにしておいた方が広がりと重厚感が出ます。


いかがでしたでしょうか?

サイディングの貼り分けには

個性が出せる
出っ張りを活かせる
家を大きく見せる

などの効果がありました。

次回は実際に貼り分けをする際に必要になってくることをお伝えしていきますね。お楽しみに!