外壁塗装の注意点 Vol2

こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。

家を建てて10年~15年経つとそろそろ外壁の塗装工事を考える時期です。でも建築業界で働いているわけでもなければ、何を基準にどんな所に注意すればいいかわかりませんよね。

そこで今回のシリーズでは外壁塗装を検討している方に、初めての外壁塗装で損をしないための情報をお届けします。

外壁塗装に詳しくなって、あなたにとって最良の業者を見つけましょう。
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前回は外壁塗装の注意点1~3をお伝えしました。

今回は値引きについての考え方や見積書の見方、保険を使えるかどうかなどについての注意点についてお伝えします。

4安易に値引きする業者は疑ってみよう

外壁塗装で後悔しないための注意点4つめは、安易に値引きする業者には注意しようということです。

実はリフォーム業界において外壁塗装は、「最も詐欺や手抜き工事が多いリフォーム」と言われています。

外壁塗装は仕上がりの良し悪しがわかりにくいですし、そもそも素人にはどの作業が正しいのかもわからないので、手抜き工事が非常にやりやすいのです。しかも手抜き工事の結果がわかるのも数年後なので詐欺を行うのにピッタリなのです。

この詐欺業者を見抜くための一つの指針として、安易な値引きが挙げられます。

安易にする大幅な値引きは、そもそもの見積り額を不当に高くしているか、契約をとるために安くして手抜き工事を行おうとしているかのいずれかと考えられるからです。

詐欺業者を見抜くためには、他にも前回ご紹介した注意点2でお伝えしたように相見積もりを取り内訳を確認することや、注意点3で書いたように、地元に根付いて仕事をしている工務店を通したり紹介してもらったりすることが有効です。

また、塗装業者からもらった見積もりの金額が高いかどうかを判断できるようにしたい、と思われる方も多いと思います。騙されないようにするためには非常に重要なポイントです。

ただ、外壁塗装にかかる費用は、家の大きさや塗料によって大きく変動するので、確実な相場というものがありません。

一つの指標としては、「一般的な30坪の2階建て住宅の場合、外壁塗装にかかる費用は80万~150万円ほど」ということを覚えておくのがよいでしょう。

さらに屋根も一緒に塗装する場合は、20万~30万円ほどが追加でかかります。

この基準を超える見積もり額をもらった場合には、契約には慎重になったほうがいいかもしれません。


5塗料は自分の家に合ったものを選ぶ

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外壁塗装に使う塗料にはたくさんの種類があり、費用も耐用年数も異なります。

「アクリル」「ウレタン」「シリコン」「フッ素」「無機」など、外壁塗装の塗料には様々なグレード・種類が存在しています。

機能性などによっても分類されており、外壁用塗料は一般的に以下の9種類に分けることができます。

「アクリル塗料」
塗料の主成分がアクリル樹脂の塗料のことを指します。
軽量なので重ね塗りしやすく、また光沢があり発色しやすいため、調理家電や自動車の上塗りでよく使用されています。

最も安価な塗料ですが、耐用年数が3~8年程度と短く、すぐに塗り直しのメンテナンスが必要になるため、最近では外壁のメンテナンス用として採用されるケースは多くありません。

アクリル塗料の平米単価の目安
アクリル塗装の費用相場は、1㎡あたり1,000~1,800円程度と、最も低価格な塗料です。
頻繁に塗り替えたい箇所に使えば、大変リーズナブルと言えます。


「ウレタン塗料」
剥がれにくく硬度があり、耐用年数は5~10年です。
独特の光沢感があるタイプが多いので、仕上がりが気になる方は避けたほうがよいでしょう。

ウレタン塗料の施工費は、1㎡あたり約1,700~2,500円です。
10年に1回の周期で塗り直しを行いたい方には、お手頃な塗料と言えるでしょう。

「シリコン塗料」
耐久性・耐水性・費用などのバランスがよく、耐用年数は約7~15年です。
透湿性に富んでいるため結露が発生しにくいことも、人気の理由の一つです。

シリコン塗料の1㎡あたりの施工費は2,300~3,500円くらいです。
比較的安価で、長持ちする塗料を使いたい方に最適な塗料です。

「フッ素塗料」
耐熱性・耐寒性が高いため、あらゆる気候に対応できる上、耐用年数が12~20年と非常に長いのが特徴です。

フッ素塗料での施工費用は、1㎡あたり3,500~5,000円とやや高額です。


「ラジカル塗料(ラジカル制御型塗料)」
塗膜の劣化・変色を防いでくれる「高耐候酸化チタン」や「光安定剤」を主成分としています。耐用年数は8~16年です。

ラジカル塗料でのリフォーム費用は、1㎡あたり2,200~4,000円が目安です。
価格帯は従来のシリコン塗料、耐久力は従来のフッ素塗料とほぼ同等であることから、外壁塗装で首位の塗料になりつつあります。

「セラミック塗料」
耐用年数は約10~20年ですが、合成樹脂の成分によって変化します。

セラミック配合塗料の施工費用は2,300円~4,500円/㎡です。

「光触媒塗料」
白色の顔料である「酸化チタン」の性質を利用した塗料です。

耐用年数は10~20年もあると言われており、雨水を利用して汚れを自然に洗い流してくれるという魅力もありますが、現在主流な塗料の中では最も高額です。

光触媒塗料での塗装は、1㎡につき3,800~5,500円くらいは必要です。
リフォーム費用はかかりますが、掃除の手間や塗り替え頻度が軽減することを考えると、メンテナンスしやすい優良な塗料と言えます。

「無機塗料」
無機物(鉱物)を主成分としています。

耐用年数は10~25年で、フッ素塗料や光触媒塗料よりも強いと期待されていますが、具体的な耐久性は「混ぜる有機物がアクリルかシリコンか」などで変動します。

無機塗料のリフォーム費用は、おおよそ3,500~5,500円/㎡です。
非常に長持ちすることを考えると、決して高額ではないと言えるでしょう。

「ナノテク塗料」
アクリルシリコン樹脂が配合された、水性塗料の一種です。

防カビ性があり、雨水で汚れを落とす力もあるため外壁を長持ちさせることが可能で、耐用年数が10~15年と長いのも特長です。

ナノテク塗料でリフォームする際には、1㎡あたり2,400~5,500円程度の施工費がかかります。

このように塗料にはそれぞれ特徴があります。

費用を安く抑えたいのであればシリコン塗料がよいでしょうし、塗装の回数を減らしたいなら光触媒塗料のほうが良いでしょう。

また、室温を下げる効果のある遮熱塗料などもあるので、ご自宅の悩みに応じて塗装する塗料は変えることをおすすめします。

塗料選びは業者任せにするのではなく、自分から積極的に要望を伝えてよりご自宅にあった塗料を選べば、満足感が高まるリフォームとなるでしょう。


6火災保険が使える可能性を探る

意外と知られていないのですが、火災保険は火災以外の災害による損害にも対応しています。

例えば、「台風で外壁が劣化し、塗装などの補修が必要になった」というケースでは、補修にかかる費用に火災保険が下りる可能性があります。

火災保険が下りれば無料で外壁の補修ができるので、被災をされた方は申請を検討してみることをおすすめします。

なお、火災保険に使用回数の制限はなく、使用するとことで来年の保険料が上がるということもありません。

外壁塗装に火災保険を適用できる条件をまとめると以下のようになります。

外壁・屋根の破損が災害によるものであること
被災から3年以内に申請を行うこと
損害の補修にかかる費用が火災保険の免責金額を超えること

ご自宅がこれらの3つの条件に当てはまっていれば、火災保険で外壁塗装を行うことが可能です。

外壁塗装の注意点はまだまだ続きます。

次回はお得な塗装方法や、助成金、塗装工事を行うに当たっての注意点についてお伝えしていこうと思います。

V0l3をお楽しみに!

外壁塗装の注意点 Vol1

こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。

家を建てて10年~15年経つとそろそろ外壁の塗装工事を考える時期です。でも建築業界で働いているわけでもなければ、何を基準にどんな所に注意すればいいかわかりませんよね。

そこで今回のシリーズでは外壁塗装を検討している方に、初めての外壁塗装で損をしないための情報をお届けします。

外壁塗装に詳しくなって、あなたにとって最良の業者を見つけましょう。

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1早めの塗装が家を長持ちさせる

外壁塗装は壁の劣化部分を補修し、塗装を新しくする工事のこと。塗装には外壁を雨風や紫外線から守る効果があり、これが劣化すると保護機能がなくなってしまいます。

定期的な外壁塗装をしないと表面の塗膜が劣化し続け、ゆくゆくは塗膜がはがれ、ひび割れしてきて、雨漏りなどの劣化症状が現れます。

見た目が色褪せるだけだからまだいいと思いがちですが、これらは家の基礎部分にも被害を及ぼすこともあります。

外壁塗装なら100万円程度ですが、家の基礎部分を治すとなると数百万円単位の大規模補修となってしまうことも。

早めの塗装が家を長持ちさせるということを知っておくのと知らないのでは、数十年後大きな差が出てきます。


2必ず相見積もりをとって業者を選ぶ
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外壁塗装はトイレやキッチンのリフォームと違って、家全体の劣化を抑える重要な工事です。塗装に使う塗料の選定や、コーキングの方法、防水の加工法などによって、その後の劣化状況は大きく変わってきます。

家の持ちが変わるだけでなく、見た目の仕上がりも選ぶ塗料によって大きく違います。つやつやピカピカした感じになったり、マットでシックな仕上がりになったり、面積が大きいだけに与える印象がかなり変わります。

ということは当然、施工会社によって提示する見積もり金額も大きく違います。安いからいい、高いからダメということではなく、納得感を持てるかどうかということが重要です。

例えば次の見積もりのどちらが納得感が得られるでしょうか。

A費用項目が細かく分かれて記載されており、具体的な作業内容や作業面積、使用する塗料の種類までがきちんと明記されている見積もり

Bすべての項目に「一式」としか記されておらず、費用計算の根拠が不明確。
作業の内容や面積、単価も記されていないので、具体的にどの様な作業を行ってもらえるのかわからない見積もり

この場合、説明に納得がいくのはやはりAの内訳が具体的な見積書を提示してくれる業者ですよね。

このように合い見積もりを取ってみることで、業者を客観的に見ることができるので、より納得感のある選定ができるようになります。

自分にとって安いか高いかを判断できる様な見積を出してくれる会社は安心してまかせることができますね。

3安くしたいなら自社施工の業者、地場工務店に頼む

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外壁塗装を行ってくれる業者さんには「ハウスメーカー」「リフォーム業者」「塗装専門業者」などたありますが、その中でも重要なのが下請けによる施工なのか、自社施工なのかということ。

下請けによる施工の場合、当然マージンが上乗せされるためその分高くなります。

ということは塗装専門業者に頼むのが一番安価になるわけです。

とはいっても、普通の人は懇意にしている塗装業者さんなどありませんよね。腕の良い塗装業者は仕事が途切れることはないので、広告宣伝をすることもないので一般の人と接する機会もありません。

腕のよい塗装業者さんと繋いでくれるのはやはり地元の工務店です。地元の工務店は、ハウスメーカーほど高いマージンを取るわけではないので、腕のいい職人さん達が集まりやすく、価格も良心的です。

またお客さん目線で職人さんに要望を伝え、価格交渉までやるコーディネーターになってくれる工務店が多いです。

また外壁塗装がメイン工事ですが、せっかく足場を組むので高い箇所の気になる部分を修理するチャンスでもあります。工務店に頼めば付帯工事も同時に頼むことができるというメリットもあります。

外壁塗装の注意点はまだまだ続きます。

次回は値引きについての考え方や見積書の見方、保険を使えるかどうかなどについての注意点についてお伝えしていこうと思います。

V0l2をお楽しみに!

ふすまが重くなってきたと感じたら

こんにちは、タッチハウス広報の平戸です。

10年、20年と住んでいるとふすまが重いと感じることはありませんか?構造上毎日少しづつ重くなっていくので気付かないことが多いのですが、知らぬ間に重たくなっていて、小さなストレスになっていた...なんてことがよくあります。

そこで今回は、ふすまが重くなった時の対処法をご紹介します。

ここは私の実家で90歳の母が一人で暮らしています。最近転んでひざを打ってしまい、幸いただの打撲だったのですが、ふすまを開けるのに足を踏ん張らないと開けられない...ふすまが重たくて膝が痛くて踏ん張れないから開けられない...となってふすまが重たいことに気がついたわけなのです。

ふすまは上と下にレールがあり、そこを滑るように引き違いで移動させて開けたり閉めたりします。ふすまが重くなってくるのには2つの理由があります。

一つ目はレールがすり減ってすべりが悪くなるから。
二つ目はふすまの底部分につけてあるすべりという鋲がすり減ってなくなったから。

というわけで代表に事情を話すと、ある鋲を持ってかけつけてくれました。

それがすべりという鋲です。

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直径1.5㎝ほどの小さなプラスチックの鋲なのですが、こまを少し平べったくしたような形をしています。これがふすまの下の両端についているのですが、開け閉めする時の摩擦ですり減ってしまうとすべりが悪くなるのだそうです。

案の定、実家のふすまのすべりはすり減り切っておりました(^^;

擦り切れたすべりは外して新しいすべりを取り付けます。
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新しいすべりを取り付けてみたものの、まだイマイチ重たい感じ。そんな時はシリコンスプレーの出番です。

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これをふすまの下部とレール部分に吹き付けます。
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すると驚くほど軽くなりました。母も大喜び。

ただ、シリコンをスプレーした時、畳に降りかかってしまったようで畳が大変すべりやすくなってしまいました。こういったオイルスプレーにはたいていノズルがついているので、それを使ってスプレーすれば、畳にかかることはなくなりそうです。ご自分でスプレー時はぜひ実行してみて下さい。

今回はご自身でもできるふすまを重く感じた時の対処法を紹介しました。

もし何か困ったことがございましたらお気軽にメールやメッセンジャー、ラインでも良いので、送ってください。全力でお答えさせていただきます!

最後までお読みいただきありがとうございました!

タッチハウスホームページのリニューアル

こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。

こちらのブログを見て下さっている方はもうご存じだと思いますが、タッチハウスはホームページをリニューアルしました!

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イベント情報やお問い合わせ、コンセプトや代表の思いなどへアクセスしやすくなりました。

今回のリニューアルでは、代表山田光雄の熱い思いを知っていただくために、山田を色んな所へ出没させております。

この中でも特にお伝えしたいことは、タッチハウスでは住む方の健康を大切にするために、自然素材を使って水や空気のキレイな環境の家を建てたい...ということ。

「山田光雄について」や、「コンセプト」をクリックしていただくと山田がこの考えに至った経緯や、タッチハウスの家づくりの根底にあるものを知っていただけます。

そして、今までタッチハウスのホームページを見ている方からいただいたご質問の中で、最も多かった建物本体の価格なども明確に表示してあります。

その金額は

38坪の真四角総二階の標準設備つきの価格は1450万円(税別)。坪単価にすると約38万円です。

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標準装備とは、設定した価格の中に既に含まれている設備のことで、住むために必要な設備は全て入っています。

標準設備はメーカーによって大きく違いがあり、大手メーカーだと、全室床暖房や太陽光パネル、制振フレーム(地震に強い)などを標準設備にしているところもあります。

確かに標準装備内で設備を選べば追加料金がかからないので、安心して家づくりを進めることができますが、標準設備なのでいらなくても外せなかったり、外しても金額が全然変わらないことがほとんどで、結局使わない設備をつけてしまったという方も多くいらっしゃいます。
そこでタッチハウスでは、施主さんが必要な設備にグレードアップしたり付け足して行けるよう、標準設備は必要最低限にして価格を下げてあります。

追加料金についてもその都度金額をしっかり提示させていただくので、あとでびっくりということもありません。

ハウスメーカーは標準装備以外のオプションがかなり割高ですが、タッチハウスの場合は下請け業者や仲介業者を通すことなく、直接施工、直接取引しますので割安感を感じていただけると思います。

標準装備のクロスを塗り壁に変えたり、合板の床材を無垢の木に変えたり、キッチンをグレードアップしたりと、ご自身のこだわりを低価格で実現させることができるしくみになっています。

また感染対策としてzoomを使った打ち合わせも可能になりました。短い隙間時間でも、遠方からでも、時間や場所に縛られずにご対応ができるようになりました。

もちろんZOOM利用が初めての方でも接続方法からフォローさせて頂きます。


新築、リフォーム、土地探し、資金計画など、タッチハウスに何でもご相談ください。

床暖房に使える床材って?

こんにちは!

タッチハウス広報の平戸です。

冬本番を迎え、今回のシリーズでは床暖房についてお伝えしています。

前回に引き続き今回は床暖房で使う床材についてお伝えしていきます。
(前回はタッチハウスおススメの床暖房をご紹介しました)

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一般的な床材やフローリング材と床暖房に対応した専用のフローリング材には違いがあります。 その特徴とは


・床暖房対応の床材には、急激な温度変化でも膨張や収縮しにくい性能が求められる。

・床暖房対応のフローリング材は、特殊な加工や性能が必要なため一般的な床材より高価になりがち

・無垢材と床暖房は相性が悪い

の3つです。ではひとつひとつ見ていきましょう。

床暖房対応の床材には、急激な温度変化でも膨張や収縮しにくい性能が求められる

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床暖房設備を設置すると、大きな温度変化の負荷が床材にはかかります。床暖房設備の種類にもよりますが、冬場であれば外気温0~10℃前後から一気に30~60℃前後まで急激に温度が変化します。

急激な温度変化は、床材の収縮につながり、木材が収縮してフローリングの間に隙間が発生します。

そのため床暖房を利用する際には床暖房専用の収縮が起きにくい床材が求められます。

床暖房対応のフローリング材は一般的な床材より高価になりがち

床暖房による急激な温度変化はフローリング材の収縮を招きます。床暖房対応のフローリング材には温度変化による収縮をしにくい工夫が施されています。

その工夫とはきびしい含水率管理と材料選定、そしてヒビワレ防止処理など。そのため価格も高めになっています。

そのためリーズナブルに施工できるフロアタイルなどの床材もあります。クッションフロアは、床暖房に対応していて、工費がフローリング材と比べて半額程なのでリーズナブルです。

無垢材と床暖房は相性が悪い

無垢材は、乾燥や熱により収縮や反り・割れなどが生じやすい特徴があるため、床暖房使用の環境下では安定した品質の確保が難しいのです。

でも現在は無垢材に寸法安定性を高める処理を施すことで、床暖房にも対応することが可能になりました。

床暖房対応の無垢フローリングは、熱や乾燥による反り・割れ・収縮が生じにくいように、一般的なフローリングとは異なる工程・処理を経ているので熱に強いのです。

ただ、無垢床と床暖房を開発しているメーカーは、全く違う企業なため、組み合わせ次第では相性が悪いこともあります。

床暖房を標準とするメーカーは無垢床希望にあまり良い顔をしませんし、逆もまた同じ傾向があります。

選ぼうとしているフロア材が、導入する床暖房に適合するかをしっかり施工業社に確認の上、吟味を重ねる必要があります。その上で問題が発生した場合に補償の対象になるかもチェックが必要です。

まとめ

床暖房の床材は温度変化に耐えられる性能が求められる
床暖房のフローリングは一般のものより高価
床暖房と無垢床の同時採用はリスクが高い

床暖房に使える床材は多くの制約がありますが、タッチハウスではあなたのご予算、ご要望に合わせて床材をご提案させていただきます。宮大工出身の確かな技術と知識であなたの理想を叶えます。こんなの無理かなとあきらめずに何でもご相談ください。

タッチハウスおすすめの床暖房

こんにちは。
タッチハウス広報の平戸です。

今タッチハウスでは御殿場市でリフォーム工事をさせていただいています。

御殿場市は富士山のふもと。冬は雪も多く積もり寒さが厳しい場所です。こちらのお宅は全面改装中なのですが、一階リビングには床暖房をご希望でした。

そこで今回は床暖房について詳しく見ていこうと思います。
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床暖房の種類

床暖房にはざっくり分けて3つの種類があります。

・温水式床暖房
・床板の中に入った電熱線で温めるタイプ
・シート式の床暖房

ひとつづつ見ていきましょう。

1温水式床暖房

温水式床暖房は、フローリング下に温水パネルを設置する方法です。ガスや電気によって、水を温水に変え、床下を循環させることにより部屋を暖めていきます。電気とガス、どちらを使用するかは、住宅に備わっている給湯器によっても異なります。

温水式では、温水が床下を循環しているため、長時間同じ箇所に触れていても触れている箇所だけが高温になることはありません。また、部分的に冷たくなる箇所もなく、床全体を均一に暖めてくれます。

デメリットは初期費用とランニングコストが高くなることです。

2床板の中に入った電熱線で温めるタイプ

複合フローリングの中に電熱線が入り、床材と煖房が一体化したもの。
電気式は、電気線の結合部分にあたる床面が暖まらないため、部分的に冷たい箇所が発生する場合があります。

3シート式の床暖房

電熱線が張られたフイルム状のヒーターを敷くだけと、簡単な構造になっています。施工も楽にできるので、他の方法よりも初期費用が抑えられます。

ではこの3つの床暖房ですが、タッチハウスではシート式の床暖房を採用することが多いです。今回の現場もこのシート式の床暖房です。
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この商品はアルシステムという会社のプリマヴェーラネオという床暖房用フィルムで、2と比べると約1/3程に予算を抑えられます。1の温水式は2よりもさらにお値段は高めです。

タッチハウスでは、床暖房の専用メーカーの商品を採用する事でコストを抑えています。

同じ予算で、リビングダイニングだけでなく廊下や水回りまで全面に張ることも可能です。

安いだけではなく、薄さ僅か0.5mmという超薄型タイプなのでリフォームの際も段差が生じることなくすっきりと仕上がります。しかも30年もの保証がついているので安心です。メンテナンスも必要ないのも魅力。

そんなわけでこのプリマヴェーラを一押しさせていただくことが多いのです。

床暖房を入れるとなると、床材はどうしようか悩みますよね。床暖房にはどんな床材をつかえるのでしょうか。

というわけで、次回は床暖房に使える床材についてお伝えしていきますのでお楽しみに!

子供部屋のリフォームと安全な接着剤

こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。

今回の現場は木造二階建ての二階の子供部屋の改装です。

大人になったお子さんが改装したいとのことでご依頼がありました。

二部屋に分かれていた部屋を一つにして14畳の広々としたワンルームに。

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床は絨毯だったのですがシックな色のフローリングにしたい、壁の一部に木を張って欲しいとのご依頼でした。

今回は施主さんが明確なイメージをお持ちだったので、それを実現するべく全力で取り組みました。

元々二つに分かれていた部屋は、一方の天井は黒く塗ってあり、もう一方は木を張ってありました。それを利用して淡い色と濃い色で対比させたデザインにしたいというご意向がありました。
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そこで全体の壁は白いクロスでシンプルに仕上げて、ポイントとして一面に木目調のタイルを張ったのですが、同じ柄で色が違うものを探して設置しました。
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濃い黒い天井の下には淡い木目のタイル、淡い木の天井の下には濃い木目のタイルを設置することで、色の対比が生まれました。

実は他の面を覆うクロスも真っ白に見えますが白地にグレーの幾何学模様が入っていて、近くで見るととても重厚感があるんです。

間の壁を壊したら出てきた筋交いも、デザインとして活かすように壁と同じクロスで張りスッキリと見せました。

家自体がシックな洋館なのですが、それにふさわしい空間になりました。

クロスやフロアタイルを張る時に気を付けているのは水性の糊を使うこと。ウレタンの糊は使わないようにしています。

なぜかというと水性のものはウレタンの糊に比べて揮発成分が少ないからです。

もちろん水性系接着剤でも、添加剤や可逆剤と記載されている、有機溶剤を含むものがありますが、極力少ないものをチョイスして使用しています。

近年、問題になりその対策が議題に挙がるシックハウス症候群ですが、その主な原因の一つに接着剤が挙がっています。

接着剤は建築に欠かせないものとなっていますが、その危険性もともに理解し、生活空間において使用する接着剤選定には最善の注意が必要だからです。

また、水性の糊だと例えば傷がついて一枚だけ張りなおしたいという場合でも、簡単に対応できるのでリフォーム代が安く済みます。

それに対して、ウレタンの糊は一度塗ったらはがれないので、一部が傷つくと全てを張りなおさなくてはなりません。

そういった長い目で見ると経済的にもリーズナブルなのです。

タッチハウスでは建材が健康面に及ぼす影響を一番に考えながら、あなたのお困りに全力でお答えします。何かご相談がありましたらぜひお気軽にコメントください!

今回の記事があなたのお役にたてればうれしいです。

それではまた次回お会いしましょう!

木の掃き出し窓からアルミサッシへのリフォーム

こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。

寒い日が続きますね。冬は寒さ対策のリフォームがやはり多いです。寒い家って辛いですもんね。

今回の現場もそんなリフォームで、サッシの交換です。

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築50年の住宅で窓ガラスが木の建具になっていて建て付けが悪く、隙間が1.5㎝ほど空いて寒さに耐えられないとのご依頼でした。

隙間1.5cmは相当風が入りますよね。寒そうです。

全部の部屋が木の建具なのですが、予算の関係で寝てる部屋だけでもということで、寝室の建具をサッシに変えさせていただきました。

予算を抑えるため、雨戸は既存の物を利用しました。サッシには外付けサッシ、半外付けサッシ、内付けサッシという3種類があるのですが、内付けサッシにするとサッシが外に出っぱらないため既存の雨戸を再利用できるのです。

逆に和室で障子を入れたい場合は外付けサッシにすると中に出っ張らないので障子をつけることができます。

半外付けサッシは洋間に使います。雨が入りにくく枠のサイズも小さくできるので最もポピュラーです。

サッシというと掃き出し窓なのに履き出せないサッシを見かけたことがありませんか?一階はフラットなのになぜか2階は床から10cmくらい立ち上がりがあって、それをまたいで外に出るようになっています。どうしてそうなるのかご存じでしょうか?

2階は住宅瑕疵担保履行法に、バルコニーのある面ではサッシ下から120ミリ以上の立ち上がりが防水の観点から必要とする記載があることにより、掃出し窓を設置することはできません。

そういった理由で基本的に2階のサッシ下には立ち上がりがあるのです。

この段差って地味に辛くありませんか?

2階のベランダは洗濯物を干すご家庭が多いと思うのですが、洗濯機にかけた後の重くなった洗濯物や羽毛布団などの大物を持って、この段差をまたぐのがけっこう大変です。足元が見えず危ないし。

古い家だと30㎝くらい段差があることもありますよね。

床面から15㎝も立ち上がってしまうと掃き出し窓といいながらも室内のほこりを履きだすことはできませんよね。

でも設計の段階で工夫をすれば段差をなくしフルフラットにすることは十分に可能なんです。

タッチハウスでは、このように細かな部分での使い勝手を考慮した設計を、創業40年の経験の蓄積からご提案させていただいています。

これは出来そうもないかな...とあきらめずにぜひ色々とご相談ください。全力でお答えします(^^♪

今回の記事があなたの家づくりの参考になれば幸いです。最後まで読んでいただいてありがとうございました。