三島市が注目されている理由

タッチハウスは静岡県三島市を拠点にしている
地場工務店です。

静岡県は2021年の移住希望地ランキングで
一位だったのですが
その中でも三島市が
注目されているのをご存じでしょうか?

今回は三島に住み
拠点として活動しているからこそわかる
三島の住みやすさをお伝えしたいと思います。

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三島市は昨年三月に行われた
『本当に住みやすい街大賞 2021 in 静岡』
という静岡県の"本当"に住みやすい街TOP10で
見事1位を獲得しました。

静岡県内でも評価が高いことが
証明されたのですが
その理由としては

〇都心から約一時間というアクセスの良さ
〇水や食の豊かさ
〇買い物のしやすさ楽しさ

などが挙げられています。

三島は新幹線で東京からひかりで44分、こだまで54分。
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このため三島には東京へ通勤で通う人や
東京の学校へ通う人も多くいます。

コロナになってからは
テレワークの会社も多いため
在宅で仕事、たまに新幹線で東京へという
働き方が可能になりました。

それも大きく影響していると思いますが
総務省による「転入超過数(転入者から転出者をひいた人口増減数)」
の調査結果によると
静岡県内で最も転入超過数が多かったのが
この「三島市」でした。

また伊豆・箱根・熱海・山梨などのレジャースポットにまで
1時間でいけてしまうというアクセスの良さ...。

それでいて三島は緑と湧水の
豊かな自然に囲まれた町というのが魅力なのです。

町の中にはいたるところに湧き水と
美しい川があり
駅の目の前には大きな庭園
少し歩けば三島大社
と歩くのが楽しい街です。

三島駅前は大型商業施設やチェーン店よりも
個性的な個人の店が多いのも魅力です。

こだわりの品物をおいた商店やcafeなど
思わず覗きたくなるような店が
あるのが面白いのです。

三島大社近くの広小路まで歩くと
老舗のうなぎ屋、歴史のあるイタリアンレストラン
大社名物たい焼き屋など
オリジナリティに溢れる多様なお店が並んでいます。

おいしい飲食店が多いのは
三島野菜として
地場の食材を大切に守っている風土があるから。

有名な三島馬鈴薯をはじめ
青菜、大根、ニンジンなど
三島ブランドの野菜を作り大切にしています。

三島の野菜は本当においしいんですよ!

こんな魅力的な街
三島市に住みたくなりましたか?

そんなあなたに、三島市から朗報です。
三島市自治体では移住者のためのサポートをしています。

・三島市移住・子育てリフォーム事業費補助金

市内に住宅を取得し、転入した若い世帯に対する補助金です。

住宅の耐久性及び安全性を高めること等により、子育て世帯等の良好な居住環境の形成を図るとともに、若い夫婦等の市への移住促進を図るため、住宅のリフォーム工事を発注する者に対し、リフォーム工事に要する費用の一部を補助します。

【1】県外からの移住世帯・子育て世帯の世帯員(補助率20/100)補助限度額20万円
【2】上記【1】に該当し、市内施工業者を利用(補助率5/100)補助限度額5万円


・住むなら三島移住サポート事業

若い世帯の良好な居住環境の形成を図り、三島市への移住・定住を促進するため、市内に住宅を取得し、転入した若い世帯に対する補助金です。

【1】県外から転入をした若い夫婦等 100万円
【1】県外から転入をした若い夫婦等 50万円
【3】県内の他市町から転入をした若い夫婦等 20万円

タッチハウスでも土地をご一緒に探したり
中古住宅を改築したりと
移住のお手伝いをさせていただきます。
ぜひご相談ください。


家づくり建てるのはいつがいい?今でしょ!

家は人生で最も大きいといってもいい買い物です。

ですから、家を買うタイミングは
多くの人が悩むのではないでしょうか。

特に昨今はコロナによるウッドショックや
戦争による社会情勢の不安定、円安など
不安を感じる要素が多いですよね。

そこで今回は
ウッドショックや円安などの影響をふまえ
家を買うタイミングについて解説していきます。

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家を買うタイミング:データ

令和2年発表の統計データによると
はじめて家を購入した人で最も多かったのは30代。
平均年齢は分譲戸建住宅が一番低く36.8歳
中古マンションが一番高く44.8歳でした。

住宅を買う場合多くの方はローンを組みますが
住宅ローンは最長でも35年。
遅くとも80歳くらいまでには返したいとなると
45歳までには建てるという選択になるのでしょう。

また同じ統計で年収から見た家を買うタイミングは
年収700万円前後となっています。

この数字は平均「世帯」年収です。
どちらかひとりではなく合算したもので統計をとっています。

家を買うタイミング:ライフイベント
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結婚したら、子供ができたら家を建てる
という人も多いですよね。

戸建て住宅を建てた人へのアンケートによると
「結婚」のタイミングで家を建てた人が一番多く
続いて
「昇給・昇格」
「出産」
「子供の進学}
「子供の独立」
となっていました。

2022年は家を買うタイミング?

家を建てるタイミングには色んな内的要素がありますが
外的要素も重要です。

ウッドショック
コロナによる影響で外国の木材は
手に入りにくくなり
価格も高騰しています。
コロナ前に比べると1.5~2倍にまで!

安価で使いやすかったベニヤも
2倍以上になってしまいました。

では日本の木を使えばいいじゃない
と思うかもしれませんが
日本では山の管理に国が助成金を出さなくなって久しく
山への手入れが行われていない所が
非常に多いのが現状です。

木は大きくなるほど
日当たりを確保するために
間引きや枝打ちをしなければなりません。

枝打ちをすれば節がない材になり
日当たりがよくなれば木が大きくなるのですが
それが出来ていないため
節だらけの細い木が多くなっています。

私(山田)の実家は湯ヶ島にあり
財産区という周辺の村で管理している山があります。
以前は年に一度は集まって
枝打ちや間引き作業をしていましたが
補助金が出なくなった15年ほど前からは
やらなくなってしまいました。

そんな山が全国にたくさんあるに違いありません。

こんな状況ですから
国産の木はいい材が少なく
少ないのでウッドショックで高くなった外国産より
高値なのが現状です。

円安
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最近円安もよく話題になりますね。
円安になると輸出するにはいいのですが
輸入する時は不利になりますよね。

当然現在輸入に頼っている木材の
価格もこれからさらに上がってくることが
予想されます。

ウッドショックに加えて円安...。
しかも
現在の円安は悪い円安と言われています。

悪い円安って何かというと...

日本は景気がずっと悪くて
ゼロ金利政策というのをとってきたのですが
欧米諸国は景気が回復してきて
金利を上げてきたんです。

私たちが銀行にお金を預ける時に
金利が0.001%の銀行と
5%の銀行があったら5%の方に預けたいですよね。

その原理で円は敬遠されているのです。

しかもさらに不安な要素があって

日本は物価がずっと上がっていなかったのですが 
今月日本の消費者物価指数は
目標の2%を達成する見込みです。

でもそれは
国内の経済状況によって
需要があるから値段が上がっているわけではなく
社会情勢不安による原料費高騰によるもの。

つまり材料費が上がったので
商品にのせて売るしかないわけで
給料は上がってないのに
物の値段が上がってしまっている状況です。

物価が上昇する時には
金利を上げるというのがセオリーなのですが
不景気のこの状況で金利を上げれば
経済が回らなくなってしまうので
金利を上げることができません。

その結果どうなるかというと
通貨価値が下がってしまうおそれがあると
経済学者たちは言っています。

恐ろしいことばかり並べてしまいましたが

この状況をおさらいしてみると
住宅の価格は現在より高くなることが
予想されるということです。

まとめ

家を建てるタイミングを計るには
年齢やライフイベントなどの内的要因と
景気や金利などの外的要因があることを
お伝えしました。

いろんな状況を考慮に入れて
ご自身が家を建てるタイミングはいつなのか
じっくり検討してみて下さい。

タッチハウスでもお手伝いいたします。
ご気軽にお問い合わせください。


オリジナルのサンルーム

先日ご依頼があり
サンルームの増築工事をさせていただきました。

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サンルームは天候に関わらず洗濯物が干せたり
リラックスするための癒し空間になったりと
近年共働き世代にもシニア世代にも人気です。

サンルームの増築工事で
最も気をつけているのが防水処理です。

サンルームを後付けで設置するときは
既存の外壁に釘やビスなどを使って固定します。

このときに固定した部材周辺を
コーキング材でしっかりと防水処理をしておかなければ
雨や害虫が外壁の中に侵入し
建物の耐久性を落とすきっかけとなってしまいます。

せっかく設置したサンルームが
雨漏りや害虫が入ってくる
原因になってしまっては
元も子もない!

というわけで一番気を遣う所です。

サンルームは既製品もあるのですが
今回はオリジナルで一から作りました。

防水処理や見た目など様々な要素を
総合的に見た時に
既製品でしっくりくるものがなかったからです。

屋根板と手前の壁は
ポリカーボという樹脂パネルを加工しました。

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ポリカーボネートは、DIYで人気が高い素材のアクリル板と同じプラスチック材の一種です。

透明な見た目はアクリル板とよく似ていますが
紫外線に強いうえに
-40℃~125℃までの温度に耐えられるという
見た目を裏切る強さを持っているのです。

また衝撃にも強く
非常に割れにくいという特性があります。
その強度はアクリル板の30倍と言われており
プラスチック素材の中でも
最高クラスなんです。

日光浴や洗濯物を乾かす場所として
認識されているサンルームですが、
断熱効果もあります。

住宅の断熱性は
外気と内気の間に
どれだけ隔たりがあるかで決まります。

通常、断熱性を高めるためのリフォームは
壁の間に断熱材を入れたり二重の窓にしたりと
外気と内気の隔たりを作ります。

実はサンルームはそれ自体が
外気と内気の間の隔たりになるんですよね~。

大きな空気のクッションを入れている
イメージです。

建物全体の断熱性能を
上げることはできませんが
隣接する部屋の断熱性を
向上させることはできます。

デメリットとしては
メリットの裏返しになってしまうのですが
夏は太陽熱が空気を温めてしまうので
隣接する部屋が暑くなってしまうこと。

気になる場合は
『屋根の日除け』や『熱量を吸収する屋根材』
などを選択すると暑さを軽減することができます。
すだれとかよしずなども有効です。

サンルームは機能的に素晴らしい面も
もちろんありますが
作ると家の雰囲気は大きく変わり
新たなリラックス空間空間を
作れることが意外なメリットです。
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ご興味のある方は
ぜひタッチハウスにご相談下さい。

なぜ今木造なの?VOL3

木造建築が近年
大きく変わってきました。

住宅だけでなく
学校や病院といった公共建築を
木で建てる例が増えているのです。

技術の進歩で強く作れるようになったから
木造を後押しする法律ができたから
言われていますが
理由はそれだけでしょうか?

今回のシリーズでは
エネルギー
地方
山との共生

の3つの視点から
近年の木造建築を
見ていきたいと思います。

Vol1でははエネルギー
Vol2では地方の視点から書きました。
3回目の今回は山との共生の視点から
書いていきたいと思います。
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山との共生

この10年で国産材の自給率は上がっていますが
林業の人たちの利益は挙がっているのでしょうか?

答えはNOです。
林業の利益はずっと落ち込んだままなんです。

例えば70年かかって育った木を売ると
1㎡の利益は利益1000円以下という
信じられないような事実!

原因はいろいろあるけれど

木が大きければ大きいほど
切ったり運んだりするのに
コストがかかってしまうこと

節があるものや
角材にカットした残りの木材など
お金にならない部分が多すぎること
が大きいです。

日本もかつては山と建築がつながっていましたが
いまは単に鉄やコンクリートの代わりとして
工業製品のように木材を使っています。

節があっても
工業製品のように完璧に製材しなくても
建物の性能が悪くなることはありません。

加工を押さえて
山の利益を最大化することは
山を守り
日本の木材を守る有効な
手段の一つです。

今のままだと利益にならない
木の産業を廃業する人が
あとを立ちません。

山が衰退したら
戦争や石油ショックなどの
世界情勢によって
木材が入って来なくなった時に
困ってしまう!!!

そんな事情から
木造建築が大きく変わってきているのです。

タッチハウスでも
身近にあるできることから
山を守る活動を続けています。

具体的には

材木を仕入れたら
無駄にならないよう加工して
捨てるところを出さない工夫をすること
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山を知り
山のどこに生えていた木なのかを知り
その木を家のどの部分に使うと
最もその性質を伸ばせるのか考え
長持ちする家を作ること

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などです。

タッチハウスでしかできないやり方で
日本の山を守っていきたい。
そんな思いで携わっています。

何のための木造なのか

たまには原点を見つめ直してみました。

最後まで読んでくださって
ありがとうございました。

なぜ今木造なの?VOL2

木造建築が近年
大きく変わってきました。

住宅だけでなく
学校や病院といった公共建築を
木で建てる例が増えているのです。

技術の進歩で強く作れるようになったから
木造を後押しする法律ができたから
言われていますが
理由はそれだけでしょうか?

今回のシリーズでは
エネルギー
地方
山との共生

の3つの視点から
近年の木造建築を
見ていきたいと思います。

前回はエネルギーの視点から書きました。
2回目の今回は地方の視点から
書いていきたいと思います。

地方

日本の人口は2010年ころから
減少傾向にあります。
日本人の人口はこの5年間で
178万人減少しています。

ただ外国人人口がこの5年間で
84万人増えているので
その差し引きで日本の総人口が
94万人減少となっています。
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人工は減ると
住宅着工も減ります。

日本では
個人が建てる低層住宅では
木造が9割を占め
非住宅では約1割にとどまっています。

つまり人口減で
住宅着工が減ると
木材の需要が
大きく減ってしまうのです。

そこで国は公共建物などの
木造化・木質化を『国策』として
バックアップし始めました。

2010年の
『公共建築物等における木材利用の促進に関する法律』
の施行を皮切りに住宅以外にも多くの
中大規模の建築計画に木が取り入れられています。
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近々では2018年から2019年にかけて
建築基準法の一部改正がなされ
より木材使用の規制が緩和されつつあります。

「公共建築の木造」って聞くと
都市に建つ木造をイメージしますが、
本当にそんな大都市開発がこれからも
続くのでしょうか。

ヨーロッパでは大都市ばかりではなくて
中山間都市の開発に力を入れ始めているそうです。

「開発」と言っても
もともとあった居住環境を活かして
ちょっと手を加えて住みやすくするもの。

木造で集合住宅や役所
学校などを作っています。

自治体の規模も
1000人に満たないような地域で
こういった開発によって人口減少を止めています。

小さな自治体なら公共建築も一つで十分で
一つの建物に役所や学校
マーケットなどを全部入れて
一か所で用が足りるようにしているのです。

非常にコンパクトなボリュームで設計して
エネルギー負荷を抑えて
そして未来の世代への負担を減らそうと
考えられています。

こういったコンパクトな建物だと
地域の木材で
地域の大工さんに頼んで作る
ということが可能です。

自治体の中で経済が回るので
好循環を生みます。

昔はタッチハウスでも
山から立ち木を切出して
製材所で製材していました。
原木市場に行ってかなりの大径材を買ってきたり
それを用途に合わせてちゃんと木取りしていくんです。

素材生産から建物づくりまでやっていましたね。

今またそんな方法が
見直されているような気がします。
こういうやり方だと
ウッドショックのような
グローバリゼーションの荒波にも
右往左往しないですみますしね。

次回は山との共生の視点から
お伝えしますね。
お楽しみに。

なぜ今木造なの?VOL1

木造建築が近年
大きく変わってきました。

住宅だけでなく
学校や病院といった公共建築を
木で建てる例が増えているのです。

技術の進歩で強く作れるようになったから
木造を後押しする法律ができたから
言われていますが
理由はそれだけでしょうか?

今回のシリーズでは
エネルギー
地方
山との共生

の3つの視点から
近年の木造建築を見ていきたいと思います。

エネルギー自立と木造建築

東京・銀座に
12階の木造建築が完成しました。
木造と鉄骨のハイブリッド建築としては
日本で最も高い建物です。

日本ではこのように
木造の高層化はまだめずらしいのですが
実はヨーロッパでは
500年も前から
木造は高層化していました。

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これは16〜17世紀ごろの
ヨーロッパの町並みです。
4〜5階建ての木造の建物が
隙間なく並んでいます。

実はこの頃ヨーロッパでは
森林伐採が進み
木材の供給が足りていませんでした。

木がないなら
石や土などで家を建てたら
いいのに。

でも当時の人は
木造にこだわりました。

なぜでしょう?

なぜ木造建築だったのか

写真の昔のヨーロッパの木造建築
どうしてこんなに高層化して
しかもこんなに密集しているのでしょう?

町の外には
土地はたくさんあったのに。
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その理由は
「木が足りなかったから」
なのです。

木が足りないから
短い木で柱を作るので
小さな家が建ちます。

ただ小さい家が
点在するのは
問題がありました。

緯度の高いヨーロッパでは
冬が長く
非常に寒さが厳しい環境です。

そしてその当時の
煖房の燃料は
「木材」のみ。
木材が枯渇していたので
煖房に回す木も
極力節約しなければなりませんでした。

小さく作って
上や横に連結していくと
外気に接触する面積が減り
断熱効果が得られたのです。

共同の窯などを持ち
熱エネルギーも
共有していたそうです。

当時のヨーロッパの
木造の街並みは
町全体で木材を
有効活用した姿でした。

ヨーロッパでは
その考え方が現代の都市木造にも
引き継がれています。

ヨーロッパの多くの国は
天然ガスを外国に依存しているので
もしパイプラインを締められたら...
という危機感が強い。

資源が少ない
ヨーロッパならではの
エネルギーの自給自足を
念頭に置いた木造都市です。

ウィーンでは木造公団住宅に
緊急用の暖炉を設置することが
義務付けられています。

何の緊急用かというと、
エネルギー危機に陥ったときに
木を燃やすためのもの。

そういう仕組みが木造都市の中に
組み込まれているんです。

木造建築は
エネルギーの視点から見ると

断熱効果で燃料を節約できる

エネルギーの自給自足を
デザインできる

というメリットがあったのですね。

次回は
地方の視点から
書いていきますね!
お楽しみに。

ウッドデッキ

春ですね。

うららかなお天気の日は
外に出たくなります。

庭にウッドデッキがあると
外の空間がとても身近になりますよね。

ウッドデッキで

バーベキュー
DIY
優雅なティータイム

夢が膨らみますよね。

今回の現場は
そんなウッドデッキの新設工事でした。

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もともとは石造りのテラスがあった場所に
ウッドデッキを作りました。

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木材は水に強いレッドシダー。

レッドシダーは20年以上屋外での風雨に
耐えうる性能を備えた木材です。

なぜ風雨に耐えうるのかというと
内部に「ツヤプリシン」
という物質を豊富に含んでいて

これが
木材腐敗菌という
木を腐らせる菌類の働きに抵抗する
抗菌作用を持っているからなんです。

レッドシダーには
このツヤプリシンに加え
虫害を防ぐ効果のある天然成分(Thujicacid)
も含まれているため
ウッドデッキ材にうってつけの
高い耐久性を備えていると
言われているんです。

そしてハードウッドに比べ
安価なのもメリットです。

またタッチハウスでは
雨水の排水がしやすいよう
反りを利用した加工をしてあるので
さらに雨水に強いんです。

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家と外を繋ぐ空間になり
部屋からはリビングが外に広がって
以前より広くなったような感覚になります。
解放感が半端ない!

こんな風にすてきな
ウッドデッキですが

実は今
木材が危機的な状況になっています。

モノも少なくなり
値段も高騰!

昨年からコロナによって
ウッドショックという現象がおきているのは
耳にしたことがあるかもしれませんね。

もちろんわがタッチハウスでも
大きく影響を受けています。

物によってバラツキありますが
今年に入っても品物が出てきたかと思ったらすぐに無くなり
まだ高止まり...。
商品の見積金額は時価相場になっていて、
商品が来てみないとわからない状態が続いています。

というわけで今現在は
見積をさせていただいた金額で
できない可能性が高いという
信じられないような事態が起きていて

本当にお客様にはご迷惑をおかけして
しまっています。
申し訳ない気持ちで
いっぱいですが
ご理解いただけると
大変ありがたいです。

とはいえ
長年工務店をやっていて
材木を手に入れるツテはあります!

時間は少し多めに見ていただくようになったとしても
ご希望に添える体制は十分に整っておりますので
ご安心ください。

何かご相談がありましたら
何でもお聞きください。

祠の修繕

今回は地域の祠の修繕を任されました。

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神社仏閣の建築物は
特有の決まりごとがあり
伝統技術を継承している宮大工が
行うことが多いのです。

代表の山田は若いころ宮大工の棟梁の元で学び
宮大工の技術を持っていることから
こういった仕事を頼まれることがあります。

そもそも宮大工って?

名前は聞いたことがあっても
実際にどれ程の技術や実力があるかということは
ご存じない方も多いのではないかと思います。

宮大工というのは主に
神社や仏閣などの伝統建築を
手掛ける職人のこと。

宮大工の歴史は飛鳥時代(7世紀頃)に
朝鮮から来た二人の僧侶が
飛鳥寺を建てたことから始まったそうです。

聖徳太子もこの二人の僧侶から教えを受け
法隆寺を建立したといわれています。

神社や仏閣は「木組み工法」で建てられているので
木組みの技術を習得している大工でなければなりません。

木組みに使う木材は
工場であらかじめ加工された木材を使うのではなく
木材を自分の手で削って
木組みの木材を作り出しています。

これは家屋大工と宮大工の間の
決定的な違いです。

「木組み」は建物の骨組みにおいて
釘や金物を殆ど使わず
木自体に切り込みなどを施し
はめ合わせていくことで
木と木をがっしり組み上げていく技術です。

木材の加工を全て「手刻み」で行うには
「木を読む」という作業が大変重要です。

木の生育常態やそれぞれの木の性質を読み
どういう用途に適すのかを読むのです。

「手刻み」された「継手」「仕口」と呼ばれる技術によって
材と材を強固に繫ぎ合わせ
地震の多い日本の環境から建物を守ります。

「継手」とは木材の長さが十分でない場合に
長さを継ぎ足すときに使われる技術で

「腰掛鎌継ぎ」「台持ち継ぎ」「追掛け大栓継ぎ」など
70くらいの種類があるとされています。

これにはパズルを組み合わせるような複雑な知識と共に
正確に材を削る技術が要求されます。

材をはめ込んでしまうと表面からは
全くその複雑さは見えないばかりか
繫ぎ目も殆ど分らないくらい精巧なものです。

「仕口」とは2つ以上の材を
ある角度に接合する技術で
土台と柱のつなぎ目、梁と桁のつなぎ目など
それぞれの材を組むときに使われます。

「兜蟻掛け」「大入れ蟻掛け」などと呼ばれるものがあります

このような宮大工の優れた技術は
現在の建築工学から見ても
非の打ち所のない技術だと言えるそうです。

一般の大工は2~3年の修行で
一通りの仕事ができるようになりますが
宮大工は一人前と呼ばれるまでに
最低でも10年の修行が必要とも言われます。

山田が修行した宮大工の棟梁は
宮大工の伝統を守りながらも
墨付けなど従来のやり方とは違った、
関数で建物を考える
ということをしていて

論理的な計算と昔ながらの方法

この二つを融合させた建築方法を
山田に伝えました。

山田はこの方法を元に
独自に勉強も重ねて

現在は数も少なくなった
宮大工の技術を継承しつつ
関数を使った理論的な計算もできる
稀有な技術者として
地域の建築を支えています。

といっても今回は
朽ちた足元の修理(^^)

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材料は欅(けやき)
ウキス欅と呼ばれる
大木で狂いのほとんどない
木の目の細かい飴色の
木肌の材料で作りました。

色つけるのがもったいないくらいの
良い素材。

無事に収まりました。
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地域の大切なものを
当社の技術で守ることが出来るのは
とてもうれしいこと。

この地で37年営業させていただけている
ことに感謝して
これからも地域貢献していけたらと
思っています。