築50年以上!日本家屋のリフォーム 窓ガラスのリフォーム編
こんにちは。タッチハウスブログスタッフ平戸です。
暑い日が続きますが、朝晩はだいぶ涼しくなり虫の声が聞こえるようになりましたね。
タッチハウスでは先週から、築50年以上と思われる日本家屋のリフォームに取り掛かっています。
広々とした贅沢な作りの日本家屋なのですが、さすがに寄る年波には勝てなかったようです。2カ所のリフォームをさせていただいています。
前半では、一か所目の「白アリにやられてしまった壁の修理」についてお伝えしました。
後編では二カ所目の
「窓ガラスのリフォーム」
についてお伝えします。
ご依頼主の住宅は、昔ながらの贅沢な作りの日本家屋。広縁に続く南側に掃き出し窓が10メートルも並んでいるのですが、その建具が木製だったのです。
趣のある木製建具も経年劣化ですきまが空き、冬場はそこからの冷気がこたえるようになってきたとのこと。もちろん昔のガラス窓なのでシングルガラス。当然冷房・暖房効率も悪いですよね。
以前「まるで新築!全面リフォーム 構造編」という記事でも触れたのですが、実は部屋の暖かさを逃がさないポイントは「窓の断熱」なのです。
一般的な住宅は、壁・床・屋根・窓で構成されていて、暖房時にはそこから熱が逃げて行ってしまいます。この中で、一番熱の出入りが多い部分が窓で、なんと58%の熱が窓から出て行ってしまうのです。
屋根5%、床7%、壁や換気の15%と比較すると、窓の占める割合が非常に大きいことがわかります。
こちらのお宅は雨戸も木製でした。べニアなどではない無垢の木材でとてもいいものでしたが、やはり気密性の問題が生じてきてしまったので、窓ガラスと一緒に取り替えることになりました。
まず、木製のガラス戸を外します。そしてガラス戸がおさまっていた上下のレール枠の上にアルミサッシ枠をはめていくのですが、既製品では当然サイズが合いません。
そこで、あらかじめガラス戸を外してサイズを計って、サッシ屋さんでそのサイズに合うように枠とサッシをカットしてもらいます。
それをガラス戸を外した部分にはめ込みます。
枠を仮止めしたらペアガラスで断熱効果をアップさせたガラス窓を入れてみます。
隙間なく閉まるか、建て付け調整は問題なくできるか、確認します。今回は枚数が多いので全てのガラス戸を入れてみて確認してから枠を固定します。
古い窓枠の上下レールには溝があります。アルミサッシの枠を固定する時に隙間が生じてしまうので、ネジを打つ時に隙間を埋める充填剤を注入してしっかりと固定できるようにします。
取り付けが終了したら、既存の枠とアルミサッシの枠の間に開いたわずかな隙間を木材でおさめていきます。きれいにできました。
雨戸も同じアルミサッシ枠で設置できるようになっています。
こちらのお宅は、雨戸が通る部分「一筋」が土台と一体化してるのでサッシを入れる時に加工しなければならなりませんでした。今の家屋ではほとんど見られない贅沢な作りです。
今回アルミサッシ枠を入れるためにこの部分は撤去することに。
リフォームでは、昔の建物ならではの造りというのに出会うことがよくあります。昔のものと現在の便利なものとを上手く組み合わせるのが、リフォームの難しさであり楽しさでもあります。
雨戸は断熱に優れた、中に断熱材をサンドした雨戸を設置しました。これで今年の冬はぬくぬくと暖かく過ごして頂けると思います。
タッチハウスはリフォームの相談も承っています。無理な営業は一切行っていません。「こんなこと相談してもいいかな?」と思うような小さなことでも安心してご相談くださいね。