築50年以上!日本家屋のリフォーム 窓ガラスのリフォーム編

こんにちは。タッチハウスブログスタッフ平戸です。

暑い日が続きますが、朝晩はだいぶ涼しくなり虫の声が聞こえるようになりましたね。

タッチハウスでは先週から、築50年以上と思われる日本家屋のリフォームに取り掛かっています。

広々とした贅沢な作りの日本家屋なのですが、さすがに寄る年波には勝てなかったようです。2カ所のリフォームをさせていただいています。

前半では、一か所目の「白アリにやられてしまった壁の修理」についてお伝えしました。

後編では二カ所目の

「窓ガラスのリフォーム」

についてお伝えします。

ご依頼主の住宅は、昔ながらの贅沢な作りの日本家屋。広縁に続く南側に掃き出し窓が10メートルも並んでいるのですが、その建具が木製だったのです。

趣のある木製建具も経年劣化ですきまが空き、冬場はそこからの冷気がこたえるようになってきたとのこと。もちろん昔のガラス窓なのでシングルガラス。当然冷房・暖房効率も悪いですよね。

以前「まるで新築!全面リフォーム 構造編」という記事でも触れたのですが、実は部屋の暖かさを逃がさないポイントは「窓の断熱」なのです。

一般的な住宅は、壁・床・屋根・窓で構成されていて、暖房時にはそこから熱が逃げて行ってしまいます。この中で、一番熱の出入りが多い部分が窓で、なんと58%の熱が窓から出て行ってしまうのです。

屋根5%、床7%、壁や換気の15%と比較すると、窓の占める割合が非常に大きいことがわかります。

こちらのお宅は雨戸も木製でした。べニアなどではない無垢の木材でとてもいいものでしたが、やはり気密性の問題が生じてきてしまったので、窓ガラスと一緒に取り替えることになりました。

まず、木製のガラス戸を外します。そしてガラス戸がおさまっていた上下のレール枠の上にアルミサッシ枠をはめていくのですが、既製品では当然サイズが合いません。

そこで、あらかじめガラス戸を外してサイズを計って、サッシ屋さんでそのサイズに合うように枠とサッシをカットしてもらいます。

それをガラス戸を外した部分にはめ込みます。

枠を仮止めしたらペアガラスで断熱効果をアップさせたガラス窓を入れてみます。

隙間なく閉まるか、建て付け調整は問題なくできるか、確認します。今回は枚数が多いので全てのガラス戸を入れてみて確認してから枠を固定します。

古い窓枠の上下レールには溝があります。アルミサッシの枠を固定する時に隙間が生じてしまうので、ネジを打つ時に隙間を埋める充填剤を注入してしっかりと固定できるようにします。

取り付けが終了したら、既存の枠とアルミサッシの枠の間に開いたわずかな隙間を木材でおさめていきます。きれいにできました。

雨戸も同じアルミサッシ枠で設置できるようになっています。

こちらのお宅は、雨戸が通る部分「一筋」が土台と一体化してるのでサッシを入れる時に加工しなければならなりませんでした。今の家屋ではほとんど見られない贅沢な作りです。

今回アルミサッシ枠を入れるためにこの部分は撤去することに。

リフォームでは、昔の建物ならではの造りというのに出会うことがよくあります。昔のものと現在の便利なものとを上手く組み合わせるのが、リフォームの難しさであり楽しさでもあります。

雨戸は断熱に優れた、中に断熱材をサンドした雨戸を設置しました。これで今年の冬はぬくぬくと暖かく過ごして頂けると思います。

タッチハウスはリフォームの相談も承っています。無理な営業は一切行っていません。「こんなこと相談してもいいかな?」と思うような小さなことでも安心してご相談くださいね。


築50年以上!日本家屋のリフォーム 白アリ編

こんにちは。タッチハウスブログスタッフ平戸です。

暑い日が続きますが、朝晩はだいぶ涼しくなり虫の声が聞こえるようになりましたね。

タッチハウスでは先週から、築50年以上と思われる日本家屋のリフォームに取り掛かっています。

広々とした贅沢な作りの日本家屋なのですが、さすがに寄る年波には勝てなかったようです。2カ所のリフォームをさせていただいています。

一か所目は
「白アリにやられてしまった壁の修理」

こちらのお宅は家の北側にトイレが配置されています。そのトイレの柱や壁に穴があいてしまい、そこから白アリが出てきてしまったのです。

白アリは集団で木を浸食しながら移動をします。

白アリの地球での役目は木を分解して土にすることで、そのおかげで大量の木くずが時間の経過で土になり土が豊かになります。

木造住宅も白アリにとってはただの食べ物。こちらとしては遠慮してほしいのだけど、人間の家だからと言って容赦はありません。

白アリは春から夏にかけてが交尾の時期で、静岡県東部では、ゴールデンウイーク前後に羽アリが大発生するので、それで気付く方も多いです。

こちらの家でも羽アリが家にたくさん飛んでいたかもしれませんね。トイレの柱や壁には小さな穴がたくさんあいてしまっていたそうです。

シロアリは湿気の多い場所を好むので、日当たりや換気の悪い場所や水回りなどで発生しやすいのです。

こちらのお宅も北側で日当たりが悪く、換気の良くない状況で、シロアリがのびのび生息していたものと思われます。

ちなみに羽アリが出たら白アリというわけでもなく、黒アリの場合もあります。黒アリだったら恐れることはありません。

家に羽アリが出てきたときに備えて

体形は寸胴で、4枚の翅(はね)がほぼ同じ大きさなのが白アリ

腹部の付け根が細くくびれていて、4枚ある翅の上の2枚が下の2枚より大きいのが黒アリ

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熊本シロアリ.comより

と覚えておきましょう。

あ、脱線してしまいました(^^;

柱と壁に穴が開いているので、白アリが浸食していることは明白!そこで白アリの侵入経路を探ります。

ありました、ありました。

シロアリは、"自分たち専用の立派な道路"を作ってお家に侵入します。

シロアリは空気の流れ(外気)や光を嫌うため、地表をそのまま歩いて移動することはありません。"アリ"とは言っても普通の"黒アリ"とは全く違う生き物なんですね。

シロアリは地中の暗闇の中をエサを探すために移動します。そして、たまたま住宅に到達したシロアリは暗闇の床下から建物に使われている木材を目指して地中から地表に上がってきます。

その時に作るのが「蟻道」(ぎどう)と呼ばれるトンネルの道路です。
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蟻道は土や木材のカスなどと、シロアリの排泄物・分泌物を練り合わせたものからできていて、セメントのように固く、簡単に壊すことができない頑丈なシロモノです。

蟻道を作ることで移動の際に外敵から身を守ることができます。つまり、外敵から攻撃されることなく住まいを食害できるんです!

さすが3億年を生き抜いてきたシロアリ殿!賢いですね!

ああ、また脱線してしまいました(-_-;)

とにかくこのシロアリの専用道路「蟻道」を撤去!シロアリの侵入経路を薬剤でふさぎます。

そして被害にあっている部材を新しいものと交換。柱や木の壁などを新しくしました。これで一安心です。

木材は濡れた状態を放置する事で、シロアリの被害に遭うリスクがどんどん上がっていきます。湿気を帯びた木材が、シロアリを引き寄せるからです。

たとえ濡れたとしても、すぐに乾けば、蟻道を造るための水分が確保できずに被害にあうことはありません。

ですから雨漏りや水漏れに気づいたら、早く直さないといけない訳です(^^)/

シロアリの被害が進行すると建物の耐久性能は落ち、万が一の地震で倒壊するリスクが大きくなります。木がぼろぼろになって見栄えも悪いです。

ある程度築年数が経った家にお住まいの方はシロアリ被害のサインを見逃さないようにしましょう。

シロアリ被害のサイン

〇床や畳を踏んだときにフワフワする感触がある
〇風呂や洗面所といった湿気の多い場所の柱に穴が開いている
〇スムーズに開閉できていたドアや雨戸が開けられなくなる
〇家の中にシロアリの羽蟻が飛んでいる


後編では2カ所目の「窓ガラスのリフォーム」についてお伝えします。お楽しみに!

まるで新築!全面リフォーム 構造編

こんにちは。タッチハウスブログスタッフ平戸です。

「40年住んだ住宅を、赤ちゃんのいる娘さん夫婦と一緒に住むために全面改装したい」というご依頼を受けて、先週のお盆期間中リフォームの図面を書いていた山田代表。

前回は、このご依頼に提案した間取りを紹介しました。まるで新築!全面リフォーム 間取り編

今回は構造的な部分の提案を紹介したいと思います。

施主さんの住む地域は静岡県内でも寒い地域。

寒冷地は冬場の暖房費がかさみます。それだけではなく部屋の中に温度差があると、ヒートショックが起こる可能性が高く大変危険です。

そこで提案したのは熱を逃さないよう断熱を補強することです。

新しい断熱材を充填する

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1975年頃の軽量鉄骨2階建ての住宅であれば、グラスウールなどは使われているかもしれませんが、グラスウールは水分を含むと劣化するので、壁内結露によって性能が落ちてる事は充分に考えられます。断熱材の充填はなされてない箇所もあるかもしれません。

もし入っていたとしても経年劣化で断熱材の性能が落ちてしまっているし、現在は断熱材自体の性能も上がっているので、新しい断熱材を入れると過ごしやすさが全然違ってきます。

ただ、施主さんのお宅は大手メーカーの軽量鉄骨パネル工法。メーカー独自の寸法になっているため在来工法とは柱と柱の間の距離が違い、既成の断熱材が合わないことはわかっています。

実際に解体してみないことには何とも言えないものの、現場に合わせて対応するのは長年の経験から得意分野。経験から培った技術で断熱材を交換することを提案していこうと思っています。

窓の断熱性能を高める

一般的に壁や天井に断熱材を使用することは常識となりつつありますが、「窓の断熱」についてはまだまだ認識が浅く、あまり重要視されていません。

でも、冬の寒さからお部屋を守るためには「窓の断熱」が非常に大きなポイントとなります。

なぜ「窓の断熱」がそんなに重要なのかというと...

一般的な住宅は、壁・床・屋根・窓で構成されていて、暖房時にはそこから熱が逃げて行ってしまいます。

ではこの中で、一番熱の出入りが多い部分はどこでしょう?

答えは...

屋根 5%
床  7%
壁 15%
換気 15%

そして窓は...

なんと58%!!!

暖房で暖めた熱の実に58%が窓から逃げて行ってしまうのです。

「えっ、そんなに」と思ったのではないでしょうか。他の部分と比較してもダントツでNo1なんです。驚きですよね。

部屋の暖かさを逃がさないポイントは「窓の断熱」なのです。

というわけで窓の断熱性能をあげるには・・・

40年経過している窓なので、サッシごと交換できればしたいところですが、今回は、サッシのサイズもメーカー独自のサイズなため、既製品のサッシと交換することができません。

そこで提案したのが現在の窓の内側にもう一枚窓をつけること。

内窓をつける

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内窓をつけると、今ある窓と内窓の間に空気層ができるので冷たい外気の影響を受けにくくなるんです。現在は熱を伝えにくい樹脂のフレーム製の内窓も出ていて、さらに断熱効果を高めてくれます。

もちろん内窓のガラスは複層ガラス。

複層ガラスとは、2枚のガラスを使い、そのガラスの間に乾燥した空気を封入したガラスのことです。断熱ガラスは、空気の層が厚いほうが断熱効果が高くなります。

シングルガラスと比較して、複層ガラスは約43%部屋から逃げる熱を減らすことができるのです。

現在の窓と内窓との間の空気層と、複層ガラスの空気層とダブルの空気層で高い断熱効果が期待できます。

ただ、この内窓はどうしても少し出っ張ってしまうので、掃き出し窓に設置するとつまずきの元に。

そこで内窓は掃き出し窓以外の窓に設置することにして、掃き出し窓は現場でサッシの中のガラスを交換することを提案しました。現在のガラスが入っているスペースに2枚のガラスを入れるのです。

一枚分のスペースに2枚入れるので、空気層はそんなに厚くすることはできませんが、シングルのままよりはずっと断熱性能がアップします。

断熱材の交換
内窓の設置
シングルガラスをペアガラスに交換

これらの断熱の補強で、寒冷地でも暖かく快適で、ヒートショックの心配のない家に変身します。

赤ちゃんを迎え、みんなで子育てをする施主さん一家を、物理的にも暖かく応援できる家になるといいな...。

タッチハウスは、このようにリフォームの相談も承っています。無理な営業は一切行っていません。「こんなこと相談してもいいかな?」と思うような小さなことでも安心してご相談くださいね。


まるで新築!全面リフォーム 間取り編

こんにちは。タッチハウスブログスタッフ平戸です。

先週はお盆でしたね。どんなふうにお過ごしだったでしょうか。

タッチハウスでも建設現場はお休みでしたが、山田代表は一人で、リフォームの図面を書き上げていました。

「40年住んだ住宅を、赤ちゃんのいる娘さん夫婦と一緒に住むために全面改装したい」というご依頼をいただいていたからです。

リフォームのテーマは
「みんなで一緒に子育てできる家」

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共働きの娘さん世帯を親御さん世帯がサポートできるような環境をリフォームで作りたいとのご要望でした。

施主さんご家族のご要望をお聞きして、山田がこのリフォームで提案したのは次の3つでした。

家事動線が短い家
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共働きの娘さん世帯にとっても、年を重ねていく親御さん世帯にとっても、家事動線はとても大事です。

「家事動線」とは文字通り、家事をする際に移動する経路のこと。特に朝や夕方などは料理しながら洗濯や掃除、子どもの世話をするなど、いくつもの家事を同時に行うことが多く、気づけば洗面室とキッチンを何往復もしていた...なんてことも。

こんなことにならないためにも、無駄のない家事動線が欠かせません。

柱など、動かせないものもありますが、壁などは全て取り払い、家事のための経路の無駄をなくす、つまり、キッチンや洗面室(洗濯機等)、洗濯物を干すスペース(ベランダ等)をなるべく近い場所に配置し、移動にかかる時間を短縮できる間取りを考えました。

家事の時間を短縮できた分、家事に追われず、家族団らんに時間を使えるようになるといいなあと願いを込めて・・・。

複数人で使えるキッチンに
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施主さんのご希望は、基本的には親御さん世帯の住む1階にいつもいたいということ。

そこで、リビングやダイニング、キッチンを一体化して一つの空間としたプランを提案しました。

手元が見えないよう腰壁を建ててサービスカウンターを設けたスタイルよりも、よりオープンで、ダイニングとの一体感を深めたフラットなプランです。

「作る」と「食べる」の距離がぐっと近づき、作りながら食べたり食べながら作ったりできて、しかも一人で作るのではなく家族が作ったり片付けに参加しやすいキッチンを提案しました。

また、オープンなキッチンを美しく維持し続けるには、適切な収納を設けることが必須です。便利なキッチン家電やツールがたくさん発売されていて、とても便利な半面、テイストの合わないものもありますよね。

見せたいものだけ外に出せるように収納計画をしっかり立てました。

キッチンが閉鎖的だと、どうしても一人がキッチンにこもりきりになりがちです。

オープンキッチンなら家族が集まりスムーズに家事のシェアができるに違いない!と願いを込めて...。

自然を身近に感じられるウッドデッキの設置
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リフォーム予定のお宅の立地は、緑に囲まれた自然豊かな場所です。

気候の良い日は子供に自然に触れさせることも大事ですよね。

そこでお施主さんが「気軽に外でごはんを食べられるようにウッドデッキを設置したい」と希望されました。

山田建築は木のエキスパートですから、予算の中で最も目的に合うものを選ぶのは得意分野です。常に雨風に晒されるという過酷な運命を背負う「ウッドデッキ木材選び」は真骨頂!

ウッドデッキは、リビングが広く感じる・リラックススペース、家族のコミュニケーションスペースとして活用できる・洗濯物を干すスペースとして活用できるなどなど、生活を豊かにしてくれます。

ただ、予算も定期的なメンテナンスも必要です。ウッドデッキはせっかく作ったけど使わない設備のランキングで上位を占める設備でもあるので、施主さんの生活スタイルに合うかどうか、しっかりとお話を伺いながら進めたいと思っています。

後編では、断熱など構造的な部分のリフォームについてお伝えしようと思っています。
お楽しみに!


玄関屋根の改修工事 後編

こんにちは。タッチハウスブログスタッフ平戸です。

毎日暑いですね。夏は暑さも大変ですが台風も来るし、雷雨など天気の急変も多いですよね。

近年は集中的に雨が降ることも多くなり、風雨の災害がとても増えてきた気がします。

特に築年数を経た家に住んでいる場合は、家の中にいても安全ではない場合があるので十分に注意してくださいね。

現在三島市で改修中のお宅も、築年数が40年を超えているおうちです。何年かに渡る雨水の侵入で屋根が崩れてしまいました。

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このお宅も、崩れるまでには雨漏りや雨水の浸み込みなど、目に見える兆候があったと思います。兆候があった時に手入れをしておけばもっと長く持ったかもしれません。

こちらのお宅の玄関屋根は、形が複雑なのも雨水を浸み込みしやすくさせてしまった要素の一つでした。

雨どいが見えないようにデザインされていたのですが、入り込んだ落ち葉などが外に排出されなくなっていて、常に湿り気を与える原因になってしまっていたのです。

今回改修工事を依頼されて、まずこの複雑な形の屋根をシンプルに作り変えることにしました。

片流れのシンプルな形にすることで、排水を容易にし雨水の影響を最小限にすることができるからです。

住宅は高断熱、高気密、全室空調などで夏でもずいぶん快適に住むことができるようになりましたが、日本が高温多湿の気候だということに変わりはありません。

屋外に接する部分は、温暖化により以前より厳しい環境に置かれているんですよね。怖いですね~。

だから、日本の高温多湿な気候に合う建材をよく知ってる施工会社を選ぶことも、長持ちする家を建てるポイントの一つなんです。

施工後の屋根がこちらです。

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母屋の屋根ともケンカせず、家の顔にふさわしい落ち着いたデザインで、排水を最優先に考えた作りになっています。

この工事のように築年数を経た家に住んでいると、「あれ?変だな」と思うような時に「ちょっと見て」と気軽に頼めるような大工さんがいると安心ですよね。

タッチハウスは「ちょっと見て」と気軽に頼める工務店です。無理な営業は一切行っていません。「こんなこと相談してもいいかな?」と思うような小さなことでも安心してご相談くださいね。

玄関屋根の改修工事 前編

こんにちは。タッチハウスブログスタッフ平戸です。

毎日暑いですね。夏は暑さも大変ですが台風も来るし、雷雨など天気の急変も多いですよね。

近年は集中的に雨が降ることも多くなり、風雨の災害がとても増えてきた気がします。

特に築年数を経た家に住んでいる場合は、家の中にいても安全ではない場合があるので十分に注意してくださいね。

現在三島市で改修中のお宅も、築年数が40年を超えているおうちです。何年かに渡る雨水の侵入で屋根が崩れてしまいました。

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玄関屋根の右端が崩れています。グラグラしていつ外れて落ちてもおかしくない、大変危険な状況でした。

この屋根を見た山田代表は「もしかしたら風災で火災保険がおりるかもしれない」と、施主さんに問い合わせをおススメしました。

あんまり知られていませんが、実は家を建てる時に入っている火災保険では風災によって生じる損害を補填してくれます。

風災とは、台風や突風、竜巻、暴風などの強い風による災害のこと。

風災による被害にはこんなものがあります。

「強風で屋根が飛んでしまった」「強風で物置が飛んでしまい、隣の家の塀を壊してしまった」「風で物が飛んできて窓ガラスが割れた」「暴風でベランダが破損した」「屋根瓦が飛んで、そこから入る雨により損害を受けた」「強風で自転車が倒れ破損した」「突風でカーポートの骨組みが傾斜した」

この全てで火災保険がおりるわけではありません。

「火災保険の風災」で補償される損害は、強風や台風など風が原因で発生した場合です。

また、火災保険では、保険の対象を建物のみ、家財のみ、建物と家財の3つの中から選びますが、保険の対象をどのように選択するかによって、風災に遭ったときに補償される損害が異なります。

「建物のみ」の場合、建物本体だけでなく、建物がある敷地内に設置されたものは補償の対象になります。床暖房やトイレ、システムバス、システムキッチンなど、建物と切り離せないものも対象です。

「家財のみ」の場合は敷地内の家財全てが対象です、家の中の家電製品や家具の他、自転車なども補償されます。

建物と家財とした場合は、このどちらも補償されます。

ただ、保険会社によっておりる補償金にはけっこう違いがあるんですよ。

今回は特定の台風や集中豪雨の影響ということが認められず、残念ながら補填を受けることができなかったのですが、台風や集中豪雨、大雪などの後に被害を見つけたら、すぐに連絡すると補填を受けられる場合が多いので、覚えておくといいですよ。

火災保険についてつい熱く語ってしまいました(^^;

でも火災保険は家を持っている方なら誰もが入っていて、少なくない金額を毎年払っていると思います。なので困ったときはどんどん使うといいと思うのです。風災かな?と思ったらぜひ保険会社に連絡してみてくださいね。

後編では屋根の改修工事の様子をお伝えしていきますね。お楽しみに!

暑い夏でも快適に過ごせる家づくりのポイント

こんにちは。タッチハウスブログスタッフの平戸です。

夏本番!毎日本当に暑いですね!昔に比べめちゃめちゃ猛暑日が増えていますよね~。そこで今回はこれから家を購入する方にむけて、「猛暑でも快適に過ごせる家づくりのポイント」を紹介していきます。
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涼しく快適に過ごすための暑さ、湿気対策

日本の夏の特徴は照りつける太陽の暑さに加え、何と言っても湿度が高いこと。この湿気で家にいても「蒸し暑くて居心地が悪い...」と感じてしまう方も多いのではないでしょうか。

熱中症も、気温がさほど上がっていなくても湿度が高いと発汗できないのでなりやすいと言われていて、自宅で熱中症で倒れる人も年々増えています。

換気をしっかりできないとカビも発生しやすくなります。

温暖化を念頭におくと、暑さと湿気対策を考えた家づくりが必要になってきますよね。


調質効果のある自然素材を使う

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人の体は汗をかいて、その汗が蒸発する時に体の熱を奪い、体温を下げるというしくみになっています。

でも日本の夏は湿度が高いのが特徴です。湿度が高いということは空気に大量の水蒸気が含まれているということ。汗をかいても蒸発した水蒸気を受け入れる余裕が空気にないのです。

なので、夏涼しい家づくりには調質効果のある自然素材を使うのがおススメなんです。

漆喰や珪藻土(けいそうど)などの左官壁材は、壁や天井に厚く塗ると調湿効果が期待できます。

そして無垢の木には、湿度の高い時には空気中の水分を吸湿し、逆に乾燥しがちな時期は水分を放湿する性質があります。

また多孔質で空気を含み熱を伝えにくいため、床に使うと足元がさらりと心地よく感じられます。

熱を取り入れない工夫

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夏の熱気は窓から入ってくるので、断熱性の高い窓は必須です。ペアガラス、二重窓、断熱ガラスなど、性能をあげることはもちろんですが、日差し
逆に太陽高度が低くなる冬はリビングの床面まで光が導かれるので、1年中心地よく過ごせる設計に。

また、窓の外にすだれやタープなどを設置するのも効果的。室外で熱を遮断できるので室内に入ってくる熱を減らすことができます。

見た目で涼を楽しむ

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家そのものの性能を高めることは前提として、五感でも涼を味わえると夏の暮らしが豊かになります。

耳に涼しい風鈴や庭のつくばいの水音、風に揺れる葉音など、日本人は昔から夏を楽しむしつらえや、四季を味わう感覚を大切にしていました。

庭のつくばいの水音はできないとしても、樹を1本植えるだけでも緑陰が生まれ、葉が風にさざめく様子を見たり、その音を耳にするだけで、涼やかな感覚がもたらされます。


今日は暑い夏でも快適に過ごせる家づくりのポイントについてお伝えしました。ご質問などありましたら何でもお答えしますのでコメント欄にどうぞ!

それではまた次回お会いしましょう!

ウッドデッキのおススメ素材&リフォーム徹底解剖 VOL4

こんにちは。タッチハウスブログスタッフ平戸です。

「リビングがちょっと狭いな」・「子どもや犬が走り回れるスペースが欲しいな」と思うことはありませんか?

リビングの延長に設置するウッドデッキは「アウトドアリビング」のようなもの。風を感じながら食事をしたり、読書や勉強をしたりと多彩な使い方ができます。

今回は、ウッドデッキにおすすめの素材から、メンテナンス、改修工事の様子まで、実際に私がタッチハウスでウッドデッキの改修工事をした事例を元に、徹底解剖していくシリーズです。

自宅にウッドデッキを作りたいと思っている方
ウッドデッキの改修工事をしようと思っている方
確かな技術の工務店を探している方

におすすめの記事です。
Vol1ではウッドデッキの素材について
VOL2ではウッドデッキ改修工事 土台編
Vol3ではウッドデッキ改修工事 デッキ設置編

をお伝えしました。

VOL4では、タッチハウスでウッドデッキをリフォームするとお得な理由をまとめてお伝えします。


ウッドデッキの改修時期を教えてくれる

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我が家ではウッドデッキが傷んできているのは知っていましたが、明らかに傷んでいるのは一部分だけだったので、いつ改修するか、するなら部分的にするか、全面改修にするか迷っていました。

タッチハウスでみてもらうと、明らかな傷みのある部分は危険があるのですぐにでも交換した方がいいと言われました。部分的にも治せるし、全面でもOKということで、どちらにするか自分で選択できたのが良かった。

部分的に治すのなら値段が安く済むのがメリットだけど、残りの部分がダメになってきたら二重工事になって、結果的には高くついてしまうこともあること、

全面改修なら金額はたかくなってしまうけど、土台がダメになってる部分があればそこも治せること、

など、メリットデメリットを上げてもらえたので選択しやすかったですね。

タッチハウスで作ると耐久性が高い3つの理由

材木の選定がいい

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大工歴35年の棟梁の経験で、水はけの良さ、持ちの良さ、価格とのバランスの良さ、施工場所に合う、施主さんのライフスタイルに合う...など現時点で施主さんにとって最もいい材木を選んでくれる。

木材を腐らせない技術と知識が半端なく高い

これは本文中でも長々と書きましたが、宮大工上がりの棟梁がいるタッチハウスならではと思うことばかり。

☆木の反りを利用した排水技術

どんな樹種であっても、木材には断面に年輪の中心を含んでいる「芯持ち材(芯材)」と、断面に年輪の中心を含まない「芯去り材」の2種類が存在。

この2種類は時間の経過とともに現れる変形やひび割れに違いがあり、「芯持ち材」は反りが少ないが、ひび割れしやすいという特徴があり、「芯去り材」はひび割れが起きにくいが、反りやすいという特徴がある。

このひび割れしにくい「芯去り材」でデッキを作るのですが、反りの凸面を表面にすることで雨水を排水しやすくしている。

☆釘を使わない技術

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デッキ材にドリルで穴を開けビスを打つと施行しやすいけれど、穴を開けるとそこから水が入り込んで傷んできてしまうから、雨のあたりにくいデッキの下部分にビスをとめている。

☆板を継がない

長い材は価格が高くなってしまうので、継いで作る業者も多いけど、継ぎ目の部分から浸水して傷みやすいから、価格が高くても板は継がない。


タッチハウスで施工するとお得な理由

我が家の場合、土台が部分的に白アリにやられていたが、改修の必要な部分は交換し、使える部分は使うなど、経験に基づいてトータルで見て施主さんの懐具合に優しい方法を提案してくれた。

コロナやスエズ運河の事件で木材の価格が高騰しているウッドショックの最中でも、施主さんの懐に優しい木材を全力で探してくれる。

ウッドデッキの施工費は設置する場所によって湿度や高度などの環境や、接する道路状況も違うし、面積、材料、リフォームなのか新築なのかによってもずいぶん違うが、その時々の状況を見ながら、施主さんにとって最適な選択をていじしてくれるので、トータルで見るとお得!


などなど、タッチハウスでリフォームを頼まない理由が見つかりません!(^^)!

ウッドデッキのリフォームをお考えの方は、タッチハウスに連絡してみてくださいね!