なぜ平屋なのか?VOL2

こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。

最近平屋の家を目にすることが多くなりました。

若年層や子育て世代に大人気なのだとか。そこで今回のシリーズではそんな人気の平屋について調べてみました。

前回はなぜ今平屋なのかについてお伝えしました。

VOL2の今回は平屋のメリットについて調べてみたいと思います。

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平屋のメリット

バリアフリー

平屋の最大の特徴は階段がない、つまり生活や全ての家事をワンフロアで済ませることができることです。

階段の上り下りがないだけで家事動線や生活のしやすさは大きく向上します。平行移動はやっぱ楽ですよね。

人生100年時代ですから、バリアフリーによって、階段の昇り降りが厳しくなっても、車いすになっても住み続けられるメリットは大きいです。


自然災害に強い

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平屋には低い建物ならではの安全性があります。

建物の高さが低いので構造の安全性が高く、台風や地震時の危険が少なくなるとされています。

なんとなくイメージしやすいと思いますが、1階部分に2階の重さがかからないため、建物の構造が安定するんですね。

また、高い建物ほど震動の影響を受けやすく、地震発生時の揺れが大きくなる傾向があります。

平屋は高さがないため、地震が起きてもあまり揺れず、建物の負担はそれほど大きくありません。そのため、倒壊のリスクも低くなります。

デザインの幅が広がる

自然災害の所でもお伝えした通り、平屋は1階部分に2階の重さがかからないため、構造的に柱や壁が少ない広々とした空間や大きな開口部をつくりやすくなります。

2階がない平屋は、屋根の下にあたる小屋裏を活用しやすくなります。勾配(角度)のある屋根をかければ、勾配天井にして開放感を演出したり、小屋裏空間をつくり収納やベッドスペースに活用することもできます。

全室が1階に配置されるため寝室に前庭や中庭の風景を取り込むことができるのもメリットです。

また2階建てがほとんどを占めている住宅街で引き立つ、平屋ならではの外観も魅力です。

メンテナンスが楽

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一戸建てを建てると色んなメンテナンスが必要になります。その中でも厄介なのが高所のメンテナンス。日常的なモノで言うと吹き抜け部分の窓掃除や、電球の交換、定期的なメンテナンスで言うと外壁塗装や木部の塗装など。

二階部分があるとそれに伴い高所が発生するので、年をとれば日常のメンテナンスなんてとてもできなくなります。

また外壁や木部塗装をする時は足場を組む必要があります。一般的な住宅では20万円くらいが相場です。15年に一度塗装すると考えて3回行うと60万円...結構な出費ですよね。

その点平屋は足場を組む必要が無く、平屋部分だけで済むのでコストももちろん抑えられます。


コミュニケーションが取りやすい

玄関の近くに階段があると、子どもが帰宅後に2階の個室に直行してしまう、個室で過ごす時間が長くて様子がわからないというケースがあります。

その点、平屋はワンフロアで生活が完結するため、家族と顔を合わせる機会が増え、互いの気配を感じながら暮らすことができます。

顔を合わせると会話が増えるので、コミュニケーションも取りやすくなります。


平屋のメリットをまとめると

・バリアフリー
・自然災害に強い
・デザインの幅が広がる
・メンテナンスが楽
・コミュニケーションが取りやすい

という感じになります。
次回は平屋のデメリットについてお伝えしますね。

なぜ平屋なのか?VOL1

こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。

最近平屋の家を目にすることが多くなりました。

実は平屋というのが今トレンドなのだとか。

少し前まで平屋は昔ながらの贅沢な造りというイメージで主にシニア層に人気があるくらいだったのですが、今は若年層や子育て世代に大人気なのです。

そこで今回はなぜ今平屋なのか、そして平屋のメリット・デメリットについて調べてみたいと思います。

VOL1の今日は平屋の人気の秘密に迫っていきます。

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なぜ今平屋が人気?

住宅雑誌やモデルハウスを見ると平屋のオシャレな家が目につくようになったけど、本当に平屋の着工件数は増えているのでしょうか?

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国土交通省の「建築着工統計調査」を見ると、年間の新築住宅着工戸数は2008年には約109.4万戸だったものが、2020年には約81.5万戸まで減少していますが、そのうち平屋は図表1にあるように、着実に増加しています。

なんとこの8年間で実数では1.5倍に、居住専用住宅に占めるシェアは1.6倍に増えているのです。

やはりうわさは本当でした。

ではなぜそんなに平屋を建てる人が増えているのでしょう?

バリアフリーだったり、地震に強かったり、間取りの自由度が高いなど、もちろんメリットは多くありますが、同時にデメリットもあるわけで...。それは次回以降詳しく書きますね。

平屋人気の理由はメリットデメリットだけでは語れないのです。

というのは、やはり時代の空気感みたいなものがあるからなんです。

少し前までの世代と違い、今の20代、30代は、生まれた時からモノが溢れる豊かな環境に育っています。そして経済が停滞した時期を生きてきています。

その世代の方達は、所有にあまり欲がないシェア世代とも言われています。必要最小限のものでミニマムに暮らし、必要なものはシェアすればいいという感覚です。

住宅にもそれが大きく影響しているのです。

少し前の住宅だとLDKに和室、夫婦の寝室に子供部屋は2つ以上というのが人気でした。

敷地が狭くても、その中でできる限り部屋数を多く、広さも欲しいという要望が多かったのです。

なので建ぺい率ギリギリまで2階建て、3階建てを建ててスペースを確保して建設したものです。

ところが最近は、和室はいらない、トイレも一つで十分、子供の勉強もリビングでする方がいいから子供部屋もいらない、もしくは最小限でいいなど、必要最小限のもので満足というミニマム志向が強くなってきています。

そうなると必要なスペースはだいぶ減るので、平屋をベースに考えられる間取りが増えてくるのです。

ライフスタイルを考えてみると

 夫婦二人時代
 子供が幼児期から小学校の時代
 子供が中学から高校生の時代
 子供が巣立つ時代
 
となり、子供部屋が必要なのは小学校の高学年から高校生(家から大学に通うなら大学時代を含める)の8年(12年)ほど。

しかも勉強は居間やダイニングルームでするのがほとんどという統計もあり、子供部屋は寝るだけの部屋になっている場合が多いようです。

となると「二階に子供部屋は必須」でもないな...と堅実世代である20~30代が気付き始めた...ということなのではないでしょうか。


人生の変化を大前提に長く住める家を考えて『平屋』を選ぶ方が増えているのです。


次回以降はそんな若年層にも人気が出てきた平屋のメリット・デメリットについてお伝えしていきますね。

薪ストーブとペレットストーブどう違う?メリット・デメリットを比較!後編

こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。

前回、薪ストーブについて費用やメリットなどお伝えしましたが、今回はペレットストーブについて調べてみました。

まずはペレットストーブは薪ストーブとはどう違うのでしょうか?

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ペレットストーブって?

ペレットストーブは燃料に木質ペレットを使うストーブのことです。木製ペレットとは、木くず、おがくず、樹皮などを圧縮して固めた燃料です。間伐材や製剤の過程で生じる端材などを原料とするので環境にやさしい燃料です。

薪ストーブは、煙突を高く立ち上げて強い上昇気流が起こるようにして、室内の空気を取り込み、薪を燃やして煙突から排気します。

ペレットストーブは、ファンを使って気流を起こすため、大きな煙突が不要です。

薪ストーブより簡易な排気筒という壁を抜く筒を付ければ設置できるので、手軽に導入でき、メンテナンスも楽です。

ペレットストーブの設置費用

ペレットストーブの本体価格は10万円~30万円の価格帯が多いですが、海外製だと100万円を超えるようなものもあります。
本体以外に掛かる費用は、排気筒設置・配管・施工費を含め約10万円~30万程度が相場です。

トータルで30万~60万円位かかることが多いようです。

ランニングコスト

ランニングコストの中で、一番大きなボリュームを占めるのが燃料で木質ペレットです。

石油・ガス・電気・木材など様々な燃料の中で、最もコストパフォーマンスの高い燃料は石油(灯油)と言われていましたが、近年の原油価格の高騰でその差は縮まってきました。

具体的にいうと、ペレットストーブは、1時間当たり約1kgの木質ペレットを使用します。 10kg入った1袋が400円~500円くらいなので、ペレットストーブを1時間燃焼させるのにかかる費用は40円~50円程度です。

灯油ストーブの場合は、1時間当たり0.2~0.4リットルを消費します。2021年11月現在の灯油価格は1リットル110円を超えていますので、計算すると1時間約22~44円です。これは6畳~8畳用のストーブです。ペレットストーブは15畳~20畳を暖めるので、面積で換算すると、灯油スーブのほうがランニングコストは変わらないくらいになります。

エアコンも8畳用で1時間約40円となっています。電気代も年々上がってきていますので、これからも上がっていくことは想定した方がよさそうです。

またかなりの量のペレット袋を保管する場所も確保しなければならないので、そのために整理整頓などをする労力、収納庫や収納棚などを購入する費用も必要になってきます。

メンテナンス

排気筒の設置場所を手の届く範囲にできるのであれば、セルフメンテナンスが可能なため、メンテナンス費用がかかりません。

排気筒が高所に設置された場合は高所作業になるので3万円~6万円ほどのメンテナンス費用がかかります。

電気的な部品はだいたい3年に1回くらいのサイクルで交換します。消耗品である着火ヒーターも何年かに1回の部品交換が必要です。

これらの部品交換は業者に依頼して行うので、その時一緒にオーバーホール(全て分解して行う掃除)もしてもらうことをおすすめします。費用は、部品代とオーバーホール合わせて3万円程度です。


ペレットストーブのメリット

ペレットストーブのメリットは薪ストーブとかぶるところが多いですが、それらは薪ストーブのメリットに上げたので割愛して、ペレットストーブだからこそのメリットをお伝えします。


薪ストーブと比べ設置費用が安い

ペレットストーブは本体自体も全体的に薪ストーブよりリーズナブルで、屋根の上まで出るような大きな煙突が不要なので、設置費用も安く済むことが多いです。


管理が手軽

ペレットは乾燥した粒状の固形物です。手や衣服を汚す心配もなく、万が一こぼしてしまっても片付けが容易で、女性にも簡単に扱えます。

また、灰やすすも薪に比べて少ないので掃除が楽です。シーズンオフの時に排気筒の内側の掃除やストーブの燃焼炉内の掃除費用も、薪ストーブに比べると安いです。

操作がかんたん

ペレットストーブの点火と着火は、基本的にボタンまたはスイッチ操作だけでできます。

ペレットストーブの中には温度管理、空気調整、ペレット燃料の押し出しなど全てを自動で行ってくれるものもあります。


デメリット

デメリットはほぼ薪ストーブとも同じです。

重い

ペレットストーブは70キロ~280キロとかなり重量があるので、オフシーズンに物置に片づけるということができません。一度設置したら一年中置きっぱなしということになります。

なので視界に入っても邪魔にならないお気に入りのデザインを選ぶことが重要になってきます。

取付工事が必要

ペレットストーブは専門業者に設置工事が必要になります。

エアコンやファンヒーターより手間がかかる

ペレットストーブは日常的に燃料の補充や灰の掃除が発生します。

燃料の置き場所を確保しなければならない

一日10キロ前後の材料を使うとして、これを毎日補充する手間と保管しておくスペースが必要です。

一か月分となると10キロ袋が30袋必要になるので、それなりの場所の確保が必須です。


火力が弱いものがあ

ペレットストーブは様々なサイズがあり、機種を間違えると火力が弱く感じることがあります。


ペレットストーブは薪ストーブより手軽に導入出来て、スタイリッシュなデザインでおしゃれだし、なんといっても家にいてゆらぎを体験できることから近年人気急上昇しています。

メリット・デメリットも調べましたので、ぜひそれも参考に導入を検討してみてくださいね!

最後まで読んでいただいてありがとうございました。ご質問などございましたらコメント欄にお寄せください!

薪ストーブとペレットストーブどう違う?メリット・デメリットを比較!前編

こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。

日に日に寒くなってきましたね。そろそろ暖房器具を出される方もいらっしゃるのでは。

暖房器具というと近年、エアコンやファンヒータにはない独特の雰囲気や、薪の香りが新鮮ということもあり、薪ストーブやペレットストーブが注目を集めています。

化石燃料を使うエアコンやファンヒーターと比べると地球環境にも優しいということで、補助制度がある自治体も多くなってきています。

そこで、今話題の薪ストーブやペレットストーブの設置費用やランニングコスト、メンテナンスにかかる費用などや、それぞれのメリット・デメリットなどについて前後編でお伝えしていこうと思います。

前編の今回はまず、薪ストーブです。

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薪ストーブの設置費用

薪ストーブは薪を燃やした熱で室内を暖める暖房器具です。炎からの熱というより、ストーブ本体から放たれる輻射熱で部屋を暖めるというものです。

煙突が必要なので薪ストーブ本体と煙突の両方を設置することになります。

本体価格はとても幅があり、安い物なら20万円、高いものだと100万円のものもあります。

煙突部材などで必要な金額は40万円~65万円ほど、そして工事費に20万円~55万円ほどかかります。

本体価格は別として、建物に合わせた煙突の設置場所で価格は大きく違ってきますが、本体も含めた総額は100万円~160万円の範囲におさまることが多いようです。


ランニングコスト

薪を購入する費用が一番大きなランニングコストです。

仮に30坪の家だとして、主要な暖房を薪ストーブにした場合、一冬にかかる薪の量は2トンほどになると言われ、その金額はおよそ6万円ほどになります。
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あくまでも新築の高断熱住宅で使用した場合の試算です。

もしこの薪の原木を購入して自分で作る場合は、費用が約半分くらいになります。

メンテナンス費

薪ストーブはシーズンが終わったら、煙突と本体のメンテナンスが必要です。冬の間に溜まった汚れを取り除き、不具合がないか点検します。

万が一割れや破損があって室内に一酸化炭素が入り込んだりすると大変なことになってしまうからです。

特に煙突掃除は屋根の上に登って、煙突の上からゴシゴシこすって煤を下に落すなど、命綱をつけてするような危険な作業なので、ご自分でできる方もいらっしゃいますが、メンテナンスを頼む方も多いです。

フルメンテナンスだと費用は35000円くらいが相場です。


薪ストーブのメリット

遠赤外線効果で体の芯まで温まる

薪ストーブは、本体から発生する遠赤外線によって、壁や床、天井をあたためてくれるので、やわらかい熱が体の芯まで届きしっかりと温まるという特徴があります。

ゆらぎ効果でリラックス

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炎にはゆらぎという人の体にリラクゼーションをもたらす効果があります。ゆらめく炎を見ているとなぜか心が落ち着くのは、科学的にも証明されているのです。

優秀な調理器具

ストーブの天板は常に安定した火力の優秀なコンロとして使えます。じっくり煮たいシチューやおでんなど、冬に食べたい煮込み料理をガス代を気にせず作ることができます。

ストーブによってはピザやパンが焼けるオーブンを備えたものもあります。

薪ストーブのデメリット

薪を用意するのが大変

一冬で2トンの薪...かなりの量です。購入するのもまあまあ労力がいります。原木を購入する場合は蒔き割りが楽しい時はいいのですが、体調不良や多忙でできなくなることもあります。

また、薪を置くためのスペースも用意しておかなくてはなりません。

暖まるのに時間がかかる

薪ストーブは輻射熱で暖めるため、部屋全体が暖まるには1時間ほどかかります。

煙突からの煙トラブル

薪ストーブは煙突が必須です。煙突があるということはそこから煙が出るということで、住宅が密集した地域では、近隣の方々とトラブルになるケースもあります。事前に配慮することが重要です。

前編では、薪ストーブの価格、ランニングコスト、メンテナンス方法、メリット・デメリットなどを調べてみました。自然の暖かさに包まれそうな薪ストーブに続いて、次回はペレットストーブについて調べていきたいと思います。お楽しみに!

ウッドショックって何?後編

こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。

前回のブログで世界的に木材が不足する「ウッドショック」についてお伝えしました。

ウッドショックって何?前編 https://www.yamadakenchiku.com/diaryblog/2021/11/post-130.html

今回は「ウッドショック」を受け、実際に地場工務店が感じている現状と、今後の見通しについてお伝えしていこうと思います。
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「ウッドショック」地場工務店のリアル

地場工務店として肌感覚で感じるのは、建材屋さんに行っても、かつては満タンだった倉庫に何もないということ。

特に米松、米栂がなくなってきました。米松、米栂は、輸入量が多く加工しやすく安価なため、主にハウスメーカーで構造材(柱や土台)として使われることが多い木材です。

安価なので、水に弱く腐りやすい、害虫被害にあいやすいなどの特徴があるものの、薬剤の浸透がいい素材なので防虫処理を施して使われています。

ハウスメーカーでは主要な材木ですが、それが入らなくなったので国内材木を探し始めたんですね。

でも国産の木材は前編でお伝えした通り増産が難しいのです。品薄になった結果、柱や梁などが2年前の1.3~1.5倍、ものによっては2.5倍にもなってしまいました。

一般的な木造住宅の見積もり金額のうち木材が占めるのは1~2割前後。

2,000万円の家で200~400万円ほどです。
その木材価格が2割上がったとすると40~80万円アップです。
小さな金額ではありませんが、2,000万円に対してはすごく大きいわけでもありません。

でも、実は木材だけじゃなく他の建材も手に入りにくくなっているんです。だから建材屋さんの倉庫に何も無いのです。

住宅設備は4月に価格改定があり、値上がりしました。

また原油価格高騰を受けて、鉄製品を中心に様々な建材が値上がりしています。
結果的にあらゆる部材・建材・設備が高くなり、建築費全体が高くなっているのが現在の状況です。

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コロナの感染拡大でベトナムがロックダウンになった影響も大きいです。ベトナムに工場のあるトイレメーカーが多いため、トイレ関係の設備も軒並み受注不可能になってしまい(2021年11月現在)納期も見通しがつかない状態になっています。

そんなわけで、施工費に上がった材料費の分が上乗せになったり、材料が間に合わない場合は工期が伸びたりしているのが現状です。

今後の見通し

どうやら今回は長期化の様相で、今後の見通しはすぐには立たないのでは、との見方が多いようです。

現在家づくりを検討中のお客様で、急いでないのでしたら、ウッドショック化の不安定な状態で家を建てるメリットはないと思うので様子見をした方がいいかもしれません。2年、3年待てば価格が下がってくることも考えられるからです。

でもアパートにお住まいとして、このあたりの平均的な家賃として、7万と共益費+駐車場代1万の合計8万の家にお住まいだとして計算します。

2年間の家賃が24×8万で192万円となりますね。

一般的な住宅でウッドショックで上がる価格は100万~150万と言われています。

となると、家賃の方が余計にかかってしまいます。元も価格に戻るかどうかわからないのに待ち続けるより、建ててしまう方がお得ということも考えられるわけです。

数百棟、数千棟建築する大手ならともかく、年間数棟の私たち工務店は事前に材料の調達はできません。ご契約いただいてから調達するのが基本です。

設備や建材も軒並み値上がりしている現在、少しでも早く調達した方が価格を抑えられるのが現状です。

「お子さんの入学までに」といった期限があるお客様は、早めに契約するのをお勧めします。

地場の会社ならではのご提案などまだまだ対応出来る事がありますので、不安だなと感じたら一度ご相談ください。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

また次回のブログでお会いしましょう。


ウッドショックって何?前編

こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。

最近よく「ウッドショック」という言葉を聞くことがありませんか?

私も春先にデッキのリフォームをした時に「ウッドショック」で木材の価格が上がってると聞きました。

このウッドショックとは何なのでしょうか?

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ウッドショックて何?

「ウッドショック」というのは、建築用木材の供給が需要に追いつかず、世界的に木材価格が高騰している現在の状況。1970年代におきたオイルショックをまねて「ウッドショック」と呼ばれています。かつてのオイルショックと同様に世界で深刻な問題となっているのです。

ウッドショックが起きた一番大きな原因は、新型コロナウイルスの感染拡大です。

コロナで仕事がストップしてしまったので、多くの企業は従業員を解雇してしまったところへ、感染がおさまってきたアメリカで住宅ラッシュが起こりました。

アメリカでは

1.新型コロナウイルス対策として政府が低金利政策を進めた
2.テレワークの普及で住宅建築に火がついた

という主に2つの理由で住宅ブームが起きているのです。

従業員がいないので、急に需要が伸びても対応ができず、他にもコロナ過による荷動きの変化で輸送用コンテナの数が不足していること、原油の高騰などがおこり、結果として、需要が供給を大きく上回る状態がつづいているのです。

ウッドショックは日本にも飛び火しており、輸入木材はもちろん、少し前まで低迷していた国産木材の価格まで軒並み上昇中です。ウッドショックがいつまで続くかは不透明で、関係者の中には事態が長期化すると予想する人も少なくありません。

「ウッドショック」で木材価格1.5倍に

2021年、日本では輸入木材の価格が前年比1.25倍~1.62倍になり、国内木材も半年で1.4倍に高騰しています。

 
住宅建材として輸入木材が欠かせない以上、ウッドショックは日本の建築業界にとって危機的な状況と言えます。

日本は世界有数の木材輸入国ですが、ウッドショックの中、品質基準が厳しいのに価格が相対的に安い日本市場の優先順位は下がってきてしまっています。木材の流通が他国向けに切り替わると、なかなか日本向けに戻すことが難しいといわれています。

それだけに、ウッドショックを逆手にとって、国産木材の活用を活性化する好機とすることが求められていますが、それも難しい状況があります。

簡単には進まない国産材への切り替え

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日本は森林面積が多い国でもあるため、輸入材が高いのであれば国産材に切り替えればよいと思われがちです。でも国産材への切り替えは簡単には進まないのが現状です。

国産材に切り替わりにくい理由

そもそも林業は30~50年程度のスパンで商品を出す産業で、一時的な需要に対して反応することが難しい業種です。しかも林業従事者が高齢化し、増産自体が難しくなっています。

仮にに国産材に切り替えようとしても供給体制が追い付かないという現状があります。柱で使うスギやヒノキが供給できたとしても、肝心の梁で使うカラマツなどを市場で求められる量まですぐに供給することができないのです。


ウッドショックによる建築用木材価格の上昇は、工事予定額を大幅に上昇させる可能性があります。マイホームの建築を考えている方は情報をチェックしておくのをおすすめします。

次回はウッドショックで実際に工務店が感じている現状をお伝えします。お楽しみに!

太陽光発電番外編 -エネカリ-

こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。

先日太陽光発電についての記事をアップしたのですが、その後、エネカリというちょっと面白い制度について聞きました。

そこで今回は太陽光発電シリーズの番外編ということで、エネカリについて調べたことをまとめてみました。

エネカリって何?
メリット・デメリットは?
自分で購入するよりお得なの?

などなど気になる方はぜひ最後までごらんください!

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エネカリって何?

エネカリというのは東京電力グループの太陽光発電の初期費用0円サ-ビスのことです。無料で設置して、住んでいる人に貸すという制度。
住人は10年は設備の賃料を払うのですが、10年後からは無料になるというものです。

①電気をつくる創エネコース(ソーラーエネカリ)
②電気をためる蓄エネコース(蓄電池エネカリ)
③上手につかう省エネコース(機器エネカリ)

と3つのコースが用意されています。

①電気をつくる創エネコース(ソーラーエネカリ)

初期費用0円で、月額料金がかかります。10年間(15年間)たったら太陽光発電システムがもらえます。


②電気をためる蓄エネコース(蓄電池エネカリ)

初期費用0円で、月額料金がかかります。10年間(15年間)たったら蓄電池システムがもらえます。

③上手につかう省エネコース(機器エネカリ)

初期費用0円で月額料金がかかります。10年コースが終わった後はエコキュートやIHがもらえます。


メリットは?

初期費用がかからない

何と言っても太陽光発電を始めやすいことが最大のメリットです。一般的に太陽光発電の設置費用の目安は1KWあたり24~30万円。もし5kwのパネルを設置すると120~150万必要になります。

新築で導入したい場合は、太陽光発電の費用を捻出するために、住宅の設備などを妥協しなければならない場合も多いでしょう。高額な初期費用はネックになりますよね。

エネカリはパネルの予算を用意できなくても設置できます。契約期間中の故障の補償もついているので、修理費用の心配もいりません。

コストがネックで導入をためらう人にはとてもいいシステムだと思います。


無償譲渡がある

契約期間(10~15年)が終了したあとは太陽光発電システムを無償で譲り受けることができるので、その後の電気は自家消費や売電で利益を得ることができます。

デメリットは?

毎月の利用料金の負担

エネカリのサービスは定額の利用料金を納めないと使用できません。見積をとっても現地調査の後なので、すぐに利用料がわかりません。

また、立地などで発電量が少ない場合、毎月の電気量負担が増えることもあります。

途中解約できない

エネカリは中途解約ができないシステムになっています。途中解約する場合は残りの契約期間分の利用料を全額支払わなければならなりません。


自分で購入するよりお得なの?

気になるのは買うのと借りるのとどっちがお得かってことですよね。

エネカリを利用すると無償譲渡まで毎月利用料がかかります。メンテナンス費込みですが、初期の10年はあまり故障することもないのでそれほどのメリットとは言えないです。

自分で買う場合は購入費用・メンテナンス費用以外にはかからないので、トータルで見ると、エネカリの方が費用は高額になってしまいます。

でも初期費用がなくて導入できない場合は、ローンも組まずに太陽光発電を設置できるというのは大きいです。

とはいえ、屋根の形や導入規模、周囲の環境などによって大きくかわりますので、どちらがお得かは、見積をとらないと正確にはわかりません。

エネカリを検討する場合は、太陽光発電設備を購入する場合とどちらがお得なのか、ぜひ見積をしてから答えを出すようにしてくださいね!

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

また次回のブログでお会いしましょう!

リフォーム現場の解体工事

こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。

御殿場のリフォームの現場がいよいよ解体工事に入りました。

解体工事は、残すところは残して壊すところは壊すというのが大事なポイントです。

壊す前にはしっかりと養生をして壊さない部分を明確にしていきます。

また、必要な場所には補強も入れながら壊します。

例えば普通に柱をとってしまうと天井が落ちてきてしまったりするからです。そんな時は天井が落ちてこないように柱の代わりに補強を入れながら壊して行きます。

解体業者さんに頼んでしまうとその辺は考えずにどんどん壊してしまうので後で余分な作業が増えてしまいます。

結局は作る人が解体した方が必要最小限のものだけを壊すことができるんですよね。なのでタッチハウスでは大工が丁寧に解体していきます。

そんな風に作業をしていると解体には4~5日かかってしまうのですが(^^;

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今回は予想以上に廃棄物も出ました。木はトラックに載せて産廃業者さんに直接持っていきます。

木材、石膏ボード、金属、ビニールクロスなど、住宅には多種多様な素材が使われています。

少ない量なら分別せずにコンテナに詰めて持っていけるのですが(もちろん単価は高くなります)多い場合は仕分けして直接持っていきます。木材などは大量に出るのでトラックで産廃業者の所に持ち込むことが多いです。

解体工事が終わったらいよいよ施主さんの夢が詰まった家づくりの始まりです。

リフォームの様子は始まったらまたレポートしていきますね!