シロアリに好かれる家・嫌われる家vol4

春分の日が過ぎ、日増しにあたたかくなってきましたね。

春になると怖いのがシロアリです。

シロアリが活動のピークをむかえるのは春(4月~6月)。
羽アリが大量に発生して気が付くことが多いのです。

シロアリは木などを分解して土に還してくれる
地球の循環にとって無くてはならない生物ですが
家の土台などに住みつくと
木材から断熱材まで食べてしまう怖い存在です。
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そこで今回のシリーズでは
「シロアリに好かれる家・嫌われる家」
をお伝えします。

この記事を読むと
シロアリの好みに詳しくなれます。

その結果
シロアリ被害に合わない家を
作ることができるようになれます。

VOL1ではシロアリに好かれる家の特徴
V0l2ではシロアリに嫌われる家の特徴
VOL3では雨漏り対策【これから家を建てる場合】をご紹介しました。
4回目の今回は雨漏り対策【建ててからの場合】をご紹介します。


乾燥
太陽の光
硬くて香りのある木

シロアリが嫌いなこの条件を揃えても
シロアリは生き延びてしまう
という話を
VOL2でご紹介しました。

ではこれをやっても意味がないかというと
そんなことはないのです。

シロアリがやってくる可能性は
どんなに対策をしても
ゼロにはなりませんが

対策をしなければ
確率はどんどん上がるだけです。

決定打はなくても
バントや内野安打など小さなヒットを
コツコツ積み上げることが

シロアリがやってくる可能性を
ゼロに近づけてくれます。

ということで
ベストなシロアリ対策は

今できることを
可能な限り全て行うこと

につきます。

庭に枕木・ウッドデッキ・板塀・鉢植えなどを置かない
植木の立ち枯れに注意
換気口の近くに物を置かない
雨漏りがあればすぐに修理する
壁の損傷もすぐに修理する

などを続けていれば
だいぶシロアリに嫌われるでしょう。

そしてシロアリが近くまで忍び寄っているかどうか
チェックすることもとても大事です。

自分で基礎部分や近くに蟻道がないかチェックする
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蟻道は目で見て簡単にわかるので
定期的に家の基礎や庭に蟻道がないか
チェックしてみましょう。

定期的に業者さんにチェックしてもらう
自分でするチェックに
自信がない方は
信頼できる業者さんに
チェックをお願いしましょう。

「信頼できる」と但し書きがあるということは
「信頼できない」業者さんが多い
ということです。

あまりにも高額だったり定額だったり
する場合は少し疑ってもいいかもしれません。

シロアリ駆除の相場は
一般財団法人経済調査会の統計によると
シロアリ工事の価格を坪当たり10,725円(1㎡あたり3,250円)
としています。

この相場と大きく違う場合は
どんなにいい業者さんに見えても
一歩立ち止まってみることをおすすめします。

また使用するシロアリ駆除剤も
業者さんによって違います。
大きく分けると

〇薬品散布 
〇ホウサンの塗布
〇木炭を原料とした物の塗布
の3種類です。

一般的に一番多いのは薬品散布ですが
タッチハウスでは体への影響を考えて
ホウサンや木炭を使った駆除の方法も
おススメしています。

薬剤散布の特徴は
即効性がありすでに発生しているシロアリを殺すこともできます。

その分どんな薬剤を使うかによって
程度の差はありますが
身体への影響は避けられません。

じんましんや目がちかちかするなど
シックハウス症候群のような
症状を引き起こすことがあります。
また化学物質過敏症などの引き金になったり
する例もあります。

それに比べて
ホウサンや木炭を使った駆除方法は
予防的なものになりますが
身体への悪影響は一切ありません。

建てる場所の環境に応じて
薬剤でなければだめな場合もありますが

タッチハウスでは
可能な限り体への影響が少ない方法での駆除を
おススメしています。

今回は4回にわたって

シロアリに好かれる家・嫌われる家

の特徴とシロアリ対策について
お伝えしました。

地球温暖化によって
シロアリの生息地は
年々北上しています。

今はまだ心配のいらない地域でも
5年後は全く予想がつきません。

シロアリに対する知識を深め
嫌われる努力をし続けることで
大切な御自宅を守ることができます。

続けることは中々難しいですが
続ける先には安心安全な未来があります。

ぜひ色んな対策を試してみて下さいね!


シロアリに好かれる家・嫌われる家vol3

春分の日が過ぎ、日増しにあたたかくなってきましたね。

春になると怖いのがシロアリです。

シロアリが活動のピークをむかえるのは春(4月~6月)。
羽アリが大量に発生して気が付くことが多いのです。

シロアリは木などを分解して土に還してくれる
地球の循環にとって無くてはならない生物ですが
家の土台などに住みつくと
木材から断熱材まで食べてしまう怖い存在です。
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そこで今回のシリーズでは
「シロアリに好かれる家・嫌われる家」
をお伝えします。

この記事を読むと
シロアリの好みに詳しくなれます。

その結果
シロアリ被害に合わない家を
作ることができるようになれます。

VOL1ではシロアリに好かれる家を
V0l2ではシロアリに嫌われる家の特徴をご紹介しました。
3回目の今回はシロアリに嫌われる対策をご紹介します。

シロアリ被害一番の原因

タッチハウスのある静岡県三島市では
ゴールデンウィーク前後が
シロアリの大量発生する時期にあたります。

その原因の殆どが
隙間から入った雨漏りによるもの。

建物の内部に入り込んだ雨水は
なかなか乾かず
木材をしっとりさせて

シロアリの大好物にしてしまうのです。

昔のタイルのお風呂の隙間からの水分の流出で
土台などが半分無くなっているなんてことも
珍しくありません!

シロアリの大好きな
しっとりした木材や湿気は
雨漏り対策をすることで
大部分回避できるのです。

では具体的な雨漏り対策には
どんなものがあるのでしょう?

雨漏り対策

これから家を建てる場合は
次のような対策がおススメです。

切妻屋根にする

雨漏りは
わずかな隙間や部材のつなぎ目などから
雨水が建物の内部に侵入してしまうことで発生します。

そのため、つなぎ目の多い屋根は
雨漏りしやすいといえます。

つなぎ目の少ないシンプルな屋根が
一番雨漏りのリスクが少ない。

それが切妻屋根です。

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切妻屋根は2つの面だけ
で構成された屋根の形。

雨漏りしにくい屋根ナンバーワンです。

軒ゼロにしない

日本は雨が多いので
伝統的に家には「深い軒」を設置していました。

壁と屋根のつなぎ目は
どうしても隙間が空いてしまうものです。
軒が深ければ雨水に触れずにすみます。

でも最近は建築コストの削減や住宅密集問題
またデザイン的に「軒がない家」や
「軒が極端に短い家」が急増しています。

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軒がないと外壁や窓が常に雨や雪に晒されます。
もちろん塗装やシーリングはしてありますが
経年劣化が激しい場所なので
常に雨水にさらされていると
雨漏りリスクは高くなります。

軒ゼロ住宅にしないことで
雨水が建物内に侵入する可能性を
大きく減らすことができます。

バルコニー&屋上バルコニーを作らない

バルコニーや1階や2階の部屋の上のバルコニー
これらは雨漏りの危険を増大させます。

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FRPなどの防水処理を
10年サイクルで行わなければ
防水機能が失われて
雨水がどんどん建物内に侵入してしまいます。

また、排水溝に枯れ葉やごみがつまって
雨漏りの原因になることも。

バルコニーは
雨漏りのリスクを非常に高めるので
本当に必要かどうか
しっかり検討するのをおすすめします。

天窓をつけない

天窓は雨漏りリスクの高さナンバーワン
といっても過言ではないほど
雨漏りしやすいと言われています。
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天窓自体の性能は
年々上がっているものの
天窓と屋根をつなぐ部分は
シーリングや防水テープで塞ぐしかないからです。

正しく施工されていても
新築から10年も経過すれば
メンテナンスが必要になります。

天窓は雨漏りリスクが高いことを
しっかりと考慮に入れて
検討することをおすすめします。

ソーラーパネルは屋根一体型のソーラーパネルに

ソーラーパネルも雨漏りリスクが高まる設備です。
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特に気をつけたいのが新築後に
ソーラーパネルを設置してもらう場合です。

屋根一体型のソーラーパネルと違い
新築後に設置する場合
屋根に穴をあけることがあります。

屋根に穴をあけて
その下の防水シートまで釘が貫通するため
少しでも施工ミスがあると
たちまち雨水が建物内に侵入してしまいます。

ソーラーパネルを検討している場合
屋根一体型のパネルを設置することを
強くおすすめします。

今回は雨漏り対策【これから家を建てる場合】をお伝えしました。

次回は雨漏り対策【建ててからの場合】をご紹介します。
お楽しみに!

シロアリに好かれる家・嫌われる家vol2

春分の日が過ぎ、日増しにあたたかくなってきましたね。

春になると怖いのがシロアリです。

シロアリが活動のピークをむかえるのは春(4月~6月)。
羽アリが大量に発生して気が付くことが多いのです。

シロアリは木などを分解して土に還してくれる
地球の循環にとって無くてはならない生物ですが
家の土台などに住みつくと
木材から断熱材まで食べてしまう怖い存在です。
5097351_s.jpg

そこで今回のシリーズでは
「シロアリに好かれる家・嫌われる家」
をお伝えします。

この記事を読むと
シロアリの好みに詳しくなれます。

その結果
シロアリ被害に合わない家を
作ることができるようになれます。

VOL1ではシロアリに好かれる家を紹介しました。
V0l2の今回はシロアリに嫌われる家の特徴をご紹介します。

シロアリに嫌われる家

シロアリの嫌いなものは何でしょう?

乾燥
太陽の光
硬くて香りのある木

などがあると言われています。

一つひとつ見ていきましょう。

乾燥

実はシロアリはとってもデリケート。色白で皮膚が非常に薄いのです。
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ご覧のようにだいぶ色白ですよね。
このため体がとても乾燥しやすく
乾燥した場所にいるのも大嫌いなのです。

おなじ理由から寒さはもちろん
極端な暑さも嫌いです。

ただ、乾燥や暑さ寒さが嫌いだからといっても
そこにいられないかというとそうでもなくて

その環境にいて死ぬ個体も多いのですが
ヤマトシロアリの場合は一つの巣の中に数万~十数万頭
イエシロアリの場合は数十万~百万頭以上の
シロアリがいるので

多少のシロアリが死んでも
目の前にそれしかなければ
それに向かっていくのが
シロアリのサガなのです。

太陽の光
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そもそもシロアリはなぜあんなに色白なのかというと
それはメラニン(黒い色素)を持っていないからなのです。

メラニンを持っていないということ
紫外線にとても弱く
太陽の光に当たると死んでしまう
とも言われるほどです。

そのためシロアリは餌である木材を探し求める際に
『蟻道』と呼ばれるトンネルを作り
太陽の光を浴びることなく移動をします。

蟻道は木くずや土を
排泄物などとまぜて作っています。

ただ
シロアリを太陽に当てると
本当に死ぬかというと
そんなに簡単に死ぬわけでもないのが
現実です。


硬くて香りのある木

VOL1でも紹介したように
シロアリの大好物は柔らかいもの。

同じ木材でも
硬いものと柔らかいものがあったら
硬いものは好みではありません。

そしてもう一つ
嫌いな香りというのがあります。

シロアリが嫌う香りの正体は
「テルペン類」と呼ばれる
揮発性の精油成分の1種です。

テルペン類のような精油成分は
「フィトンチッド」とも呼ばれ
1つの樹種に大抵数十種類は含まれています。

この組み合わさり方で「樹の香り」は決まります。

ヒノキやヒバといった「良い香り」で有名な樹種には
多くのテルペン類が含まれています。

「森林浴」は、これらの木が出す揮発した
テルペン類を浴びているのです。

ただ
嫌いな香りの硬い木しか
シロアリの行く手になかったとしたら

嫌いだけど
ソッコー食べるのが
シロアリのサガなのです。

シロアリの嫌いな家

シロアリの嫌いな乾燥が
床下や壁の内部などにもいきわたり

暗い場所がなく隅々まで
太陽の光に照らされ

テルペン類たっぷりの硬い木で作った家

これがシロアリの嫌いな家ということになります。

でもシロアリは
嫌いな物はあるにはあるけど

それしかなければ
嫌いな物でも食べるし

嫌いな環境でも
多くは生き残れるという

強い強い生物

なので

こんな家でも絶対に大丈夫
とは言い切れないのが
悲しいところです。

ではそれを踏まえたうえで
どんな対策をすればいいのでしょう?

次回はシロアリに嫌われる対策をご紹介します。
お楽しみに!

シロアリに好かれる家・嫌われる家vol1

春分の日が過ぎ、日増しにあたたかくなってきましたね。

春になると怖いのがシロアリです。

シロアリが活動のピークをむかえるのは春(4月~6月)。
羽アリが大量に発生して気が付くことが多いのです。

シロアリは木などを分解して土に還してくれる
地球の循環にとって無くてはならない生物ですが
家の土台などに住みつくと
木材から断熱材まで食べてしまう怖い存在です。
5097351_s.jpg

そこで今回のシリーズでは
「シロアリに好かれる家・嫌われる家」
をお伝えします。

この記事を読むと
シロアリの好みに詳しくなれます。

その結果
シロアリ被害に合わない家を
作ることができるようになれます。

シロアリに好かれる家

床下空間が狭い

床下には通気口があるのですが
床下の空間が狭いとどうしても風が通りにくくなります。

シロアリは空気の動きが嫌いです。
だから風の通りが悪いところは大好きなのです。

換気が悪く壁や柱の水分量が多くなっている

シロアリはしっとりした木材が大好物です。

この
「しっとりとした」
という所がみそで、雨漏り等で濡れてしまって
乾かない状態が続くと喜んで近づいて気ます。
木が好物なわけではありません。

シロアリが好む素材は"やわらかいもの"なのです。

はっきり言って、やわらかいものであればなんでも食べます!
時には発泡スチロールや段ボールにも

その中でも
木の中に含まれるセルロースという成分が
シロアリ達の栄養源なので

しっとりした(乾いてない)木材が最も好きな物ということになるのです。

家の周りに木材を置いている
しっとりした木材が好き
ということは
雨をたっぷり吸った木材なんか最高にしっとりしていて
大大大大好物なわけです。

家の中の木材は雨漏りでもしない限り
びしょびしょになることはありませんが
家の外ならどうでしょう?

一回の雨でびしょびしょですよね。

もし家の周りに木材を置いていると
大好物の元へ
シロアリは集まってきます。

たくさん集まって
しっとり柔らかい木材を食べ終わったら
近くでまた食べ物を探します。

そう。
だから家の周りの木材は危険なのです。

オシャレな枕木・ウッドデッキ・板塀...

防腐処理をしてあっても
ちょっとした隙間にやってきます。
だって大好物ですもの。

庭に植木や鉢植えが多い
シロアリは生きている木は嫌いです。
だから庭木は心配ないと思うでしょ?

でも実は庭木に病気など問題が発生している時は
シロアリの好物になってしまいます。

例えば木が部分的に枯れてしまっている
立ち枯れという症状があると

その枯れた部分はシロアリの大好物です。

立ち枯れでなくても
庭木や鉢植えの多い家では
枯れた草花や枝などが
置いたままになっていることもあります。

それもシロアリの大好物ですよ~。

シロアリの好みを知っていただけたでしょうか。
次回はシロアリに嫌われる家の特徴を
ご紹介していきますのでお楽しみに!

収納の棚板には種類があるって知ってましたか?後編

快適な家にするのに収納は必須です。

その収納になくてはならないのが棚板。
でも普段はあまり目立たないですよね。

でも実はこの棚板には種類があって
適材適所で配置することによって
オシャレでコストパフォーマンスがよくなるんです。

そこで今回のシリーズでは
棚板について掘り下げていきたいと思います。

前編では棚板の種類や設置する場所について紹介しました。

今回の後編ではタッチハウスでの施工例を紹介します。

今回施工させていたのは
玄関横にもともとついていた収納スペースです。

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棚板がいくつかついている普通の収納でしたが
ここにゴルフバックを収納したいとのご依頼でした。

ゴルフバックは以前は玄関から離れた場所に収納していて
出かけるたびに出してくるのが億劫だったそう。

玄関からすぐの場所なら取り出すのも便利だし
帰ってきたときもすぐにしまえるからと、
玄関わきのこの収納に目をつけられた施主さん。

素晴らしいです°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°

さっそく中の棚をそっくり外して
上の段には棚を設けず
ゴルフバックをドーンと入れられる空間に。

下の段は棚板をつけて靴を収納できるようにしました。

ゴルフは緑豊かな自然の中でするスポーツです。
とっても爽やかなイメージですが
山や芝生はとても湿気が多いもの。

そこで一日を過ごしたゴルフバックや靴は
湿気をたっぷり吸っています。
まあ靴はゴルフでなくても
いつも足からの湿気をたっぷり吸っていますが(≧▽≦)

前編でお伝えした通り、
そんな湿気たっぷりのものを収納する場所には
棚の材質がとても重要です。

湿気の吸放出を全くしないプリント合板のなどの棚板では
湿気が逃げないのでカビやすいし
特に靴は嫌な臭いがしてくることがあります。

おススメなのは湿気を吸ってくれる集成材です。

実はタッチハウスでは、見える収納棚はもちろん
見えない収納棚にも集成材を使うのがデフォルトです。

集成材の持つ吸放出性に加え
強度や持ちなどを考慮すると
長い目で見るとコスパがいいと思うからです。

出来上がった収納棚がこちらです。

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厚みのある集成材を使い吸放出率を高めています。
棚板の位置を変えられるようレールをつけるために
横壁にも集成材を設置したので
さらに湿気を吸ってくれます。

上の棚にはゴルフバックが
余裕で3つ入ります。

棚の高さもちょうどよく
とても使いやすいと喜んでいただけました。

プリント合板の棚板は安価ですが
収納内部の環境を考えると
場所によっては使わない方がいい場合もあります。

集成材の棚板は
内部を調湿してくれるので
下駄箱だけじゃなく
クローゼット、食品庫などにもおススメです。

タッチハウスでは新築の場合
収納内部の壁や天井も集成材を使いますので
効果は倍増しますよ~(^^♪

家づくり・リフォームは
見えない部分が実はとても大事です。

適材適所を考えて建材を
セレクトできるパートナーを選んで
安心安全な家を作ってくださいね。

タッチハウスでもぜひお手伝いさせてください!

収納の棚板には種類があるって知ってましたか?

快適な家にするのに収納は必須です。

その収納になくてはならないのが棚板。でも普段はあまり目立たないですよね。

でも実はこの棚板には種類があって、適材適所で配置することによって、オシャレでコストパフォーマンスがよくなるんです。

そこで今回のシリーズでは、棚板について掘り下げていきたいと思います。

前編では棚板の種類や設置する場所について
後編ではタッチハウスでの施工例を紹介します。

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棚板の種類

棚板には大きく分けて3種類あります。

プリント合板
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1つは、収納内部によく使われるプリント合板棚板です。

合板とは、原木を薄くはぎ取った「ベニヤ」を幾層にも重ね、接着剤で張り合わせて板状にした人工の木材です。ベニヤ板とも呼ばれています。

人工の木材なので、大きさや厚みなどサイズが豊富で値段もお手頃。品質が安定していて、加工も簡単で強度も高いです。

樹種は「ラワン」や「ナラ」、「ブナ」などさまざま。

この合板の表面に木目のフィルムが貼られたのが「プリント合板」です。色とりどりの塗装板を貼った「カラー合板」なども販売されていて、これらを使えば、塗装の手間が省けます。

カラーボックスの素材というとわかりやすいかもしれませんね。

集成材

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2つめは、部屋の中で見える場所に設置することが多い、集成材の棚板です。

集成材とは、細かな木材を接着剤で接合して作られた人工の木材です。

「ゴム集成材」や「ナラ集成材」「ウォールナット集成材」などさまざまな樹種の集成材が売られています。

1本の丸太でも、木の先端から根の近くまで、部位により強度やしなやかさなどの性質が異なるものですが、集成材はさまざまな部位の木材を接合して作られるため、品質が安定しています。

また、よく乾燥させた木材が使われるため、反りやねじれが少なく、年月が経っても作った棚が変形しにくいのも長所です。

天然の無垢材に比べると安価です。

無垢板

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無垢材とは、丸太から切り出した天然の木材です。

「ヒノキ」や「スギ」、「桐」などが日本ではメジャーです。

無垢材の魅力は、なんといっても木目の美しさにあります。木材の色は年月とともに変化して、味わい深さを増します。

自然乾燥の無垢材は時間がたてばたつほど強度が増すのが特徴。

また乾燥すると空気中の水分を吸収し、湿気が溜まると自らの水分を放出する「調質効果」に優れ、カビやダニの発生を抑えるとも言われています。

特に調質効果が高い桐がタンスによく使われるのはそのためです。

一方で、天然の木材なので反りやねじれを持ち、集成材に比べるとやや暴れる可能性があります。

無垢材の扱いに慣れている業者さんにお願いするのがいいと思います。


見える場所の収納に設置する棚板

リビングなどの居室から見える位置に設置する棚は、扉などで隠すことができないので、集成材や無垢板を使うことが多くなります。

特に風合いがよくオシャレに見えるのは無垢の木。選ぶ木によっても雰囲気を変えることができます。

ヒノキやパインだとナチュラルな感じ、チークやオークなどだと重厚な雰囲気に。

ただ、無垢材は暴れやすいのと価格が高いので、多くの場合集成材を使っています。

集成材は木の収縮が少なく安定していて安価なので、メーカーも使いやすいのです。

目に見えない場所に設置する棚板

扉などで隠すことが出来る目に見えない場所に設置する棚は、プリント合板などを使用する場合が多いです。

プリント合板は集成材の1/2の価格ということもあり、見えない場所にコストをかける必要はないと、多く使われています。

ベニヤ板など、化粧板がついていない板を使う場合もあります。


コストパフォーマンスを上げるためには

もちろんコストダウンは必要なのですが、注意したいのは設置する場所です。

例えば湿気を多く含む靴を入れておく下駄箱、湯気の立ち込める洗面所、家の北側のじめじめした場所など。

こういう場所に扉付きの収納を設置する場合、湿気の吸放出を全くしないプリント合板の棚板をつけると、中で湿気が逃げられずに、カビや嫌な臭いを発生させてしまうことがよくあります。

その結果、中にしまったものがカビてしまったり、虫が発生してしまったりすることも。

そうならないために乾燥材を入れたり、ファンを設置したりとかえって出費がかさむこともあります。

集成材はプリント合板の倍の価格ですが、こういうリスクやわずらわしさを回避できることを考えると、逆にコストパフォーマンスがいいと言えます。

無垢材に比べて湿度を吸収しないのではとご心配かもしれませんが、実は人工乾燥の無垢材と集成材の吸放出のパーセントはほとんど変わらないのです。現在は無垢材といってもほとんどが人工乾燥ですから、風合いを気にしないのであれば、集成材一択でいいと思います。

次回はタッチハウスでの施工例をご紹介します。お楽しみに!

タッチレス水栓のメリット・デメリット後編

全世界で広まったコロナウイルス(COVID-19)は、私たちの生活様式を大きく変容させ、"感染症対策"というキーワードは、一気に身近なものとなりました。

その中でも、手指洗浄の分野ではアルコール消毒や、しっかりとした手洗いが励行されるように。

感染症対策に大切な手洗いやうがいですが、そもそも蛇口に触れることでウイルスが付着し、せっかく手を洗ったりうがいをしたりしても、最後に手で蛇口を閉めてしまえばまた菌がついてしまいますよね?

そこでおすすめなのが「タッチレス水栓」というわけです。

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タッチレス水栓を導入してみたいけど、本当に良いの?と思っている方もいるはず。

そこで今回はタッチレス水栓を検討中の方のために、タッチハウスでの施工例をあげながら、メリットとデメリットをご紹介します。

前編の前回はタッチレス水栓とはどんなものなのかということと、メリットをお伝えしました。

後編の今回はタッチレス水栓のデメリットや、タッチハウスおススメのメーカーをご紹介したいと思います。

タッチレス水栓のデメリット

バッテリー式だと電池交換が必要

タッチレス水栓はセンサーで動きますが、それを作動させているのは電気です。コンセントで繋がっているタイプはいいのですが、バッテリー式のものだと、電池の交換が必要になってきます。

電池の寿命は1日100回程度使用で約1~3年ほどとされています。(メーカーによって違いがあります)

また、コンセントで繋がれているタイプも、停電の時にはセンサーが使えなくなってしまうので注意が必要です。

ただ、タッチレス水栓は手動モードに切り替えることで、停電になっても水が出せるので大きな心配は不要です。

ただ手動に切り替える方法をあらかじめ覚えておかないと万が一のときに困ってしまうので、設置したら操作方法をしっかりと覚えておくようにしましょう。

ペットに注意

タッチレス水栓は、手をかざしただけで水が出るのでとっても便利なのですが、ペットの動きにも反応してしまうので要注意です。水栓の前を横切っただけでも反応してしまうこともあります。

特に猫は水遊びが大好きなので、自動で出てくることに味をしめ、延々と遊んでしまうことも。めっちゃ可愛いですけどね(^^♪

これを防ぐために留守中はセンサーを切っておく、自動止水モードに切り替えておくなどの対処が必要です。

価格が高い

メーカーや機種によって価格は様々なので一概には言えないのですが、通常の水栓に比べて、自動機能がついている分高めになっています。

タッチハウスの施工事例

ちょうど今施工させていただいている伊豆市の民宿で、洗面所の水栓をタッチレスに変えました。

以前使っていた水栓はこちら⇓

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そして変更した自動水栓がこちら⇓

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リフォームで自動水栓に交換する場合、タッチハウスでおススメしているのはミナミサワというメーカーの水栓です。

ミナミサワは長野の老舗水栓メーカーで、賃貸住宅でも後付けが可能な、電気工事不要の乾電池タイプのタッチレス水栓を得意としています。

国産メーカーなので品質がいいことがおススメの一番の理由です。自動水栓はセンサー式なので、センサーに過剰に反応したり、逆に反応が悪かったりと、メーカーによって違いがあるのですが、センサーの反応がちょうどいい具合に作られているのが特徴です。
こちらの動画ではセンサーの反応をご覧いただけます⇓
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また、電化製品なのでメーカーによってはすぐ故障してしまうこともおおいのですが、ミナミサワの製品は故障が非常に少なく、長く使えることも特徴です。

また、乾電池タイプの製品は電気工事が不要なため設置時間も短く工事費も安く済むので、気軽に安価に自動水栓を導入してもらえるのもメリットです。

気になる電池の交換ですが、シンクの下に乾電池を取り付けますので交換も簡単です。電池の持ちは1日100回程度使用で約3年です。

今回はタッチレス水栓のメリットとデメリット、施工事例などをご紹介しました。

便利なだけでなく感染症対策に向くこと、また安価で導入できることなどから取り入れる方が増えているのが現状。確かに汚れた手で開けた蛇口にまたキレイな手で触れるというのは合理的ではありません。

タッチレス水栓選びは、水圧や使い勝手、設置したい箇所などによっても変わってきます。

なかなか決めきれないと思いますので、興味があればぜひタッチハウスにご相談ください。

タッチレス水栓のメリット・デメリット前編

全世界で広まったコロナウイルス(COVID-19)は、私たちの生活様式を大きく変容させ、"感染症対策"というキーワードは、一気に身近なものとなりました。

その中でも、手指洗浄の分野ではアルコール消毒や、しっかりとした手洗いが励行されるように。

感染症対策に大切な手洗いやうがいですが、そもそも蛇口に触れることでウイルスが付着し、せっかく手を洗ったりうがいをしたりしても、最後に手で蛇口を閉めてしまえばまた菌がついてしまいますよね?

そこでおすすめなのが「タッチレス水栓」というわけです。

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タッチレス水栓を導入してみたいけど、本当に良いの?と思っている方もいるはず。

そこで今回はタッチレス水栓を検討中の方のために、タッチハウスでの施工例をあげながら、メリットとデメリットをご紹介します。

前編の今回はタッチレス水栓とはどんなものなのかということと、メリットをお伝えしていきます。

タッチレス水栓ってどんなもの?

まずは簡単に、タッチレス水栓(センサー水栓、自動水栓)がどんなアイテムなのかご紹介したいと思います。

タッチレス水栓(センサー水栓)は、水栓上部にセンサー部分があり、そこに手をかざすと自動で水が出て、もう一度センサー部分に水をかざせば水が止まるという仕組みです(モード・機能などは製品によって異なります)。

昔の製品だと水量や温度を調節できないものが多く「タッチレス水栓は不便」と言われることもありました。

しかし今は違います。最近ではタッチレス水栓の需要の高まりもあって、水量や温度を調節できる高性能な製品が増えてきました。

寒い冬であっても水温を調節できますし、節水したければ水量を調節することも簡単にできます。こういった性能の向上によりタッチレス水栓を取り入れるご家庭も増えてきているんです。

タッチレス水栓のメリット

感染症対策になる

外から帰って来て手を洗うとき、水を出すためにレバーを触ると菌が付着する可能性があります。

手は洗うのできれいになりますが、水を止めるときに再度レバーを触るのでせっかくきれいにしたのにまた菌が手についてしまいます。

そのまま食事をすると感染のリスクは高まってしまいます。

タッチレス水栓ならレバーを触らなくていいので、家の中に入る前にきれいに雑菌を洗い流すことができます。

節水になる

タッチレス水栓は、手洗いや歯磨き、洗顔などの水の出しっぱなし対策にもなります。

例えば泡が蛇口に付くのが嫌で、水を出しっぱなしにして手を洗うっていうことありませんか?

タッチレス水栓であればセンサーに手をかざすだけで水を出したり止めたりできるので、そんなことがなくなります。

楽に操作できるというのは実はとても重要。タッチレス水栓に替えることでちょっとしたストレスがなくなり、水の出しっぱなしが減るのです。

また最近の製品には節水機能が搭載されていますから、そういった面からも節水につながると言えます。


掃除の手間が減る

濡れた手で蛇口に触ると、どうしても蛇口に水がついてしまいます。それをそのまま放置すると、あっという間にこんな風に水垢が・・・。

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こうなってしまうとお掃除が大変です。こうしないためには、濡れたらその都度ふきんなどできれいに水を拭っておかなくてはなりません。

でも、自分一人なら気を付けることもできるかもしれませんが、家族と住むとなるとそうもいきませんよね。

その点、タッチレス水栓は蛇口に触れることなく上部のセンサーに手をかざすだけなので、水がかかる範囲を大幅に減らせます。

したがって蛇口周りの水アカの掃除の手間も減らすことができるんです。掃除をしている方にとってこんなにうれしいことはありませんよね。

ちょうど今施工させていただいている伊豆市の民宿でも、同じようなお悩みをかかえていました。

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民宿なので水栓の数が多く、掃除の手間は一般家庭の比になりません。

掃除の手間を減らせるし、感染対策にもなるということで、今回タッチレス水栓をおススメしたのですが、もちろんタッチレス水栓にはメリットだけでなくデメリットがあることもお伝えしました。

タッチレス水栓のデメリットとは?

次回は気になるデメリットについてお伝えしたいと思います。そして伊豆市の民宿の水栓の行方や、タッチハウスのおススメメーカーなどについてもご紹介します。どうぞお楽しみに!

思い出の家に住み続けたいあなたに!古い家の寒さ対策 番外編2

冬は寒く夏は暑い...築年数の経った家に住んでいるとこんなお悩みを抱えている方が多いのではないでしょうか。

今年は特に寒さが厳しいのでリフォームをお考えの方もいるのでは。

前回からお送りしている番外編では、タッチハウスで実際に行っている断熱リフォームの様子をご紹介します。

今回の現場は、冬は寒さが厳しい御殿場の築30年の住宅のリフォームです。具体的な寒さ対策として、床暖房と内窓工事を提案施工しました。

前回は床暖房の施工の様子と、内窓のメリットデメリットについてお伝えしました。

今回は実際の施工の様子をお伝えします。

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お施主さんは30年住んでいたご自宅を、ご両親と一緒に住むために全面改装することになさいました。

以前住んでいて困っていたことの一つが寒さでした。御殿場は静岡県でありながら、富士山のふもとで冬は雪がよく降るという寒冷地。年齢とともに寒さが体にこたえるように。

ただ、壁や床下、屋根裏の断熱材を入れ替えるとなると、大変な工事になって費用も大きくかさんでしまいます。

そこでタッチハウスがおススメしたのが床暖房と内窓でした。床暖房は前回の記事でお伝えしているのでそちらをご覧ください。

今回の内窓工事では(YKKのプラマード)を使いました。。

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「かんたんマドリモ」とはYKK APから発売されているリフォーム用の窓です。窓交換が短時間かつ簡単な作業で済むという点が特徴的です。

これまでの窓リフォームと言えば窓枠と窓周辺の壁を解体しなければならなかったのでかなり大掛かりな工事を必要としていました。


しかしマドリモは既存の窓枠をそのまま利用し、新たな窓枠をかぶせて窓交換するため何かを解体するという作業がありません。

新しい窓を窓枠にはめ込むだけなのでとても簡単に作業が完了します。 そのためマドリモの 設置作業は長くても約半日しかかからず、居住者の生活を邪魔せずに工事することができるという画期的な商品なのです。

家じゅうのほとんどの窓を内窓にした結果

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実際に住んでみられたお施主さんに、今までと違うと大絶賛されました(^^)/

内窓は、樹脂製のサッシと複層ガラスによって熱気と日差しの侵入を防いでくれるので、冷暖房効率がすごく上がるんですね。すぐ暖かくなります。

また、窓周辺の気温が下がりにくくなるので、結露が発生しにくくなります。
そのため毎年冬の結露に悩まされているご家庭にもおすすめです。

もちろん、室内から室外へ漏れる生活音なども軽減できるので、ピアノの音やペットの鳴き声などの音漏れ対策にも有効です。

「子どもの声が外に響いていないか心配...」
そんな小さなお子様がいらっしゃるご家庭にもお勧めです。

今回のシリーズでは、古い家の寒さ対策として、色んな手法をお伝えしてきました。
家の状況に合わせて、ぜひ色々試してみて、快適な生活を手に入れてくださいね。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。