自然住宅は冬あったかいってホント?

こんにちは。タッチハウスブログスタッフの平戸です。

今年は例年に比べて暖かい日が続きますが、もうすぐ12月。さすがに寒さが本格化してくるでしょう。

新築を考えているあなたは、夏は涼しく冬は暖かい家がいいなと思っているのではないでしょうか。
家を建てようと思っていた頃、私もそんな家に住みたいと思っていました。

なるべく冷暖房に頼らずに自然素材の力で快適に過ごせるのが理想で、自然住宅を建ててくれるところを中心に何年も探しました。
自然住宅を作っているハウスメーカーや工務店の資料やホームページでは、自然素材で建てた家は冬暖かく快適だと書いてあったものの、

「実際はどうなんだろう?」という疑問も常にありました。その時思ったのは実際に住んでいる人の話が聞けたらいいのにということ。

だってハウスメーカーや工務店は自分のところで建てて欲しいからいいことしか言わないんじゃない?なーんて疑っていましたからね(^-^;

でもその当時自然住宅に住んでいる人は少なくて中々出会えませんでした。出会えても本音まで聞けるわけじゃないし。

こんな風に、私は家を建てる前に住んでいる人の本音を聞いてみたかったので、今回は自然住宅に住んで13年の私が、本音で冬の自然住宅の体感をお話ししたいと思います。

これから家を建てようと考えているあなたに少しでも参考になればうれしいです。

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最初に言っておくと我が家は「高気密・高断熱住宅」と言われる魔法瓶のような家ではありません。

結論から言うと、

暖かい
でもちょっと寒い時もある

です。

以前住んでいた賃貸住宅は、帰ってくると凍えるように寒く、特に床はスリッパなしではとてもいられませんでしたが、今の家にはそれがありません。
帰ってきても凍えるような寒さはなく、床もさすがに真冬は素足ではいられませんが、靴下をはけば全然大丈夫なレベルです。

その暖かさは素材によるものと、物理的なものがあると思います。

素材によるもの

直接足が触れる床が無垢の木というのはとても大きいと思います。塩ビシートや合板に比べて、無垢の木はたくさん空気を含んでいるといいますが、本当にあたりが柔らかくひんやりしないんです。

足元が冷えないというのは、想像以上に暖かさを感じる要因になります。たまに実家に行き合板の床に上がると、しみじみそれを感じます。

無垢の床材は床暖房が入れられないので、導入を迷う人もいるかもしれませんが、私の実感としては床暖房は必要ないですね~。

もう一つ、自然素材が調湿してくれるというのも大きいと思います。
賃貸住宅に住んでいる時は、冬場は乾燥して朝起きると喉が痛かったり、肌がカサカサになったりしていましたが、
無垢の木や塗り壁の家は部屋が過度に乾燥してこないんです。

湿度と体感温度には密接な関係があると言います。
乾燥していると涼しさや寒さを感じられ、逆に湿度が高いと暖かさや暑さを感じるようになるらしいんですよね。

気化熱というのを聞いたことがあるでしょうか?
人間の皮膚には水分が貯えられていますが、乾燥した状態では皮膚の水分も奪われやすくなり、気化熱によって体温が奪われます。

乾燥によって体温が奪われると寒く感じる、反対に湿度が多いと水分の蒸発が抑えられるので、気化熱によって体温が奪われないので暖かく感じるということのようです。

物理的要因

我が家は総二階なのですが、東西に長い作りになっているので南面が広いんですね。南面は公園で光を遮るものもないので、冬場は太陽の光が部屋の隅々まで入ってきます。住んでいる場所も静岡県なので冬場は天気の良い日が多いのです。

その太陽光が床材や家全体を温めてくれているというもあるかなと思います。
昼間は暑くて窓を開けたいと思う時もあるほどですから。

まあさすがに夜になれば寒いのでストーブはつけますが、和室も入れて28畳+6畳吹き抜け+リビング階段の空間をストーブ一台でまかなえています。

リビングは全部で3間分の掃き出し窓がありそこから大分冷気が入ってきていると思うので、もしかして雨戸をつければもっと夜暖かかったかもしれません。

唯一寒いと思うのはやはり明け方ですね。朝起きる頃にはさすがにもう熱がこもっていないのです。
私の住んでいる所では、一番寒い1月~2月の朝の気温が1~3度くらいなのですが、家の中の温度はだいたい8~10度前後です。ちょっと寒いです。


今回は冬の自然住宅の体感について、私の超個人的な感想をお話しました。
自然住宅といってもひとくくりにできるものではなく、家の建っている場所や、断熱方法などによって全然ちがってくるとは思いますが、
自然素材と合板・ビニール系の素材との違いは明らかに感じます。

ぬくもりのある自然素材を使った家づくりの参考にしてみてくださいね!

ご質問などありましたら何でもお答えしますのでコメント欄にどうぞ!

それではまた次回お会いしましょう!

外壁で大後悔。トータルコストで選ぶべき!後編

こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。
今回のブログでは、外壁選びに迷うあなたの役に立てるよう、前回に引き続き外壁について書きたいと思います。

前回私の外壁選びの失敗談を書きました。10〜15年でメンテナンス費用がかかる外壁をローコストという理由で選んだものの、
13年経った今、子供にめちゃくちゃお金がかかり、中々塗り直しできない...という(T ^ T)

あの頃はメンテナンスフリーの外壁なんてないと思っていました。もしあったら、多少高くても絶対に使いたかったー^^;
10年ごとに100万円かかることを実感した今だから言えるんですが...。

今から家を建てる予定のあなたには私のような失敗をして欲しくありません。

そこで、今回はメンテナンスフリーの外壁なんて本当にあるのか、タッチハウスの山田代表に聞いてみました。

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スタッコ仕上げ

木造住宅一筋!大工歴35年の山田の目から見た、メンテナンスフリーの外壁とは?

平戸「今日は外壁のことで教えてください!外壁の塗り替えに悩まされているんですが、
現実的にメンテナンスフリーの外壁ってあるんですか?自然素材100%の塗り壁でメンテナンスフリーのものがあるというのも耳にしたんですが、
白州壁とか?山田代表から見るとどうですか?」

山田「白州壁、あまり使いませんね。経験の豊富な左官屋さん2人に聞いてみましたが、表面がざらざらした仕上がりになりどろぼこりがついて汚れてしまったり、
北面は苔が生えたりしておすすめ出来ないとの事でした。定期的にケルヒャー水圧洗浄機で清掃が必要で、ノーメンテとは言えないんです。」

平戸「そうなんですね。やっぱりプロに聞いてみないとわからないものですね。じゃあ山田さんのおススメは何ですか?プロの目から見たメンテナンス面とトータルコストでみた外壁って?」

山田「長持ちするという観点で考えるとモルタル仕上げだと思います!よくクラックが入ると大手メーカーでは言いますが実は施工方法でそれが防げます。

ラスアミという菱形に編んだ長方形の金網を下地に打つのですが、昔は通常縦方向に1枚並行に打ち付けその上からモルタルを塗り始めていました。

タッチハウスでは、最初に縦方向に張り巡らせた後、その上から横方向に張り重ね、最後に窓などの開放部の角の部分に45度にさらに重ね3重にした上にモルタルを塗り込んでいきます。

長方形の金属の収縮の比率の歪みが解消され過去に施工した新築のお宅にクラックの発生は一件もありません!

しかし紫外線による劣化はさけることができず27年何もしなかった近所のお宅も今年の正月明けに外部塗装工事をさせていただきました。」

平戸「モルタルって何ですか?」

山田「セメントと砂を1:3くらいの配分で水で混ぜたものです。」

平戸「27年ノーメンテナンスってスゴイですね!」

山田「ノーメンテに関しては汚れはかなりあったと思うのですが、雨漏りの心配がないのであれば気にならないと言ってくれていました。」

平戸「そうか、手入れをしないと雨漏りしてしまう外壁もあるってことなんですね。」

山田「そうです。モルタル仕上げはリシンかき落とし、スタッコ仕上げなどがあります。」

平戸「見た目もすてきですね!雨漏りもなくて安心だし、メンテナンスもいらないならすごく魅力的だけど、お値段の方はどのくらいなんですか???」

山田「状況にもよりますが
シラス壁の外装材そとん壁 材工 ㎡ 約14000円
モルタルリシン 材工 ㎡ 約10000円
サイディング  材工 ㎡ 約5000円
という感じです。平均的な家一軒で考えると白州壁は210万円、モルタルは150万円で、サイディングは75万円です。」

平戸「へえー、サイディングが10年から15年に一度塗り替えで100万円かかるとしたら、モルタルはそれがいらない分やっぱり安くなりますね。
こういうの13年前にものすごく知りたかった情報です...」

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リシンカキオトシ

山田との話を終えて思ったのは、職人さんの生の声というのを知る機会が、私達建てる側の人間にはほとんどない、ということ。
情報収集は本やテレビ、モデルハウスやインターネットなどですが、そこにあるのはマーケティングに勝ち残ったメーカーの情報だけ。

実際に施工している職人さんの実感や、住んでいる人の声は入ってきません。ですから、自然素材 外壁 ノーメンテナンスと検索するとたくさん出てくる施工法が実際どうなのかという情報は、
中々入ってこないものなんだと実感しました。

経験豊かな大工さんや塗装屋さんの実感としては、現在の所はメンテナンス的にもコスト的にも、外壁はモルタル仕上げがいいそうです。ぜひ検討してみてくださいね。

このブログではこれからも中々聞くことができない職人さんの声をどんどん紹介していきたいと思います。ぜひまた遊びに来て下さいね!

外壁で後悔しない方法とは?前編

自然住宅を建てようとしているあなたは、室内の素材にはきっと非常に真剣に取り組んでいることと思います。

でも外壁はどうでしょう?正直、家の外なら室内環境には直接影響がないから、予算がなければ安いもので仕方ないか、なーんて思っていませんか?

ええ、我が家がまさしくそうでした。

家の中は無垢の木や塗り壁、キッチンも建具もテーマに沿って製作してもらい、自然素材で溢れた室内に...。

そして、そうなんです。使い切っちゃったんですよね。室内だけで予定していた予算を。

本当は外壁も塗り壁や杉板などにしたかったんです。

でも当時は予算ありきで考えていたので自然素材は高くて無理...。

仕方なく外壁は比較的安価なガリバリウム鋼板という材質を選びました。

同じく安価な外壁として、サイディングというセメントを原料にした窯業系の外壁があります。

こちらはタイルや塗り壁っぽく見せることができて、安価だけど自然素材っぽく仕上げることができます。

でも私は似せて作ったものが好きじゃなく、当時は他の選択肢もみつからず、自然素材とは真逆のイメージだったんですが、仕方なく金属系のガリバリウム鋼板にしました。

外壁を決めたのは後の方だったので、正直ちょっと決め疲れもあったと思います。

ガリバリウム鋼板は、10年ちょっとでメンテナンスしなきゃならないと、知っていましたが、総建設費が安くすむということがその時は結構重要で、
なぜかなんの根拠もなく10年後なら払えるような気がしていました。

リアルに想像できてなかったんです。

13年経った今、二人の子供は私立大学に通い、一人はアパート暮らしで更に留学もしたいと言う...。

そんな時に100万円以上する外壁の塗装なんて...無理...(><)

今考えれば、家を建てる時にもっと真剣にメンテナンスのいらない外壁を探せばよかったんです。

あの頃は、メンテナンスフリーの外壁なんてないってあったとしても高くて無理と思っていたけど、10年ごとに100万円かかるならトータルで考えれば良かった...。

予算を初期費用だけじゃなく、もっと長いスパンで見て立てるべきだったんです。新築時ならローンだって組めたわけだし...。ホントに後悔しています。


とはいっても、本当にメンテナンスのいらない外壁なんてあるんでしょうか???

ちょっと長くなってしまったので、次回はそのあたりを、大工歴30年以上の経験を持つ、タッチハウスの山田代表に聞いてみることにしましょう^_^

それではまた次回お会いしましょう!

大手メーカーと工務店の一長一短(自然住宅編)

こんにちは。タッチハウスブログスタッフの平戸です。

家を建てようと考えているあなたは、メジャーで安心できそうな大手のハウスメーカーと、地元密着型の工務店では、どちらがいいのか考えているのではないでしょうか。

大手メーカーは、モデルハウスで使い勝手を確認出来たり、イメージを膨らませることができるし、営業マンはビシッとしていて頼りがいがあり何でも希望を叶えてくれそう...

工務店は、面倒見がよくアフターケアが良さそうだし、大手より安く作ってくれそう...

人によってイメージは様々だと思いますが、大手のハウスメーカーにも、工務店のどちらにももちろん一長一短があります。

それをよく知れば、自分の理想の家を建てるにはどちらがいいのか選べるようになりますよね。

そこで、今回は自然住宅を建てたくて何年もリサーチを重ねた私が感じた、大手メーカーと工務店の一長一短について書きたいと思います。  

どちらを選ぶのか判断する時の参考になれば幸いです。

まず、長所短所は一般的なものと自然住宅ならではのものがあるので、こんがらがってしまわないように分けてあげていきますね。

一般的な大手メーカーの長所
・モデルハウスがあること
・会社規模が大きいから信頼できる
・建てている人が多いから口コミをゲットしやすい

一般的な大手メーカーの短所
・モデルハウスや営業スタッフの維持費、研究開発費、広告費などが上乗せされるので価格が高い
・独自の設備(サッシやキッチンなど)からしか選べないことが多い

などが一般的な大手メーカーの一長一短です。

ここからが自然素材編です。

自然住宅の観点から見た大手メーカーの長所
・高価だが、イメージや見本と差のない均一な材料で作れる。
・圧倒的なデータの蓄積から材質を厳選している。

自然住宅の観点から見た大手メーカーの短所
・材料は厳選されているがその中からしか選べない。
・規格外への変更は高くつくので、使いたい材料が規格に入っていない場合にはコストアップする。

ハウスメーカーはたいてい規格が決まっています。木造住宅のメーカーでも床材や壁材を自由に選んだりすることはできないので自由度は低め。そのメーカーのテイストが気に入っていて規格通りで作りたいという人向けですね。

大きい会社で情報量も多く安心感がある反面、それに対する対価も高いという感じでしょうか。工務店を選ぶ場合は自分でアンテナを張り情報を調べなければならないのでけっこう大変ですからね~。

さて次は工務店の一長一短です。

一般的な工務店の長所
・大手のような維持費が少ないため、価格が安い
・設計士や大工さんが営業を兼ねていることも多いので、話が伝わりやすく、細かいニュアンスを含んだ希望が通りやすい

一般的な工務店の短所
・小さい会社だと倒産の可能性などの心配がある
・情報が少なすぎて信頼しにくい

などがあげられると思います。

ここからは自然素材編!

自然住宅の観点から見た工務店の長所
・自由度が高い。この中から選ばなければという規格がない場合が多く、自分の好みの自然素材の材料を取り入れやすい。
・無垢の木や塗り壁などを得意とする工務店に頼むと、それがスタンダードなので高くなかったりする。
・木のことを知り尽くした腕のいい大工さんが多い

自然住宅の観点から見た工務店の短所
・デザイン力が弱い工務店が多い
・人手がなかったり、手間をかけたりするので建てるのに大手メーカーより時間がかかる場合が多い。

工務店のいい所はとにかく自由度が高いこと。工務店のテイストが気に入ればおまかせすることも可能だし、こだわりがたくさんある人はそれを形にすることもできます。

それに腕のいい大工さんは、下請け工事ではなく自分の工務店を持ってやっていることが多いので、下請けに大工仕事を頼んでいる大手メーカーより確かな仕事をしてくれます。

自然素材は、大工さんの技術や勘によって適材適所におさめられるもの...と私は思っているので、私は「無垢の木や塗り壁の施工をデフォルトにしている工務店で建てる」ことを選択しましたが、優先するものは人それぞれなので、それを実現してくれる会社を見つけて下さいね~。


大手メーカーと工務店の一長一短(自然住宅編)いかがだったでしょうか。

大手メーカーと工務店では情報量が全然違います。ザイオンス効果という心理効果を知っているでしょうか?単純接触効果といい、接触機会が増えれば好意や好感が高まる効果があるというものです。大手メーカーにはそういうバイアスがかかっている場合もあるので、冷静な視点を持つことも大事ですね。

両方のメリットデメリットをちゃんと把握することが、自分にとって、家族にとって最適な理想の家を建てる第一歩です。


今回は大手メーカーと工務店の一長一短について、私の超個人的な感想をお話しました。ご質問などありましたら何でもお答えしますのでコメント欄にどうぞ!

それではまた次回お会いしましょう!


無垢の木に精通した大工さんしか知らない、構造材の話

こんにちは。タッチハウスブログスタッフの平戸です。

あなたはこういう柱を見たことがありますか?

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これは背割りという加工をした柱。

この加工が、家の強度を上げるのに重要な役割を果たしているって知っていましたか?そしてこの加工技術を知らない大工さんが増えていることも...。

今回は木造住宅に精通した大工さんに聞いた構造材の話です。

まずはじめに背割りとはどんなものかと言うと?

引用 住宅用語大辞典より
背割りとは、未乾燥の針葉樹の心持ち材などにおいて、製材後の乾燥による材面割れ(背割れという)を防止・軽減させるために行う製材工法のこと。 一般に、化粧的価値の低い材面に、材面のセンターから角材の中心に向けて、適度な深さの溝を角材の全長に渡って入れるが、これを「背割り」や「芯割り」という。


心持ち材というのは中心に年輪のある材木のことで、中心部を避けた心去り材よりも腐りにくく、強度があるため構造材として使われることが多いのだそう。

切れ目を入れることで強度が下がると思われがちなんですが、実は入れた方が強度が上がるそうなんです。その理由は...

下の写真を見てください。

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写真の右が背割りを入れて乾燥した柱です。背割りの部分に割れが集中する事で開いてきます。立てた後もある程度開いてくるので、壁を押してしまい膨らんできて、壁が微妙に狂ってきます。

こんなイメージ。
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写真の右は背割りを入れずに人工的乾燥したものです。表面の狂いはないのですが、柱の芯の部分の密度が高く強度がある部分に割れが生じています。

なので上からの荷重を支える圧縮強度が落ちてしまうんです。でも、狂いがないためクレームが起きないという理由で現在は主流になっています。

このように強度よりも見た目を優先しているのが今の建設業界です。これがスタンダードなのでこういう木の習性や背割りを知らない大工さんも増えているのだそう。

いつ地震がきてもおかしくない日本に住んでいて、こういった木の性質を知らない大工さんに家を建ててもらうのはリスクが高いですよね。

実は私がこの話を聞いたのは最近のことです。私が家を建てた当時は全く知らなかったのですが、無垢の木を使った木造住宅を専門に作るメーカーだったので、木の性質を知る熟練の大工さんが建ててくれたのだと思います。

無垢の木を日常的に使っているメーカーと、集成材や新建材を日常的に使っているメーカーとでは、知識と経験が全く違います。無垢の木や漆喰などの自然素材の塗り壁で家を建てたいと思っているあなたは、ぜひメーカーの営業マンと話す時に今回の背割りのことを聞いてみてください。その受け答えで、無垢の木に精通したメーカーかどうかがわかります。

ちなみに背割りについて最近私に教えてくれたのが、タッチハウス山田代表です。彼はまあ言ってみれば木のオタクですね。木のことなら何でも相談してみてください。

今回は、無垢の木に精通した大工さんしか知らない構造材の話でした。ご質問などありましたら代表が何でもお答えしますのでコメント欄にどうぞ!

それではまた次回お会いしましょう!

「せっかく導入したけどいらなかった」設備ベスト3

こんにちは。タッチハウスブログスタッフの平戸です。

家を建てる時は夢が広がり、あれもこれもとたくさんの設備をつけたくなりますよね。
私も13年前に家を建てる時、あれこれと憧れの設備を導入しました。もちろんつけてよかったものもありますが、
「あー、これはやめとけばよかった...」と後悔している設備もあります。

家を建てるのには予算というものがありますよね。
家を建てる前に自分に必要のない設備がわかっていれば、貴重なお金を他に回せたのに...という思いがあります。

そこで今回は「憧れを盛り込んで新築した家」に13年住んでみた経験から、我が家の「せっかく導入したけどいらなかった」
設備ベスト3を紹介したいと思います。これは自然素材の家に限った話ではないかもしれませんが、何かの参考になれば...(^^♪

それでは行ってみましょう!

☆子供部屋のベランダ
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我が家は娘と息子がいてそれぞれ個室があります。そこに掃き出し窓から出られる共通のベランダを付けました。

ベランダで「子供がベランダで遊んだり、椅子を出して夕涼みしたりするかもしれない」

なーんて思っちゃったんですね。ベランダにはそんなイメージを喚起させる何かがあるんでしょうか。
「それにはゆったりしたスペースがないと」と、1坪くらいの大きさで作ってしまったんです。

ええ、あなたが思っている通り、子供たちは一度もベランダで遊びませんでしたね...。
冷静になってみればわかったはずなのに...。今思うと憧れというきらきらにかき消されてしまったんですね。

たまに布団を干すためだけにしか使わないスペース。でも、砂がたまって汚れるし、落ち葉も吹き込むし、広さがあるだけに掃除が大変。

実は落ち葉の掃除を怠っていて、大雨が降った日、排水しきれなくて雨漏りしてしまったこともあるんです。
よくよく聞いてみると、ベランダは非常に雨漏りの危険がある所らしいんですよね。知らなかった―(-_-;)

頻繁に使う場所ならともかく、布団を干すだけの用途なら、窓の外に布団干し用の金具をつければすむことだったなーと今になって思います。

しかも外観を考えてベランダの柵を木にしてしまったので、数年に一度ですが防腐効果のあるペンキを塗るのもまあまあ手間も費用もかかります。

ベランダのメンテナンスは意外に大変です...。

☆風呂場前の庭
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「お風呂に入っている時に、窓から庭が見えたら素敵だな...。」
こういうのモデルハウスや住宅雑誌にあるじゃないですか。憧れてたんですよね。
お風呂の窓から見えるように植栽をしてライトも設置。外から除かれないようにぐるりと板塀で囲みました。

でも...窓、意外と小さかったんですよ。ユニットバスなので規格が決まってたらしくて、あれ?って感じでした。

そのせいもあるかもしれないんですが、見ないんですよ...外...。
子どもが小さい頃は一緒に入ったりして忙しくてそれどころじゃなかったというのもあるし、
そもそもお風呂に入る時に何をするのか、しっかり考えておけばよかったんですよね。

実は私の場合はお風呂の時間はたいてい読書しているし、娘や息子はテレビやユーチューブを見ていて窓の外なんて見ないんです。
唯一夫はぼうっとしながらお風呂に入るのが好きな人なのですが、その時に庭を見るかと言うと近眼の夫はメガネを外しているので何にも見えないのだった...。

それでなくても窓を閉めると曇っちゃうし、時が経つにつれて、お風呂場なだけに窓ガラスに水垢がついてきて見えなくなってきちゃうし...。

なんで作っちゃったかなあ...。

お風呂の窓の前にしつらえた立派な紅葉、室外用ライト、板塀...。これらの予算を天井を塗り壁にするために使えばよかったなあ...。

☆キッチンカウンター
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朝の忙しい時間にキッチンカウンターで朝食をとりたい。
そうすれば出すのも片づけるのも楽だし、家族と顔を合わせながら食べれていいなと思っていました。

我が家のキッチンはアイランド型なのですが、シンクの反対側に椅子を付けて、座ってご飯を食べられるようにしました。

最初は使ったような気がします。でも記憶がほとんどないほど数回しか使ってないんですね。
収納と兼ねているので、座面が垂直でコロコロがついているという座り心地の悪さもさることながら、
家族の関心がテレビにあるというのを完全に見落としていました。
誰も母の私の顔を見ながらご飯なんて食べたくないんですよね(^^;

この場所を収納にしていたら便利だったなーと今は思いますねえ。これから作り直そうかな...。

以上が我が家の「せっかく買ったけどいらなかった設備」ベスト3です。

ご家庭によって様々な憧れがあると思うのですが、私がおススメしたいのは、一度自分の家族の生活を頭の中でシュミレーションしてみることです。
私たちの場合、憧れの設備が欲しいばかりに、都合のいい事しか思い描けないというバイヤスがかかっていたので、
ぜひそのバイヤスがあるという事を知った上でシュミレーションをしてみてください。

「その設備ホントに必要?」と問いかけながら...(≧▽≦)


今回は「せっかく買ったけどいらなかった設備」について、私の超個人的な感想をお話しました。

ご質問などありましたら何でもお答えしますのでコメント欄にどうぞ!

それではまた次回お会いしましょう!

自然素材は高い?

こんにちは。タッチハウスブログスタッフの平戸です。

家を建てる時には、やはり気になるのが予算ですよね。特に自然素材は高いというイメージがあると思います。

実際に集成材やビニールタイルなどの建材と比べると高く見えますよね...?でも実はそうでもなかったりするんです。

今回は素材の価格について、実際に自然素材で家を建てた経験から書きたいと思います。

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メンテナンス費用までトータルで計算すると???

例えば壁材。一般的に漆喰や珪藻土などで仕上げると、クロスの2倍以上はしますよね。我が家でもクロスが1㎡あたり1500円だったのに対して珪藻土は3750円と倍以上でした。

そこで予算の関係で天井はクロスにしたのですが、壁の方が汚れそうなのに、一切触ったりしていない天井の方が汚れが目立つんです。特にキッチン周り。

継ぎ目の部分も目立ってきています。我が家は建ててから13年目なのですが多分先々張替えをすることになると思います。すると、
その分の施工費がかかってきちゃうんですよね。材料費、人工代に足場代...。

それに引き換え、塗り壁は、13年経ってもほとんど汚れが目立たないんです。汚れがついた時は固く絞った雑巾で拭いていたくらいなんですが、意外ときれい。
クロスが時間と共に色褪せて汚い感じになるのと反対に、時間が経ってくると風格が増すというか、かえっていい感じになってくるのです。

だから多分塗り替えはしないで済みそう。そうなんです。20年後、30年後のメンテナンスまで考えると、自然素材は決して高くないなって思います。

これは床材も一緒。無垢材は傷も汚れもつきますが、それ自体が味になっていくんですが、集成材や突板の床材は表面が傷ついて剥がれてしまうと、
それはただの傷で何だかボロくなっていってしまうんですよね。
そう考えると、「ああーやっぱり天井も塗り壁にしておけばよかったな」ってちょっと後悔しています。

施工会社によって建材の値段は全然違う

例えば、自然素材をメインに使って施工している施工会社さんは、自然素材の問屋さんにパイプがあり、常に自然素材を買っていますよね。一年中それを扱っていれば素材の性質や適性もわかってくるので、良心的な施工会社なら無駄に高級な材料を使うこともないし、買う量がまとまれば安くなるのも想像できますよね。

新建材を主に使う会社だと、たまにしか頼まないので直で取引できなかったりして、問屋を多く経由することになり、中間マージンで高くなってしまったり、経験が少ないゆえに高価格のものを信用してしまうこともあると聞きます。

そういう意味で、建材の価格は施工会社次第という事が言えると思います。
理想の家を安く建てたいなら、あなたの理想の家を建てている会社を探すのが近道だと私は思います!(^^)!

今日は住宅素材の価格について、私の超個人的な感想をお話しました。ご質問などありましたら何でもお答えしますのでコメント欄にどうぞ!

それではまた次回お会いしましょう!

匂いと無縁の下駄箱って?

こんにちは。タッチハウスブログスタッフの平戸です。

あなたはご自宅で、消臭剤や芳香剤を使っていますか?

巷では消臭剤や芳香剤の商品が溢れていますよね。それだけ匂いに悩まされている方が多いんだと思います。

実は、家の中の匂いは自然素材を適所に配置すれば発生しないのを知っていますか?

今回は、特に気になる下駄箱の匂いについて、自然住宅に13年住んでいる経験から書きたいと思います。

この記事を読むと、扉を開けたら「なんか臭〜い」とは無縁の下駄を作ることがきっとできるはず^_^


そもそも下駄箱は、空気がこもりやすい玄関にあり、狭く、汚れや水分を含んだままの靴が並ぶという、断トツにニオイがこもりやすい場所。

ニオイの原因は、バクテリアや微生物の発生による場合がほとんど。特に夏は湿気が多いため、バクテリアなどが育ちやすくなります。それらの増殖を防ぐためにも、
⭐︎湿気や水分を断つ 
⭐︎換気をよくする 
⭐︎細かい埃を取り去る
のが大事だと言われています。

我が家は1坪程の玄関に、半間分の作り付けの下駄箱を設置しています。家族4人分の下駄箱にしては小さめだと思います。

以前も少し書きましたが、収納を最小限にして建坪数を減らし、自然素材にお金をかけたかったからです。

そのかわり、少ない収納は内部まで自然素材を使ってもらいました。我が家の押し入れ、下駄箱は杉板張りです。
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施工会社がすすめてくれた杉は柔らかく、断熱性・吸放湿性に富むため、狭い押し入れの中の湿気を調節するのにうってつけなのだそう。

もちろん針葉樹の特徴でもあるフィトンチッドを放出させています。フィトンチッドは、抗菌.防腐効果があるので、バクテリアの発生を抑え、消臭.防カビにつながるらしいです。

ウンチクはともかく効果は絶大!!

私は基本ものすごくズボラ。だから、靴の埃や泥も、いつもそのままで下駄箱にしまっています。
ズボラなくせに見える所はキレイにしておきたいので、脱いだばかりの湿気たっぷりの靴も、どんどん下駄箱にしまっています。


でも!全く臭わないんですよね。バリバリの運動部の男子の靴が入っていた時も!です。

以前住んでいたアパートでは、普通に臭かったので、杉の消臭効果半端ないです。

もちろんカビが生えた事もないですよー。

多分、ヒノキやヒバなども同じかそれ以上の効果があると思うのですが、杉は比較的安価なのが導入した理由でした。

木材の価格は施工会社によってピンキリなので、一概には言えませんが(^^;;

木材の価格についてはまた次回呟いてみたいと思います。

今回は匂いと無縁の下駄箱について書きました。

私の経験から言うと

下駄箱の内部を針葉樹の無垢板で張る

のがオススメです。特にいつも靴をキレイにしておけないズボラな方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか(⌒▽⌒)

ご質問などありましたら何でもお答えしますのでコメント欄にどうぞ!

それではまた次回お会いしましょう!