家づくり勉強会 家づくりで絶対にやってはいけない8つのこと

家を建てる方は
多くの方が初めての家づくりで
最後の家づくりとなることが多いでしょう。

まだ家を建てるかどうかもはっきり決まっていない。
予算がどのくらいなのか分からない。
展示場に行ってもしつこい営業をされないか心配。
展示場を見るうえでのポイントもよく分からない。

そんな風に不安を感じている方が多いのではないでしょうか。

人は知らないことを不安に思う生き物です。
ということは知れば不安が
軽減されるということです。
事前に知っておくと
不安を払拭できる事って
たくさんあります。

そこでタッチハウスでは
家づくり勉強会と称して
家づくりで絶対にやってはいけない8つのこと
をご紹介します。

絶対やっていけない8つのことって
何かというと...

1今の状況だけ見て判断する

家を建てようと思っている方のほとんどが
現状しか見えていません。
それは無理もありません。
初めてのことだし
世の中が不安定なのも要因の一つです。
現在の家づくりは親世代の家づくりとは
似て非なるものになっているのです。
そこで今後どうゆうお金が掛かるかをシミュレーションしていく事で
これからの人生計画を明確に出来るヒントが。

家づくりのプロの目から見ると
将来に不安をいだいている事が
本当にもったいない!
今何をすべきか
と思うことがメチャメチャ多いのです。

2表示されている土地の金額+諸費用があるって知ってる?
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土地の購入の際は
建物の表示価格に目がいき
それが総額と思いがちですが
土地の購入には実は諸費用が
たくさんかかるんです。

それを見込んでいないと
最終的に金額が大幅に変わることも...。


3複雑な形の建物にしない

イマドキのデザイン住宅や
流行りの住宅...
オシャレでハイセンスですが
その建物本当に大丈夫?

木造建築40年のプロの目から見ると
危うい所が多すぎる!

4家の予算は建物坪単価ではなくかかる総額費用で考える

ハウスメーカーの広告などでよく
坪単価○○円!
というのを見かけますよね。
それをうのみにして安い!
と思って建てはじめたものの
あれもこれもプラスされて
結局総額がとても高くなってしまう...

そんな案件が後をたちません。
それもこれも全て知識不足だったせい...

そもそも坪単価とは何?
なぜ坪単価で考えてはいけないの?
などなどぜひ知ってください!

5二階建てでないとダメ!とは考えない平屋の魅力
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建築総額を抑えるためには
総二階がセオリーというのが
これまでの常識でした。

でも技術の向上や価値観の変化により
本当にそうなのだろうか?
と考える時代になってきました。

平屋のメリットや魅力とは?

6本当に必要かどうか、無駄なスペースを作らない間取り

ウオークインクローゼット、家事室
パントリー、シューズクローク
吹き抜け、ベランダ、廊下...

そのスペース本当にいりますか?

誰かにとって必要なスペースも
あなたにとっては不要かもしれません。

昔は上下階にひとつづつあったトイレも
今はどちらかに一つが普通です。

自分にとって何が必要で
何が必要でないかじっくり考えてみませんか?

7壁の大きさで考え広く少なく作る収納術

収納はたくさんあればあるほどいい
そんな時代もありました。
でも断捨離がブームになり
たくさんある収納に無駄なものが
たくさん詰まっているだけ...
という現実を知ってしまった人は
収納の在り方を考え直しています。

壁の大きさで考える収納とは?

8ニセモノの自然素材があるって知ってますか?

自然素材をうたう建材は
世の中にたくさんありますが
プロの目からみて
「まがい物」
にしか見えない素材が残念ながら
かなりの量流通しているのが現状です。

勉強会に来ると
そんなニセモノの自然素材と
ホンモノの自然素材の違いが
わかるようになります。
知識があれば
失敗することもありません。

家づくり勉強会は
9月11日(日)です。
ご興味のある方はぜひ
会場に足をお運びください。

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これさえ知っておけば失敗しない!三島市で耐震補強工事 VOL4

2011年の東日本大震災の後
日本では各地で大小の地震が発生しています。

「我が家も地震に備えたい...」
と思いながらよくわからないからと
先延ばしにしている方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は耐震補強工事の方法や
費用、実例を紹介します。
正しい知識を身につけて
あなたのご自宅に必要な
耐震リフォームを行ってください。

VOL1では木造建築の耐震補強工事の流れと方法
VOL2では工事費用について
VOL3では補助金制度
VOL4ではタッチハウスの実例
をお伝えします。

第4回目の今回は
タッチハウスの実例をご紹介します。

効果のある部分を効率的に補強する

前回までご紹介してきた通り
耐震工事は部分によって
かかるコストが大きく異なります。

そのため全てを補強するのは
現実的ではありません。

建物全体の耐震強度を上げるために
必要最小限で最も効率のよい
部分を補強するのが理想で
経験豊富な大工の腕の見せ所です。

こちらの住宅は
居住者で高齢ご夫婦の生活に配慮し
工事の手間が少なく(費用がかからず)
最大の効果が得られる筋かい補強金物
「ブレスターz」金物工法を多く取り入れました。

上部金物1.jpg
ある
この補強金物は繰返しの揺れに強いのが特徴で
大きな地震のあとに絶え間なく
やってくる余震にしっかり対応します。


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木造住宅では
複数回の大きな揺れによって
建物を支える筋かいが外れたり
損傷する事があります。

この場合、建物の耐震性能は
急激に低下して倒壊する恐れがあります。

「ブレスターZ600」は
特殊なスリットが変形をして
筋かいの損傷を抑える事によって
建物をねばり強くしてくれるのです。

また2 階のある部分の 1 階では
復旧費の少ない押入れの
柱と土台、柱と桁に金物を取り付け
構造用合板で補強することで
大幅にコストダウンすることができました。
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和室押入完成.jpeg

工事費が安い上、工期も短く済んだため
お施主さんに大変喜んでいただけました。

タッチハウスではこのように
お施主さんのご予算や生活スタイルを
お聞きして、
限られた条件の中で
プロの目から見て最も良いと思う選択肢を
ご提案させていただいています。

次回は耐震補強のために行った
塀の建て替えをご紹介します。

これさえ知っておけば失敗しない!三島市で耐震補強工事 VOL3

2011年の東日本大震災の後
日本では各地で大小の地震が発生しています。

「我が家も地震に備えたい...」
と思いながらよくわからないからと
先延ばしにしている方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は耐震補強工事の方法や
費用、実例を紹介します。
正しい知識を身につけて
あなたのご自宅に必要な
耐震リフォームを行ってください。

VOL1では木造建築の耐震補強工事の流れと方法
VOL2では工事費用について
VOL3では補助金制度
VOL4ではタッチハウスの実例
をお伝えします。

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第三回目の今回は耐震補強工事の
補助金制度についてです。

耐震補強工事補助金

住宅の耐震補強には
「補助金制度」や「税制優遇」など
様々な公的補助制度があります。

自治体によってその金額は様々です。
今回は三島市の取り組みをご紹介します。

三島市の補助金制度

専門家による診断(令和6年まで)
 昭和56年5月31日以前に着工された
木造住宅(戸建住宅・長屋・共同住宅)を対象に
市から派遣した専門家(静岡県耐震診断補強相談士)
による無料の耐震診断で受けることができます。
専門家は耐震診断とあわせて
耐震補強工事の相談に応じることもできます。

非木造住宅は耐震診断に係る経費の
一部を補助してくれます。

木造住宅の耐震改修事業(令和7年まで)
昭和56年5月31日以前に建築された木造住宅を対象に
一定の基準を満たす建物の補強計画を策定し
耐震改修工事をする場合
市から耐震改修工事に要する
費用の一部を補助してくれます。

金額は1棟あたり100万円が上限ですが
65歳以上の方だけで済んでいる場合や
障害者がいらっしゃるばあいは120万円が上限です。

木造住宅の除却事業(令和7年まで)
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耐震診断を受けた結果
残念ながら結果が思わしくなく
取り壊しを決めることもありますよね。
そんな時に使える補助金もあります。

評点が1.0未満で
地震に対して特定行政庁による
勧告等を受けた建物を対象に
建物の撤去工事費用の一部を補助してもらえる
というものです。

ブロック塀等耐震改修促進事業
地震の時はブロック塀の倒壊も
第三者に被害を与えるかもしれないので
耐震補強が必須です。
そのための補助金です。

危険なブロック塀の撤去費用や
安全なものに改善する費用の一部を
補助してくれます。

補助率は撤去費用が

補助対象経費の額と
1メートル当たりの基準額9,000円に
撤去するブロック塀の長さをかけた額と比較し
少ない額の3分の2以内(上限18万円)

改善費用が

補助対象経費の額と
1メートル当たりの基準額47,400円に
改善するブロック塀等の長さをかけた額とを比較し
少ない額の3分の2以内(上限43万円)

となっています。

いずれも令和6年~7年までも実施ですが
補助金はその年度の予算の範囲内の交付のため
予算がなくなり次第終了となりますので
タイミングを逃さないように
ご注意くださいね。

補助金の申請は各市町村のホームページで
ご確認いただけます。
三島市の補助金制度については
こちらをご覧ください⇓
三島市建物地震補強について

次回はタッチハウスで実際に行った
耐震補強工事を紹介します。

建築条件付き土地とは?後編

前編では建築条件付きの土地の
メリットデメリットと
買った方がいい人を
お伝えしました。

後編の今回は
タッチハウスオススメの
物件を紹介します。

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おススメ物件情報
場所は静岡県裾野市
JR御殿場線 長泉なめり駅 徒歩14分です。

土地面積は111.97㎡(公簿)。

タッチハウスで施工するという
建築条件がついています。

接する道路は西側で5.0m
比較的ゆったりしています。

もちろん公道 で接面が9.0mあるので
建物と駐車場の配置がしやすい形状です。

静かな住宅地でありながら
伊豆縦貫道からも近く
近所には
エース・コープなどのスーパーマーケット
シャトレーゼ・ミニストップ・ローソン
セブンイレブン・お弁当のどんどん
しずぎんなどがあり
生活に便利な地域です。

詳細情報

前編で建築条件付きの土地は
自由度が高くないとありましたが
タッチハウスのプランは材質面で
大きく分けて3つのプランから選ぶことができます。

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Base
坪単価は 553,400円で
床だけ無垢のフローリングのプラン。
6種類から選ぶことができます。

Nature
坪単価 642,300円で
表面に見える部分がすべて
自然素材というプラン。

Premiere
坪単価 695,200円で
全て本物の自然素材のプラン

間取りなどは参考プランを元に
変更が可能です。

また建築条件付きは
仕様を決めるまでの期間が短いのが特徴で
一般的には、
土地の売買契約から建物の
工事請負契約を締結するまで
約3カ月というところが多いのですが

タッチハウスの場合
土地の売買契約と工事請負契約を
一緒に締結することになっています。
何坪の建物がいくらで出来るが明確で
総予算計画書に基づきローンの返済も決まっているので
土地売買契約の時には
請負金額も決まっているからです。

基本的にはお客様の総資金計画が
ローンの返済も含めて
無理がない状態でないと
契約はしません。

契約締結から竣工までの期間は約半年。
塗り壁の乾かす期間や建物を建ててから
内装をビュッフェスタイルで選んでもらいます。

6か月あるので細かい仕様などは
じっくりと選んでいただけます。

タッチハウスの家は
自然素材を使った自然住宅。
プランによって
自然素材の割合は変わりますが
木を知り尽くした熟練の作り手が
ローコスト住宅とは別次元の
住宅を作ります。

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今回は土地と建物がセットだからこその
お得な物件です!

お問い合わせはご気軽にどうぞ!

おうち時間が楽しくなる家づくり後編

最近コロナ過の状況で
おうち時間を楽しみたいと
家づくりを検討する方が
だいぶ増えてきました。

そこで今回は
おうち時間が楽しくなる
ポイントをご紹介したいと思います。

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前編では自然素材を使った
居心地のいい空間づくりについて
お伝えしました。

後編の今回は
おうち時間が楽しくなる間取りについて
お伝えしていきます。

変化してきた住宅のありかた

コロナ過の影響では住宅事情に
いろんな変化がありました。

テレワークやzoomなどでの授業参加
なども普通に行われるようになりました。

長く過ごす時間が増えた住まいの中で

自然と触れ合える場所や
家族団らんの空間
1人で過ごせるスペース

などを設けることで
住む人全員が
ストレスなく快適に
暮らせるのではないでしょうか。

自然と触れ合える場所

ウッドデッキ
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ウッドデッキは
家の外と中を緩やかにつなぐ
緩衝材のような場所。

縁側でもなく、バルコニーでもない
内とも、外ともとれる
中間的なウッドデッキがあることで、
暮らしに厚みが出てきます。

家にいながらアウトドアを
気軽に楽しむことが出来ます。

外のおいしい空気を吸いながら
食事をしたり読書をしたり
ワイワイとバーベキューや
ゲームをしたりと

自然の中で暮らしている感覚を
味わうことができます。

植栽&ガーデニング&家庭菜園

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人は花や緑を見ると
イライラが緩和され血圧下がり落ち着いたり

副交感神経が優位になりすぎて
何もやる気が起こらない人が
やる気が起こるという
医学的結果が発表されています。

なぜかというと
人は歴史上700万年もの間森の中で暮らしてきて
未だにそのDNAを持ち続けているから。

人のDNAが変化(進化?)するには2-3万年かかります。
人類は都市生活をするようになってから
まだほんの300年程度しか経過していません。

つまり、森の中で生きるDNAのまま
都市生活を送っているというわけです。

なので家の中から
庭木やお花を見るだけでも
気持ちが落ち着き、
体の調子を整えるのに効果的なのです。

庭木やお花は日常的に
お手入れが必要です。

実はその庭いじりも健康に
いい影響をもたらします。

土に触れ、植物に囲まれて30分間過ごすと
ストレスを受けた時に出る
コルチゾールというホルモンの
分泌率が下がり
気分が向上することがわかっています。

一歩進んで家庭菜園などをすれば
ストレス軽減もできてさらに
新鮮で栄養満点の野菜を収穫できるので
一石二鳥ですね。


家族団らんの空間

開放感のあるリビング
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家族が集まるリビングは
開放感のあるような空間にすることで
リラックス効果も高くなります。

窓から景色が楽しめたり
アウトドアリビングなどを工夫することで、
自然と家族が集まるような場所に。

開放感があると
それぞれに読書やゲームを楽しむなど
余裕をもってゆったりと過ごせます。

みんなで料理できるキッチン
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在宅時間が増える中
"食事を準備する回数"
"キッチン滞在時間"もぐんと増え
主に料理をされる方は
ストレスに感じることもあるのでは。

そこでみんなで料理できる
キッチンを作り
家族を巻き込んでしまうのは
いかがでしょうか。

回遊型のアイランドキッチンは
色んな方向から参加できるため
食材を切る人
煮たり炒めたりする人
盛り付ける人
洗う人
など複数人がキッチンで
活動することが可能です。

いつでも参加できる環境なので
家族がキッチンに集まりやすくなります。

これには副産物もあります。

協力し合って料理をすると
お互いの信頼関係が非常に深まります。
子供は家事の大変さがわかるのと同時に
家族の役に立ててうれしくなるし
夫婦も連係プレーで助け合うので
バディのような連帯感が生まれます。

1人で過ごせるスペース

テレワークが増える中で
快適に暮らす空間を作る秘訣は
気が散らないで落ち着いて仕事ができるよう
工夫することです。

例えば、仕事と生活空間を区切ることで
オンとオフの切り替えがしやすくなります。

仕事部屋を持てない場合でも
リビングの隅にデスクやパソコンを設置して
ちょっとしたワークスペースを設けることで改善することができます。

その際に
簡単なパーティションを設置したり
少し丈のある家具で仕切ったり
大きめのグリーンを置いたりすることで
気持ちを切り替えやすくなります。

注文住宅では自由度の高い設計により
予めワーキングスペースを設けることができるので
その利点を十分生かして工夫することをお勧めします。

タッチハウスでは
自由設計で注文住宅を建てることが可能です。
こちらのページ
詳しくご紹介していますので
よかったらご覧ください。

前後編でおうち時間が楽しくなる家づくりを
ご紹介してきましたが
いかがだったでしょうか?

何か質問などがありましたら
何でもご気軽にご相談くださいね!

おうち時間が楽しくなる家づくり前編

最近コロナ過の状況で
おうち時間を楽しみたいと
家づくりを検討する方が
だいぶ増えてきました。

そこで今回は
おうち時間が楽しくなる
ポイントをご紹介したいと思います。

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おうち時間を楽しく過ごすには
まず過ごす場所が快適でなくてはなりません。

タッチハウスがおススメするのは
床や壁、天井までふんだんに自然素材を使うことです。

ずっといたくなる心地いい空間を作る
自然素材を使う
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ここ何年か
家づくりは高気密高断熱住宅を
作ることに情熱が注がれてきています。

高気密高断熱住宅は
気密を上げて外の寒さや暑さに影響されにくく
省エネで気温をコントロールでき
一年中快適な温度で過ごせる

ということがメリットです。

でも家づくりの予算を考えた時
高気密高断熱は高コストなので
構造材、内装材は安価な合板などを
使う場合が多くなります。

その合板や化学建材からは
微量ながら化学物質が放出されるので
そういった建材が多いほど
シックハウス症候群など
健康への悪影響が問題になっています。

高気密高断熱で
化学建材を多く使った家は
省エネ性能など
目に見える数字で表すことができますが、

自然素材が体にいいかどうか
それを数値で表すことは確かに難しいです。

ただ、人間はそもそも動物なので
自然素材に触れた時の
肌触りのよさや心地よさ
空気のさわやかさや気持ちよさ
などを
身体で感じる方が多いのも事実です。

人工的な空間よりも
自然な空間。

それこそが
何となくずっと家にいたくなる
そんな気持ちにさせてくれるのです。

床材
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自然素材と聞いて
思い浮かべるのは無垢の床板ではないでしょうか。

見た目のおしゃれさもさることながら
天然木のフローリングは機能性が非常に高いんです。

まず
湿気の吸収に優れていること
そして
木の種類にもよりますが
フィチンドットなどにより
いい香りがする
ゴキブリなどを寄せ付けない
などの効果もあります。

さらに、無垢材のもつ質感や温かみはやはり
合板にはない大きな魅力だと思います。

「木の温もり」ってよく言いますけど
実際にさわり比べてみると
無垢材は本当に温かいんです。

メンテナンスという点でも
自然素材を使うメリットがあります。

無垢材の床なら
部分的に剥がれたり傷ができても
周りを少し削れば
元通りの見た目になります。

合板の場合は
はがれてくるとぼろぼろになって
どんどん劣化するので
ある程度の年数が経つと
張り替えをしなければならなくなります。

無垢材の場合
年を経るごとに
味わいを増し愛着が湧く素材なので
張り替えの必要がないんです。

そう考えると
導入する時のコストは高いですが
張り替え工事をしなくていい分
トータルで見ると
逆に安いということになります。

自分で手入れしながら
大切に長く住んでいきたい人には
ぴったりです。

最近は
そうしたライフスタイルを選ぶ方が
増えているような気がします。

壁材

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自然素材でよく知られる珪藻土などは
「呼吸する建材」なんて言われますが
家の中の湿気を吸って
乾燥すると吐き出す調湿効果が知られています。

快適に過ごすためには、湿度がとても重要なのです。

じめじめした夏には湿気を吸着し
乾燥した冬には湿気を放出するので
梅雨時にカビが生えることなんてこともないし
部屋干しの洗濯物が匂うこともありません。

冬も加湿器いらずで
部屋中をちょうどいい湿度に保ってくれます。

また、ビニールクロスと違って
光の反射もおさえてくれるので
目にもやさしく部屋を柔らかな印象にしてくれます。

自然素材の壁も
メンテナンス面でメリットがあります。

床板と同じように
自然素材の壁も
年を経るごとに
味わいを増し愛着が湧く素材です。

クロスは時間が経つと
つなぎ目が目立ってきたり
よくわからない汚れが目立ってくるのですが
漆喰や珪藻土の壁はそういうことがありません。

もちろん汚れをつけてしまうこともありますが
そんな時は
硬く絞ったふきんでこすったり
サンドペーパーなどで
削るときれいになり
あとも全然目立ちません。

クロスだと汚れが目立ってきたら
張り替え工事をしなければならなくなるので
それを考えると塗り壁は経済的だと
いえるでしょう。

タッチハウスではこのように
自然素材で居心地のよい
空間が作ることをおすすめしています。

素材についてはこちらのページで
詳しくご紹介していますので
よかったらご覧ください⇓

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予算の関係で全ての部屋には
無理という場合でも

家族が過ごす時間の長い
リビングの床だけ無垢材に変えるとか
無理のない範囲で取り入れていけばいいと思います。

後編ではおうち時間が
楽しくなる間取りについて
お伝えしていきます。

家づくり建てるのはいつがいい?今でしょ!

家は人生で最も大きいといってもいい買い物です。

ですから、家を買うタイミングは
多くの人が悩むのではないでしょうか。

特に昨今はコロナによるウッドショックや
戦争による社会情勢の不安定、円安など
不安を感じる要素が多いですよね。

そこで今回は
ウッドショックや円安などの影響をふまえ
家を買うタイミングについて解説していきます。

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家を買うタイミング:データ

令和2年発表の統計データによると
はじめて家を購入した人で最も多かったのは30代。
平均年齢は分譲戸建住宅が一番低く36.8歳
中古マンションが一番高く44.8歳でした。

住宅を買う場合多くの方はローンを組みますが
住宅ローンは最長でも35年。
遅くとも80歳くらいまでには返したいとなると
45歳までには建てるという選択になるのでしょう。

また同じ統計で年収から見た家を買うタイミングは
年収700万円前後となっています。

この数字は平均「世帯」年収です。
どちらかひとりではなく合算したもので統計をとっています。

家を買うタイミング:ライフイベント
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結婚したら、子供ができたら家を建てる
という人も多いですよね。

戸建て住宅を建てた人へのアンケートによると
「結婚」のタイミングで家を建てた人が一番多く
続いて
「昇給・昇格」
「出産」
「子供の進学}
「子供の独立」
となっていました。

2022年は家を買うタイミング?

家を建てるタイミングには色んな内的要素がありますが
外的要素も重要です。

ウッドショック
コロナによる影響で外国の木材は
手に入りにくくなり
価格も高騰しています。
コロナ前に比べると1.5~2倍にまで!

安価で使いやすかったベニヤも
2倍以上になってしまいました。

では日本の木を使えばいいじゃない
と思うかもしれませんが
日本では山の管理に国が助成金を出さなくなって久しく
山への手入れが行われていない所が
非常に多いのが現状です。

木は大きくなるほど
日当たりを確保するために
間引きや枝打ちをしなければなりません。

枝打ちをすれば節がない材になり
日当たりがよくなれば木が大きくなるのですが
それが出来ていないため
節だらけの細い木が多くなっています。

私(山田)の実家は湯ヶ島にあり
財産区という周辺の村で管理している山があります。
以前は年に一度は集まって
枝打ちや間引き作業をしていましたが
補助金が出なくなった15年ほど前からは
やらなくなってしまいました。

そんな山が全国にたくさんあるに違いありません。

こんな状況ですから
国産の木はいい材が少なく
少ないのでウッドショックで高くなった外国産より
高値なのが現状です。

円安
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最近円安もよく話題になりますね。
円安になると輸出するにはいいのですが
輸入する時は不利になりますよね。

当然現在輸入に頼っている木材の
価格もこれからさらに上がってくることが
予想されます。

ウッドショックに加えて円安...。
しかも
現在の円安は悪い円安と言われています。

悪い円安って何かというと...

日本は景気がずっと悪くて
ゼロ金利政策というのをとってきたのですが
欧米諸国は景気が回復してきて
金利を上げてきたんです。

私たちが銀行にお金を預ける時に
金利が0.001%の銀行と
5%の銀行があったら5%の方に預けたいですよね。

その原理で円は敬遠されているのです。

しかもさらに不安な要素があって

日本は物価がずっと上がっていなかったのですが 
今月日本の消費者物価指数は
目標の2%を達成する見込みです。

でもそれは
国内の経済状況によって
需要があるから値段が上がっているわけではなく
社会情勢不安による原料費高騰によるもの。

つまり材料費が上がったので
商品にのせて売るしかないわけで
給料は上がってないのに
物の値段が上がってしまっている状況です。

物価が上昇する時には
金利を上げるというのがセオリーなのですが
不景気のこの状況で金利を上げれば
経済が回らなくなってしまうので
金利を上げることができません。

その結果どうなるかというと
通貨価値が下がってしまうおそれがあると
経済学者たちは言っています。

恐ろしいことばかり並べてしまいましたが

この状況をおさらいしてみると
住宅の価格は現在より高くなることが
予想されるということです。

まとめ

家を建てるタイミングを計るには
年齢やライフイベントなどの内的要因と
景気や金利などの外的要因があることを
お伝えしました。

いろんな状況を考慮に入れて
ご自身が家を建てるタイミングはいつなのか
じっくり検討してみて下さい。

タッチハウスでもお手伝いいたします。
ご気軽にお問い合わせください。


なぜ今木造なの?VOL3

木造建築が近年
大きく変わってきました。

住宅だけでなく
学校や病院といった公共建築を
木で建てる例が増えているのです。

技術の進歩で強く作れるようになったから
木造を後押しする法律ができたから
言われていますが
理由はそれだけでしょうか?

今回のシリーズでは
エネルギー
地方
山との共生

の3つの視点から
近年の木造建築を
見ていきたいと思います。

Vol1でははエネルギー
Vol2では地方の視点から書きました。
3回目の今回は山との共生の視点から
書いていきたいと思います。
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山との共生

この10年で国産材の自給率は上がっていますが
林業の人たちの利益は挙がっているのでしょうか?

答えはNOです。
林業の利益はずっと落ち込んだままなんです。

例えば70年かかって育った木を売ると
1㎡の利益は利益1000円以下という
信じられないような事実!

原因はいろいろあるけれど

木が大きければ大きいほど
切ったり運んだりするのに
コストがかかってしまうこと

節があるものや
角材にカットした残りの木材など
お金にならない部分が多すぎること
が大きいです。

日本もかつては山と建築がつながっていましたが
いまは単に鉄やコンクリートの代わりとして
工業製品のように木材を使っています。

節があっても
工業製品のように完璧に製材しなくても
建物の性能が悪くなることはありません。

加工を押さえて
山の利益を最大化することは
山を守り
日本の木材を守る有効な
手段の一つです。

今のままだと利益にならない
木の産業を廃業する人が
あとを立ちません。

山が衰退したら
戦争や石油ショックなどの
世界情勢によって
木材が入って来なくなった時に
困ってしまう!!!

そんな事情から
木造建築が大きく変わってきているのです。

タッチハウスでも
身近にあるできることから
山を守る活動を続けています。

具体的には

材木を仕入れたら
無駄にならないよう加工して
捨てるところを出さない工夫をすること
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山を知り
山のどこに生えていた木なのかを知り
その木を家のどの部分に使うと
最もその性質を伸ばせるのか考え
長持ちする家を作ること

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などです。

タッチハウスでしかできないやり方で
日本の山を守っていきたい。
そんな思いで携わっています。

何のための木造なのか

たまには原点を見つめ直してみました。

最後まで読んでくださって
ありがとうございました。

なぜ今木造なの?VOL2

木造建築が近年
大きく変わってきました。

住宅だけでなく
学校や病院といった公共建築を
木で建てる例が増えているのです。

技術の進歩で強く作れるようになったから
木造を後押しする法律ができたから
言われていますが
理由はそれだけでしょうか?

今回のシリーズでは
エネルギー
地方
山との共生

の3つの視点から
近年の木造建築を
見ていきたいと思います。

前回はエネルギーの視点から書きました。
2回目の今回は地方の視点から
書いていきたいと思います。

地方

日本の人口は2010年ころから
減少傾向にあります。
日本人の人口はこの5年間で
178万人減少しています。

ただ外国人人口がこの5年間で
84万人増えているので
その差し引きで日本の総人口が
94万人減少となっています。
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人工は減ると
住宅着工も減ります。

日本では
個人が建てる低層住宅では
木造が9割を占め
非住宅では約1割にとどまっています。

つまり人口減で
住宅着工が減ると
木材の需要が
大きく減ってしまうのです。

そこで国は公共建物などの
木造化・木質化を『国策』として
バックアップし始めました。

2010年の
『公共建築物等における木材利用の促進に関する法律』
の施行を皮切りに住宅以外にも多くの
中大規模の建築計画に木が取り入れられています。
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近々では2018年から2019年にかけて
建築基準法の一部改正がなされ
より木材使用の規制が緩和されつつあります。

「公共建築の木造」って聞くと
都市に建つ木造をイメージしますが、
本当にそんな大都市開発がこれからも
続くのでしょうか。

ヨーロッパでは大都市ばかりではなくて
中山間都市の開発に力を入れ始めているそうです。

「開発」と言っても
もともとあった居住環境を活かして
ちょっと手を加えて住みやすくするもの。

木造で集合住宅や役所
学校などを作っています。

自治体の規模も
1000人に満たないような地域で
こういった開発によって人口減少を止めています。

小さな自治体なら公共建築も一つで十分で
一つの建物に役所や学校
マーケットなどを全部入れて
一か所で用が足りるようにしているのです。

非常にコンパクトなボリュームで設計して
エネルギー負荷を抑えて
そして未来の世代への負担を減らそうと
考えられています。

こういったコンパクトな建物だと
地域の木材で
地域の大工さんに頼んで作る
ということが可能です。

自治体の中で経済が回るので
好循環を生みます。

昔はタッチハウスでも
山から立ち木を切出して
製材所で製材していました。
原木市場に行ってかなりの大径材を買ってきたり
それを用途に合わせてちゃんと木取りしていくんです。

素材生産から建物づくりまでやっていましたね。

今またそんな方法が
見直されているような気がします。
こういうやり方だと
ウッドショックのような
グローバリゼーションの荒波にも
右往左往しないですみますしね。

次回は山との共生の視点から
お伝えしますね。
お楽しみに。

なぜ今木造なの?VOL1

木造建築が近年
大きく変わってきました。

住宅だけでなく
学校や病院といった公共建築を
木で建てる例が増えているのです。

技術の進歩で強く作れるようになったから
木造を後押しする法律ができたから
言われていますが
理由はそれだけでしょうか?

今回のシリーズでは
エネルギー
地方
山との共生

の3つの視点から
近年の木造建築を見ていきたいと思います。

エネルギー自立と木造建築

東京・銀座に
12階の木造建築が完成しました。
木造と鉄骨のハイブリッド建築としては
日本で最も高い建物です。

日本ではこのように
木造の高層化はまだめずらしいのですが
実はヨーロッパでは
500年も前から
木造は高層化していました。

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これは16〜17世紀ごろの
ヨーロッパの町並みです。
4〜5階建ての木造の建物が
隙間なく並んでいます。

実はこの頃ヨーロッパでは
森林伐採が進み
木材の供給が足りていませんでした。

木がないなら
石や土などで家を建てたら
いいのに。

でも当時の人は
木造にこだわりました。

なぜでしょう?

なぜ木造建築だったのか

写真の昔のヨーロッパの木造建築
どうしてこんなに高層化して
しかもこんなに密集しているのでしょう?

町の外には
土地はたくさんあったのに。
5068.jpg

その理由は
「木が足りなかったから」
なのです。

木が足りないから
短い木で柱を作るので
小さな家が建ちます。

ただ小さい家が
点在するのは
問題がありました。

緯度の高いヨーロッパでは
冬が長く
非常に寒さが厳しい環境です。

そしてその当時の
煖房の燃料は
「木材」のみ。
木材が枯渇していたので
煖房に回す木も
極力節約しなければなりませんでした。

小さく作って
上や横に連結していくと
外気に接触する面積が減り
断熱効果が得られたのです。

共同の窯などを持ち
熱エネルギーも
共有していたそうです。

当時のヨーロッパの
木造の街並みは
町全体で木材を
有効活用した姿でした。

ヨーロッパでは
その考え方が現代の都市木造にも
引き継がれています。

ヨーロッパの多くの国は
天然ガスを外国に依存しているので
もしパイプラインを締められたら...
という危機感が強い。

資源が少ない
ヨーロッパならではの
エネルギーの自給自足を
念頭に置いた木造都市です。

ウィーンでは木造公団住宅に
緊急用の暖炉を設置することが
義務付けられています。

何の緊急用かというと、
エネルギー危機に陥ったときに
木を燃やすためのもの。

そういう仕組みが木造都市の中に
組み込まれているんです。

木造建築は
エネルギーの視点から見ると

断熱効果で燃料を節約できる

エネルギーの自給自足を
デザインできる

というメリットがあったのですね。

次回は
地方の視点から
書いていきますね!
お楽しみに。