家づくり 価格の秘密2
こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。
家づくりを考え始めた時、どのような「家」にするかを決めた後、どこで建てようか?ということも悩むポイントになります。
テレビCM、雑誌広告、折込チラシ、様々なものに目が行くようになり、気になってくる部分が価格についてです。
そこで今回からのシリーズでは住宅の価格の、業界にいれば当たり前の、でも一般のお客さんには知られていない裏話をお伝えしていこうと思います。家づくりに役立つ情報が満載です!
前回のブログでは現在の住宅の販売方法についてお伝えしました。ただ、おおまかな価格がわかったものの、何かこだわりがあればそれによって価格は変わってきます。
そこで今回は基本的な住宅の本体価格をベースに何にこだわるのかを考えていきましょう。
基本的な住宅の本体価格
まずは基本的な住宅の本体価格を知りましょう。基本的な住宅の本体価格とは土地の形状や状況、下水や給水浄化槽などは別にした、建物本体の価格のことをいいます。
多くのハウスメーカーでは、1つ1つの家によって変動する要素をすべて取り除き、誰がどこに家を建てても変動しない「建物だけ」の価格を「本体価格」として表現します(ちなみに本体価格は、各ハウスメーカーが独自に設定する標準仕様をもとに算出されます)。
つまり、「坪単価※ただし本体価格」と表現される坪単価は、
×「実際に建つ家」の価格÷建物の延床面積
ではなく、
○「建物だけ」の価格÷建物の延床面積
を表わします。
この本体価格には、基礎工事、地盤改良、杭工事、運搬工事費、仮設工事などが含まれることが普通です。
本体価格に含まれないものに、
・屋外の給排水工事
・屋外の電気工事
・ガス配管工事
などがあります。これらは建物を機能させるために必ず必要な費用ですが、道路から建物までの距離によって、その家ごとに変動するためです。
また、
・設計料
・地盤調査費
・敷地測量費
・確認申請費
などは、本体価格とは別に申請手続費等として表わされます。
建物や敷地の大きさによって設計料や敷地測量費が変動したり、地盤調査に関しては、建物の構造により異なる調査方法が採用されるためです。
・エアコン空調工事
・居室の照明器具
・外構工事
・カーテン・ブラインド工事
なども、施主の好みや間取りによって大きく変動するため「別途工事」、「付帯工事」等として本体価格とは別に表わされます。
本体価格についてわかったら、こだわりのポイントについて見ていきましょう。
こだわれば価格は変わる
何にこだわるのかを決める
家づくりで譲れないポイントというのは、あなたもきっと持っていますよね。それはあなたが家に愛着を持てるようになるためにとても大切なものなので、譲らない方がいい家が立ちます。
家作りの費用というものは大きく以下の3つに分けられます。
デザイン
性能
面積
です。住宅工事に言い換えると
デザイン=内外装などのデザインとその設計料
性能=断熱や構造、耐久性など
面積=延べ床面積など様々な面積
それぞれを見ていきましょう。
デザイン
デザインは外観や間取りだけじゃなく内装材、設備なども含めたもの。デザインを重視する人はネットで見つけた超オシャレな設計事務所などに依頼するなんてこともあるでしょう。
設計事務所などはデザイン力が肝ですから、それなりの金額がかかってきますよね。設計事務所でなくても、オシャレなキッチン、オシャレなバストイレ、オシャレな壁紙、オシャレな床には、標準のものより高価なものが多いということは知っておきましょう。
また、性能とかぶる部分ではありますが、健康に配慮した内装材や、無垢の床と塗り壁にする場合もそれなりにコストアップしてきます。
性能
最近はやっぱり断熱や気密にも一定以上の水準で建てたいと思う方が増えています。
家全体の性能を表す数値だけでなく、窓、断熱材の性能などを調べて部材指定される方も。ネットでも様々な情報が手に入るので、少しでも良いスペックのものをと思うのは当然のことです。
ただ、断熱や気密に関する部材は占める割合が高いため、性能を上げると大きなコストアップになるのでそこを頭に入れておくことが重要です。免振装置などもそうですね。
面積
延べ床面積というのは家の予算を決める大きな要素なので、ここをどの位にするかで予算取りが全く変わってきます。
その面積はみんなどんなふうに決めているのでしょうか。
家族4人だとこのくらいとか、子供部屋はこのくらいというように平均的な間取りがありますよね。平均的にモノをこのくらい持っている人が多いから、収納はこのくらいで...というようにメーカーでもすすめられることも多いと思います。平均がこれくらいだからそれでいいやと考える方も多いかもしれません。
でも坪単価50万円の家の場合、30坪では1500万円、40坪では2000万円と大きく変わってきます。
もちろん大きいスペースがこだわりという方はそこを優先すべきです。平均にとらわれず自分たちのライフスタイルをよく見直して、本当に必要な面積を考えましょう。
今回は基本的な住宅の本体価格をベースに何にこだわるのかについて書きました。
本体価格を知った上で、自分がどこに予算をかけて行きたいのかをしっかりと考えて行きましょう。
何かわからないことがありましたら、コメント欄にぜひお寄せください!
それではまた次回お会いしましょう。