ホンモノの健康住宅をつくるために 4

こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。

あなたは、どんな住宅を建てたいと思っていますか?

「庭が広い家がいいな」「バリアフリーの家ならおじいちゃんおばあちゃんも安心!」「大切なペットと一緒にすごせる家がいいな」

まだまだありますよね。人気があるといえば、「太陽光発電+オール電化」「省エネのスマートハウス」「自然素材をつかった健康住宅」「地震などの災害に備えた強い家」・・・と、家づくりには、たくさんの夢や希望が膨らむことと思います。

家づくりは、一生に一度の大仕事です。家族全員で、新しい家に対する夢をたくさん描いて、その夢を実現できる住まいにしたいですね。

いろいろな「思い」があると思いますが、家族の笑顔を守るための住宅、ホンモノの「健康住宅」についてお伝えしていこうと思います。

前回はシックハウス症候群の原因となる化学物質が木材に使われている現状をお伝えしました。今回は木材以外にも化学物質が使われているということについてお伝えしていきます。
1954085.jpg

クロスは貼っては行けないの?

木材以外にも化学物質を使用している可能性があると知ると、いろいろなものが怖くなってしまうかもしれませんよね。
特に心配に思うのは「クロス」ではないでしょうか。クロスはシックハウス症候群を引き起こす大きな原因のひとつと思うかもしれませんね。

クロスを貼ることがいけないのではなく、貼るときに使用するものが何かを知らなければいけないということです。

クロスを貼るときに接着剤を使用する可能性があります。また、防火対策のための「難燃剤」を使うかもしれません。

難燃剤は、防火認定をとるために必要とされていますが、たくさんの化学物質が含まれている可能性があります。

臭素系、リン系、無機系というように3つの種類に分かれている中でも、臭素系、リン系に含まれている化学物質は、前回見ていただいた厚生労働省が取り上げている化学物質にはないものばかりが含まれています。

フローリングにするのは危険なの?

カビやダニを防ぐために選ぶフローリングも使用する建材によっては危険になるかもしれません

カビやダニを防ぐために選んだフローリングには、化学物質を含んだ塗料を使うかもしれません。

もう一つ注意したいのは「集成材」と呼ばれる木材をフローリングに使う場合です。

集成材とは、断面寸法の小さな木材を「接着剤」で再構成して作られる木質材料のことです。集成材には、接着剤が使用されています。この接着剤に「化学物質」が使用されている可能性があります。

規制のある「ホルムアルデヒド」の他に、規制されていない化学物質が使用されているかもしれないのです。

怖いですよね。

これでは、いくら木の家でも、使用する木材の種類によって室内に悪い空気が発生する可能性があります。

使用する塗料に含まれる化学物質はご覧のとおりです。

キャプチャ.PNG

使用する接着剤に含まれる化学物質はご覧のとおりです。

キャプチャ.PNG

これらの化学物質は、規制されていませんので、指針値を目安にして使用されてしまいます。


それでも、シックハウス対策をしている健康住宅と呼んでしまいます。

壁や床はどうしたらいいの?

クロスやフローリングを避けても壁や床に使用する木材によっては化学物質を使用しています。

断熱効果をあげるために、壁や床に「ポリスチレン樹脂等を使用した断熱材」を使用することがあります。
この断熱材には「スチレン」というものが使用されています。


土台にも含まれる化学物質って?

家の土台となる部分には、防腐処理材を使用している可能性もあります。
これ以外にも、シロアリを防ぐために、シロアリ予防剤や殺虫剤を使うかもしれません。

シロアリ予防剤や殺虫剤には、ご覧の化学物質が使用されています。

キャプチャ.PNG

家づくりをしていくために必要な建材には、様々な化学物質が使われている可能性があるのです。
本当に怖くなりますよね?

改正建築基準法では、これらの化学物質の規制ができていないため、悪い空気を外に出すために、義務付けていることがあります。
それが、換気設備の設置です。

では、換気システムがあれば安全なのでしょうか?

換気をしていれば問題ない?
換気.PNG
換気設備設置の義務付けは、化学物質が発散されることを前提にとられた対策です。
24時間換気していなければ、発散し続ける化学物質が室内に滞ってしまいますといっているようなものです。

換気設備の設置は、家の中の空気を循環させるためにも非常に優れたものです。
でも、少し待ってください。この換気設備は、正しく機能しているのでしょうか?

通常の換気設備が機能するのは、床から60cmより上の場所だと言われています。
つまり、60cm以下は空気が留まってしまうということです。

床から60cmの場所で呼吸をする時って、どんなときだと思いますか?

座布団に座った状態が約60cmです。
テレビを見るときに横になってみた場合、これが約45cmです。
赤ちゃんは、約20cmの場所で呼吸します。

くつろいでいる時間や、赤ちゃんの大切な時間に悪い空気を吸い続けることになってしまうのです。

大切な家族に悪い空気の中で暮らしてほしくないですよね。

そんなあなたのために次回は現在の健康住宅の状況と問題点についてお伝えしていきますので、お楽しみにしてくださいね!

何かわからないことがありましたら、コメント欄にぜひお寄せください!
それではまた次回お会いしましょう。