ホンモノの健康住宅をつくるために 3

こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。

あなたは、どんな住宅を建てたいと思っていますか?

「庭が広い家がいいな」「バリアフリーの家ならおじいちゃんおばあちゃんも安心!」「大切なペットと一緒にすごせる家がいいな」

まだまだありますよね。人気があるといえば、「太陽光発電+オール電化」「省エネのスマートハウス」「自然素材をつかった健康住宅」「地震などの災害に備えた強い家」・・・と、家づくりには、たくさんの夢や希望が膨らむことと思います。

家づくりは、一生に一度の大仕事です。家族全員で、新しい家に対する夢をたくさん描いて、その夢を実現できる住まいにしたいですね。

いろいろな「思い」があると思いますが、今回は家族の笑顔を守るための住宅、ホンモノの「健康住宅」についてお伝えしていこうと思います。

前回はシックハウス症候群についてお伝えしました。今回は原因となる化学物質は規制されているはずなのにどうしてシックハウス症候群がおこってしまうのか、その理由となる建材の化学物質の現状をお伝えしていきます。

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住宅に使われる化学物質ってどんなものがあるの?

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ここで紹介している化学物質は、厚生労働省が濃度の指針値を定めた13物質のみです。
ホルムアルデヒドからはじまり13種類の化学物質がとりあげられ、指針値が定められています。

しかし、実際には取り上げられていない化学物質はたくさんあります。
でも現実には住宅建材に使用される可能性のあるわずか13物質のみをとりあげているだけです。

「でもまあ、危険な化学物質は規制されているってことでしょ。【シックハウス対策ができている健康住宅】なら、少なくともここにあげられた13物質は使われていないんでしょ」

と思いますよね??

実は、改正建築基準法で定められているシックハウス対策のための規制があるのは、この13物質の中の2つだけなのです。
13物質でさえ、多くの化学物質の中の一部だというのに、さらにそれを絞って2つのみです。
その2つは、赤字で記した、①のホルムアルデヒド、⑨のクロルピリホスの2つです。

⑨のクロルピリホスについては、居室を有する建築物への使用が禁止になっているのですが、①のホルムアルデヒドは、使用に規制があるものの禁止になっているわけではないのです。
当然のことながら、それ以外の物質には規制がまったくありません。

その「健康住宅」大丈夫ですか?

ここまでのお話で想像できますか?
「健康住宅」は、シックハウス対策ができているから安全だと言い切れるのでしょうか?
もっというと、改正建築基準法に基づくシックハウス対策を行っている健康住宅が安全といえるのでしょうか?

もう、おわかりですよね? 安全とは言い切れないのです。
改正建築基準法で規制されている化学物質は2つだけです。
そのうちの1つは使用禁止だけれど、もう1つのホルムアルデヒドは禁止ではなく使用量の制限にとどまっています。
規制の対象になっていない化学物質は、指針値を定めただけであって使用を制限しているのではないのですね。

でも、「健康住宅」と呼んでしまえるのが現状です。

規制されている2つの化学物質の使用だけ控えて、それ以外の化学物質を使用していたとしても法の上では「健康住宅」と呼んでも差し支えないのです。

あなたが建てようと考えている家は、大丈夫なのでしょうか?

大丈夫だと言えるように、もう少し正しく理解していきましょう!

化学物質はどこに使われるの?

先ほどから申し上げている化学物質。
目に見えれば、判断もつきますが、それはちょっと難しいですよね。
実際にどこに使われているのかをみていきましょう。

まず。。。。

家づくりに使う自然素材といわれて真っ先にうかぶ素材って何ですか?
いろいろなご意見があると思いますが、「木」が浮かびますよね。
木でつくられた家。まさに自然素材の家です。
「木」は自然素材だから、「木の家」なら化学物質とは関係ないのではないか??

いいえ。実は関係あります。
この木材に化学物質が含まれている可能性があるのです。

もう少し詳しくみていきましょう。

木に使われている化学物質って?

住宅建築に使用する「木材」には種類があります。

例えば、「輸入材」。
これは、木材を輸入する時に腐らないようにするためや、カビが生えないようにするために「防腐剤」、「防カビ剤」が使われる可能性があります。

先ほどの化学物質の表を思い出してください。

防腐剤には、「ホルムアルデヒド」「アセトアルデヒド」などが使用されます。
一方の「ホルムアルデヒド」には、制限が設けられていますが、もう一方の「アセトアルデヒド」には制限が設けられていません。

また、防カビ剤には、13物質の中に取り上げられていない化学物質が使用されている可能性があります。

木材だけ注意していればいいの?

では、木材だけ注意していれば大丈夫でしょうか?

答えはNOです。
木材以外の場所にも化学物質が使われる可能性がある場所はたくさんあります。

例えば、
・クロス
・フローリング
・壁や床
・土台

があげられます。

えー、そんなに??どこをどう見れば判断できるの?...。そんなあなたのために次回はもう少し具体的にお伝えしていきますので、お楽しみにしてくださいね!


何かわからないことがありましたら、コメント欄にぜひお寄せください!
それではまた次回お会いしましょう。