思い出の家に住み続けたいあなたに!古い家の寒さ対策 番外編1

冬は寒く夏は暑い...築年数の経った家に住んでいるとこんなお悩みを抱えている方が多いのではないでしょうか。

今年は特に寒さが厳しいのでリフォームをお考えの方もいるのでは。

でも少しの工夫で寒さが軽減されることがあるのです。この工夫でリフォームをしなくても快適に過ごすことができるようになるかもしれません。

そこでこのシリーズでは古い家が抱える寒さに対する問題に対する対策を紹介しています。長年住み続け、思い出がいっぱいの家にずっと住み続けるためにぜひお試しください。

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前回までお伝えしてきた寒さ対策ですが、対策をしてもどうしても寒い場合はリフォームをしてみてはいかがでしょうか?

今回の番外編では、タッチハウスで実際に行っている断熱リフォームの様子をご紹介します。

今回の現場は、冬は寒さが厳しい御殿場の築30年の住宅のリフォームです。具体的な寒さ対策として、床暖房と内窓工事を提案施工しました。

床暖房

タッチハウスではシート式の床暖房を採用することが多いです。今回の現場もこのシート式の床暖房です。
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この商品はアルシステムのプリマヴェーラネオというフィルム式の床暖房で、一般のものと比べると約1/3程に予算を抑えられます。

タッチハウスでは、この床暖房の専用メーカーの商品を採用する事でコストを抑え、同じ予算で、リビングダイニングだけでなく廊下や水回りまで全面に張ることも可能にしました。

安いだけではなく、薄さ僅か0.5mmという超薄型タイプなのでリフォームの際も段差が生じることなくすっきりと仕上がります。しかも30年もの保証がついているので安心なのです。

でも、家の熱の出入りを調べると、床からどんなに暖めても窓からなんと58%も熱が出て行ってしまうという事実があります。

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そこで施主さんに内窓をつける提案をしました。

内窓って?
内窓は「複層ガラス」「ペアガラス」と混同されやすいですが、まったくの別物です。「複層ガラス」は、2枚以上のガラスの間に乾燥空気や質量が重いガスを封入したガラスのことです。ガスの種類が何かによって防露・断熱効果は変わります。

二重窓は、既存の窓はそのままに室内側に取り付ける窓サッシのこと。複層ガラスのようにガラスだけが二重になるのではなく、窓サッシ自体が二重になります。ただし、二重窓のガラスはいくつかのタイプから選ぶことができ、そのガラス自体を複層ガラスにすることもできます。

断熱性能が上がる

内窓をつけると、今ある窓と内窓の間に空気層ができることで、冷たい外気の影響を受けにくくなります。室内側が冷たくなりにくいので、結露の発生も抑えられます。

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また、最近では、内窓のサッシ枠のほとんどが樹脂製となっており、金属製のサッシ枠に比べ気温の影響を受けにくく、温かい室内の温度を効率的に保ちます。

防音効果がある
窓ガラスは、壁や屋根と比較して、防音性の低い建材です。ガラスを通して家の中の音が漏れたり、外の音が入ってきたりしています。

防音のためには開口部の気密性を高めるのもポイント。二重窓にすることで隙間がなくなり気密性が大きく向上するため、防音対策になります。

防犯対策になる

二重窓(内窓)は防犯対策にもなります。

家に侵入しようとした際に、2回ガラスを割らなければならないというのは、心理的に非常にストレスをあたえると言われています。それだけで大きな抑止力になるのです。

採用するガラスを防犯対策向けのガラスにするなど、ガラスとあわせた対策をすればさらに防犯率は上がります。


いいことばかりに見える内窓ですが、もちろんデメリットもあります。

価格が高い

当然ながら今までご紹介してきた断熱シートなどの対策と比べ、価格が高くなっています。なかには自分で設置する人もいますが、施工業者に依頼することが一般的です。費用は、窓のサイズなどにもよりますが、数万~数十万円程度となります。

開閉の手間が増える
窓が二つあるので、換気の際や出入りの際に開閉の手間が二重になります。

掃除の手間が増える
窓サッシと窓ガラスが増える分、掃除の手間が少し増えます。とはいえ、汚れやすいのは既存の外側のみ。結露を拭く面倒な作業が減ることを考えれば、そこまでの手間ではないでしょう。

狭くなる場合も

室内側に取り付ける分、お部屋が数センチ程度ですが狭くなる場合もあります。

デメリットを考慮しても、それ以上にメリットのほうが大きい商品だと思い提案しました。

次回は実際の内窓の様子をお伝えします。

思い出の家に住み続けたいあなたに!古い家の寒さ対策5選Vol5

冬は寒く夏は暑い...築年数の経った家に住んでいるとこんなお悩みを抱えている方が多いのではないでしょうか。

今年は特に寒さが厳しいのでリフォームをお考えの方もいるのでは。

でも少しの工夫で寒さが軽減されることがあるのです。この工夫でリフォームをしなくても快適に過ごすことができるようになるかもしれません。

そこでこのシリーズでは古い家が抱える寒さに対する問題に対する対策を紹介しています。長年住み続け、思い出がいっぱいの家にずっと住み続けるためにぜひお試しください。

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VOL1では古い家が寒い理由とその寒さ対策その1「断熱性能の高いカーテンをつける」を

VOL2では寒さ対策その2「断熱シート・断熱テープを貼る」を

VOL3では古い家の寒さ対策3として、これを気をつけるとかなり体感温度が上がるという、冷たい床に直接肌がふれないようにする工夫を

VOL4ではサーキュレーターを紹介しました。

今回のVOL5では暖房器具+アルファで暖かさをアップさせる方法をご紹介します。

暖房器具+アルファで暖かさをアップさせる方法

より効率的に部屋を暖めるには、暖房器具と他の暖房器具と組み合わせたり、防寒アイテムを組み合わせるとより効率的です。

では具体的にはどんな組み合わせがいいのでしょう?

エアコン+ホットカーペット・こたつなど

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エアコンは、部屋の中の空気を暖める物であるのに対して、ホットカーペットは肌がふれる部分を温める物。性質の違う両者を併用することで、体と足元、両方を温められます。ストーブでも同じように足元を温めることが有効です。ホットカーペット以外に、こたつもいいですね。

暖房器具+サーキュレーター

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せっかくお部屋を暖めても、室温にムラがあると「部屋の隅が寒い」「頭だけ暑くてボーっとする」と、快適に過ごせません。

暖かい空気は上昇して天井付近へたまり、冷たい空気は下降して床付近へ溜まってしまうことが原因です。

そんな温度ムラの解消にはサーキュレーターやシーリングファンの併用がおすすめ!より効率よく室内を暖められ、電気代のムダも抑えられます。

暖房器具+湯たんぽ、あんか、ひざかけ

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エアコンやストーブなどの暖房器具に、足元を温めるために湯たんぽやあんか、ひざかけなどを組み合わせるのもおススメです。

昔ながらの防寒アイテムなので古臭いと思われがちですが、お金もかからないし、繰り返し使えるモノなのでとってもエコなんです。

暖房器具+加湿器=体感温度アップ!


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「室温は充分暖かいはずなのに寒く感じる」という時には、お部屋の湿度を気にかけてみましょう。

人が快適に過ごせる湿度は40~60%。湿度が高い方が実際の室温より体感温度を高く感じられます。

また、乾燥状態では「空気中のウイルスが活発になる」「静電気によってハウスダスト・ホコリが飛散する」「目・鼻・のど・お肌などに不快感を覚える」といったデメリットもおきます。

特にエアコンやセラミックファンヒーターなどの使用中は室内が乾燥しやすくなるため、加湿器を併用して快適な湿度を保つのがおすすめです。

今回はより効率的に部屋を暖めるために、暖房器具+アルファで暖かさをアップさせる方法をご紹介しました。

このシリーズでは長年住み続け、思い出がいっぱいの家にずっと住み続けるために、古い家が抱える寒さに対する問題に対する対策を紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?

もしこれらの寒さ対策で、乗り切れない時は断熱リフォームを考えてもいいかもしれません。築年数が古い家も、しっかり寒さ対策リフォームすることで新築同様の断熱性能を持たせることができます。

快適な暮らしと家族の健康にもつながりますので、DIYしても寒さを感じるならぜひ断熱リフォームも検討してみてください。

寒い冬はもちろん、夏も快適に過ごせる健康マイホームを目指しましょう♪

タッチハウスでは断熱リフォームも承っています。ぜひお気軽にご相談くださいね。

思い出の家に住み続けたいあなたに!古い家の寒さ対策5選VOL4

冬は寒く夏は暑い...築年数の経った家に住んでいるとこんなお悩みを抱えている方が多いのではないでしょうか。

今年は特に寒さが厳しいのでリフォームをお考えの方もいるのでは。

でも少しの工夫で寒さが軽減されることがあるのです。この工夫でリフォームをしなくても快適に過ごすことができるようになるかもしれません。

このシリーズでは古い家が抱える寒さに対する問題の対策を紹介しています。長年住み続け、思い出がいっぱいの家にずっと住み続けるためにぜひお試しください。

VOL1では古い家が寒い理由とその寒さ対策その1「断熱性能の高いカーテンをつける」を

VOL2では寒さ対策その2「断熱シート・断熱テープを貼る」を

VOL3では古い家の寒さ対策3として、これを気をつけるとかなり体感温度が上がるという、冷たい床に直接肌がふれないようにする工夫を紹介しました。

今回のVOL4ではサーキュレーターを紹介します。

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古い家の寒さ対策4 サーキュレーターを設置する

古い家の魅力は現代のマンションのような閉塞感のある空間ではなく、部屋が広かったり天井が高かったりすること。そこはとても魅力的なのですが、暖房の観点から見ると一番の難点。

天井が高いと、いくら部屋を温めても暖かい空気は天井へいってしまいます。すると頭のほうは暖かくなるけど足元は寒い状態が続くということに。足元が寒いと人は体感的に暖かさを感じにくくなります。

頭寒足熱ともいうように、足腰を暖めて頭のほうはむしろ涼しい状態にした方が健康によく集中力もあがるとも言われていますしね。

そこで今回おススメしたいのがサーキュレーター。

見た目は扇風機のようですが、空気を循環する機械です。風量はすごいけどあまり涼しくはない。

暑い夏は空気を循環させて過ごしやすい室内に、冬場は天井に上がった暖気を足元に降ろして冷え性対策に使うためのものです。

実はこのサーキュレーターが、冷え冷えの寒いおうちには大活躍するんです。

エアコンや暖房器具をつけてもあまり暖かくならないと感じる時は、暖かい空気が上の方に上がってしまっています。

そんな時にサーキュレーターを使うと...

なんと!暖かい空気が循環されて、体感温度が上がるんです。すごい!!

でも、サーキュレーターを使うと風が発生してかえって寒くなるんじゃないの?

って思いませんか?

それが、サーキュレーターの風を直接人にあてるのではなく、滞留している暖かい空気にあてることで、部屋の空気が循環して暖かくなるんです!

ちょっと不思議な感じしますよね~。

具体的には

部屋の隅からエアコンに向けて対角線上にサーキュレーターを設置するのがおススメです。
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アイリスオーヤマより

これがとても効率よく空気を動かす場所と方向で、天井付近に溜まりがちな暖気を効率よく室内に循環させることができます。

家具などがあって対角線上に設置できない場合は、サーキュレーターを真上に向け、床から天井に向かって垂直に風が吹くように設置するといいでしょう。

上下の空気をかき回すので、暖気を部屋全体に循環させることができます。首振りだとさらに効果ありです。

これって吹き抜けの家にもよいのです。

吹き抜けの家にはよく天井にファンがついていたりしますが、あれって掃除大変ですよね。ファンってワンシーズン回すだけでも相当汚れるし...。

サーキュレーターなら掃除も楽ちんです。

ただ、吹き抜けは縦の空間が広くなり空気の循環が難しくなります。そこでサーキュレーター2台使いがオススメです。

暖気は上にたまるため、1台目はロフト内の手前にサーキュレーターを置き暖気を下に送ります。2台目は1階のエアコンの下に置き、真上に向け風の流れを作ります。

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アイリスオーヤマより

これで吹き抜けの家も暖気が循環して暖かく過ごすことができます。


扇風機でも代用はできるんですが、サーキュレーターの方がより狭い範囲に集中的に、そして遠くまで風を送ることができるので効率的です。

サーキュレーターはサイズにもよりますが、3000円~くらいで売ってます(小さいのだと、うまく探せばもっと安いかも)ので、ぜひ試してみて下さいね。

エアコンをガンガン回すよりも電気代もかからないし、湿度も下がるから結露も減ってカビも生えにくいのです。

これ、梅雨の時期にも活躍しそうです。

今回は暖かい空気を部屋中に循環させて室内を均等に温めてくれるサーキュレーターを紹介しました。暖房しても足元が寒いなと感じているあなた、サーキュレーターを導入してみてはいかがでしょうか。

次回は古い家の寒さ対策5 防寒アイテム+暖房器具で暖かさアップさせる方法をご紹介します。お楽しみに!

思い出の家に住み続けたいあなたに!古い家の寒さ対策5選VOL3-2

冬は寒く夏は暑い...築年数の経った家に住んでいるとこんなお悩みを抱えている方が多いのではないでしょうか。

今年は特に寒さが厳しいのでリフォームをお考えの方もいるのでは。

でも少しの工夫で寒さが軽減されることがあるのです。この工夫でリフォームをしなくても快適に過ごすことができるようになるかもしれません。

そこで今回は、古い家が抱える寒さに対する問題に対する対策を紹介します。長年住み続け、思い出がいっぱいの家にずっと住み続けるためにぜひお試しください。

前回の古い家の寒さ対策3では冷たい床に直接肌がふれない工夫と題して、カーペットや断熱マット、ルームシューズのご紹介をしました。

実はカーペットではもう一種類おすすめがあります。それがウッドカーペット。でもウッドカーペットについては、お伝えしたいことが多すぎて、前回の記事にはおさまりませんでした(^-^;


そこで今回は前回の続きとして、ウッドカーペットのご紹介をしていきたいと思います。
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ウッドカーペット

家の中の体感温度で重要なのが床の温度。足から体の熱がどれだけのスピードで奪われるかで体感温度が大分変わってきます。

足の体感温度をあげるには床の温度を上げるか、熱伝導率の小さい床材を使用することが解決策となります。

前回は熱伝導の小さい床材のカーペット・ホットカーペット・ジョイントマット・コルクマットなどと、熱伝導を小さくするために断熱マットやスリッパ・ルームシューズ・ソックスなどを利用することなどを紹介しました。

では熱伝導率とは材質によってどれほど違うのでしょうか?

材質による熱伝導率のちがい

熱伝導率を調べたこんな資料がありました。
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                             さとるパパの住宅論より

熱伝導率というのは小さいほど暖かく感じるものですが、カーペットと木材がほとんど数値的に変わらないのに驚かれた人もいるのでは?

そうなんです。合板ではない無垢の木材はカーペットと同じくらい熱伝導率が小さく暖かさを感じさせてくれるのです。

無垢の木材の中でも違う熱伝導率

そうはいっても、無垢の木だけど冷たく感じた...そんな経験をしたことがある方がいるかもしれません。

実は無垢の木は樹種によって大きく二つに分かれていて、熱伝導率がかなり違うのです。

その違いは針葉樹か、広葉樹かです。

そもそもなぜ木材は熱伝導率が小さいのでしょう?

木材を顕微鏡で見てみると、パイプ状の細胞の集合体であることがわかります。この細胞の内側は空気で満たされています。空気は身近な物質の中で最も熱を伝えにくいので、木材の熱伝導率は低いのです。

ただし、同じ木材でも空気を含む量が樹種によって違います。

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左側が針葉樹で、右側が広葉樹。左側の針葉樹は穴だらけで空気が通る道がたくさんあるのに対して、右側の広葉樹では細胞がみっちり詰まっています。

針葉樹は細胞の内側が空洞で空気が詰まっているから暖かく感じ、広葉樹は細胞に空洞がないせいで空気を含んでいないから冷たく感じるのですね。

針葉樹のスギなどと広葉樹のナラやカリンなどを実際に触り比べてみるとスギの方が断然暖かく感じるのはこのせいなのです。

木材は身体にやさしい

静大の農学部が行った実験で「コンクリ-ト」「金属」「木」の三種類の巣箱でネズミの母子を飼育するという研究がありました。

母ネズミの行動には大きな違いがあり、木箱の場合は落ち着いて授乳していたのに比べ、コンクリート・金属製の巣箱では落ち着きがなく授乳もすぐにやめてしまいました。

子ネズミの生育率はコンクリート巣箱はわずか10%前後、金属製が40%、木製が85%と大きく開きが出たのです。

この差が開いた一番の要因が「熱の奪われ方」つまり「物質の熱伝導率」ということが研究の結果わかったそうです。

身体に接する素材によって動物はここまで影響を受けてしまうものなんですね。ちょっとびっくりですよね。

この研究からも木材は、身体の熱を奪わずに気持ちよく過ごせる素材だということが言えそうです。

ウッドカーペットの選び方

木材はどれがいい?

足元を暖かくというのが目的ですので

無垢板

針葉樹

で作られたウッドカーペットを選ぶのがベストという事になります。

針葉樹といっても多くの種類があります。

国内で手に入りやすい種類でいうと、スギ・ヒノキ・パイン・桐などがあります。空気を含む量を密度で比べると

桐 0.29
スギ 0.38
ヒノキ0.41
ホワイトパイン 0.45

のようになっています。

密度が低いほど空気が多く含まれ熱伝導率は小さくなるので、もっとも暖かく感じる木は桐ということになります。

ただ、密度が低くなると木は柔らかくなります。桐はとても柔らかくて傷がつきやすくフローリング材としては適さないとされているので、ウッドカーペットとして出回っている数はとても少ないです。

一般的にはスギ、ヒノキなどが手に入りやすくおススメです。

気をつけたいのは、無垢板でもウレタン塗装をしてしまっている製品。

同じフローリング材でも、表面の塗装状態によって、感じる冷たさが変わってきます。表面をウレタン塗装などで平滑に仕上げたものは冷たく、表面に被膜をつくらない自然オイル塗料などで仕上げたものは、暖かく感じます。

なので足元を暖かくするには、無垢で無塗装もしくはオイル塗装のものを選ぶようにしてくださいね。

以下は参考までに。

スギのウッドカーペット
https://www.toyamart.com/index.php?dispatch=products.view&product_id=6183

ヒノキのウッドカーペット
https://item.rakuten.co.jp/sikoku-kako/rwpm-1318/

今回は寒い家で暖かく過ごすために、熱伝導率の小さい無垢の木材を使ったウッドカーペットを紹介しました。

次回は古い家の寒さ対策5 サーキュレーターを設置すると題して、サーキュレーターをご紹介したいと思います。どうぞお楽しみに!

思い出の家に住み続けたいあなたに!古い家の寒さ対策5選VOL3

冬は寒く夏は暑い...築年数の経った家に住んでいるとこんなお悩みを抱えている方が多いのではないでしょうか。

今年は特に寒さが厳しいのでリフォームをお考えの方もいるのでは。

でも少しの工夫で寒さが軽減されることがあるのです。この工夫でリフォームをしなくても快適に過ごすことができるようになるかもしれません。

そこで今回は、古い家が抱える寒さに対する問題に対する対策を紹介します。長年住み続け、思い出がいっぱいの家にずっと住み続けるためにぜひお試しください。

前々回の記事では古い家が寒い理由とその寒さ対策その1「断熱性能の高いカーテンをつける」を

前回は寒さ対策その2「断熱シート・断熱テープを貼る」を紹介しました。

今回は古い家の寒さ対策3として、これを気をつけるとかなり体感温度が上がるという、冷たい床に直接肌がふれないようにする工夫をご紹介します。

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冷たい床に直接肌がふれない工夫

寒さの主原因となる窓の防寒対策を施したら、床の防寒対策を考えましょう。床には足やお尻が直接触れる場所。床が冷たいとそこから直に体温を奪われてしまいます。こちらもしっかりとした対策を施すことが大切です。

カーペット・ホットカーペットを敷く
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冷たい床に直接触れない方法の代表はカーペットです。敷くだけでとても簡単ですし、ホットカーペットなら床暖房の効果も期待できます。ふかふかの足元から暖かさが伝わるなんて最高ですよね。

ここではカーペットとホットカーペットの特徴をお伝えします。

カーペット

カーペットは繊維の中に空気の層を備え、肌に優しく冷たさを伝えにくいという特徴があります。ホットカーペットに比べて電気代もかからずコンセントの位置やコードも気になりません。

おすすめの素材
カーペットに求められるのは暖かさですよね。保温性に優れているのは「ウール」や「コットン(綿)」などの天然繊維です。

暖かさを保ちながらも、さらさらとした肌ざわりが魅力です。直接手や足で触れたときの暖かさや心地よさを重視したいなら、ウールやコットンがおすすめです。

厚みをチェック

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カーペットの暖かさは厚みによっても違います。

中材のないものだと厚みは約1㎝前後、中材のあるものだと約2~3㎝のものが主流です。厚みがあるものほど床の冷たさを伝えにくくなります。

カーペットの暖かさは密度によっても左右されます。

厚みがあっても密度が低くしっかり詰まっていないカーペットと、密度が高くみっちりと繊維が詰まったものでは密度が高い方が暖かさが保てます。

実際に手に取って厚みや密度を確認してみて下さいね。


部屋全体に敷き詰めると暖かい


2畳や3畳サイズのラグ(カーペット)をピンポイントで敷くよりも、部屋全体にぴったり敷き詰める方が断熱性が高くなります。

全体に敷き詰めると、敷いた部分と敷いてない部分の温度差から受けるストレスも少なくなりますし、血管の収縮(ヒートショックにつながる)も和らぎます。

ホットカーペット

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ホットカーペットは文字通りカーペット自体が暖まるので、直接的に暖かさを感じることができます。カーペットでは寒さを遮るのが目的ですが、ホットカーペットは煖房機能がついているのでより積極的な寒さ対策といえるでしょう。

「右側のみ温める」「すべて温める」など、カーペットのどの部分を温めるかを選べる機能がついたホットカーペットなら、より的確に、必要な部分だけを暖められます。

ただホットカーペットは電気代がかかるし、小さいお子さんやペットがいると電磁波が気になる場合もあります。

実際ホットカーペットの電気代は実際どのくらいかかるのでしょうか?

ホットカーペットには、1畳用、2畳用、3畳用と、部屋に合わせて選べるように、さまざまな大きさがあります。サイズが大きくなればそれだけ消費電力も大きくなり、電気代も高くなります。具体的な電気代はメーカーによっても違いますがざっくりと計算してみると・・・。

<1時間あたりの電気代>

1畳用:約2~3円
2畳用:約5~8円
3畳用:約6~11円

といなります。電気代に幅があるのは、ホットカーペットには強弱を調整する機能がついているためです。出力を強くすれば電気代も高くなり、弱くすれば電気代も安くなります。

またホットカーペットは直接肌が触れるところなので、気になる電磁波はどうでしょうか?

ホットカーペットから発生する電磁波は、メーカーによって違いはあるものの、平均して3μT(マイクロステラ)といわれています。

他の家電と比較すると、ホットカーペットの電磁波発生量は大体平均的な高さで、過度に心配する必要はありません。メーカーの公式サイトでは、ホットカーペットの電磁波発生量は体に影響のない範囲であることが明記されています。

ただし使用時間や肌に触れることを考慮すると、赤ちゃんやペットがいるお宅では気にする方が多いようです。

そんな場合は電磁波をカットしたホットカーペットも出ています。

電磁波カットのホットカーペットは、コードの配線が通常と異なります。1本のコードの中に、電流の流れる方向が反対同士の発熱線が2本通っていて、互いに発する電磁波を打ち消しているのです。そのため通常のホットカーペットと比べて、電磁波を90~99%カットできます。

気になる方はチェックしてみて下さいね。

カーペットでももちろん寒さは防げます。暖かさやランニングコストなどを考慮してあなたのご自宅に最適なものを見つけてください。


ジョイントマットやコルクマットを敷く

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ジョイントマットやコルクマットで使用される主な素材はEVA樹脂と呼ばれる弾力性に優れた人に害のない材質です。

これらの素材で製造されたジョイントマットやコルクマットは断熱効果も期待できるため、冬特有のフローリングの冷たさをしのぐことができます。

種類や色も豊富なのでお部屋の雰囲気にあわせていろいろに組み合わせが可能です。


カーペットの下に断熱マットやシートを敷く

キャンプなどでは防寒対策としてテントの床に銀マットやアルミシートを敷くことがあります。

窓の防寒対策でも取り上げましたが、銀マットやアルミシートは保温効果を高めることができるため、床の寒さ対策にもおすすめです。

カーペットを敷いてみたけどまだ底冷えする・・、ホットカーペットの煖房効率をもっと上げたい...
そんな時にぜひお試しください。

スリッパやルームシューズ・ソックスを履く
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一番簡単で効果も高い方法です。何と言っても部屋中どこへ移動しても足元が暖かいのがうれしいですね。ウール素材など足下を暖めることができる素材を使用したスリッパやソックスをはけばより効果的です。

また近年は一般的な形状のスリッパの他にも足首まですっぽりと収まるブーツ型のルームシューズも若い女性を中心に人気です。

ただあくまでも足元を防寒するだけで暖房効果はありませんので、様々な断熱と煖房にプラスするという位置づけです。お気に入りのアイテムを見つけて防寒を楽しんでください。

今回は冷たい床に直接肌がふれないために簡単にできることをご紹介しました。

その対策としては
カーペット・ホットカーペットを敷く
ジョイントマットやコルクマットを敷く
カーペットの下に断熱マットやシートを敷く
スリッパやルームシューズ・ソックスを履く

などでした。次回は古い家の寒さ対策5 サーキュレーターを設置すると題して、サーキュレーターをご紹介したいと思います。どうぞお楽しみに!

思い出の家に住み続けたいあなたに!古い家の寒さ対策5選VOL2

冬は寒く夏は暑い...築年数の経った家に住んでいるとこんなお悩みを抱えている方が多いのではないでしょうか。

今年は特に寒さが厳しいのでリフォームをお考えの方もいるのでは。

でも少しの工夫で寒さが軽減されることがあるのです。この工夫でリフォームをしなくても快適に過ごすことができるようになるかもしれません。

そこで今回は、古い家が抱える寒さに対する問題に対する対策を紹介します。長年住み続け、思い出がいっぱいの家にずっと住み続けるためにぜひお試しください。

前回の記事では古い家が寒い理由とその寒さ対策その1「断熱性能の高いカーテンをつける」を紹介しました。

今回は寒さ対策その2「断熱シート・断熱テープを貼る」を紹介します。


古い家の寒さ対策その2「断熱シート・断熱テープを貼る」

『暖房をつけても消すとすぐに寒くなる』という経験をしたことがある人は多いと思いますが、これは全て部屋内の暖かい空気が外に逃げているから。前回もお伝えしましたが室内の空気の50%以上は窓から逃げると言われています。

逆に言うと、窓から逃げる熱を抑えることが出来れば部屋内の気温を暖かいままで保つことができるということですね。

そこで窓を断熱する方法としておススメその2が断熱シート・断熱テープをはることです。

まずは断熱シートから
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断熱シート

断熱シートとは、冬に窓ガラスに貼り暖房効率を高めたり、結露防止に利用したりするものです。窓用断熱シートには、プチプチの緩衝材のような3層シートで厚手のものと、薄手のシートのものがあります。

いわゆるプチプチを間に挟んだ4~5mm厚さの厚手断熱シート
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窓用断熱シートの多くが、プチプチ緩衝材に似た3層シート構造になっています。空気の壁で窓を覆うため断熱効果が抜群にいいのがメリットです。柄のついた商品もあり部屋のデザインやテイストに合わせて選ぶこともできます。

プチプチタイプのデメリットは見た目が悪くなること。見た目がThe緩衝材という感じで生活感が出てしまいます。プチプチに遮られて窓からの景色を楽しむこともできません。

薄いフイルムタイプの断熱シート

薄手の生地の窓用断熱シートもあります。厚手のシートに比べ、断熱効果は劣るものの表面がボコボコしておらず滑らかで、見た目に違和感がありません。

厚手のシートと違い、光を通しやすいので普段通りの生活ができるのがメリットです。

取り付け方法をチェック

窓用断熱シートの多くは、水で貼りつけるタイプか、裏面がシール式になっているタイプです。

シートで張り付けるタイプはシートの裏面に弱めの粘着シールがついていて、窓にそのまま貼り付けられます。シートをはがして窓に貼りつけるだけなので、水で貼りつけるタイプに比べてとてもかんたんです。

不器用な方、またシートを貼るのにあまり時間をかけたくないという人におすすめです。

粘着力が弱く貼り直しができるので、シーズンにだけ張るということができますが、長期間つけている場合は粘着剤がくっついてしまう場合もあります。もちろん経年劣化で粘着力は徐々に弱まっていきます。

水で貼り付けるタイプは、水を吹きつけてそのうえから手で押してつけて貼り付けていきます。シールタイプに比べて水の吹きつけ加減がむずかしいのが難点ですが、貼り直しは何度でもできるので、何度か繰り返すと上手に貼れるようになりますので、トライしてみて下さい。

あとがつかないので、ガラスを汚したくない人、賃貸物件などに住んでいる人におすすめです。

和室の寒さに悩んでいる方にはこんなものもあります。

〇障子シート

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障子シートとは、空気をたっぷり含んだ特殊不織布フレクスターで作られたものです。暑さも寒さをバリアしてくれて、強さは一般障子の5倍以上だそうです。

断熱テープ

断熱テープはテープを貼るだけの簡単な方法ですが、貼り方などのコツをおさえると窓の断熱性を効果的に上げることができます。

窓は閉め切っている状態でも、レールや引き違い(窓どうしが合わさる部分)にはわずかな隙間ができています。

冬場はこのような隙間から冷気(隙間風)が室内に入ってきたり、室内の暖かい空気が逃げて行ってしまうため、「隙間テープで隙間をふさぐ」ことは寒さ対策として効果があります。

隙間テープにはさまざまな種類がありますが、おもな違いは「サイズ」と「素材」です。

隙間テープは製品によって幅や厚みが異なるので、貼り付けたい窓の窓枠やレールの幅をあらかじめ測っておき、貼り付けたい窓の大きさに合ったサイズの製品を選びましょう。

隙間テープの素材はスポンジ、モヘア、ゴムなどがありますが、寒さ対策で使う場合は「スポンジタイプ」か「モヘアタイプ」がおすすめです。

スポンジタイプ

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弾力性があるため、窓サッシが当たる部分に貼っても窓を閉め切ることができます(テープの幅や厚みは合わせる必要があります)。サッシの横部分(戸当たり)の溝を埋めるのにおすすめの素材です。

また、「防水」と書いてあるものは結露にも比較的強くなっています。

モヘアタイプ

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お風呂場のドアや網戸の枠に、このモヘアタイプの隙間テープが貼られているのを見たことがありますか?このタイプの隙間テープは、引き戸と引き戸の間の隙間に使うのがおススメです。

引き戸の間にスポンジ状の隙間テープを使うと、摩擦により開きにくくなることがあります。モヘアタイプの隙間テープは、表面に細かい起毛素材が貼り付けてあり開閉がしやすいのが特徴です。浴室のドアや網戸の枠にも使用されていることが多く、水に強い素材です。

起毛部分が動いて邪魔になりにくいので、横の戸当たり部分だけではなく、上下のレール部分にも貼り付けることができます。

効果的な貼り方

隙間テープは貼るだけで断熱できる便利なものですが、貼り方の工夫で断熱効果をアップすることができます。隙間テープの性能を最大限に引き出す方法を紹介します。

貼る場所

まずは貼る場所です。窓ガラスで隙間になりやすいような場所にテープを貼ると効果的です。

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・下のレール部分
・サッシが窓枠と当たる部分
・召し合わせ部で、上になる方の窓枠
・窓ガラスとサッシの境目(ゴムパッキンで接着されている部分)

レールなど窓が動く部分は、テープに厚みがある(モヘアタイプの場合は毛足が長い)と引っかかってしまって窓を閉められないので、毛足や厚みが少ないものを使うと開閉の妨げになりにくいです。

貼り方

次に下準備。隙間テープを貼る前に、貼る場所をきれいに拭いてほこりや汚れをしっかり落としておきましょう。

ホコリや汚れがあるとしっかりテープがつかないし、そこから隙間があいてしまうこともあります。面倒でも下準備をしっかりすることで断熱効果をアップさせることができます。

できれば中性洗剤や掃除用のクリーナーを使って掃除しましょう。ハケや歯ブラシを使うと隅まできれいに掃除できます。隅まできれいにしたら、最後は乾拭きして仕上げてくださいね。

下準備が終わったらいよいよ貼り付けていきます。この時なるべく隙間ができないように貼り付けましょう。テープを途中で切ったり、テープがよれてしまうとその部分が隙間になって断熱効果が弱まってしまいます。

ですから隙間テープを購入する際は、必ず隙間テープを貼ったり埋める部分の幅をしっかり測っておくようにしましょう。

貼り付ける場所の寸法を測ったら、今度は隙間テープを測った幅に合わせて切り取っていきます。その際に注意することが、切断面をきれいにすること。

斜めに切ってしまったり、隙間テープが足りなくて隙間が空いてしまうことで、その小さな隙間から風が入ってきます。しっかりと測ったら、隙間ができないように真っすぐに切るようにしましょう。

貼るときには隙間テープのテープ部分をはがして貼るのですが、少しずつはがして、貼るというのを繰り返してじっくり丁寧に貼っていきましょう。

一気にはがしてしまうと、壁にテープがくっついてしまったり、ほこりや汚れがついてしまったりします。10~15㎝くらいずつはがしながら貼っていくのがおススメです。

今回は断熱シートとテープについてご紹介しました。断熱シートやテープの役割や選び方・効果的な貼り方など参考になったでしょうか。

前回紹介したような厚手カーテンと今回の対策を組み合わせると、寒さがだいぶ緩和されると思います。

次回は古い家の寒さ対策3として、冷たい床に直接肌がふれないようにする工夫をご紹介します。次回もお楽しみに!

思い出の家に住み続けたいあなたに!古い家の寒さ対策5選Vol1

こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。

冬は寒く夏は暑い...築年数の経った家に住んでいるとこんなお悩みを抱えている方が多いのではないでしょうか。

今年は特に寒さが厳しいのでリフォームをお考えの方もいるのでは。

でも少しの工夫で寒さが軽減されることがあるのです。この工夫でリフォームをしなくても快適に過ごすことができるようになるかもしれません。

そこで今回は、古い家が抱える寒さに対する問題に対する対策を紹介します。長年住み続け、思い出がいっぱいの家にずっと住み続けるためにぜひお試しください。

寒さの原因

外気が入ってきてしまうから

古い木造住宅の寒さの原因の一つが、床ー壁・壁ー天井間がしっかりと区切られておらず、外気が入ってきてしまっているというケースが多いです。

断熱材は空気を静止させることにより、断熱効果を発揮させているのですが、空気が流れてしまうと断熱材が働かなくなってしまいます。つまり断熱材が無いと同じことになってしまうのです(^^;

このような住宅は、せっかく暖房設備により室内を暖めても、すぐに熱が外に逃げてしまいますので寒いまま...。

最近の暖房設備は逃げた熱を補うようにパワーを上げて運転しますので、必然的に暖房コストも上がってしまいます。

外気が壁の中に入るのを防ぐには、床ー壁・壁ー天井間を区切って密閉する方法がありますが、しっかりした知識と技術のある施工会社に頼む大掛かりなリフォームになってきます。


断熱材が使用されてないから

築50年以上の古い家になってくるとそもそも断熱材が入ってないということも考えられます。断熱材があると暖かい空気が外に出ず、外気が入ってこないのですが、無ければ寒さにさらされることになってしまいます。


窓から熱が逃げているから

室内の空気の50%以上は窓から逃げると言われています。古い家屋のガラス窓は薄い単板ガラスのことが多く、ペアガラスに比べると熱の逃げる割合は2倍以上!寒いわけですね。

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でもそれだけではないんです。ガラスを入れている窓枠自体が老朽化して隙間を生んでいる可能性もあります。

築年数が経った家だとアルミサッシでさえなく木枠ということもあります。木自体は断熱性能が高いものですが、外気に長い時間晒された木は経年劣化で変形したり、痩せたりしていて、大きく隙間が空いていることがよくあります。

アルミサッシだったとしても、アルミ自体熱を伝えやすい素材なため、煖房で温めた室内の空気が窓を伝って外気で冷やされやすいと言われています。樹脂や木質系のサッシは断熱性能が高いのです。

窓ガラスをペアガラスに変えたり、窓枠を樹脂や木質系のサッシに変えたりすれば窓からの熱の放出を防ぐことができますが、大規模なリフォームになってきます。

自分でできる対策とは?

古い家の寒さ対策1 
断熱性能の高いカーテンをつける

まず一番かんたんにできる対策が、冷気を取り込む一番の原因になっている窓をカーテンで覆うこと。

寒さの原因でも書いたように、冬場に窓から逃げる熱は約50%!

冷気の発生源をしっかり抑えることで効率よく寒さをシャットアウトできるんです。

でもカーテン以外の窓周りの対策というと、

・窓をペアガラスにする
・サッシを樹脂や木質素材にする

など、どれも大掛かりですよね。

でもカーテンならとても手軽に対策することができるんです。

もちろん普通のカーテンでもいいのですが、できるだけ厚手で断熱機能の高いものをつけるとさらに効果的です。最新のカーテンはすごいんです。

断熱効果率が50%以上なんて商品も出ているんです。色々探してみて下さい。

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もちろん雨戸やシャッターがついていればちゃんと閉めておけば大分寒さがやわらぎます。
ぜひめんどくさがらずに開け閉めしてくださいね。

床面ギリギリで冷気をシャットアウト

冷気が入らないようにするためにはカーテンの丈も重要です。隙間から冷気は忍び寄ってきますから、カーテンを床ギリギリの丈にしていきましょう。

ただ、ギリギリだと思って買ってきたら床を引きずってしまった...など、ぎりぎりを狙うのって意外と大変ですよね。オーダーならギリギリの丈を注文すればいいのですが、既製品を購入する場合はそうもいきません。

そんな時役に立つのがアジャスターフック。

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カーテンにとりつけているフックのことで、調整が可能。
アジャスターフックは、フックの位置を上下に動かせるようになっています。(カチカチって音がします。けっこういい音です。)
ものによるのですが、だいたい4cm前後まで丈の微調整ができます

100均やホームセンターで簡単に手に入ります。

古い家の寒さ対策について今回は

古い家の寒さの原因とそれに合わせた対策の一つ目を紹介しました。
次回は2つ目以降を紹介していきますのでぜひお楽しみに!

ペニンシュラキッチンのよさ

こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。
今回は現在タッチハウスで行っているリフォームの現場からお届けします。

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こちらは元々喫茶店をやっていたお宅でした。

何年か前にすでにお店はたたみご夫婦二人で住まわれていたのですが、娘さんご夫婦&お子さんと同居することになり、リフォームをすることに。

今キッチンを作っているこの場所が、元々は喫茶店だった場所です。奥に見える壁はなく大きなテーブルを置いたホールになっていました。そのホールを壁で仕切って奥を寝室、手前をキッチンに改装しました。

カウンターと流しの間には壁があり、ホールと手前のリビングとを仕切っていました。

キッチンとリビングを広々とした一つの空間に見せるために、その仕切り壁をとって中に入っていた筋交いをデザインとして見せています。

このキッチンはペニンシュラキッチンと呼ばれ、キッチン本体の左右どちらかが、壁に接している対面式キッチンです。

ペニンシュラとは「半島」という意味を持つ言葉です。カウンターが半島のように突き出たレイアウトが特徴的です。
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一般的に、従来の「壁付けタイプのI型キッチン」よりもカウンターの奥行きが広くなります。

ペニンシュラキッチンには、以下の4つのメリットがあります。

家族とコミュニケーションが取れる
独立タイプより開放感がある
スペースを取らずに済む
スペース確保や手元を隠しやすい

一つずつ見ていきましょう。
家族とコミュニケーションが取れる

同居する娘さんご夫婦には1歳にならない赤ちゃんがいます。娘さんからすると、年を重ねる親御さん、小さなお子さんと一緒に暮らすには家事の間、目が届きにくい時間があるのが心配でした。

現在は育休中ですが、仕事に復帰するとなると、お子さんをご両親に見ていただく時間も増えます。そんな場合でもペニンシュラキッチンなら、料理をしながらリビングのご家族とコミュニケーションが取れるというのがメリットですね。

独立タイプより解放感がある

独立タイプとは、周囲を壁で囲まれている、個室型のキッチンです。独立タイプの場合は、周りの目を気にせずに調理ができたり、臭いや煙の心配をせずに済んだりします。

ただリビングやダイニングから少し離れた場所にあったり、個室ならではの孤独感があります。

その点ペニンシュラはリビングに直結していて、孤独にならずリビングの誰かと話しながら料理できるのが魅力です。

アイランド型より省スペース

ペニンシュラ型と似たキッチンのスタイルにアイランド型キッチンというのがあります。文字通り島のように独立した作業場があるのが特徴です。

でもこのアイランド型はキッチンの両サイドに通路をつくる必要があるので意外とスペースが必要なんです。そこへいくとペニンシュラ型は、片側を壁に付けて設置すればよいため、省スペースで導入しやすいといえます。

動線は違うのですが、開放的な雰囲気や、家族とコミュニケーションをとれるといった部分ではあまり違いを感じることはないでしょう。

配膳スペースの確保や、手元隠しの工夫をしやすい

対面型キッチンには作業台に目隠しがないフルフラットタイプと、調理台のダイニング側に腰壁(立ち上がり)を付けたタイプがあります。
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フルフラットタイプは解放感がより高くオシャレな雰囲気ですが、実際に使っていると

「調理台の上が物で溢れかえってしまい、来客の時に困ってしまう」

「調理中にテーブル側への水や油はねが気になる」

といった不満点を挙げる人も多いものです。

そんな時には調理台のダイニング側に腰壁(立ち上がり)を付けて、手元を隠す目隠しが有効です。この目隠しはペニンシュラ型のキッチンでは割と一般的で、色んなメーカーで出しているので選びやすいと思います。

また、キッチンの正面やサイドにカウンターなどを設けることで、配膳スペースが増えます。背面にもカウンターをつければ、どちらでも配膳や調理ができるようになります。

振り向いてすぐに作業スペースがあるというのは、思う以上に仕事がしやすいものです。忙しくて時短料理をしたい人や、家族で料理する人にピッタリです。

もちろんデメリットもあります。

リビングとの仕切り部分に吊戸棚を設けられない分、収納が少なめになるのは否めません。リビングからよく見えるので、きちんと整理や掃除ができる人向けかもしれません。

また個室に比べ臭いや油煙が流れやすいです。能力の高い換気扇を設置したり、消臭効果の高いタイルや、漆喰、珪藻土などの自然素材を施工することで、軽減することができます。

今回はリフォームの現場からペニンシュラキッチンを紹介しました。

ペニンシュラキッチンは、

家族とコミュニケーションが取れる
独立タイプより開放感がある
スペースを取らずに済む
スペース確保や手元を隠しやすい

というメリットがある反面

収納が少ない
臭いや油煙がリビングに流れやすい

などのデメリットもあります。

ぜひメリットデメリットを考慮してご検討ください。

自分の家のキッチンもペニンシュラキッチンにリフォームできるか、いくらくらいで施工できるのかなどなど、ご質問があれば何でもコメントやメールでどうぞ。

外壁塗装の注意点 Vol3

こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。

家を建てて10年~15年経つとそろそろ外壁の塗装工事を考える時期です。でも建築業界で働いているわけでもなければ、何を基準にどんな所に注意すればいいかわかりませんよね。

そこで今回のシリーズでは外壁塗装を検討している方に、初めての外壁塗装で損をしないための情報をお届けします。

外壁塗装に詳しくなって、あなたにとって最良の業者を見つけましょう。

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前回、前々回と外壁塗装の注意点1~6までをお伝えしました。

今回はお得な塗装方法や、助成金、塗装工事を行うに当たっての注意点についてお伝えします。

7外壁塗装のお得な頼み方

外壁を塗装する時、できるだけ安く済ませたいと思いますよね。そこで、外壁と屋根を一度に塗装すると高くつくから、別々のタイミングでやりたいと思う人もいるかもしれません。

しかし、外壁塗装と屋根塗装を別々にすると、20万円も余計なお金を払うことになります。

それはどちらの作業も仮設足場という塗装時の足場を設置する必要があるからです。この足場の費用が20万円ほどなので、外壁塗装と屋根塗装を別々に行うと、その費用が2回かかってしまうのです。

面積によりますが屋根塗装は20~30万円で済みますので、外壁塗装と屋根塗装は同じタイミングで行った方がお得になります。

まれに足場代無料という業者がいますが、一般住宅の場合、足場の設置・解体には少なくとも2日間は必要になり、少なからず運搬費がかかります。

加えて、足場の組み上げには国家資格保有者が同伴する必要があるため、人件費も必ずかかります。

文字通りの「足場代無料」になることはほとんどなく、施工費単価や材料費単価に本来かかるはずの足場代を上乗せしているケースが大半ですのでしっかり確認した方が無難です。

8外壁塗装の助成金を申請するタイミング

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日本の約30%ほどの自治体で、外壁塗装工事に最大20万円ほどの助成金が支給される可能性があります。

この助成金制度を利用して外壁塗装工事をしたいという方も多いのではないでしょうか。

とても魅力的な助成金制度ですが、支給には工事前の申請が必須ということはあまり知られていません。

「事前申請がないので支給できない」と断れてしまったというケースはよく耳にします。

助成金を申請したい方は、工事前に申請を行うようにしましょう。


助成金制度については各自治体のホームページなどでご確認いただけます。

外壁塗装に利用できる助成金の制度名は、「住宅リフォーム助成事業」「住宅省エネルギー改修工事等補助事業」「中古建物リフォーム費補助事業」などの名前がつけられており、利用の条件も様々です。業者さんに聞くと詳しく教えてくれると思います。

9塗装工事前の挨拶は必須

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塗装工事をする時に、ご近所への挨拶必要かなと思うかもしれませんね。

塗装工事の場合は特に挨拶が必須です。その理由はというと

塗装工事の場合、足場を組む時に騒音があったり、塗料の飛び散りがあったり、塗料の臭いがあったりと、ご近所への影響が大きいです。ご近所トラブルをさけるためには業者さんによる挨拶は必須です。

必ず業者さんに確認して行ってもらうようにしましょう。施主さんからも重ねて挨拶に行けばより丁寧です。


外壁塗装は100万円以上の大規模な工事です。後悔することがないよう、ぜひ今シリーズの記事を参考にしてください。

タッチハウスでは外壁塗装に関する様々な相談にも無料でお答えしていますので、ご質問などありましたらお気軽にお問い合わせください。


それではまた次回お会いしましょう!