ペニンシュラキッチンのよさ

こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。
今回は現在タッチハウスで行っているリフォームの現場からお届けします。

S__37142560.jpg

こちらは元々喫茶店をやっていたお宅でした。

何年か前にすでにお店はたたみご夫婦二人で住まわれていたのですが、娘さんご夫婦&お子さんと同居することになり、リフォームをすることに。

今キッチンを作っているこの場所が、元々は喫茶店だった場所です。奥に見える壁はなく大きなテーブルを置いたホールになっていました。そのホールを壁で仕切って奥を寝室、手前をキッチンに改装しました。

カウンターと流しの間には壁があり、ホールと手前のリビングとを仕切っていました。

キッチンとリビングを広々とした一つの空間に見せるために、その仕切り壁をとって中に入っていた筋交いをデザインとして見せています。

このキッチンはペニンシュラキッチンと呼ばれ、キッチン本体の左右どちらかが、壁に接している対面式キッチンです。

ペニンシュラとは「半島」という意味を持つ言葉です。カウンターが半島のように突き出たレイアウトが特徴的です。
ダウンロード.png

一般的に、従来の「壁付けタイプのI型キッチン」よりもカウンターの奥行きが広くなります。

ペニンシュラキッチンには、以下の4つのメリットがあります。

家族とコミュニケーションが取れる
独立タイプより開放感がある
スペースを取らずに済む
スペース確保や手元を隠しやすい

一つずつ見ていきましょう。
家族とコミュニケーションが取れる

同居する娘さんご夫婦には1歳にならない赤ちゃんがいます。娘さんからすると、年を重ねる親御さん、小さなお子さんと一緒に暮らすには家事の間、目が届きにくい時間があるのが心配でした。

現在は育休中ですが、仕事に復帰するとなると、お子さんをご両親に見ていただく時間も増えます。そんな場合でもペニンシュラキッチンなら、料理をしながらリビングのご家族とコミュニケーションが取れるというのがメリットですね。

独立タイプより解放感がある

独立タイプとは、周囲を壁で囲まれている、個室型のキッチンです。独立タイプの場合は、周りの目を気にせずに調理ができたり、臭いや煙の心配をせずに済んだりします。

ただリビングやダイニングから少し離れた場所にあったり、個室ならではの孤独感があります。

その点ペニンシュラはリビングに直結していて、孤独にならずリビングの誰かと話しながら料理できるのが魅力です。

アイランド型より省スペース

ペニンシュラ型と似たキッチンのスタイルにアイランド型キッチンというのがあります。文字通り島のように独立した作業場があるのが特徴です。

でもこのアイランド型はキッチンの両サイドに通路をつくる必要があるので意外とスペースが必要なんです。そこへいくとペニンシュラ型は、片側を壁に付けて設置すればよいため、省スペースで導入しやすいといえます。

動線は違うのですが、開放的な雰囲気や、家族とコミュニケーションをとれるといった部分ではあまり違いを感じることはないでしょう。

配膳スペースの確保や、手元隠しの工夫をしやすい

対面型キッチンには作業台に目隠しがないフルフラットタイプと、調理台のダイニング側に腰壁(立ち上がり)を付けたタイプがあります。
22199592_s.jpg
2260664_s.jpg
フルフラットタイプは解放感がより高くオシャレな雰囲気ですが、実際に使っていると

「調理台の上が物で溢れかえってしまい、来客の時に困ってしまう」

「調理中にテーブル側への水や油はねが気になる」

といった不満点を挙げる人も多いものです。

そんな時には調理台のダイニング側に腰壁(立ち上がり)を付けて、手元を隠す目隠しが有効です。この目隠しはペニンシュラ型のキッチンでは割と一般的で、色んなメーカーで出しているので選びやすいと思います。

また、キッチンの正面やサイドにカウンターなどを設けることで、配膳スペースが増えます。背面にもカウンターをつければ、どちらでも配膳や調理ができるようになります。

振り向いてすぐに作業スペースがあるというのは、思う以上に仕事がしやすいものです。忙しくて時短料理をしたい人や、家族で料理する人にピッタリです。

もちろんデメリットもあります。

リビングとの仕切り部分に吊戸棚を設けられない分、収納が少なめになるのは否めません。リビングからよく見えるので、きちんと整理や掃除ができる人向けかもしれません。

また個室に比べ臭いや油煙が流れやすいです。能力の高い換気扇を設置したり、消臭効果の高いタイルや、漆喰、珪藻土などの自然素材を施工することで、軽減することができます。

今回はリフォームの現場からペニンシュラキッチンを紹介しました。

ペニンシュラキッチンは、

家族とコミュニケーションが取れる
独立タイプより開放感がある
スペースを取らずに済む
スペース確保や手元を隠しやすい

というメリットがある反面

収納が少ない
臭いや油煙がリビングに流れやすい

などのデメリットもあります。

ぜひメリットデメリットを考慮してご検討ください。

自分の家のキッチンもペニンシュラキッチンにリフォームできるか、いくらくらいで施工できるのかなどなど、ご質問があれば何でもコメントやメールでどうぞ。