ホンモノの健康住宅をつくるために 5

こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。

あなたは、どんな住宅を建てたいと思っていますか?

「庭が広い家がいいな」「バリアフリーの家ならおじいちゃんおばあちゃんも安心!」「大切なペットと一緒にすごせる家がいいな」

いろいろな「思い」があると思いますが、家族の笑顔を守るための住宅、ホンモノの「健康住宅」についてお伝えしていこうと思います。

前回は木材以外にも化学物質が使われているということについてお伝えしました。今回は現在の健康住宅の状況と問題点についてお伝えしていきますね。
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現在の健康住宅の状況と問題点

前回までのお話で、現在の状況と問題点をまとめておきましょう。

合板とクロスで造ってしまった部屋は、悪い空気を外断熱や気密性の高い住宅で囲んでしまい、それをさらに冬は暖房で暖めてしまいます。

これでは、家の中が悪い空気でいっぱいになってしまいます。悪い空気を吸い続けてしまったら、体調不良になるのも無理はありません。

この悪い空気を一番に吸ってしまう場所に、免疫力の弱い赤ちゃんやお年寄りが座っている可能性があります。

悪い空気が溜まってしまうのは床から60cmの場所です。この場所で生活をしているのは、家族の中でもっとも免疫力の低い赤ちゃんだったり、おじいちゃんおばあちゃんだったりします。

国で定めている改正建築基準法の規制に沿っただけの「健康住宅」が多いため、一般の方たちには、「本物の健康住宅」との差がわかりにくくなっています。
「健康住宅」といえば、化学物質を使用していない建材だけで造られていると思いがちですが、規制されているのはごく一部の化学物質だけなので、使用しても「健康住宅」と呼んでしまいます。
一般の方々は、「健康住宅」という言葉だけで安心してしまいがちです。

自然素材を使用した健康住宅は、手間暇がかかり大量生産ができないのが現状です。さらに儲けが少なく業者がやりたがらない傾向があります。
業者としては、なるべく利益をあげたいのが本当のところだと思います。もしかしたら、本当のことを知らずにセールスをする営業の方もいるかもしれません。この現状を知っていれば、化学物質を使った名ばかりの「健康住宅」をすすめられるはずがありません。

家族を守るには?

では、どうやって家族を守るのでしょうか?
これまでの情報で、どこに注意すべきかはだいたい想像できてきたと思います。
注意すべき点がわかれば、みなさんは、ホンモノの「健康住宅」を見極めることができるのです。

使用する木材は、自然素材、天然素材を使用することです。
建材も、化学物質を使用しない天然成分でできたものを使用するべきです。

化学物質を発散させないようにすれば、室内に悪い空気が流れることはありませんから、常にきれいな空気で換気システムが良い状態で働いてくれます。

まとめてしまえば、これだけのことかもしれません。
でも、どこに問題があるのかを正しく理解していれば、みなさんが家づくりをする時に役立つはずです。


では、もう少し知っておくと役立つ情報をお伝えしますね。
住宅に使用する建材や、住宅に関わるマーク言葉の意味を紹介します。

F☆☆☆☆の表示の意味は?

F☆☆☆☆(エフフォースター)という表示を見たことがありますか?

Fに☆が並んでいる表示です。これは、ホルムアルデヒド等級の最上位規格を示すマークです。

「ホルムアルデヒド等級の最上位規格」。 最上位規格なんて言葉があると、とても良いものだと思いませんか?

では、もう少し分かりやすい言葉で表現してみます。
化学物質であるホルムアルデヒド(Formaldehyde)の放散量を☆で表したもので、☆の数が多いほど放散量が少ないものです。F☆☆☆☆が最上位で、もっとも放散量が少ないものとなります。
他にもF☆☆☆、F☆☆、F☆ といった表示方法があります。

いかがでしょうか?
ホルムアルデヒドを使っていないどころか、使っていますが放散量が少ないですよ。という表記です。

この表記は、建材に記されています。
F☆☆☆☆ が表記されているからといって、必ずしも安全なものだと思わないようにしてください。

あくまでも、ホルムアルデヒドの放散量を示すだけであり、他の化学物質が使われている可能性が大きいのです。
F☆☆☆☆の表記がある建材であれば使用面積の制限がないことも大きな問題のひとつです。

室内環境配慮マークがあれば・・・?

続いて「室内環境配慮マーク」です。

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このマークは、

家具に使われる合板、繊維板、パーティクルボードおよび接着剤が「F☆☆☆」または「F☆☆☆☆」ということを示すもの
です。

もう、お分かりですよね?

F☆☆☆またはF☆☆☆☆の表記は、安全とは言い切れないものです。
これを、異なるマークに置き換えて、安全に見えるようにしているだけです。

塗料に関しては、ホルムアルデヒドを含まないものを使用しているということですが、他の化学物質を使用している可能性は十分に考えられます。

家具業界における自主表示になっていますので、表示されているものについてはぜひ注意してください。

では、どうすればいいの?

家づくりの環境を良くするためにするべきことです。
1つは、
悪い空気を吸わないために、悪い空気を発生させない材料を使用することです。
具体的には、「無垢の木」、「国産床板」、「天然塗り壁」を使用することです。

2つめ。
化学物質をできるだけ使わずに、天然成分でできた材料を使うことです。
天然成分でできた材料には、「食品糊」、「食品塗料」などがあります。

これらのことを、しっかり覚えておきましょう!

注意するポイントは?

ここまでお伝えさせていただいたことを覚えていてくだされば、きっとあなたの家づくりに役立つと思います。
最後に、あなたがもし住宅のセールスを受けたとき、それに対して質問をしたときに注意するポイントをまとめます。

①F☆☆☆☆が付いているから安全です! とすすめられる。

前述したようにF☆☆☆☆の意味が分かっているとこのようなすすめ方はしないでしょう。

②無垢の家はヒビや割れがあるので・・・と避ける。

無垢材を使用するのは、実際にとても手間がかかってしまいます。その割りに利益が見込めないものなので、無垢材を使うことを厭わない会社はプロ意識が高く、信頼できるといえるでしょう。

③健康住宅にも拘らず、クロスやフロアをすすめる。

④今ならこれをサービスします! と商品で誘う。

⑤24時間換気の意味を知らずに、健康住宅だと強調する。

⑥本体価格以外にいくらかかるかを言わない。

⑦質問をすりかえたり、はぐらかす。

これらのセールスを受けた場合は、ぜひ注意してください。

ホンモノの「健康住宅」をつくるために何を知っていればいいのか?

あなたは、もうお分かりですよね。

家づくりは妥協していいところと悪いところがあります。
あなたがもっとも大切にすべきは家族です。

「家族の笑顔が絶えない家づくり」を目指しませんか?

ホンモノの健康住宅を手に入れて、大切な家族の笑顔を守ってください。


何かわからないことがありましたら、コメント欄にぜひお寄せください!
それではまた次回お会いしましょう。

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