外壁で大後悔。トータルコストで選ぶべき!後編

こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。
今回のブログでは、外壁選びに迷うあなたの役に立てるよう、前回に引き続き外壁について書きたいと思います。

前回私の外壁選びの失敗談を書きました。10〜15年でメンテナンス費用がかかる外壁をローコストという理由で選んだものの、
13年経った今、子供にめちゃくちゃお金がかかり、中々塗り直しできない...という(T ^ T)

あの頃はメンテナンスフリーの外壁なんてないと思っていました。もしあったら、多少高くても絶対に使いたかったー^^;
10年ごとに100万円かかることを実感した今だから言えるんですが...。

今から家を建てる予定のあなたには私のような失敗をして欲しくありません。

そこで、今回はメンテナンスフリーの外壁なんて本当にあるのか、タッチハウスの山田代表に聞いてみました。

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スタッコ仕上げ

木造住宅一筋!大工歴35年の山田の目から見た、メンテナンスフリーの外壁とは?

平戸「今日は外壁のことで教えてください!外壁の塗り替えに悩まされているんですが、
現実的にメンテナンスフリーの外壁ってあるんですか?自然素材100%の塗り壁でメンテナンスフリーのものがあるというのも耳にしたんですが、
白州壁とか?山田代表から見るとどうですか?」

山田「白州壁、あまり使いませんね。経験の豊富な左官屋さん2人に聞いてみましたが、表面がざらざらした仕上がりになりどろぼこりがついて汚れてしまったり、
北面は苔が生えたりしておすすめ出来ないとの事でした。定期的にケルヒャー水圧洗浄機で清掃が必要で、ノーメンテとは言えないんです。」

平戸「そうなんですね。やっぱりプロに聞いてみないとわからないものですね。じゃあ山田さんのおススメは何ですか?プロの目から見たメンテナンス面とトータルコストでみた外壁って?」

山田「長持ちするという観点で考えるとモルタル仕上げだと思います!よくクラックが入ると大手メーカーでは言いますが実は施工方法でそれが防げます。

ラスアミという菱形に編んだ長方形の金網を下地に打つのですが、昔は通常縦方向に1枚並行に打ち付けその上からモルタルを塗り始めていました。

タッチハウスでは、最初に縦方向に張り巡らせた後、その上から横方向に張り重ね、最後に窓などの開放部の角の部分に45度にさらに重ね3重にした上にモルタルを塗り込んでいきます。

長方形の金属の収縮の比率の歪みが解消され過去に施工した新築のお宅にクラックの発生は一件もありません!

しかし紫外線による劣化はさけることができず27年何もしなかった近所のお宅も今年の正月明けに外部塗装工事をさせていただきました。」

平戸「モルタルって何ですか?」

山田「セメントと砂を1:3くらいの配分で水で混ぜたものです。」

平戸「27年ノーメンテナンスってスゴイですね!」

山田「ノーメンテに関しては汚れはかなりあったと思うのですが、雨漏りの心配がないのであれば気にならないと言ってくれていました。」

平戸「そうか、手入れをしないと雨漏りしてしまう外壁もあるってことなんですね。」

山田「そうです。モルタル仕上げはリシンかき落とし、スタッコ仕上げなどがあります。」

平戸「見た目もすてきですね!雨漏りもなくて安心だし、メンテナンスもいらないならすごく魅力的だけど、お値段の方はどのくらいなんですか???」

山田「状況にもよりますが
シラス壁の外装材そとん壁 材工 ㎡ 約14000円
モルタルリシン 材工 ㎡ 約10000円
サイディング  材工 ㎡ 約5000円
という感じです。平均的な家一軒で考えると白州壁は210万円、モルタルは150万円で、サイディングは75万円です。」

平戸「へえー、サイディングが10年から15年に一度塗り替えで100万円かかるとしたら、モルタルはそれがいらない分やっぱり安くなりますね。
こういうの13年前にものすごく知りたかった情報です...」

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リシンカキオトシ

山田との話を終えて思ったのは、職人さんの生の声というのを知る機会が、私達建てる側の人間にはほとんどない、ということ。
情報収集は本やテレビ、モデルハウスやインターネットなどですが、そこにあるのはマーケティングに勝ち残ったメーカーの情報だけ。

実際に施工している職人さんの実感や、住んでいる人の声は入ってきません。ですから、自然素材 外壁 ノーメンテナンスと検索するとたくさん出てくる施工法が実際どうなのかという情報は、
中々入ってこないものなんだと実感しました。

経験豊かな大工さんや塗装屋さんの実感としては、現在の所はメンテナンス的にもコスト的にも、外壁はモルタル仕上げがいいそうです。ぜひ検討してみてくださいね。

このブログではこれからも中々聞くことができない職人さんの声をどんどん紹介していきたいと思います。ぜひまた遊びに来て下さいね!