薪ストーブとペレットストーブどう違う?メリット・デメリットを比較!前編
こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。
日に日に寒くなってきましたね。そろそろ暖房器具を出される方もいらっしゃるのでは。
暖房器具というと近年、エアコンやファンヒータにはない独特の雰囲気や、薪の香りが新鮮ということもあり、薪ストーブやペレットストーブが注目を集めています。
化石燃料を使うエアコンやファンヒーターと比べると地球環境にも優しいということで、補助制度がある自治体も多くなってきています。
そこで、今話題の薪ストーブやペレットストーブの設置費用やランニングコスト、メンテナンスにかかる費用などや、それぞれのメリット・デメリットなどについて前後編でお伝えしていこうと思います。
前編の今回はまず、薪ストーブです。
薪ストーブの設置費用
薪ストーブは薪を燃やした熱で室内を暖める暖房器具です。炎からの熱というより、ストーブ本体から放たれる輻射熱で部屋を暖めるというものです。
煙突が必要なので薪ストーブ本体と煙突の両方を設置することになります。
本体価格はとても幅があり、安い物なら20万円、高いものだと100万円のものもあります。
煙突部材などで必要な金額は40万円~65万円ほど、そして工事費に20万円~55万円ほどかかります。
本体価格は別として、建物に合わせた煙突の設置場所で価格は大きく違ってきますが、本体も含めた総額は100万円~160万円の範囲におさまることが多いようです。
ランニングコスト
薪を購入する費用が一番大きなランニングコストです。
仮に30坪の家だとして、主要な暖房を薪ストーブにした場合、一冬にかかる薪の量は2トンほどになると言われ、その金額はおよそ6万円ほどになります。
あくまでも新築の高断熱住宅で使用した場合の試算です。
もしこの薪の原木を購入して自分で作る場合は、費用が約半分くらいになります。
メンテナンス費
薪ストーブはシーズンが終わったら、煙突と本体のメンテナンスが必要です。冬の間に溜まった汚れを取り除き、不具合がないか点検します。
万が一割れや破損があって室内に一酸化炭素が入り込んだりすると大変なことになってしまうからです。
特に煙突掃除は屋根の上に登って、煙突の上からゴシゴシこすって煤を下に落すなど、命綱をつけてするような危険な作業なので、ご自分でできる方もいらっしゃいますが、メンテナンスを頼む方も多いです。
フルメンテナンスだと費用は35000円くらいが相場です。
薪ストーブのメリット
遠赤外線効果で体の芯まで温まる
薪ストーブは、本体から発生する遠赤外線によって、壁や床、天井をあたためてくれるので、やわらかい熱が体の芯まで届きしっかりと温まるという特徴があります。
ゆらぎ効果でリラックス
炎にはゆらぎという人の体にリラクゼーションをもたらす効果があります。ゆらめく炎を見ているとなぜか心が落ち着くのは、科学的にも証明されているのです。
優秀な調理器具
ストーブの天板は常に安定した火力の優秀なコンロとして使えます。じっくり煮たいシチューやおでんなど、冬に食べたい煮込み料理をガス代を気にせず作ることができます。
ストーブによってはピザやパンが焼けるオーブンを備えたものもあります。
薪ストーブのデメリット
薪を用意するのが大変
一冬で2トンの薪...かなりの量です。購入するのもまあまあ労力がいります。原木を購入する場合は蒔き割りが楽しい時はいいのですが、体調不良や多忙でできなくなることもあります。
また、薪を置くためのスペースも用意しておかなくてはなりません。
暖まるのに時間がかかる
薪ストーブは輻射熱で暖めるため、部屋全体が暖まるには1時間ほどかかります。
煙突からの煙トラブル
薪ストーブは煙突が必須です。煙突があるということはそこから煙が出るということで、住宅が密集した地域では、近隣の方々とトラブルになるケースもあります。事前に配慮することが重要です。
前編では、薪ストーブの価格、ランニングコスト、メンテナンス方法、メリット・デメリットなどを調べてみました。自然の暖かさに包まれそうな薪ストーブに続いて、次回はペレットストーブについて調べていきたいと思います。お楽しみに!
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