なぜ平屋なのか?VOL1

こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。

最近平屋の家を目にすることが多くなりました。

実は平屋というのが今トレンドなのだとか。

少し前まで平屋は昔ながらの贅沢な造りというイメージで主にシニア層に人気があるくらいだったのですが、今は若年層や子育て世代に大人気なのです。

そこで今回はなぜ今平屋なのか、そして平屋のメリット・デメリットについて調べてみたいと思います。

VOL1の今日は平屋の人気の秘密に迫っていきます。

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なぜ今平屋が人気?

住宅雑誌やモデルハウスを見ると平屋のオシャレな家が目につくようになったけど、本当に平屋の着工件数は増えているのでしょうか?

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国土交通省の「建築着工統計調査」を見ると、年間の新築住宅着工戸数は2008年には約109.4万戸だったものが、2020年には約81.5万戸まで減少していますが、そのうち平屋は図表1にあるように、着実に増加しています。

なんとこの8年間で実数では1.5倍に、居住専用住宅に占めるシェアは1.6倍に増えているのです。

やはりうわさは本当でした。

ではなぜそんなに平屋を建てる人が増えているのでしょう?

バリアフリーだったり、地震に強かったり、間取りの自由度が高いなど、もちろんメリットは多くありますが、同時にデメリットもあるわけで...。それは次回以降詳しく書きますね。

平屋人気の理由はメリットデメリットだけでは語れないのです。

というのは、やはり時代の空気感みたいなものがあるからなんです。

少し前までの世代と違い、今の20代、30代は、生まれた時からモノが溢れる豊かな環境に育っています。そして経済が停滞した時期を生きてきています。

その世代の方達は、所有にあまり欲がないシェア世代とも言われています。必要最小限のものでミニマムに暮らし、必要なものはシェアすればいいという感覚です。

住宅にもそれが大きく影響しているのです。

少し前の住宅だとLDKに和室、夫婦の寝室に子供部屋は2つ以上というのが人気でした。

敷地が狭くても、その中でできる限り部屋数を多く、広さも欲しいという要望が多かったのです。

なので建ぺい率ギリギリまで2階建て、3階建てを建ててスペースを確保して建設したものです。

ところが最近は、和室はいらない、トイレも一つで十分、子供の勉強もリビングでする方がいいから子供部屋もいらない、もしくは最小限でいいなど、必要最小限のもので満足というミニマム志向が強くなってきています。

そうなると必要なスペースはだいぶ減るので、平屋をベースに考えられる間取りが増えてくるのです。

ライフスタイルを考えてみると

 夫婦二人時代
 子供が幼児期から小学校の時代
 子供が中学から高校生の時代
 子供が巣立つ時代
 
となり、子供部屋が必要なのは小学校の高学年から高校生(家から大学に通うなら大学時代を含める)の8年(12年)ほど。

しかも勉強は居間やダイニングルームでするのがほとんどという統計もあり、子供部屋は寝るだけの部屋になっている場合が多いようです。

となると「二階に子供部屋は必須」でもないな...と堅実世代である20~30代が気付き始めた...ということなのではないでしょうか。


人生の変化を大前提に長く住める家を考えて『平屋』を選ぶ方が増えているのです。


次回以降はそんな若年層にも人気が出てきた平屋のメリット・デメリットについてお伝えしていきますね。