家づくりの道のり③~土台工事から床組まで~

こんにちは~タッチハウス~山田建築代表の山田です。

今回は、家づくりの道のり③~土台工事から床組まで~編です (^o^)/


土台工事

土台も日々進歩しています。

基礎工事が完成すると、次は土台敷きです。


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借り暮らしのアリエッティというジブリの映画、ご覧になったことはありますか?

アリエッティが基礎の換気口から出入りしているシーンがあります。

あれは、床下と外部の換気を目的としています。

現在は、換気口から進化して、基礎パッキン、というものを敷いていきます。

基礎パッキンは、下の写真のとおり、空気が通る構造になっています。

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          基礎パッキン

まず、土台や大引が搬入されてきます。

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       プレカットされた木材

プレカット工場で予め加工された材料ですが、

現場でただ組み立てるだけでよいというわけではありません。

材料に記載された記号を参考に、プレカット図を見て材料との照合をします。

次に、基礎に墨を打って、木材を設置位置へおいていきます。

間違いがないか図面と照合した後、アンカーボルトを締めます


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            床束


床組工事

大引を設置していきますが、ここでは床束を設置して、

大引きを下から支えます。

床束は鋼製のものが多く、束と束の感覚は910mmとします。

床組には根太(ねだ)を用いる工法と、剛床(根太レス工法)とがあります。

最近は、水平方向の力に強いといわれる根太レス工法の住宅が多いです。


ちょっと昔の家は、古くなると

「根太が落ちた!」

なんて話をよく聞きましたが、最近は根太もつかわない方法があるのですね。

建築関係もいろいろ日々進歩しています・・・。

次回は、いよいよ建て方(上棟)の工事の流れをご紹介します。

家づくりの道のり②~基礎工事編~

こんにちは~タッチハウス~山田建築代表の山田です。

今回は家づくりの道のり② 基礎工事編です (^o^)/

基礎工事

前回は地盤の調査方法を中心にご紹介しました。

続いて行われるのは基礎工事です。

よく、「家は、土台がしっかりしていないと!」

なんて一括りにいいますが、建築工程では、基礎と土台は別のものです。

基礎工事も様々な工程があります。

今回は、基礎工事の流れについてご紹介します。

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●まずは、基礎をつくるための作業から

まず、建物の基礎を作るために土を掘削し、それを平らに仕上げます。

これを根伐り、床付といいます。

次に、砕石を5cmほどの厚みで敷き、転圧します。

この段階で、一度 防蟻処理 をします。

日本では、北海道の一部を除いてシロアリは随所に生存します。

なので、土壌、柱、外壁ともに防蟻処理が必須なんです。

続いて、砕石の上に防湿フィルムを敷いて、

外周部には捨てコンと呼ばれる下地となるコンクリートを

深さ5cmほど流し込み、平らな面を作ります。

コンクリートから管が出ているのは、

給水管などを通す、さや管といわれるものです。

給排水管を直接コンクリートに埋め込まず、さや管に通すと、

交換がしやすいので、維持管理対策等級が最高級の3となります。

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給排水管の寿命は30年程度といわれますが、長期優良住宅になると、

この給排水管をチェックするための点検口をさらにつくったりします。

そして、基礎のコンクリートを流し込む前に、配筋作業を行います。

ベタ基礎の場合は、耐圧盤と呼ばれる床面が必要となり、

立ち上がり部分と一緒に鉄筋が組み込まれます。

いよいよ、基礎のコンクリートを打設します。

最初に耐圧盤、

それがしっかり硬化すると、立ち上がり。

コンクリートが水としっかり化学反応を起こして固まるように、

水分が逃げないように養生します。

養生しないと、夏場は急激に乾燥したり、冬場は凍結して水分がなくなったり、

ひび割れの原因となります。

養生のあと、型枠を外すと、基礎の完成です。

建築基準法では、基礎の地盤面から立ち上がりの高さは

30cm以上となっています。

立ち上がりの高さがあると、

雨の跳ね返りや、地面からの湿気の影響を受けにくくなり、

木部の劣化、白アリの被害の低減などにつながります。

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この高さが不足していることによるトラブルもあるそうなので、

施工中には現場に足を運んで、いろいろとチェックしておくと

良いかもしれません。

●意外な出費?ライフライン整備にかかる費用や特殊仮設工事なる費目

例えば、購入した土地が畑だった場合は、ライフラインは未整備状態。

上水道を引っ張ってくる、

下水道は道路より高く・・・、

など、場合によっては200万近くかかるケースもあります。

もう一つ、意外な出費は「特殊仮設工事」なる費目。

これは、周辺の道路が狭く、職人さんの車を駐車したり、

荷下ろししたりするスペースがない場合に生じるものです。

離れた場所に駐車場を借りたり、そこからの運搬をしたり、

ガードマンを立たせたりするなどといったことになると、

数十万円かかるケースもあるのです。

契約後に意外な出費で困らないように、

予め調べておきたいですね。