シロアリに好かれる家・嫌われる家vol4

春分の日が過ぎ、日増しにあたたかくなってきましたね。

春になると怖いのがシロアリです。

シロアリが活動のピークをむかえるのは春(4月~6月)。
羽アリが大量に発生して気が付くことが多いのです。

シロアリは木などを分解して土に還してくれる
地球の循環にとって無くてはならない生物ですが
家の土台などに住みつくと
木材から断熱材まで食べてしまう怖い存在です。
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そこで今回のシリーズでは
「シロアリに好かれる家・嫌われる家」
をお伝えします。

この記事を読むと
シロアリの好みに詳しくなれます。

その結果
シロアリ被害に合わない家を
作ることができるようになれます。

VOL1ではシロアリに好かれる家の特徴
V0l2ではシロアリに嫌われる家の特徴
VOL3では雨漏り対策【これから家を建てる場合】をご紹介しました。
4回目の今回は雨漏り対策【建ててからの場合】をご紹介します。


乾燥
太陽の光
硬くて香りのある木

シロアリが嫌いなこの条件を揃えても
シロアリは生き延びてしまう
という話を
VOL2でご紹介しました。

ではこれをやっても意味がないかというと
そんなことはないのです。

シロアリがやってくる可能性は
どんなに対策をしても
ゼロにはなりませんが

対策をしなければ
確率はどんどん上がるだけです。

決定打はなくても
バントや内野安打など小さなヒットを
コツコツ積み上げることが

シロアリがやってくる可能性を
ゼロに近づけてくれます。

ということで
ベストなシロアリ対策は

今できることを
可能な限り全て行うこと

につきます。

庭に枕木・ウッドデッキ・板塀・鉢植えなどを置かない
植木の立ち枯れに注意
換気口の近くに物を置かない
雨漏りがあればすぐに修理する
壁の損傷もすぐに修理する

などを続けていれば
だいぶシロアリに嫌われるでしょう。

そしてシロアリが近くまで忍び寄っているかどうか
チェックすることもとても大事です。

自分で基礎部分や近くに蟻道がないかチェックする
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蟻道は目で見て簡単にわかるので
定期的に家の基礎や庭に蟻道がないか
チェックしてみましょう。

定期的に業者さんにチェックしてもらう
自分でするチェックに
自信がない方は
信頼できる業者さんに
チェックをお願いしましょう。

「信頼できる」と但し書きがあるということは
「信頼できない」業者さんが多い
ということです。

あまりにも高額だったり定額だったり
する場合は少し疑ってもいいかもしれません。

シロアリ駆除の相場は
一般財団法人経済調査会の統計によると
シロアリ工事の価格を坪当たり10,725円(1㎡あたり3,250円)
としています。

この相場と大きく違う場合は
どんなにいい業者さんに見えても
一歩立ち止まってみることをおすすめします。

また使用するシロアリ駆除剤も
業者さんによって違います。
大きく分けると

〇薬品散布 
〇ホウサンの塗布
〇木炭を原料とした物の塗布
の3種類です。

一般的に一番多いのは薬品散布ですが
タッチハウスでは体への影響を考えて
ホウサンや木炭を使った駆除の方法も
おススメしています。

薬剤散布の特徴は
即効性がありすでに発生しているシロアリを殺すこともできます。

その分どんな薬剤を使うかによって
程度の差はありますが
身体への影響は避けられません。

じんましんや目がちかちかするなど
シックハウス症候群のような
症状を引き起こすことがあります。
また化学物質過敏症などの引き金になったり
する例もあります。

それに比べて
ホウサンや木炭を使った駆除方法は
予防的なものになりますが
身体への悪影響は一切ありません。

建てる場所の環境に応じて
薬剤でなければだめな場合もありますが

タッチハウスでは
可能な限り体への影響が少ない方法での駆除を
おススメしています。

今回は4回にわたって

シロアリに好かれる家・嫌われる家

の特徴とシロアリ対策について
お伝えしました。

地球温暖化によって
シロアリの生息地は
年々北上しています。

今はまだ心配のいらない地域でも
5年後は全く予想がつきません。

シロアリに対する知識を深め
嫌われる努力をし続けることで
大切な御自宅を守ることができます。

続けることは中々難しいですが
続ける先には安心安全な未来があります。

ぜひ色んな対策を試してみて下さいね!


シロアリに好かれる家・嫌われる家vol3

春分の日が過ぎ、日増しにあたたかくなってきましたね。

春になると怖いのがシロアリです。

シロアリが活動のピークをむかえるのは春(4月~6月)。
羽アリが大量に発生して気が付くことが多いのです。

シロアリは木などを分解して土に還してくれる
地球の循環にとって無くてはならない生物ですが
家の土台などに住みつくと
木材から断熱材まで食べてしまう怖い存在です。
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そこで今回のシリーズでは
「シロアリに好かれる家・嫌われる家」
をお伝えします。

この記事を読むと
シロアリの好みに詳しくなれます。

その結果
シロアリ被害に合わない家を
作ることができるようになれます。

VOL1ではシロアリに好かれる家を
V0l2ではシロアリに嫌われる家の特徴をご紹介しました。
3回目の今回はシロアリに嫌われる対策をご紹介します。

シロアリ被害一番の原因

タッチハウスのある静岡県三島市では
ゴールデンウィーク前後が
シロアリの大量発生する時期にあたります。

その原因の殆どが
隙間から入った雨漏りによるもの。

建物の内部に入り込んだ雨水は
なかなか乾かず
木材をしっとりさせて

シロアリの大好物にしてしまうのです。

昔のタイルのお風呂の隙間からの水分の流出で
土台などが半分無くなっているなんてことも
珍しくありません!

シロアリの大好きな
しっとりした木材や湿気は
雨漏り対策をすることで
大部分回避できるのです。

では具体的な雨漏り対策には
どんなものがあるのでしょう?

雨漏り対策

これから家を建てる場合は
次のような対策がおススメです。

切妻屋根にする

雨漏りは
わずかな隙間や部材のつなぎ目などから
雨水が建物の内部に侵入してしまうことで発生します。

そのため、つなぎ目の多い屋根は
雨漏りしやすいといえます。

つなぎ目の少ないシンプルな屋根が
一番雨漏りのリスクが少ない。

それが切妻屋根です。

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切妻屋根は2つの面だけ
で構成された屋根の形。

雨漏りしにくい屋根ナンバーワンです。

軒ゼロにしない

日本は雨が多いので
伝統的に家には「深い軒」を設置していました。

壁と屋根のつなぎ目は
どうしても隙間が空いてしまうものです。
軒が深ければ雨水に触れずにすみます。

でも最近は建築コストの削減や住宅密集問題
またデザイン的に「軒がない家」や
「軒が極端に短い家」が急増しています。

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軒がないと外壁や窓が常に雨や雪に晒されます。
もちろん塗装やシーリングはしてありますが
経年劣化が激しい場所なので
常に雨水にさらされていると
雨漏りリスクは高くなります。

軒ゼロ住宅にしないことで
雨水が建物内に侵入する可能性を
大きく減らすことができます。

バルコニー&屋上バルコニーを作らない

バルコニーや1階や2階の部屋の上のバルコニー
これらは雨漏りの危険を増大させます。

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FRPなどの防水処理を
10年サイクルで行わなければ
防水機能が失われて
雨水がどんどん建物内に侵入してしまいます。

また、排水溝に枯れ葉やごみがつまって
雨漏りの原因になることも。

バルコニーは
雨漏りのリスクを非常に高めるので
本当に必要かどうか
しっかり検討するのをおすすめします。

天窓をつけない

天窓は雨漏りリスクの高さナンバーワン
といっても過言ではないほど
雨漏りしやすいと言われています。
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天窓自体の性能は
年々上がっているものの
天窓と屋根をつなぐ部分は
シーリングや防水テープで塞ぐしかないからです。

正しく施工されていても
新築から10年も経過すれば
メンテナンスが必要になります。

天窓は雨漏りリスクが高いことを
しっかりと考慮に入れて
検討することをおすすめします。

ソーラーパネルは屋根一体型のソーラーパネルに

ソーラーパネルも雨漏りリスクが高まる設備です。
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特に気をつけたいのが新築後に
ソーラーパネルを設置してもらう場合です。

屋根一体型のソーラーパネルと違い
新築後に設置する場合
屋根に穴をあけることがあります。

屋根に穴をあけて
その下の防水シートまで釘が貫通するため
少しでも施工ミスがあると
たちまち雨水が建物内に侵入してしまいます。

ソーラーパネルを検討している場合
屋根一体型のパネルを設置することを
強くおすすめします。

今回は雨漏り対策【これから家を建てる場合】をお伝えしました。

次回は雨漏り対策【建ててからの場合】をご紹介します。
お楽しみに!