あなたは設置する?しない?太陽光発電のメリットデメリット VOL1
こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。
タッチハウスで新築のご相談を受ける時、皆さんからよく聞かれるのが太陽光発電のこと。太陽光発電は実際つけた方がいいの?よくないの?やっぱり気になりますよね。
というわけで、今回からはちょっと気になる太陽光発電について、リアルな情報をお届けしたいと思います。
このシリーズでは
〇太陽光発電の現状
〇ソーラーパネルの種類と発電効率
〇影で発電量はどのくらい落ちる?
〇太陽光発電の今後の動向
〇太陽光発電の環境への影響
〇家計への影響
などを6回に分けて深堀りして、総合的に太陽光発電のメリットデメリットをお伝えしていきます。
第一回目の今回は太陽光発電の2021年秋の現状をお伝えします。
導入件数
まず家庭用の太陽光発電の導入件数から現状を見てみましょう。
以下のデータは2012年から2019年までの導入件数を経済産業省が公にしているものです。
住宅用:10kW未満
2012年度 426,868
2013年度 288,118
2014年度 206,921
2015年度 178,721
2016年度 161,273
2017年度 133,012
2018年度 146,640
2019年度 151,644
2012年と言えば太陽光発電の普及拡大を目的として、住宅用太陽光発電で発電した電気を10年間一定価格で買い取る「FIT制度」を政府が施行した年。
当時高値だった売電価格を10年キープできるというメリットは絶大で、2012年には新築、既築あわせて426,868件の導入がありました。
その後は急速に導入件数が減り、ここ数年は15万件くらいで推移しています。
売電価格
太陽光発電の売電には固定価格買取制度というものが導入されており、10年間は売電単価が保証され一定に保たれています。
この10年という単位は、固定された売電単価で10年間電力を売り続けていけば最終的に10年後くらいに元が取れるという計算で設定されているのです。
技術が進歩しソーラーパネルの価格や設置費用が安くなれば、売電単価も市場を反映し下がっていきます。
売電価格の推移
太陽光発電総合情報サイトより
設置価格の推移
このようにここ10年の初期設置費用の下落に比例して売電価格も下落しています。
「売電価格が下落傾向なので少しでも早く設置した方が得しますよ」と売り込む業者さんもいるようですが、このように売電価格は市場とのバランスをとっているので、どっちが得ということはありません。
太陽光発電の補助金制度
設置価格が下がっているとはいえ、4.00kWhのせれば平均で1,144,000円。安い買い物ではありません。補助金が出ればうれしいですよね。
では補助金は現在どうなっているのでしょうか?
2021年時点で国による太陽光発電の購入や設置、関連機器類の補助金制度は残念ながらありません。
正確には既に補助金制度が廃止となっています。
国による太陽光発電の補助金制度は2014年に終了し、その後も太陽光発電の設置や購入に関する補助金制度を立ち上げていません。
ただ、自治体による補助金制度は行っている場合があります。
自治体の補助金には、「都道府県」からのものと「市区町村」からのものがあります。
全ての都道府県や市区町村で助成を行っているわけではないので、お住まいの自治体の状況を調べてみることが必要です。
こちらのサイトでは2021年度の太陽光発電の補助金の都道府県別の一覧を見ることができます↓
太陽光発電の補助金の都道府県別の一覧
今回の記事では太陽光発電の2021年秋の現状をお伝えしました。
次回は太陽光発電の基礎、ソーラーパネルの種類と発電効率についてお伝えしていきます。どうぞお楽しみに!