なぜ平屋なのか VOL4

こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。

最近平屋の家を目にすることが多くなりました。

若年層や子育て世代に大人気なのだとか。そこで今回のシリーズではそんな人気の平屋について調べてみました。

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VoL1ではなぜ今平屋なのかについて

VOL2では平屋のメリットについておつたえしました。

VOL3では平屋のデメリットについてお伝えしました。

VOL4の今回は平屋と二階建てを決めるときのポイントについてお伝えします。

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平屋は人気が高いですね。今回調べてみて改めて平屋がアツい!と感じました。

でも流行りかな?と感じる部分も。

どうしても流行の物はよく見えるということがあるので、冷静になってみることがとても大事です。


流行に流されず、自分が実現したいライフスタイルを叶えられる家はどんな家か、デザインや予算の面からもじっくり検討しましょう。

予算

平屋は延べ面積に対して建築費や税金が割高だという見方が多いです。土地代、基礎工事、屋根の費用がかさむからです。

都市部では広い敷地を見つけることは難しく、価格も高くなってしまいます。

そのため一般的なのは二階建てであり、住宅購入者の4人に3人が二階建てを選択しています。

ある程度の部屋数や広さをリーズナブルな価格で実現したいという方は、二階建てを選択するべきでしょう。

ただ、平屋は2階建ての家と違い階段がいらないため、その分の面積を削減できます。そのため、同じ部屋数と広さを持った2階建てに比べ3~4坪面積を少なく建てることができます。

また見えない部分でコストパフォーマンスが高いという見方もあります。

平屋は住んでいる間、家のすべてを使い続けることができるからです。

老後に足腰が弱って2階に上がらなくなり、1階しか使わなくなったという話を聞いたことがあると思いますが、平屋はすべてが1階のため老後も家の空間をフル活用できます。

使わない部屋にも作る費用がかかるのは当然ですよね。実際にフル活用できるとなれば無駄な費用がかからないわけで、金額には現れませんがコストパフォーマンスの良い家と言えます。

生活動線

生活動線には「家事動線」「衛生動線」「来客動線」「通勤動線」の4種類があります。

暮らしを快適にするためには、生活動線を無視することはできません。

家事動線

生活動線の中でも要となるのが家事動線。家事動線とは、炊事や洗濯、掃除など家事をするときに通る道のことです。家事は毎日行うものなので、できるだけ負担が少なくなる作りが望ましいとされています。

たとえば食材の買い出し。炊事には欠かせません。炊事の動線を考える際には、買い物袋をキッチンまで運ぶ動線に配慮したり、玄関からキッチンまでが遠い住宅の場合は、勝手口をキッチンのそばに作ったりすると動きやすい家になります。

また、家の中で行き止まりがなく、ぐるぐると回れる回遊動線を意識すると、コンパクトで短い家事動線を作ることができます。

キッチンの動線、回遊動線は間取りの取り方で平屋でも二階建てでも差はなさそうです。

平屋が優位なのは洗濯動線。

洗濯時には、「洗濯物を洗う、干す、たたむ、しまう」を一つのプロセスと捉えて作業場を想定して配置することが大切です。

従来の二階建ての家の間取りは水回りは一階、干すところは2階、しまう所は一階と二階に分散している...ということが多く、濡れて重たくなった洗濯物を2階の物干し場に持っていくということが負担になっていました。

その点、平屋ではこの選択作業をすべて同じ階でできます。家族が多ければ毎日のことなので、負担が大きく軽減されます。

衛生動線

衛生動線とは、洗面所やトイレ、浴室などへ行くための通り道のこと。

例えばトイレ。トイレは使いやすさが求められる一方で、プライバシーを守りたい空間でもあります。そのため、部屋からのアクセスが良く、音や臭いが気にならない場所がよいと考える方が多いものです。

一方、洗面所や浴室などトイレ以外の水回りは、できるだけ一カ所に集約すると効率よく動けます。

特に家族が多い場合は、水回りの場所が離れていると、朝の忙しい時間に廊下が混在し、往来だけでストレスを感じることもあるかもしれません。

この辺りも間取りの問題なので、平屋と二階建てに大きく差があるわけではありませんが、同じ予算で建てるとなると平屋の方がコンパクトになるので、間取りの制約は平屋の方が厳しくなるでしょう。


来客動線

来客動線とは、お客さまが来たときに通る道のこと。
お客さんが来たら、玄関からリビングや客間へ案内することになります。このとき、通り道から洗面所や浴室など生活感が垣間見えると残念な感じですよね。

できるだけ舞台裏が見えないようにするのがおススメなのですが、平屋の場合はどうしてもスペースが限られてくるので、配置に制約が出てくることは否めません。

コンパクトなだけに収納も少なめになります。モノが少なく整理整頓できる生活スタイルならいいのですが、モノが多いとリビングなどの空間にもモノが溢れて、生活感丸出しになりかねません。


まとめ

4回にわたって平屋の家について調べてみました。平屋の家にはメリットもデメリットもありましたがまとめると

食事・就寝・洗濯・物干し・収納いわゆる家事動線や生活動線が上下に移動しないのは大変楽だけど、同じ予算で建てるとなるとコンパクトになるので、間取りの制約が厳しくなり、モノが多いご家庭では生活感が出やすいと感じました。

家族のライフスタイルをよく見て、自分たちに合うのは平屋なのか、2階建てなのか、じっくり検討されることをお勧めします。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

何かご質問がありましたら、コメント欄やメールでどうぞ。

なぜ平屋なのか VOL3

こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。

最近平屋の家を目にすることが多くなりました。

若年層や子育て世代に大人気なのだとか。そこで今回のシリーズではそんな人気の平屋について調べてみました。

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VoL1ではなぜ今平屋なのかについて

VOL2では平屋のメリットについておつたえしました。

3回目の今回は平屋のデメリットについて調べてみました。

坪単価が高くなりやすい

平屋では最もよく挙がるデメリットです。

まず土地代。二階建てと同じ延べ床面積を考えると当然広い敷地が必要です。

土地には地域ごとに定められている「建ぺい率」という制限があり、建物とは別に一定の空き地を設ける必要があるため、所有している土地ぎりぎりまで使って家を広く建てるということはできません。

住宅地域に多いのは40~60%です。例えば、建ぺい率が50%と指定されている地域では、100平米の家を建てたい場合は倍の200平米の土地が必要ということになります。

これが総二階なら、100平米の家を建てたい時に必要なのは100平米。土地の購入費が大きく変わるのもわかりますよね。


そして建築費。同じ面積の総2階(1階と2階がほぼ同じ面積)の家と比べると、平家の方がコストのかかる屋根と基礎が2倍必要になります。

たとえば1階が15坪、2階が15坪の合わせて30坪の総2階の家では、屋根は15坪、基礎も15坪。

ところが面積が同じ30坪の平屋では1階の上のすべてに屋根があり、下のすべてに基礎があるため、屋根も基礎も2倍の30坪を作ることになります。

屋根と基礎は材料や作る手間がどうしてもかかるため、それらが多い家はコストが増えることになります。


採光がむずかしい
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平屋建てで建築面積が広くなればなるほど、建物中心部は陽当りが悪くなってしまいがちです。

細長い形状の建物にして、どの部屋にも窓を設けられるなら良いですが、建物中心部が他の部屋に囲まれてしまう形状の場合、採光と通風に配慮する必要性があります。


たとえば、中庭を設ける、あるいは天窓を配置するなどの工夫が有効な対策になりますが、割高になるデメリットがあります。

周辺環境の影響を受けやすい

平屋は一階部分だけなので、道路や燐家からの視線が気になります。家の周りを塀でぐるりと囲まなければならなくなったりすると、コストアップしてしまいます。

また、一階部分は侵入しやすいという面もあります。防犯面での配慮が2階建て以上に必要になります。

また、現代の日本の住宅は2階建ての家がほとんどなので、住宅密集地に建てる場合は、日差しを遮られたり、圧迫感を感じてしまう可能性があります。

プライベートが分けにくい

どこにいても家族の気配を感じられる家...。言葉を聞くとよさげに聞こえますが、気配を感じていたいのも子供が小さいうちだけ。思春期に入ると子供は離れたがります。

平屋によくあるLDK横に壁一枚で子供部屋という間取りだと、お互いに落ち着かなくなる可能性もあります。友人を連れてくることもありますし。

余裕をもって廊下などでプライベートゾーンを区切れるなら問題はないと思います。


総坪数が同じ場合は平屋のほうが税金が高くなる

これは単純に、二階建てより平屋のほうが多くの土地が必要となるためです。もし、同じ総坪数の住宅を建てるなら、平屋のほうが広い土地を用意しなければならなくなりますよね。そのため固定資産税評価額も高くなります。

また、平屋は先にも書いた様に屋根や壁の分量が二階建てよりも多くなりやすいですよね。

固定資産税の建物の評価額の算出方法は複雑ですが、資産価値のある建物は評価額が高くなります。

屋根や壁の量が多い平屋は評価が高くなりがちで、それも固定資産税が高くなる原因と言われています。


平屋のデメリットをまとめると

・坪単価が高くなりやすい
・採光が難しい
・周辺環境の影響を受けやすい
・プライベートが分けにくい
・総坪数が同じ場合は平屋のほうが税金が高くなる

です。

次回は平屋と二階建てを決めるときのポイントについてお伝えします。