なぜ平屋なのか?VOL2

こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。

最近平屋の家を目にすることが多くなりました。

若年層や子育て世代に大人気なのだとか。そこで今回のシリーズではそんな人気の平屋について調べてみました。

前回はなぜ今平屋なのかについてお伝えしました。

VOL2の今回は平屋のメリットについて調べてみたいと思います。

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平屋のメリット

バリアフリー

平屋の最大の特徴は階段がない、つまり生活や全ての家事をワンフロアで済ませることができることです。

階段の上り下りがないだけで家事動線や生活のしやすさは大きく向上します。平行移動はやっぱ楽ですよね。

人生100年時代ですから、バリアフリーによって、階段の昇り降りが厳しくなっても、車いすになっても住み続けられるメリットは大きいです。


自然災害に強い

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平屋には低い建物ならではの安全性があります。

建物の高さが低いので構造の安全性が高く、台風や地震時の危険が少なくなるとされています。

なんとなくイメージしやすいと思いますが、1階部分に2階の重さがかからないため、建物の構造が安定するんですね。

また、高い建物ほど震動の影響を受けやすく、地震発生時の揺れが大きくなる傾向があります。

平屋は高さがないため、地震が起きてもあまり揺れず、建物の負担はそれほど大きくありません。そのため、倒壊のリスクも低くなります。

デザインの幅が広がる

自然災害の所でもお伝えした通り、平屋は1階部分に2階の重さがかからないため、構造的に柱や壁が少ない広々とした空間や大きな開口部をつくりやすくなります。

2階がない平屋は、屋根の下にあたる小屋裏を活用しやすくなります。勾配(角度)のある屋根をかければ、勾配天井にして開放感を演出したり、小屋裏空間をつくり収納やベッドスペースに活用することもできます。

全室が1階に配置されるため寝室に前庭や中庭の風景を取り込むことができるのもメリットです。

また2階建てがほとんどを占めている住宅街で引き立つ、平屋ならではの外観も魅力です。

メンテナンスが楽

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一戸建てを建てると色んなメンテナンスが必要になります。その中でも厄介なのが高所のメンテナンス。日常的なモノで言うと吹き抜け部分の窓掃除や、電球の交換、定期的なメンテナンスで言うと外壁塗装や木部の塗装など。

二階部分があるとそれに伴い高所が発生するので、年をとれば日常のメンテナンスなんてとてもできなくなります。

また外壁や木部塗装をする時は足場を組む必要があります。一般的な住宅では20万円くらいが相場です。15年に一度塗装すると考えて3回行うと60万円...結構な出費ですよね。

その点平屋は足場を組む必要が無く、平屋部分だけで済むのでコストももちろん抑えられます。


コミュニケーションが取りやすい

玄関の近くに階段があると、子どもが帰宅後に2階の個室に直行してしまう、個室で過ごす時間が長くて様子がわからないというケースがあります。

その点、平屋はワンフロアで生活が完結するため、家族と顔を合わせる機会が増え、互いの気配を感じながら暮らすことができます。

顔を合わせると会話が増えるので、コミュニケーションも取りやすくなります。


平屋のメリットをまとめると

・バリアフリー
・自然災害に強い
・デザインの幅が広がる
・メンテナンスが楽
・コミュニケーションが取りやすい

という感じになります。
次回は平屋のデメリットについてお伝えしますね。

なぜ平屋なのか?VOL1

こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。

最近平屋の家を目にすることが多くなりました。

実は平屋というのが今トレンドなのだとか。

少し前まで平屋は昔ながらの贅沢な造りというイメージで主にシニア層に人気があるくらいだったのですが、今は若年層や子育て世代に大人気なのです。

そこで今回はなぜ今平屋なのか、そして平屋のメリット・デメリットについて調べてみたいと思います。

VOL1の今日は平屋の人気の秘密に迫っていきます。

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なぜ今平屋が人気?

住宅雑誌やモデルハウスを見ると平屋のオシャレな家が目につくようになったけど、本当に平屋の着工件数は増えているのでしょうか?

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国土交通省の「建築着工統計調査」を見ると、年間の新築住宅着工戸数は2008年には約109.4万戸だったものが、2020年には約81.5万戸まで減少していますが、そのうち平屋は図表1にあるように、着実に増加しています。

なんとこの8年間で実数では1.5倍に、居住専用住宅に占めるシェアは1.6倍に増えているのです。

やはりうわさは本当でした。

ではなぜそんなに平屋を建てる人が増えているのでしょう?

バリアフリーだったり、地震に強かったり、間取りの自由度が高いなど、もちろんメリットは多くありますが、同時にデメリットもあるわけで...。それは次回以降詳しく書きますね。

平屋人気の理由はメリットデメリットだけでは語れないのです。

というのは、やはり時代の空気感みたいなものがあるからなんです。

少し前までの世代と違い、今の20代、30代は、生まれた時からモノが溢れる豊かな環境に育っています。そして経済が停滞した時期を生きてきています。

その世代の方達は、所有にあまり欲がないシェア世代とも言われています。必要最小限のものでミニマムに暮らし、必要なものはシェアすればいいという感覚です。

住宅にもそれが大きく影響しているのです。

少し前の住宅だとLDKに和室、夫婦の寝室に子供部屋は2つ以上というのが人気でした。

敷地が狭くても、その中でできる限り部屋数を多く、広さも欲しいという要望が多かったのです。

なので建ぺい率ギリギリまで2階建て、3階建てを建ててスペースを確保して建設したものです。

ところが最近は、和室はいらない、トイレも一つで十分、子供の勉強もリビングでする方がいいから子供部屋もいらない、もしくは最小限でいいなど、必要最小限のもので満足というミニマム志向が強くなってきています。

そうなると必要なスペースはだいぶ減るので、平屋をベースに考えられる間取りが増えてくるのです。

ライフスタイルを考えてみると

 夫婦二人時代
 子供が幼児期から小学校の時代
 子供が中学から高校生の時代
 子供が巣立つ時代
 
となり、子供部屋が必要なのは小学校の高学年から高校生(家から大学に通うなら大学時代を含める)の8年(12年)ほど。

しかも勉強は居間やダイニングルームでするのがほとんどという統計もあり、子供部屋は寝るだけの部屋になっている場合が多いようです。

となると「二階に子供部屋は必須」でもないな...と堅実世代である20~30代が気付き始めた...ということなのではないでしょうか。


人生の変化を大前提に長く住める家を考えて『平屋』を選ぶ方が増えているのです。


次回以降はそんな若年層にも人気が出てきた平屋のメリット・デメリットについてお伝えしていきますね。