薪ストーブとペレットストーブどう違う?メリット・デメリットを比較!後編

こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。

前回、薪ストーブについて費用やメリットなどお伝えしましたが、今回はペレットストーブについて調べてみました。

まずはペレットストーブは薪ストーブとはどう違うのでしょうか?

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ペレットストーブって?

ペレットストーブは燃料に木質ペレットを使うストーブのことです。木製ペレットとは、木くず、おがくず、樹皮などを圧縮して固めた燃料です。間伐材や製剤の過程で生じる端材などを原料とするので環境にやさしい燃料です。

薪ストーブは、煙突を高く立ち上げて強い上昇気流が起こるようにして、室内の空気を取り込み、薪を燃やして煙突から排気します。

ペレットストーブは、ファンを使って気流を起こすため、大きな煙突が不要です。

薪ストーブより簡易な排気筒という壁を抜く筒を付ければ設置できるので、手軽に導入でき、メンテナンスも楽です。

ペレットストーブの設置費用

ペレットストーブの本体価格は10万円~30万円の価格帯が多いですが、海外製だと100万円を超えるようなものもあります。
本体以外に掛かる費用は、排気筒設置・配管・施工費を含め約10万円~30万程度が相場です。

トータルで30万~60万円位かかることが多いようです。

ランニングコスト

ランニングコストの中で、一番大きなボリュームを占めるのが燃料で木質ペレットです。

石油・ガス・電気・木材など様々な燃料の中で、最もコストパフォーマンスの高い燃料は石油(灯油)と言われていましたが、近年の原油価格の高騰でその差は縮まってきました。

具体的にいうと、ペレットストーブは、1時間当たり約1kgの木質ペレットを使用します。 10kg入った1袋が400円~500円くらいなので、ペレットストーブを1時間燃焼させるのにかかる費用は40円~50円程度です。

灯油ストーブの場合は、1時間当たり0.2~0.4リットルを消費します。2021年11月現在の灯油価格は1リットル110円を超えていますので、計算すると1時間約22~44円です。これは6畳~8畳用のストーブです。ペレットストーブは15畳~20畳を暖めるので、面積で換算すると、灯油スーブのほうがランニングコストは変わらないくらいになります。

エアコンも8畳用で1時間約40円となっています。電気代も年々上がってきていますので、これからも上がっていくことは想定した方がよさそうです。

またかなりの量のペレット袋を保管する場所も確保しなければならないので、そのために整理整頓などをする労力、収納庫や収納棚などを購入する費用も必要になってきます。

メンテナンス

排気筒の設置場所を手の届く範囲にできるのであれば、セルフメンテナンスが可能なため、メンテナンス費用がかかりません。

排気筒が高所に設置された場合は高所作業になるので3万円~6万円ほどのメンテナンス費用がかかります。

電気的な部品はだいたい3年に1回くらいのサイクルで交換します。消耗品である着火ヒーターも何年かに1回の部品交換が必要です。

これらの部品交換は業者に依頼して行うので、その時一緒にオーバーホール(全て分解して行う掃除)もしてもらうことをおすすめします。費用は、部品代とオーバーホール合わせて3万円程度です。


ペレットストーブのメリット

ペレットストーブのメリットは薪ストーブとかぶるところが多いですが、それらは薪ストーブのメリットに上げたので割愛して、ペレットストーブだからこそのメリットをお伝えします。


薪ストーブと比べ設置費用が安い

ペレットストーブは本体自体も全体的に薪ストーブよりリーズナブルで、屋根の上まで出るような大きな煙突が不要なので、設置費用も安く済むことが多いです。


管理が手軽

ペレットは乾燥した粒状の固形物です。手や衣服を汚す心配もなく、万が一こぼしてしまっても片付けが容易で、女性にも簡単に扱えます。

また、灰やすすも薪に比べて少ないので掃除が楽です。シーズンオフの時に排気筒の内側の掃除やストーブの燃焼炉内の掃除費用も、薪ストーブに比べると安いです。

操作がかんたん

ペレットストーブの点火と着火は、基本的にボタンまたはスイッチ操作だけでできます。

ペレットストーブの中には温度管理、空気調整、ペレット燃料の押し出しなど全てを自動で行ってくれるものもあります。


デメリット

デメリットはほぼ薪ストーブとも同じです。

重い

ペレットストーブは70キロ~280キロとかなり重量があるので、オフシーズンに物置に片づけるということができません。一度設置したら一年中置きっぱなしということになります。

なので視界に入っても邪魔にならないお気に入りのデザインを選ぶことが重要になってきます。

取付工事が必要

ペレットストーブは専門業者に設置工事が必要になります。

エアコンやファンヒーターより手間がかかる

ペレットストーブは日常的に燃料の補充や灰の掃除が発生します。

燃料の置き場所を確保しなければならない

一日10キロ前後の材料を使うとして、これを毎日補充する手間と保管しておくスペースが必要です。

一か月分となると10キロ袋が30袋必要になるので、それなりの場所の確保が必須です。


火力が弱いものがあ

ペレットストーブは様々なサイズがあり、機種を間違えると火力が弱く感じることがあります。


ペレットストーブは薪ストーブより手軽に導入出来て、スタイリッシュなデザインでおしゃれだし、なんといっても家にいてゆらぎを体験できることから近年人気急上昇しています。

メリット・デメリットも調べましたので、ぜひそれも参考に導入を検討してみてくださいね!

最後まで読んでいただいてありがとうございました。ご質問などございましたらコメント欄にお寄せください!

薪ストーブとペレットストーブどう違う?メリット・デメリットを比較!前編

こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。

日に日に寒くなってきましたね。そろそろ暖房器具を出される方もいらっしゃるのでは。

暖房器具というと近年、エアコンやファンヒータにはない独特の雰囲気や、薪の香りが新鮮ということもあり、薪ストーブやペレットストーブが注目を集めています。

化石燃料を使うエアコンやファンヒーターと比べると地球環境にも優しいということで、補助制度がある自治体も多くなってきています。

そこで、今話題の薪ストーブやペレットストーブの設置費用やランニングコスト、メンテナンスにかかる費用などや、それぞれのメリット・デメリットなどについて前後編でお伝えしていこうと思います。

前編の今回はまず、薪ストーブです。

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薪ストーブの設置費用

薪ストーブは薪を燃やした熱で室内を暖める暖房器具です。炎からの熱というより、ストーブ本体から放たれる輻射熱で部屋を暖めるというものです。

煙突が必要なので薪ストーブ本体と煙突の両方を設置することになります。

本体価格はとても幅があり、安い物なら20万円、高いものだと100万円のものもあります。

煙突部材などで必要な金額は40万円~65万円ほど、そして工事費に20万円~55万円ほどかかります。

本体価格は別として、建物に合わせた煙突の設置場所で価格は大きく違ってきますが、本体も含めた総額は100万円~160万円の範囲におさまることが多いようです。


ランニングコスト

薪を購入する費用が一番大きなランニングコストです。

仮に30坪の家だとして、主要な暖房を薪ストーブにした場合、一冬にかかる薪の量は2トンほどになると言われ、その金額はおよそ6万円ほどになります。
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あくまでも新築の高断熱住宅で使用した場合の試算です。

もしこの薪の原木を購入して自分で作る場合は、費用が約半分くらいになります。

メンテナンス費

薪ストーブはシーズンが終わったら、煙突と本体のメンテナンスが必要です。冬の間に溜まった汚れを取り除き、不具合がないか点検します。

万が一割れや破損があって室内に一酸化炭素が入り込んだりすると大変なことになってしまうからです。

特に煙突掃除は屋根の上に登って、煙突の上からゴシゴシこすって煤を下に落すなど、命綱をつけてするような危険な作業なので、ご自分でできる方もいらっしゃいますが、メンテナンスを頼む方も多いです。

フルメンテナンスだと費用は35000円くらいが相場です。


薪ストーブのメリット

遠赤外線効果で体の芯まで温まる

薪ストーブは、本体から発生する遠赤外線によって、壁や床、天井をあたためてくれるので、やわらかい熱が体の芯まで届きしっかりと温まるという特徴があります。

ゆらぎ効果でリラックス

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炎にはゆらぎという人の体にリラクゼーションをもたらす効果があります。ゆらめく炎を見ているとなぜか心が落ち着くのは、科学的にも証明されているのです。

優秀な調理器具

ストーブの天板は常に安定した火力の優秀なコンロとして使えます。じっくり煮たいシチューやおでんなど、冬に食べたい煮込み料理をガス代を気にせず作ることができます。

ストーブによってはピザやパンが焼けるオーブンを備えたものもあります。

薪ストーブのデメリット

薪を用意するのが大変

一冬で2トンの薪...かなりの量です。購入するのもまあまあ労力がいります。原木を購入する場合は蒔き割りが楽しい時はいいのですが、体調不良や多忙でできなくなることもあります。

また、薪を置くためのスペースも用意しておかなくてはなりません。

暖まるのに時間がかかる

薪ストーブは輻射熱で暖めるため、部屋全体が暖まるには1時間ほどかかります。

煙突からの煙トラブル

薪ストーブは煙突が必須です。煙突があるということはそこから煙が出るということで、住宅が密集した地域では、近隣の方々とトラブルになるケースもあります。事前に配慮することが重要です。

前編では、薪ストーブの価格、ランニングコスト、メンテナンス方法、メリット・デメリットなどを調べてみました。自然の暖かさに包まれそうな薪ストーブに続いて、次回はペレットストーブについて調べていきたいと思います。お楽しみに!