土地探しのコツ VOL1

こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。
家づくりには欠かせない土地。既に持っている方はいいのですが、土地も同時に探すというのはとてもエネルギーがいるものです。

よい土地がなかなか見つからずに、予定していた入居スケジュールに間に合わなかった、という話も よく耳にします。

それでは、せっかくの家づくりも苦労ばかりで報われません。
多くの方が家づくりも、土地を探すのも初めての経験だと思います。

だからこそ「こんなはずではなかった」と、あとで後悔をしないように、知識を得ることが大事だと思います。

土地を探すのには、ちょっとしたコツやポイントがあります。コツやポイントを押さえると、安心してスムーズに土地探しを進めることができます。

少しでも条件のよい土地の探し方や選び方も、ポイントがわかれば心配しなくてすみます!

そこで今回から何回かに分けて、理想の家づくりのために欠かせない「土地の探し方」のコツや要点をお伝えしていきます。

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家づくりから土地探しを考える

「土地探し」は、単に場所を選定して購入するだけではなく、これから始まる家づくりの資金計画や、設計プランを大きく左右するものです。

家づくりの成功の一端を担うのが「土地」

建てたいイメージの住まいを実現できるのか、家族で快適な暮らしができるかも土地次第、と言っても過言ではないと思います。

土地には、住宅建築にかかわる規制や地盤の強度など、目には見えない部分が多くあります。そして、住宅密集地などの土地を検討中なら、入居後の快適さにも関わる相隣関係も土地を選ぶ際には欠かせません。

わかりにくい土地の値段をはじめ、少しでも条件のよい土地の探し方や選び方は、いつの時点で何をしたらいいのか、ポイントや流れがわかれば安心して比較・検討をすることができます。

「土地探し」から家を建てるまでの流れ

まずは、「土地探し」から家を建てるまでの流れを知っておくと安心です。

①情報収集 ・・・情報誌やインターネット、広告(チラシ)、不動産仲介会社など。
②敷地調査・・・建ぺい率・容積率や建築協定など法律上の規制をチェック!
③敷地調査・・・地盤(地歴や造成方法など)の強度、周辺環境をチェック!
④資金計画・・・ 建物とトータルで金額・調達方法をプランニングする。
⑤契約・・・・・ 契約内容や重要説明事項を確認し慎重に契約。不明点はその場で確認を。
⑥登記・・・・・ 所有権移転登記を終えると、はじめて自分の土地になります 。

情報収集はココから始めよう!

さて、最初にとりかかるのは情報収集ですが、どこから始めればいいのでしょう。

今、売り出されている土地の物件情報を収集するには、いろいろな方法があります。不動産仲介会社、住宅情報誌などの雑誌、広告(看板や新聞・折り込みチラシなど)、インターネットなどから情報を入手することができます。また、希望のエリアが決まっているのなら、そのエリアをドライブや散歩してみると、「売り出し中」の看板を見つけることもあります。

個人で情報収集をしながら、不動産仲介会社にも並行して依頼するのも一つの手です。不動産仲介会社には、建売や賃貸などの得意分野がそれぞれありますので、売買の仲介が専門の会社に依頼するのが鉄則です。売主が直接持ち込む物件や、新たな物件など、情報も多く持っているのも特徴です。

土地代はロケーションで決まる

情報収集を始めると土地の購入代金についての知識が必須になってきます。

建物の代金は、グレードや広さによってほとんど決まっていますが、都市部や立地などにより、「建てる家よりも高くて驚いた」と言う話をよく耳にします。

では、その土地代は何かと言うと、ロケーションのことです。

その地域という環境を購入することと同じなのです。本当にいい土地を探すのには、まず自分の思い描くイメージに合う(近い)ロケーションを探すことです。

その次に、その土地が建てたい家を実現できるかどうかです。

ロケーションのよい土地を優先したばかりに、土地代にコストがかさんでしまい建築費用を削らなければならない、というようなことにもなりかねません。上手な土地の探し方は、最初に「予算を決める」ことが大切です。予算からもロケーションを絞り込むことができます。

そして、自分のコンセプト(広さ、周辺環境、利便性など)の優先順位を明確にすることです。

土地の価格の目安を押さえておこう!

そうは言っても、わかりにくいのが土地の値段です。ロケーションや広さに関わらず、売主の都合など、様々な諸条件によっても価格が異なる場合があり、ますますわかりにくいものです。

購入したい土地がある場合や、複数の候補地の中から選択するときに、価格の目安を押さえておくことで、比較検討をしやすくなります。

そこで、着目したいのが、ニュースなどでも耳にする機会の多い、「路線価」と「固定資産税評価額」です。

同じ一つの土地でも「一物四価いちぶつしか 」という4種類の価格があります。それは、「実勢価格(取引価格)」、「公示価格」、「路線価(相続税評価額)」、「固定資産税評価額」です。

文字通り、実際に売買される価格が「実勢価格」です。気になるのは、その価格が妥当なのか知りたいところです。それを知るのには、「路線価÷ 0.8 %」もしくは、「固定資産税評価額÷0.7 %」で算出してみてください。その金額が目安になります。近隣地の公示価格と比較して大差がないようでしたら、ほぼ妥当な価格と言えるでしょう。

土地の価格は様々な条件からも、変動するもの

「一物四価いちぶつしか 」の中のあと一つ「公示価格」とは何でしょう?

公示価格というのは更地での状態の価格のことです。利便性などの周辺環境や、売主の売り急ぎ、買主の買い急ぎなどにも左右されます。

建物が建っている場合なども価格が変わってきます。

同じ一つの土地につけられている「一物四価」という4種類の価格は、国土交通省のホームページや、税務署、市町村役所、図書館などで閲覧することができます。

■実勢価格(取引価格)
実際の取引価格の時価で、取引相場を形成している価格です。「路線価÷ 0.8 %」もしくは、「固定資産税評価額÷ 0.7 %」程度とされています 。
■公示価格
国土交通省が実施する公的指標で1月1日現在の土地の価格。国土交通省ホームページや図書館などで閲覧できます。
■路線価(相続税評価額)
財務省が発表する相続税評価の基準額で1月1日現在の価格。税務署や図書館などで閲覧できます。
■固定資産税評価額
固定資産税評価の基準で3年に1度評価が見直され、市町村から発表されます。市町村役所などで閲覧できます。

気になる土地があれば、これらの情報を調べると公平に比較検討できますね。でも忙しくて調べる時間が取れない...という方もいると思います。

そんな時は、住宅会社の方に「一物四価」を調べて検討したいと聞いてみてはいかがでしょうか。真摯に調べてくれる住宅会社は信頼できますよね。

今回は土地探しのファーストステップ、土地探しの流れ、情報収集方法、土地の購入代金の知識についてお伝えしました。

次回は良い土地と悪い土地の見分け方や、お金のかかる土地とかからない土地など、知っているのといないのでは大きな差が出る情報をお伝えします。

それではまた次回お会いしましょう!

住宅ローン審査通過のための4つの条件

こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。

新築住宅を建てる時、大抵の方はローンを組むと思います。その時にたとえば正社員じゃない、転職して間もない場合、銀行がお金を貸してくれるのか心配になることがありませんか?

少子化で人口減のフェーズに入っている現在、銀行も昔のように正社員、勤続何年というような基準ではなく、どんな仕事をしているのかその中身で判断するようにはなってきています。

これは判断基準があいまいになったとも言えて、自分が借りられるのかどうかわかりにくいですよね。

そこで今回はこの判断基準をある程度明確にして、あなたが家を建てるためのローンを組めるかどうか参考になるような記事を書いていきたいと思います。ぜひ最後までご覧いただければと思います。

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☆勤続年数

銀行ローンは、表向きは勤続年数が3年以上となっている場合が多いです。ただ、実際には1年経っていて、他の条件(年齢・ローン返済を滞らせたことがないか・勤務先の安定性などなど)もそろえば貸してくれるところがほとんどです。

ただ、転職を繰り返していたり、あまりにも短いスパンで転職していたりすると、審査が厳しくなる傾向があるようです。


☆正社員じゃなくても大丈夫?

銀行の融資条件は各社違います。その条件は住宅ローンのサイトやパンフレットに細かく載っています。その中で派遣社員やアルバイトでも融資可と記載されていればローンを組むことができます。

もちろん、年収や勤続年数などの条件を満たしていることが必要ですが、派遣やアルバイトだからローンは組めないということはありません。

☆車のローンなどがあるけど大丈夫?

車のローン返済や奨学金の返済などがある人も住宅ローン審査に影響があります。

奨学金も給付型と貸与型に分かれていますが、貸与型はローンの一つとみなされます。これらは借り入れ可能額を産出する基準の一つ、返済負担率に大きく影響してきます。カードでの分割払い、携帯電話の分割払いも加味して審査されるので注意が必要です。


返済負担率というのは「年収に占める年間返済額の割合」のこと。 「年間返済額÷年収」で算出されます。 金融機関によって見方は若干変わりますが、一般的には30~35%が基準といわれています。

例えば年収が400万円の人が返済負担率30%ということであれば、400×30%=120で、年間120万円の返済額ということになり、これに銀行が貸付ける相手に個別にに設ける審査利率を加味すると、3266万円、35%だと3810万円を借り入れることができます。(金利1%35年元利均等、審査利率1.5% ボーナス返済なしの場合)

車のローン返済+携帯の分割払いが年間で合わせて50万円あるとすると、年間返済額が170万円になり返済負担率が42.5%になってしまうため、ローン審査が通らない可能性が高くなってしまうのです。

車のローンなどが残っていると住宅ローンが借りられないというわけではありませんが、希望の借入額まで借りることができなくなってしまうので、住宅ローンを借りる前に自己資金で他のローンは一括返済するのも一つの方法です。

☆土地の評価額

住宅ローンを組んだけれども、返済できなくなってしまった...そんな時、銀行は土地を差し押さえて売却しますが、その時に売れなかったら困るので事前に土地の価値を試算します。

敷地面積が狭すぎたり、変形しすぎていたり、市街化調整区域という建物を建てるのに制限のある土地だったりすると、担保評価が低くなって借り入れ可能額を減らされてしまう可能性があります。

建てたい土地に不安がある時は、購入する前に無理のない資金計画をしてくれる工務店や、住宅会社に相談できると安心です。

☆オーバーローン

土地や家を買うときに、販売価格以上のお金を借りることを言います。家を建てるには、家の登記費用、外構費、土地を買うときに必要な仲介手数料など諸費用がかかるので、それも含めて借りることを意味します。この諸費用は住宅価格の3~10%程度かかるのが一般的で、けっして少ない金額ではないので住宅ローンと一緒に借りられれば助かりますよね。

私が家を建てた13年前は諸費用は借りられないことが多く、頭金3割用意して諸費用に充てると言われていたものですが、今は多くの銀行で融資してくれるようです。

ただ、超低金利時代と言っても住宅ローンの金利は破格なので、水増しして借りて車や家具などを購入するといった本来の目的とは違う使い方をする場合もあるようで、それが問題視されることも。

諸費用以上の借り入れは契約違反。余計なリスクを背負うことになってしまうので気を付けましょう。

銀行によって住宅ローンで借りられる諸費用は、それぞれの銀行の住宅ローンサイトに記載されています。諸費用に対する借り入れは金利を高く設定している銀行もありますので、事前に融資の窓口で相談してみるといいと思います。

今回は住宅ローン審査通過のための4つの条件についての記事でした。

勤続年数
正社員じゃなくても大丈夫?
車のローンなどがあるけど大丈夫?
土地の評価額
オーバーローン

についてそれぞれ説明しました。

住宅ローンがどの位組めるかによって、建てられる家が大きく変わってくるので、家づくりの第一歩だと言えます。ちょっと面倒なお金のことですが、いろいろ知っておくと後でこんなはずじゃなかったと後悔することが少なくなると思います。 

今回の記事があなたのお役にたてればうれしいです。

それではまた次回お会いしましょう!