家づくりの失敗事例 Vol1
家づくり失敗したくない!と思っても、具体的にどんなことを気を付ければいいの?と思いますよね。そんなあなたに注目してもらいたいのが家づくりの失敗ランキングです。
家を建てた先輩たちの失敗を聞くことで自分に必要な物、必要ではないものが見えてくるということがあります。
そこで今回からは何回かに分けて、失敗ランキングを元に、家づくりでどんなことに気を付ければ満足できる家が建てられるのかを解説します。
家造りの失敗ランキング
ミサワホーム総合研究所の調べでは、現在の住まいの不満点ワースト1が収納スペース、ワースト2が間取り、ワースト3が遮音性でした。
ワースト1位 収納スペース
ワースト2位 間取り
ワースト3位 遮音性
※「現在の住まいの不満点」ミサワホーム総合研究所調べ
つまり、収納スペースと間取りのプランニングができれば、家づくりが成功すると言っても過言ではありません!
それでは具体的にどんなことに気を付ければいいのでしょう?
そこで注目したのが家を建てた方へのアンケート。そこから集計した「失敗したと思うことワースト10」を元に失敗しない家づくりの具体的な方法を紹介します。
1.収納スペースを取らなかった・スペースは取ったが使い勝手が悪い
家づくりで失敗したと思うことのワースト1がこの収納問題です。
収納スペースが原因でお片付けができなくなってしまっているケースが非常に多いのです。
ではなぜ、収納スペースに不満を持つ人が多いのでしょう?それは建築業界が男性社会だからです。
日本人の家事の男性参加率はなんと世界最下位。若い世代を中心に家事分担をする男性は増えているものの、管理職世代40~60代男性の家事参加率は低いのが現状です。
家の機能や性能については男性が得意なのでそこはお任せして、収納についてはまず、自分たちがどんな生活をしていて、どう暮らしたいのか、要望をまとめて伝える必要があります。
建築業者はプロだからいい家を作ってくれるに違いないと思ってしまいがちですが、どんなに素晴らしい家ができても、あなたの暮らしに合っているわけではないということを知っておきましょう。
住むのもお金を出すのもあなたです。
建築業者に一任するのではなく、あなたがどんな生活をしていて、どんな暮らしをしたいのか、遠慮せずに伝えましょう。
2.ゾーニング
家づくりで失敗したと思うことのワースト2が間取りです。間取りにも様々な視点がありますが、建築を考えている時点で抜け落ちがちなのがこのゾーニングです。
・5年後、10年後の動線の変化がまったく考慮されてなかった。
家を建てる時に幼稚園だった子供も5年、10年たてば小学生、中学生、高校生になります。その時の行動パターンまで考えておかないと、残念な時を過ごすことになりかねません。
・広さばかりを考えて、視線など必要なゾーニングの配慮が抜け落ちていた。
例えば来客時、キッチンを通らないとリビングに行けない間取りでは、キッチンを常にキレイにしておく必要があります。
それができている生活スタイルなら問題はないのですが、きれいにしておくのが習慣になっていなければ、引っ越してキッチンをキレイにできる可能性はとても低いでしょう。そうなると人を呼ぶのが億劫になってしまうかもしれません。
動線は同じ家族でも違いますし、時間帯や曜日によっても違います。まして5年後10年後は大きく変化します。
さまざまなパターンを想定して、無理や無駄のない動線になるようゾーニングしましょう。
3.無駄な空間
間取りのプランをたてる時、注意したいのがこの視点です。
・あこがれで造ったスペースが結局使いこなせていない。
・ユーティリティカウンターなど、豊かな空間と思ったものが無駄な空間だった。
テレビや雑誌で広いリビングや吹き抜けを見て、憧れを持つ方は多いでしょう。
もちろん憧れを実現するのが家づくりなのですが、大きい空間や便利な設備には経費がかかることも知っておきましょう。
例えばリビングが広すぎると、空調の効率が悪くなり費用がその分かかってしまうとか、リビング階段や吹き抜けもそれを助長する存在だとか。
使い勝手のよさそうなユーティリティカウンターも、使う習慣がないと荷物置き場になってしまうとか。
オシャレなウッドデッキも10年~15年でリフォームが必要になり、それなりの費用がかかってくるとか。
こんな風に、快適に過ごすために工夫したものが逆にデメリットになることもあります。これを回避するためには、憧れの設備について、メリット・デメリットをよく調べることが大事です。
そしてできたら第三者に客観的に見てもらうこともお願いしてみましょう。自分一人だと憧れを実現したいという強い思いが強すぎて客観的に見ることができなくなっている可能性が高いからです。
今回は家づくりでどんなことに気を付ければ、失敗しないお家が建てられるのかを、「失敗したと思うことワースト10」を元に具体的にお伝えしました。
次回はワースト4からお伝えしていきますので、お楽しみに!