なぜ平屋なのか VOL3
こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。
最近平屋の家を目にすることが多くなりました。
若年層や子育て世代に大人気なのだとか。そこで今回のシリーズではそんな人気の平屋について調べてみました。
3回目の今回は平屋のデメリットについて調べてみました。
坪単価が高くなりやすい
平屋では最もよく挙がるデメリットです。
まず土地代。二階建てと同じ延べ床面積を考えると当然広い敷地が必要です。
土地には地域ごとに定められている「建ぺい率」という制限があり、建物とは別に一定の空き地を設ける必要があるため、所有している土地ぎりぎりまで使って家を広く建てるということはできません。
住宅地域に多いのは40~60%です。例えば、建ぺい率が50%と指定されている地域では、100平米の家を建てたい場合は倍の200平米の土地が必要ということになります。
これが総二階なら、100平米の家を建てたい時に必要なのは100平米。土地の購入費が大きく変わるのもわかりますよね。
そして建築費。同じ面積の総2階(1階と2階がほぼ同じ面積)の家と比べると、平家の方がコストのかかる屋根と基礎が2倍必要になります。
たとえば1階が15坪、2階が15坪の合わせて30坪の総2階の家では、屋根は15坪、基礎も15坪。
ところが面積が同じ30坪の平屋では1階の上のすべてに屋根があり、下のすべてに基礎があるため、屋根も基礎も2倍の30坪を作ることになります。
屋根と基礎は材料や作る手間がどうしてもかかるため、それらが多い家はコストが増えることになります。
採光がむずかしい
平屋建てで建築面積が広くなればなるほど、建物中心部は陽当りが悪くなってしまいがちです。
細長い形状の建物にして、どの部屋にも窓を設けられるなら良いですが、建物中心部が他の部屋に囲まれてしまう形状の場合、採光と通風に配慮する必要性があります。
たとえば、中庭を設ける、あるいは天窓を配置するなどの工夫が有効な対策になりますが、割高になるデメリットがあります。
周辺環境の影響を受けやすい
平屋は一階部分だけなので、道路や燐家からの視線が気になります。家の周りを塀でぐるりと囲まなければならなくなったりすると、コストアップしてしまいます。
また、一階部分は侵入しやすいという面もあります。防犯面での配慮が2階建て以上に必要になります。
また、現代の日本の住宅は2階建ての家がほとんどなので、住宅密集地に建てる場合は、日差しを遮られたり、圧迫感を感じてしまう可能性があります。
プライベートが分けにくい
どこにいても家族の気配を感じられる家...。言葉を聞くとよさげに聞こえますが、気配を感じていたいのも子供が小さいうちだけ。思春期に入ると子供は離れたがります。
平屋によくあるLDK横に壁一枚で子供部屋という間取りだと、お互いに落ち着かなくなる可能性もあります。友人を連れてくることもありますし。
余裕をもって廊下などでプライベートゾーンを区切れるなら問題はないと思います。
総坪数が同じ場合は平屋のほうが税金が高くなる
これは単純に、二階建てより平屋のほうが多くの土地が必要となるためです。もし、同じ総坪数の住宅を建てるなら、平屋のほうが広い土地を用意しなければならなくなりますよね。そのため固定資産税評価額も高くなります。
また、平屋は先にも書いた様に屋根や壁の分量が二階建てよりも多くなりやすいですよね。
固定資産税の建物の評価額の算出方法は複雑ですが、資産価値のある建物は評価額が高くなります。
屋根や壁の量が多い平屋は評価が高くなりがちで、それも固定資産税が高くなる原因と言われています。
平屋のデメリットをまとめると
・坪単価が高くなりやすい
・採光が難しい
・周辺環境の影響を受けやすい
・プライベートが分けにくい
・総坪数が同じ場合は平屋のほうが税金が高くなる
です。
次回は平屋と二階建てを決めるときのポイントについてお伝えします。