床暖房に使える床材って?

こんにちは!

タッチハウス広報の平戸です。

冬本番を迎え、今回のシリーズでは床暖房についてお伝えしています。

前回に引き続き今回は床暖房で使う床材についてお伝えしていきます。
(前回はタッチハウスおススメの床暖房をご紹介しました)

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一般的な床材やフローリング材と床暖房に対応した専用のフローリング材には違いがあります。 その特徴とは


・床暖房対応の床材には、急激な温度変化でも膨張や収縮しにくい性能が求められる。

・床暖房対応のフローリング材は、特殊な加工や性能が必要なため一般的な床材より高価になりがち

・無垢材と床暖房は相性が悪い

の3つです。ではひとつひとつ見ていきましょう。

床暖房対応の床材には、急激な温度変化でも膨張や収縮しにくい性能が求められる

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床暖房設備を設置すると、大きな温度変化の負荷が床材にはかかります。床暖房設備の種類にもよりますが、冬場であれば外気温0~10℃前後から一気に30~60℃前後まで急激に温度が変化します。

急激な温度変化は、床材の収縮につながり、木材が収縮してフローリングの間に隙間が発生します。

そのため床暖房を利用する際には床暖房専用の収縮が起きにくい床材が求められます。

床暖房対応のフローリング材は一般的な床材より高価になりがち

床暖房による急激な温度変化はフローリング材の収縮を招きます。床暖房対応のフローリング材には温度変化による収縮をしにくい工夫が施されています。

その工夫とはきびしい含水率管理と材料選定、そしてヒビワレ防止処理など。そのため価格も高めになっています。

そのためリーズナブルに施工できるフロアタイルなどの床材もあります。クッションフロアは、床暖房に対応していて、工費がフローリング材と比べて半額程なのでリーズナブルです。

無垢材と床暖房は相性が悪い

無垢材は、乾燥や熱により収縮や反り・割れなどが生じやすい特徴があるため、床暖房使用の環境下では安定した品質の確保が難しいのです。

でも現在は無垢材に寸法安定性を高める処理を施すことで、床暖房にも対応することが可能になりました。

床暖房対応の無垢フローリングは、熱や乾燥による反り・割れ・収縮が生じにくいように、一般的なフローリングとは異なる工程・処理を経ているので熱に強いのです。

ただ、無垢床と床暖房を開発しているメーカーは、全く違う企業なため、組み合わせ次第では相性が悪いこともあります。

床暖房を標準とするメーカーは無垢床希望にあまり良い顔をしませんし、逆もまた同じ傾向があります。

選ぼうとしているフロア材が、導入する床暖房に適合するかをしっかり施工業社に確認の上、吟味を重ねる必要があります。その上で問題が発生した場合に補償の対象になるかもチェックが必要です。

まとめ

床暖房の床材は温度変化に耐えられる性能が求められる
床暖房のフローリングは一般のものより高価
床暖房と無垢床の同時採用はリスクが高い

床暖房に使える床材は多くの制約がありますが、タッチハウスではあなたのご予算、ご要望に合わせて床材をご提案させていただきます。宮大工出身の確かな技術と知識であなたの理想を叶えます。こんなの無理かなとあきらめずに何でもご相談ください。

タッチハウスおすすめの床暖房

こんにちは。
タッチハウス広報の平戸です。

今タッチハウスでは御殿場市でリフォーム工事をさせていただいています。

御殿場市は富士山のふもと。冬は雪も多く積もり寒さが厳しい場所です。こちらのお宅は全面改装中なのですが、一階リビングには床暖房をご希望でした。

そこで今回は床暖房について詳しく見ていこうと思います。
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床暖房の種類

床暖房にはざっくり分けて3つの種類があります。

・温水式床暖房
・床板の中に入った電熱線で温めるタイプ
・シート式の床暖房

ひとつづつ見ていきましょう。

1温水式床暖房

温水式床暖房は、フローリング下に温水パネルを設置する方法です。ガスや電気によって、水を温水に変え、床下を循環させることにより部屋を暖めていきます。電気とガス、どちらを使用するかは、住宅に備わっている給湯器によっても異なります。

温水式では、温水が床下を循環しているため、長時間同じ箇所に触れていても触れている箇所だけが高温になることはありません。また、部分的に冷たくなる箇所もなく、床全体を均一に暖めてくれます。

デメリットは初期費用とランニングコストが高くなることです。

2床板の中に入った電熱線で温めるタイプ

複合フローリングの中に電熱線が入り、床材と煖房が一体化したもの。
電気式は、電気線の結合部分にあたる床面が暖まらないため、部分的に冷たい箇所が発生する場合があります。

3シート式の床暖房

電熱線が張られたフイルム状のヒーターを敷くだけと、簡単な構造になっています。施工も楽にできるので、他の方法よりも初期費用が抑えられます。

ではこの3つの床暖房ですが、タッチハウスではシート式の床暖房を採用することが多いです。今回の現場もこのシート式の床暖房です。
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この商品はアルシステムという会社のプリマヴェーラネオという床暖房用フィルムで、2と比べると約1/3程に予算を抑えられます。1の温水式は2よりもさらにお値段は高めです。

タッチハウスでは、床暖房の専用メーカーの商品を採用する事でコストを抑えています。

同じ予算で、リビングダイニングだけでなく廊下や水回りまで全面に張ることも可能です。

安いだけではなく、薄さ僅か0.5mmという超薄型タイプなのでリフォームの際も段差が生じることなくすっきりと仕上がります。しかも30年もの保証がついているので安心です。メンテナンスも必要ないのも魅力。

そんなわけでこのプリマヴェーラを一押しさせていただくことが多いのです。

床暖房を入れるとなると、床材はどうしようか悩みますよね。床暖房にはどんな床材をつかえるのでしょうか。

というわけで、次回は床暖房に使える床材についてお伝えしていきますのでお楽しみに!

子供部屋のリフォームと安全な接着剤

こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。

今回の現場は木造二階建ての二階の子供部屋の改装です。

大人になったお子さんが改装したいとのことでご依頼がありました。

二部屋に分かれていた部屋を一つにして14畳の広々としたワンルームに。

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床は絨毯だったのですがシックな色のフローリングにしたい、壁の一部に木を張って欲しいとのご依頼でした。

今回は施主さんが明確なイメージをお持ちだったので、それを実現するべく全力で取り組みました。

元々二つに分かれていた部屋は、一方の天井は黒く塗ってあり、もう一方は木を張ってありました。それを利用して淡い色と濃い色で対比させたデザインにしたいというご意向がありました。
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そこで全体の壁は白いクロスでシンプルに仕上げて、ポイントとして一面に木目調のタイルを張ったのですが、同じ柄で色が違うものを探して設置しました。
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濃い黒い天井の下には淡い木目のタイル、淡い木の天井の下には濃い木目のタイルを設置することで、色の対比が生まれました。

実は他の面を覆うクロスも真っ白に見えますが白地にグレーの幾何学模様が入っていて、近くで見るととても重厚感があるんです。

間の壁を壊したら出てきた筋交いも、デザインとして活かすように壁と同じクロスで張りスッキリと見せました。

家自体がシックな洋館なのですが、それにふさわしい空間になりました。

クロスやフロアタイルを張る時に気を付けているのは水性の糊を使うこと。ウレタンの糊は使わないようにしています。

なぜかというと水性のものはウレタンの糊に比べて揮発成分が少ないからです。

もちろん水性系接着剤でも、添加剤や可逆剤と記載されている、有機溶剤を含むものがありますが、極力少ないものをチョイスして使用しています。

近年、問題になりその対策が議題に挙がるシックハウス症候群ですが、その主な原因の一つに接着剤が挙がっています。

接着剤は建築に欠かせないものとなっていますが、その危険性もともに理解し、生活空間において使用する接着剤選定には最善の注意が必要だからです。

また、水性の糊だと例えば傷がついて一枚だけ張りなおしたいという場合でも、簡単に対応できるのでリフォーム代が安く済みます。

それに対して、ウレタンの糊は一度塗ったらはがれないので、一部が傷つくと全てを張りなおさなくてはなりません。

そういった長い目で見ると経済的にもリーズナブルなのです。

タッチハウスでは建材が健康面に及ぼす影響を一番に考えながら、あなたのお困りに全力でお答えします。何かご相談がありましたらぜひお気軽にコメントください!

今回の記事があなたのお役にたてればうれしいです。

それではまた次回お会いしましょう!