思い出の家に住み続けたいあなたに!古い家の寒さ対策 番外編2

冬は寒く夏は暑い...築年数の経った家に住んでいるとこんなお悩みを抱えている方が多いのではないでしょうか。

今年は特に寒さが厳しいのでリフォームをお考えの方もいるのでは。

前回からお送りしている番外編では、タッチハウスで実際に行っている断熱リフォームの様子をご紹介します。

今回の現場は、冬は寒さが厳しい御殿場の築30年の住宅のリフォームです。具体的な寒さ対策として、床暖房と内窓工事を提案施工しました。

前回は床暖房の施工の様子と、内窓のメリットデメリットについてお伝えしました。

今回は実際の施工の様子をお伝えします。

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お施主さんは30年住んでいたご自宅を、ご両親と一緒に住むために全面改装することになさいました。

以前住んでいて困っていたことの一つが寒さでした。御殿場は静岡県でありながら、富士山のふもとで冬は雪がよく降るという寒冷地。年齢とともに寒さが体にこたえるように。

ただ、壁や床下、屋根裏の断熱材を入れ替えるとなると、大変な工事になって費用も大きくかさんでしまいます。

そこでタッチハウスがおススメしたのが床暖房と内窓でした。床暖房は前回の記事でお伝えしているのでそちらをご覧ください。

今回の内窓工事では(YKKのプラマード)を使いました。。

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「かんたんマドリモ」とはYKK APから発売されているリフォーム用の窓です。窓交換が短時間かつ簡単な作業で済むという点が特徴的です。

これまでの窓リフォームと言えば窓枠と窓周辺の壁を解体しなければならなかったのでかなり大掛かりな工事を必要としていました。


しかしマドリモは既存の窓枠をそのまま利用し、新たな窓枠をかぶせて窓交換するため何かを解体するという作業がありません。

新しい窓を窓枠にはめ込むだけなのでとても簡単に作業が完了します。 そのためマドリモの 設置作業は長くても約半日しかかからず、居住者の生活を邪魔せずに工事することができるという画期的な商品なのです。

家じゅうのほとんどの窓を内窓にした結果

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実際に住んでみられたお施主さんに、今までと違うと大絶賛されました(^^)/

内窓は、樹脂製のサッシと複層ガラスによって熱気と日差しの侵入を防いでくれるので、冷暖房効率がすごく上がるんですね。すぐ暖かくなります。

また、窓周辺の気温が下がりにくくなるので、結露が発生しにくくなります。
そのため毎年冬の結露に悩まされているご家庭にもおすすめです。

もちろん、室内から室外へ漏れる生活音なども軽減できるので、ピアノの音やペットの鳴き声などの音漏れ対策にも有効です。

「子どもの声が外に響いていないか心配...」
そんな小さなお子様がいらっしゃるご家庭にもお勧めです。

今回のシリーズでは、古い家の寒さ対策として、色んな手法をお伝えしてきました。
家の状況に合わせて、ぜひ色々試してみて、快適な生活を手に入れてくださいね。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

思い出の家に住み続けたいあなたに!古い家の寒さ対策 番外編1

冬は寒く夏は暑い...築年数の経った家に住んでいるとこんなお悩みを抱えている方が多いのではないでしょうか。

今年は特に寒さが厳しいのでリフォームをお考えの方もいるのでは。

でも少しの工夫で寒さが軽減されることがあるのです。この工夫でリフォームをしなくても快適に過ごすことができるようになるかもしれません。

そこでこのシリーズでは古い家が抱える寒さに対する問題に対する対策を紹介しています。長年住み続け、思い出がいっぱいの家にずっと住み続けるためにぜひお試しください。

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前回までお伝えしてきた寒さ対策ですが、対策をしてもどうしても寒い場合はリフォームをしてみてはいかがでしょうか?

今回の番外編では、タッチハウスで実際に行っている断熱リフォームの様子をご紹介します。

今回の現場は、冬は寒さが厳しい御殿場の築30年の住宅のリフォームです。具体的な寒さ対策として、床暖房と内窓工事を提案施工しました。

床暖房

タッチハウスではシート式の床暖房を採用することが多いです。今回の現場もこのシート式の床暖房です。
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この商品はアルシステムのプリマヴェーラネオというフィルム式の床暖房で、一般のものと比べると約1/3程に予算を抑えられます。

タッチハウスでは、この床暖房の専用メーカーの商品を採用する事でコストを抑え、同じ予算で、リビングダイニングだけでなく廊下や水回りまで全面に張ることも可能にしました。

安いだけではなく、薄さ僅か0.5mmという超薄型タイプなのでリフォームの際も段差が生じることなくすっきりと仕上がります。しかも30年もの保証がついているので安心なのです。

でも、家の熱の出入りを調べると、床からどんなに暖めても窓からなんと58%も熱が出て行ってしまうという事実があります。

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そこで施主さんに内窓をつける提案をしました。

内窓って?
内窓は「複層ガラス」「ペアガラス」と混同されやすいですが、まったくの別物です。「複層ガラス」は、2枚以上のガラスの間に乾燥空気や質量が重いガスを封入したガラスのことです。ガスの種類が何かによって防露・断熱効果は変わります。

二重窓は、既存の窓はそのままに室内側に取り付ける窓サッシのこと。複層ガラスのようにガラスだけが二重になるのではなく、窓サッシ自体が二重になります。ただし、二重窓のガラスはいくつかのタイプから選ぶことができ、そのガラス自体を複層ガラスにすることもできます。

断熱性能が上がる

内窓をつけると、今ある窓と内窓の間に空気層ができることで、冷たい外気の影響を受けにくくなります。室内側が冷たくなりにくいので、結露の発生も抑えられます。

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また、最近では、内窓のサッシ枠のほとんどが樹脂製となっており、金属製のサッシ枠に比べ気温の影響を受けにくく、温かい室内の温度を効率的に保ちます。

防音効果がある
窓ガラスは、壁や屋根と比較して、防音性の低い建材です。ガラスを通して家の中の音が漏れたり、外の音が入ってきたりしています。

防音のためには開口部の気密性を高めるのもポイント。二重窓にすることで隙間がなくなり気密性が大きく向上するため、防音対策になります。

防犯対策になる

二重窓(内窓)は防犯対策にもなります。

家に侵入しようとした際に、2回ガラスを割らなければならないというのは、心理的に非常にストレスをあたえると言われています。それだけで大きな抑止力になるのです。

採用するガラスを防犯対策向けのガラスにするなど、ガラスとあわせた対策をすればさらに防犯率は上がります。


いいことばかりに見える内窓ですが、もちろんデメリットもあります。

価格が高い

当然ながら今までご紹介してきた断熱シートなどの対策と比べ、価格が高くなっています。なかには自分で設置する人もいますが、施工業者に依頼することが一般的です。費用は、窓のサイズなどにもよりますが、数万~数十万円程度となります。

開閉の手間が増える
窓が二つあるので、換気の際や出入りの際に開閉の手間が二重になります。

掃除の手間が増える
窓サッシと窓ガラスが増える分、掃除の手間が少し増えます。とはいえ、汚れやすいのは既存の外側のみ。結露を拭く面倒な作業が減ることを考えれば、そこまでの手間ではないでしょう。

狭くなる場合も

室内側に取り付ける分、お部屋が数センチ程度ですが狭くなる場合もあります。

デメリットを考慮しても、それ以上にメリットのほうが大きい商品だと思い提案しました。

次回は実際の内窓の様子をお伝えします。