おうち時間が楽しくなる家づくり前編

最近コロナ過の状況で
おうち時間を楽しみたいと
家づくりを検討する方が
だいぶ増えてきました。

そこで今回は
おうち時間が楽しくなる
ポイントをご紹介したいと思います。

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おうち時間を楽しく過ごすには
まず過ごす場所が快適でなくてはなりません。

タッチハウスがおススメするのは
床や壁、天井までふんだんに自然素材を使うことです。

ずっといたくなる心地いい空間を作る
自然素材を使う
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ここ何年か
家づくりは高気密高断熱住宅を
作ることに情熱が注がれてきています。

高気密高断熱住宅は
気密を上げて外の寒さや暑さに影響されにくく
省エネで気温をコントロールでき
一年中快適な温度で過ごせる

ということがメリットです。

でも家づくりの予算を考えた時
高気密高断熱は高コストなので
構造材、内装材は安価な合板などを
使う場合が多くなります。

その合板や化学建材からは
微量ながら化学物質が放出されるので
そういった建材が多いほど
シックハウス症候群など
健康への悪影響が問題になっています。

高気密高断熱で
化学建材を多く使った家は
省エネ性能など
目に見える数字で表すことができますが、

自然素材が体にいいかどうか
それを数値で表すことは確かに難しいです。

ただ、人間はそもそも動物なので
自然素材に触れた時の
肌触りのよさや心地よさ
空気のさわやかさや気持ちよさ
などを
身体で感じる方が多いのも事実です。

人工的な空間よりも
自然な空間。

それこそが
何となくずっと家にいたくなる
そんな気持ちにさせてくれるのです。

床材
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自然素材と聞いて
思い浮かべるのは無垢の床板ではないでしょうか。

見た目のおしゃれさもさることながら
天然木のフローリングは機能性が非常に高いんです。

まず
湿気の吸収に優れていること
そして
木の種類にもよりますが
フィチンドットなどにより
いい香りがする
ゴキブリなどを寄せ付けない
などの効果もあります。

さらに、無垢材のもつ質感や温かみはやはり
合板にはない大きな魅力だと思います。

「木の温もり」ってよく言いますけど
実際にさわり比べてみると
無垢材は本当に温かいんです。

メンテナンスという点でも
自然素材を使うメリットがあります。

無垢材の床なら
部分的に剥がれたり傷ができても
周りを少し削れば
元通りの見た目になります。

合板の場合は
はがれてくるとぼろぼろになって
どんどん劣化するので
ある程度の年数が経つと
張り替えをしなければならなくなります。

無垢材の場合
年を経るごとに
味わいを増し愛着が湧く素材なので
張り替えの必要がないんです。

そう考えると
導入する時のコストは高いですが
張り替え工事をしなくていい分
トータルで見ると
逆に安いということになります。

自分で手入れしながら
大切に長く住んでいきたい人には
ぴったりです。

最近は
そうしたライフスタイルを選ぶ方が
増えているような気がします。

壁材

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自然素材でよく知られる珪藻土などは
「呼吸する建材」なんて言われますが
家の中の湿気を吸って
乾燥すると吐き出す調湿効果が知られています。

快適に過ごすためには、湿度がとても重要なのです。

じめじめした夏には湿気を吸着し
乾燥した冬には湿気を放出するので
梅雨時にカビが生えることなんてこともないし
部屋干しの洗濯物が匂うこともありません。

冬も加湿器いらずで
部屋中をちょうどいい湿度に保ってくれます。

また、ビニールクロスと違って
光の反射もおさえてくれるので
目にもやさしく部屋を柔らかな印象にしてくれます。

自然素材の壁も
メンテナンス面でメリットがあります。

床板と同じように
自然素材の壁も
年を経るごとに
味わいを増し愛着が湧く素材です。

クロスは時間が経つと
つなぎ目が目立ってきたり
よくわからない汚れが目立ってくるのですが
漆喰や珪藻土の壁はそういうことがありません。

もちろん汚れをつけてしまうこともありますが
そんな時は
硬く絞ったふきんでこすったり
サンドペーパーなどで
削るときれいになり
あとも全然目立ちません。

クロスだと汚れが目立ってきたら
張り替え工事をしなければならなくなるので
それを考えると塗り壁は経済的だと
いえるでしょう。

タッチハウスではこのように
自然素材で居心地のよい
空間が作ることをおすすめしています。

素材についてはこちらのページで
詳しくご紹介していますので
よかったらご覧ください⇓

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予算の関係で全ての部屋には
無理という場合でも

家族が過ごす時間の長い
リビングの床だけ無垢材に変えるとか
無理のない範囲で取り入れていけばいいと思います。

後編ではおうち時間が
楽しくなる間取りについて
お伝えしていきます。

祠の修繕

今回は地域の祠の修繕を任されました。

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神社仏閣の建築物は
特有の決まりごとがあり
伝統技術を継承している宮大工が
行うことが多いのです。

代表の山田は若いころ宮大工の棟梁の元で学び
宮大工の技術を持っていることから
こういった仕事を頼まれることがあります。

そもそも宮大工って?

名前は聞いたことがあっても
実際にどれ程の技術や実力があるかということは
ご存じない方も多いのではないかと思います。

宮大工というのは主に
神社や仏閣などの伝統建築を
手掛ける職人のこと。

宮大工の歴史は飛鳥時代(7世紀頃)に
朝鮮から来た二人の僧侶が
飛鳥寺を建てたことから始まったそうです。

聖徳太子もこの二人の僧侶から教えを受け
法隆寺を建立したといわれています。

神社や仏閣は「木組み工法」で建てられているので
木組みの技術を習得している大工でなければなりません。

木組みに使う木材は
工場であらかじめ加工された木材を使うのではなく
木材を自分の手で削って
木組みの木材を作り出しています。

これは家屋大工と宮大工の間の
決定的な違いです。

「木組み」は建物の骨組みにおいて
釘や金物を殆ど使わず
木自体に切り込みなどを施し
はめ合わせていくことで
木と木をがっしり組み上げていく技術です。

木材の加工を全て「手刻み」で行うには
「木を読む」という作業が大変重要です。

木の生育常態やそれぞれの木の性質を読み
どういう用途に適すのかを読むのです。

「手刻み」された「継手」「仕口」と呼ばれる技術によって
材と材を強固に繫ぎ合わせ
地震の多い日本の環境から建物を守ります。

「継手」とは木材の長さが十分でない場合に
長さを継ぎ足すときに使われる技術で

「腰掛鎌継ぎ」「台持ち継ぎ」「追掛け大栓継ぎ」など
70くらいの種類があるとされています。

これにはパズルを組み合わせるような複雑な知識と共に
正確に材を削る技術が要求されます。

材をはめ込んでしまうと表面からは
全くその複雑さは見えないばかりか
繫ぎ目も殆ど分らないくらい精巧なものです。

「仕口」とは2つ以上の材を
ある角度に接合する技術で
土台と柱のつなぎ目、梁と桁のつなぎ目など
それぞれの材を組むときに使われます。

「兜蟻掛け」「大入れ蟻掛け」などと呼ばれるものがあります

このような宮大工の優れた技術は
現在の建築工学から見ても
非の打ち所のない技術だと言えるそうです。

一般の大工は2~3年の修行で
一通りの仕事ができるようになりますが
宮大工は一人前と呼ばれるまでに
最低でも10年の修行が必要とも言われます。

山田が修行した宮大工の棟梁は
宮大工の伝統を守りながらも
墨付けなど従来のやり方とは違った、
関数で建物を考える
ということをしていて

論理的な計算と昔ながらの方法

この二つを融合させた建築方法を
山田に伝えました。

山田はこの方法を元に
独自に勉強も重ねて

現在は数も少なくなった
宮大工の技術を継承しつつ
関数を使った理論的な計算もできる
稀有な技術者として
地域の建築を支えています。

といっても今回は
朽ちた足元の修理(^^)

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材料は欅(けやき)
ウキス欅と呼ばれる
大木で狂いのほとんどない
木の目の細かい飴色の
木肌の材料で作りました。

色つけるのがもったいないくらいの
良い素材。

無事に収まりました。
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地域の大切なものを
当社の技術で守ることが出来るのは
とてもうれしいこと。

この地で37年営業させていただけている
ことに感謝して
これからも地域貢献していけたらと
思っています。


シロアリに好かれる家・嫌われる家vol4

春分の日が過ぎ、日増しにあたたかくなってきましたね。

春になると怖いのがシロアリです。

シロアリが活動のピークをむかえるのは春(4月~6月)。
羽アリが大量に発生して気が付くことが多いのです。

シロアリは木などを分解して土に還してくれる
地球の循環にとって無くてはならない生物ですが
家の土台などに住みつくと
木材から断熱材まで食べてしまう怖い存在です。
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そこで今回のシリーズでは
「シロアリに好かれる家・嫌われる家」
をお伝えします。

この記事を読むと
シロアリの好みに詳しくなれます。

その結果
シロアリ被害に合わない家を
作ることができるようになれます。

VOL1ではシロアリに好かれる家の特徴
V0l2ではシロアリに嫌われる家の特徴
VOL3では雨漏り対策【これから家を建てる場合】をご紹介しました。
4回目の今回は雨漏り対策【建ててからの場合】をご紹介します。


乾燥
太陽の光
硬くて香りのある木

シロアリが嫌いなこの条件を揃えても
シロアリは生き延びてしまう
という話を
VOL2でご紹介しました。

ではこれをやっても意味がないかというと
そんなことはないのです。

シロアリがやってくる可能性は
どんなに対策をしても
ゼロにはなりませんが

対策をしなければ
確率はどんどん上がるだけです。

決定打はなくても
バントや内野安打など小さなヒットを
コツコツ積み上げることが

シロアリがやってくる可能性を
ゼロに近づけてくれます。

ということで
ベストなシロアリ対策は

今できることを
可能な限り全て行うこと

につきます。

庭に枕木・ウッドデッキ・板塀・鉢植えなどを置かない
植木の立ち枯れに注意
換気口の近くに物を置かない
雨漏りがあればすぐに修理する
壁の損傷もすぐに修理する

などを続けていれば
だいぶシロアリに嫌われるでしょう。

そしてシロアリが近くまで忍び寄っているかどうか
チェックすることもとても大事です。

自分で基礎部分や近くに蟻道がないかチェックする
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蟻道は目で見て簡単にわかるので
定期的に家の基礎や庭に蟻道がないか
チェックしてみましょう。

定期的に業者さんにチェックしてもらう
自分でするチェックに
自信がない方は
信頼できる業者さんに
チェックをお願いしましょう。

「信頼できる」と但し書きがあるということは
「信頼できない」業者さんが多い
ということです。

あまりにも高額だったり定額だったり
する場合は少し疑ってもいいかもしれません。

シロアリ駆除の相場は
一般財団法人経済調査会の統計によると
シロアリ工事の価格を坪当たり10,725円(1㎡あたり3,250円)
としています。

この相場と大きく違う場合は
どんなにいい業者さんに見えても
一歩立ち止まってみることをおすすめします。

また使用するシロアリ駆除剤も
業者さんによって違います。
大きく分けると

〇薬品散布 
〇ホウサンの塗布
〇木炭を原料とした物の塗布
の3種類です。

一般的に一番多いのは薬品散布ですが
タッチハウスでは体への影響を考えて
ホウサンや木炭を使った駆除の方法も
おススメしています。

薬剤散布の特徴は
即効性がありすでに発生しているシロアリを殺すこともできます。

その分どんな薬剤を使うかによって
程度の差はありますが
身体への影響は避けられません。

じんましんや目がちかちかするなど
シックハウス症候群のような
症状を引き起こすことがあります。
また化学物質過敏症などの引き金になったり
する例もあります。

それに比べて
ホウサンや木炭を使った駆除方法は
予防的なものになりますが
身体への悪影響は一切ありません。

建てる場所の環境に応じて
薬剤でなければだめな場合もありますが

タッチハウスでは
可能な限り体への影響が少ない方法での駆除を
おススメしています。

今回は4回にわたって

シロアリに好かれる家・嫌われる家

の特徴とシロアリ対策について
お伝えしました。

地球温暖化によって
シロアリの生息地は
年々北上しています。

今はまだ心配のいらない地域でも
5年後は全く予想がつきません。

シロアリに対する知識を深め
嫌われる努力をし続けることで
大切な御自宅を守ることができます。

続けることは中々難しいですが
続ける先には安心安全な未来があります。

ぜひ色んな対策を試してみて下さいね!


シロアリに好かれる家・嫌われる家vol3

春分の日が過ぎ、日増しにあたたかくなってきましたね。

春になると怖いのがシロアリです。

シロアリが活動のピークをむかえるのは春(4月~6月)。
羽アリが大量に発生して気が付くことが多いのです。

シロアリは木などを分解して土に還してくれる
地球の循環にとって無くてはならない生物ですが
家の土台などに住みつくと
木材から断熱材まで食べてしまう怖い存在です。
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そこで今回のシリーズでは
「シロアリに好かれる家・嫌われる家」
をお伝えします。

この記事を読むと
シロアリの好みに詳しくなれます。

その結果
シロアリ被害に合わない家を
作ることができるようになれます。

VOL1ではシロアリに好かれる家を
V0l2ではシロアリに嫌われる家の特徴をご紹介しました。
3回目の今回はシロアリに嫌われる対策をご紹介します。

シロアリ被害一番の原因

タッチハウスのある静岡県三島市では
ゴールデンウィーク前後が
シロアリの大量発生する時期にあたります。

その原因の殆どが
隙間から入った雨漏りによるもの。

建物の内部に入り込んだ雨水は
なかなか乾かず
木材をしっとりさせて

シロアリの大好物にしてしまうのです。

昔のタイルのお風呂の隙間からの水分の流出で
土台などが半分無くなっているなんてことも
珍しくありません!

シロアリの大好きな
しっとりした木材や湿気は
雨漏り対策をすることで
大部分回避できるのです。

では具体的な雨漏り対策には
どんなものがあるのでしょう?

雨漏り対策

これから家を建てる場合は
次のような対策がおススメです。

切妻屋根にする

雨漏りは
わずかな隙間や部材のつなぎ目などから
雨水が建物の内部に侵入してしまうことで発生します。

そのため、つなぎ目の多い屋根は
雨漏りしやすいといえます。

つなぎ目の少ないシンプルな屋根が
一番雨漏りのリスクが少ない。

それが切妻屋根です。

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切妻屋根は2つの面だけ
で構成された屋根の形。

雨漏りしにくい屋根ナンバーワンです。

軒ゼロにしない

日本は雨が多いので
伝統的に家には「深い軒」を設置していました。

壁と屋根のつなぎ目は
どうしても隙間が空いてしまうものです。
軒が深ければ雨水に触れずにすみます。

でも最近は建築コストの削減や住宅密集問題
またデザイン的に「軒がない家」や
「軒が極端に短い家」が急増しています。

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軒がないと外壁や窓が常に雨や雪に晒されます。
もちろん塗装やシーリングはしてありますが
経年劣化が激しい場所なので
常に雨水にさらされていると
雨漏りリスクは高くなります。

軒ゼロ住宅にしないことで
雨水が建物内に侵入する可能性を
大きく減らすことができます。

バルコニー&屋上バルコニーを作らない

バルコニーや1階や2階の部屋の上のバルコニー
これらは雨漏りの危険を増大させます。

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FRPなどの防水処理を
10年サイクルで行わなければ
防水機能が失われて
雨水がどんどん建物内に侵入してしまいます。

また、排水溝に枯れ葉やごみがつまって
雨漏りの原因になることも。

バルコニーは
雨漏りのリスクを非常に高めるので
本当に必要かどうか
しっかり検討するのをおすすめします。

天窓をつけない

天窓は雨漏りリスクの高さナンバーワン
といっても過言ではないほど
雨漏りしやすいと言われています。
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天窓自体の性能は
年々上がっているものの
天窓と屋根をつなぐ部分は
シーリングや防水テープで塞ぐしかないからです。

正しく施工されていても
新築から10年も経過すれば
メンテナンスが必要になります。

天窓は雨漏りリスクが高いことを
しっかりと考慮に入れて
検討することをおすすめします。

ソーラーパネルは屋根一体型のソーラーパネルに

ソーラーパネルも雨漏りリスクが高まる設備です。
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特に気をつけたいのが新築後に
ソーラーパネルを設置してもらう場合です。

屋根一体型のソーラーパネルと違い
新築後に設置する場合
屋根に穴をあけることがあります。

屋根に穴をあけて
その下の防水シートまで釘が貫通するため
少しでも施工ミスがあると
たちまち雨水が建物内に侵入してしまいます。

ソーラーパネルを検討している場合
屋根一体型のパネルを設置することを
強くおすすめします。

今回は雨漏り対策【これから家を建てる場合】をお伝えしました。

次回は雨漏り対策【建ててからの場合】をご紹介します。
お楽しみに!

シロアリに好かれる家・嫌われる家vol2

春分の日が過ぎ、日増しにあたたかくなってきましたね。

春になると怖いのがシロアリです。

シロアリが活動のピークをむかえるのは春(4月~6月)。
羽アリが大量に発生して気が付くことが多いのです。

シロアリは木などを分解して土に還してくれる
地球の循環にとって無くてはならない生物ですが
家の土台などに住みつくと
木材から断熱材まで食べてしまう怖い存在です。
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そこで今回のシリーズでは
「シロアリに好かれる家・嫌われる家」
をお伝えします。

この記事を読むと
シロアリの好みに詳しくなれます。

その結果
シロアリ被害に合わない家を
作ることができるようになれます。

VOL1ではシロアリに好かれる家を紹介しました。
V0l2の今回はシロアリに嫌われる家の特徴をご紹介します。

シロアリに嫌われる家

シロアリの嫌いなものは何でしょう?

乾燥
太陽の光
硬くて香りのある木

などがあると言われています。

一つひとつ見ていきましょう。

乾燥

実はシロアリはとってもデリケート。色白で皮膚が非常に薄いのです。
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ご覧のようにだいぶ色白ですよね。
このため体がとても乾燥しやすく
乾燥した場所にいるのも大嫌いなのです。

おなじ理由から寒さはもちろん
極端な暑さも嫌いです。

ただ、乾燥や暑さ寒さが嫌いだからといっても
そこにいられないかというとそうでもなくて

その環境にいて死ぬ個体も多いのですが
ヤマトシロアリの場合は一つの巣の中に数万~十数万頭
イエシロアリの場合は数十万~百万頭以上の
シロアリがいるので

多少のシロアリが死んでも
目の前にそれしかなければ
それに向かっていくのが
シロアリのサガなのです。

太陽の光
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そもそもシロアリはなぜあんなに色白なのかというと
それはメラニン(黒い色素)を持っていないからなのです。

メラニンを持っていないということ
紫外線にとても弱く
太陽の光に当たると死んでしまう
とも言われるほどです。

そのためシロアリは餌である木材を探し求める際に
『蟻道』と呼ばれるトンネルを作り
太陽の光を浴びることなく移動をします。

蟻道は木くずや土を
排泄物などとまぜて作っています。

ただ
シロアリを太陽に当てると
本当に死ぬかというと
そんなに簡単に死ぬわけでもないのが
現実です。


硬くて香りのある木

VOL1でも紹介したように
シロアリの大好物は柔らかいもの。

同じ木材でも
硬いものと柔らかいものがあったら
硬いものは好みではありません。

そしてもう一つ
嫌いな香りというのがあります。

シロアリが嫌う香りの正体は
「テルペン類」と呼ばれる
揮発性の精油成分の1種です。

テルペン類のような精油成分は
「フィトンチッド」とも呼ばれ
1つの樹種に大抵数十種類は含まれています。

この組み合わさり方で「樹の香り」は決まります。

ヒノキやヒバといった「良い香り」で有名な樹種には
多くのテルペン類が含まれています。

「森林浴」は、これらの木が出す揮発した
テルペン類を浴びているのです。

ただ
嫌いな香りの硬い木しか
シロアリの行く手になかったとしたら

嫌いだけど
ソッコー食べるのが
シロアリのサガなのです。

シロアリの嫌いな家

シロアリの嫌いな乾燥が
床下や壁の内部などにもいきわたり

暗い場所がなく隅々まで
太陽の光に照らされ

テルペン類たっぷりの硬い木で作った家

これがシロアリの嫌いな家ということになります。

でもシロアリは
嫌いな物はあるにはあるけど

それしかなければ
嫌いな物でも食べるし

嫌いな環境でも
多くは生き残れるという

強い強い生物

なので

こんな家でも絶対に大丈夫
とは言い切れないのが
悲しいところです。

ではそれを踏まえたうえで
どんな対策をすればいいのでしょう?

次回はシロアリに嫌われる対策をご紹介します。
お楽しみに!

シロアリに好かれる家・嫌われる家vol1

春分の日が過ぎ、日増しにあたたかくなってきましたね。

春になると怖いのがシロアリです。

シロアリが活動のピークをむかえるのは春(4月~6月)。
羽アリが大量に発生して気が付くことが多いのです。

シロアリは木などを分解して土に還してくれる
地球の循環にとって無くてはならない生物ですが
家の土台などに住みつくと
木材から断熱材まで食べてしまう怖い存在です。
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そこで今回のシリーズでは
「シロアリに好かれる家・嫌われる家」
をお伝えします。

この記事を読むと
シロアリの好みに詳しくなれます。

その結果
シロアリ被害に合わない家を
作ることができるようになれます。

シロアリに好かれる家

床下空間が狭い

床下には通気口があるのですが
床下の空間が狭いとどうしても風が通りにくくなります。

シロアリは空気の動きが嫌いです。
だから風の通りが悪いところは大好きなのです。

換気が悪く壁や柱の水分量が多くなっている

シロアリはしっとりした木材が大好物です。

この
「しっとりとした」
という所がみそで、雨漏り等で濡れてしまって
乾かない状態が続くと喜んで近づいて気ます。
木が好物なわけではありません。

シロアリが好む素材は"やわらかいもの"なのです。

はっきり言って、やわらかいものであればなんでも食べます!
時には発泡スチロールや段ボールにも

その中でも
木の中に含まれるセルロースという成分が
シロアリ達の栄養源なので

しっとりした(乾いてない)木材が最も好きな物ということになるのです。

家の周りに木材を置いている
しっとりした木材が好き
ということは
雨をたっぷり吸った木材なんか最高にしっとりしていて
大大大大好物なわけです。

家の中の木材は雨漏りでもしない限り
びしょびしょになることはありませんが
家の外ならどうでしょう?

一回の雨でびしょびしょですよね。

もし家の周りに木材を置いていると
大好物の元へ
シロアリは集まってきます。

たくさん集まって
しっとり柔らかい木材を食べ終わったら
近くでまた食べ物を探します。

そう。
だから家の周りの木材は危険なのです。

オシャレな枕木・ウッドデッキ・板塀...

防腐処理をしてあっても
ちょっとした隙間にやってきます。
だって大好物ですもの。

庭に植木や鉢植えが多い
シロアリは生きている木は嫌いです。
だから庭木は心配ないと思うでしょ?

でも実は庭木に病気など問題が発生している時は
シロアリの好物になってしまいます。

例えば木が部分的に枯れてしまっている
立ち枯れという症状があると

その枯れた部分はシロアリの大好物です。

立ち枯れでなくても
庭木や鉢植えの多い家では
枯れた草花や枝などが
置いたままになっていることもあります。

それもシロアリの大好物ですよ~。

シロアリの好みを知っていただけたでしょうか。
次回はシロアリに嫌われる家の特徴を
ご紹介していきますのでお楽しみに!

収納の棚板には種類があるって知ってましたか?後編

快適な家にするのに収納は必須です。

その収納になくてはならないのが棚板。
でも普段はあまり目立たないですよね。

でも実はこの棚板には種類があって
適材適所で配置することによって
オシャレでコストパフォーマンスがよくなるんです。

そこで今回のシリーズでは
棚板について掘り下げていきたいと思います。

前編では棚板の種類や設置する場所について紹介しました。

今回の後編ではタッチハウスでの施工例を紹介します。

今回施工させていたのは
玄関横にもともとついていた収納スペースです。

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棚板がいくつかついている普通の収納でしたが
ここにゴルフバックを収納したいとのご依頼でした。

ゴルフバックは以前は玄関から離れた場所に収納していて
出かけるたびに出してくるのが億劫だったそう。

玄関からすぐの場所なら取り出すのも便利だし
帰ってきたときもすぐにしまえるからと、
玄関わきのこの収納に目をつけられた施主さん。

素晴らしいです°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°

さっそく中の棚をそっくり外して
上の段には棚を設けず
ゴルフバックをドーンと入れられる空間に。

下の段は棚板をつけて靴を収納できるようにしました。

ゴルフは緑豊かな自然の中でするスポーツです。
とっても爽やかなイメージですが
山や芝生はとても湿気が多いもの。

そこで一日を過ごしたゴルフバックや靴は
湿気をたっぷり吸っています。
まあ靴はゴルフでなくても
いつも足からの湿気をたっぷり吸っていますが(≧▽≦)

前編でお伝えした通り、
そんな湿気たっぷりのものを収納する場所には
棚の材質がとても重要です。

湿気の吸放出を全くしないプリント合板のなどの棚板では
湿気が逃げないのでカビやすいし
特に靴は嫌な臭いがしてくることがあります。

おススメなのは湿気を吸ってくれる集成材です。

実はタッチハウスでは、見える収納棚はもちろん
見えない収納棚にも集成材を使うのがデフォルトです。

集成材の持つ吸放出性に加え
強度や持ちなどを考慮すると
長い目で見るとコスパがいいと思うからです。

出来上がった収納棚がこちらです。

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厚みのある集成材を使い吸放出率を高めています。
棚板の位置を変えられるようレールをつけるために
横壁にも集成材を設置したので
さらに湿気を吸ってくれます。

上の棚にはゴルフバックが
余裕で3つ入ります。

棚の高さもちょうどよく
とても使いやすいと喜んでいただけました。

プリント合板の棚板は安価ですが
収納内部の環境を考えると
場所によっては使わない方がいい場合もあります。

集成材の棚板は
内部を調湿してくれるので
下駄箱だけじゃなく
クローゼット、食品庫などにもおススメです。

タッチハウスでは新築の場合
収納内部の壁や天井も集成材を使いますので
効果は倍増しますよ~(^^♪

家づくり・リフォームは
見えない部分が実はとても大事です。

適材適所を考えて建材を
セレクトできるパートナーを選んで
安心安全な家を作ってくださいね。

タッチハウスでもぜひお手伝いさせてください!

収納の棚板には種類があるって知ってましたか?

快適な家にするのに収納は必須です。

その収納になくてはならないのが棚板。でも普段はあまり目立たないですよね。

でも実はこの棚板には種類があって、適材適所で配置することによって、オシャレでコストパフォーマンスがよくなるんです。

そこで今回のシリーズでは、棚板について掘り下げていきたいと思います。

前編では棚板の種類や設置する場所について
後編ではタッチハウスでの施工例を紹介します。

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棚板の種類

棚板には大きく分けて3種類あります。

プリント合板
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1つは、収納内部によく使われるプリント合板棚板です。

合板とは、原木を薄くはぎ取った「ベニヤ」を幾層にも重ね、接着剤で張り合わせて板状にした人工の木材です。ベニヤ板とも呼ばれています。

人工の木材なので、大きさや厚みなどサイズが豊富で値段もお手頃。品質が安定していて、加工も簡単で強度も高いです。

樹種は「ラワン」や「ナラ」、「ブナ」などさまざま。

この合板の表面に木目のフィルムが貼られたのが「プリント合板」です。色とりどりの塗装板を貼った「カラー合板」なども販売されていて、これらを使えば、塗装の手間が省けます。

カラーボックスの素材というとわかりやすいかもしれませんね。

集成材

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2つめは、部屋の中で見える場所に設置することが多い、集成材の棚板です。

集成材とは、細かな木材を接着剤で接合して作られた人工の木材です。

「ゴム集成材」や「ナラ集成材」「ウォールナット集成材」などさまざまな樹種の集成材が売られています。

1本の丸太でも、木の先端から根の近くまで、部位により強度やしなやかさなどの性質が異なるものですが、集成材はさまざまな部位の木材を接合して作られるため、品質が安定しています。

また、よく乾燥させた木材が使われるため、反りやねじれが少なく、年月が経っても作った棚が変形しにくいのも長所です。

天然の無垢材に比べると安価です。

無垢板

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無垢材とは、丸太から切り出した天然の木材です。

「ヒノキ」や「スギ」、「桐」などが日本ではメジャーです。

無垢材の魅力は、なんといっても木目の美しさにあります。木材の色は年月とともに変化して、味わい深さを増します。

自然乾燥の無垢材は時間がたてばたつほど強度が増すのが特徴。

また乾燥すると空気中の水分を吸収し、湿気が溜まると自らの水分を放出する「調質効果」に優れ、カビやダニの発生を抑えるとも言われています。

特に調質効果が高い桐がタンスによく使われるのはそのためです。

一方で、天然の木材なので反りやねじれを持ち、集成材に比べるとやや暴れる可能性があります。

無垢材の扱いに慣れている業者さんにお願いするのがいいと思います。


見える場所の収納に設置する棚板

リビングなどの居室から見える位置に設置する棚は、扉などで隠すことができないので、集成材や無垢板を使うことが多くなります。

特に風合いがよくオシャレに見えるのは無垢の木。選ぶ木によっても雰囲気を変えることができます。

ヒノキやパインだとナチュラルな感じ、チークやオークなどだと重厚な雰囲気に。

ただ、無垢材は暴れやすいのと価格が高いので、多くの場合集成材を使っています。

集成材は木の収縮が少なく安定していて安価なので、メーカーも使いやすいのです。

目に見えない場所に設置する棚板

扉などで隠すことが出来る目に見えない場所に設置する棚は、プリント合板などを使用する場合が多いです。

プリント合板は集成材の1/2の価格ということもあり、見えない場所にコストをかける必要はないと、多く使われています。

ベニヤ板など、化粧板がついていない板を使う場合もあります。


コストパフォーマンスを上げるためには

もちろんコストダウンは必要なのですが、注意したいのは設置する場所です。

例えば湿気を多く含む靴を入れておく下駄箱、湯気の立ち込める洗面所、家の北側のじめじめした場所など。

こういう場所に扉付きの収納を設置する場合、湿気の吸放出を全くしないプリント合板の棚板をつけると、中で湿気が逃げられずに、カビや嫌な臭いを発生させてしまうことがよくあります。

その結果、中にしまったものがカビてしまったり、虫が発生してしまったりすることも。

そうならないために乾燥材を入れたり、ファンを設置したりとかえって出費がかさむこともあります。

集成材はプリント合板の倍の価格ですが、こういうリスクやわずらわしさを回避できることを考えると、逆にコストパフォーマンスがいいと言えます。

無垢材に比べて湿度を吸収しないのではとご心配かもしれませんが、実は人工乾燥の無垢材と集成材の吸放出のパーセントはほとんど変わらないのです。現在は無垢材といってもほとんどが人工乾燥ですから、風合いを気にしないのであれば、集成材一択でいいと思います。

次回はタッチハウスでの施工例をご紹介します。お楽しみに!

思い出の家に住み続けたいあなたに!古い家の寒さ対策5選VOL3-2

冬は寒く夏は暑い...築年数の経った家に住んでいるとこんなお悩みを抱えている方が多いのではないでしょうか。

今年は特に寒さが厳しいのでリフォームをお考えの方もいるのでは。

でも少しの工夫で寒さが軽減されることがあるのです。この工夫でリフォームをしなくても快適に過ごすことができるようになるかもしれません。

そこで今回は、古い家が抱える寒さに対する問題に対する対策を紹介します。長年住み続け、思い出がいっぱいの家にずっと住み続けるためにぜひお試しください。

前回の古い家の寒さ対策3では冷たい床に直接肌がふれない工夫と題して、カーペットや断熱マット、ルームシューズのご紹介をしました。

実はカーペットではもう一種類おすすめがあります。それがウッドカーペット。でもウッドカーペットについては、お伝えしたいことが多すぎて、前回の記事にはおさまりませんでした(^-^;


そこで今回は前回の続きとして、ウッドカーペットのご紹介をしていきたいと思います。
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ウッドカーペット

家の中の体感温度で重要なのが床の温度。足から体の熱がどれだけのスピードで奪われるかで体感温度が大分変わってきます。

足の体感温度をあげるには床の温度を上げるか、熱伝導率の小さい床材を使用することが解決策となります。

前回は熱伝導の小さい床材のカーペット・ホットカーペット・ジョイントマット・コルクマットなどと、熱伝導を小さくするために断熱マットやスリッパ・ルームシューズ・ソックスなどを利用することなどを紹介しました。

では熱伝導率とは材質によってどれほど違うのでしょうか?

材質による熱伝導率のちがい

熱伝導率を調べたこんな資料がありました。
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                             さとるパパの住宅論より

熱伝導率というのは小さいほど暖かく感じるものですが、カーペットと木材がほとんど数値的に変わらないのに驚かれた人もいるのでは?

そうなんです。合板ではない無垢の木材はカーペットと同じくらい熱伝導率が小さく暖かさを感じさせてくれるのです。

無垢の木材の中でも違う熱伝導率

そうはいっても、無垢の木だけど冷たく感じた...そんな経験をしたことがある方がいるかもしれません。

実は無垢の木は樹種によって大きく二つに分かれていて、熱伝導率がかなり違うのです。

その違いは針葉樹か、広葉樹かです。

そもそもなぜ木材は熱伝導率が小さいのでしょう?

木材を顕微鏡で見てみると、パイプ状の細胞の集合体であることがわかります。この細胞の内側は空気で満たされています。空気は身近な物質の中で最も熱を伝えにくいので、木材の熱伝導率は低いのです。

ただし、同じ木材でも空気を含む量が樹種によって違います。

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左側が針葉樹で、右側が広葉樹。左側の針葉樹は穴だらけで空気が通る道がたくさんあるのに対して、右側の広葉樹では細胞がみっちり詰まっています。

針葉樹は細胞の内側が空洞で空気が詰まっているから暖かく感じ、広葉樹は細胞に空洞がないせいで空気を含んでいないから冷たく感じるのですね。

針葉樹のスギなどと広葉樹のナラやカリンなどを実際に触り比べてみるとスギの方が断然暖かく感じるのはこのせいなのです。

木材は身体にやさしい

静大の農学部が行った実験で「コンクリ-ト」「金属」「木」の三種類の巣箱でネズミの母子を飼育するという研究がありました。

母ネズミの行動には大きな違いがあり、木箱の場合は落ち着いて授乳していたのに比べ、コンクリート・金属製の巣箱では落ち着きがなく授乳もすぐにやめてしまいました。

子ネズミの生育率はコンクリート巣箱はわずか10%前後、金属製が40%、木製が85%と大きく開きが出たのです。

この差が開いた一番の要因が「熱の奪われ方」つまり「物質の熱伝導率」ということが研究の結果わかったそうです。

身体に接する素材によって動物はここまで影響を受けてしまうものなんですね。ちょっとびっくりですよね。

この研究からも木材は、身体の熱を奪わずに気持ちよく過ごせる素材だということが言えそうです。

ウッドカーペットの選び方

木材はどれがいい?

足元を暖かくというのが目的ですので

無垢板

針葉樹

で作られたウッドカーペットを選ぶのがベストという事になります。

針葉樹といっても多くの種類があります。

国内で手に入りやすい種類でいうと、スギ・ヒノキ・パイン・桐などがあります。空気を含む量を密度で比べると

桐 0.29
スギ 0.38
ヒノキ0.41
ホワイトパイン 0.45

のようになっています。

密度が低いほど空気が多く含まれ熱伝導率は小さくなるので、もっとも暖かく感じる木は桐ということになります。

ただ、密度が低くなると木は柔らかくなります。桐はとても柔らかくて傷がつきやすくフローリング材としては適さないとされているので、ウッドカーペットとして出回っている数はとても少ないです。

一般的にはスギ、ヒノキなどが手に入りやすくおススメです。

気をつけたいのは、無垢板でもウレタン塗装をしてしまっている製品。

同じフローリング材でも、表面の塗装状態によって、感じる冷たさが変わってきます。表面をウレタン塗装などで平滑に仕上げたものは冷たく、表面に被膜をつくらない自然オイル塗料などで仕上げたものは、暖かく感じます。

なので足元を暖かくするには、無垢で無塗装もしくはオイル塗装のものを選ぶようにしてくださいね。

以下は参考までに。

スギのウッドカーペット
https://www.toyamart.com/index.php?dispatch=products.view&product_id=6183

ヒノキのウッドカーペット
https://item.rakuten.co.jp/sikoku-kako/rwpm-1318/

今回は寒い家で暖かく過ごすために、熱伝導率の小さい無垢の木材を使ったウッドカーペットを紹介しました。

次回は古い家の寒さ対策5 サーキュレーターを設置すると題して、サーキュレーターをご紹介したいと思います。どうぞお楽しみに!

床暖房に使える床材って?

こんにちは!

タッチハウス広報の平戸です。

冬本番を迎え、今回のシリーズでは床暖房についてお伝えしています。

前回に引き続き今回は床暖房で使う床材についてお伝えしていきます。
(前回はタッチハウスおススメの床暖房をご紹介しました)

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一般的な床材やフローリング材と床暖房に対応した専用のフローリング材には違いがあります。 その特徴とは


・床暖房対応の床材には、急激な温度変化でも膨張や収縮しにくい性能が求められる。

・床暖房対応のフローリング材は、特殊な加工や性能が必要なため一般的な床材より高価になりがち

・無垢材と床暖房は相性が悪い

の3つです。ではひとつひとつ見ていきましょう。

床暖房対応の床材には、急激な温度変化でも膨張や収縮しにくい性能が求められる

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床暖房設備を設置すると、大きな温度変化の負荷が床材にはかかります。床暖房設備の種類にもよりますが、冬場であれば外気温0~10℃前後から一気に30~60℃前後まで急激に温度が変化します。

急激な温度変化は、床材の収縮につながり、木材が収縮してフローリングの間に隙間が発生します。

そのため床暖房を利用する際には床暖房専用の収縮が起きにくい床材が求められます。

床暖房対応のフローリング材は一般的な床材より高価になりがち

床暖房による急激な温度変化はフローリング材の収縮を招きます。床暖房対応のフローリング材には温度変化による収縮をしにくい工夫が施されています。

その工夫とはきびしい含水率管理と材料選定、そしてヒビワレ防止処理など。そのため価格も高めになっています。

そのためリーズナブルに施工できるフロアタイルなどの床材もあります。クッションフロアは、床暖房に対応していて、工費がフローリング材と比べて半額程なのでリーズナブルです。

無垢材と床暖房は相性が悪い

無垢材は、乾燥や熱により収縮や反り・割れなどが生じやすい特徴があるため、床暖房使用の環境下では安定した品質の確保が難しいのです。

でも現在は無垢材に寸法安定性を高める処理を施すことで、床暖房にも対応することが可能になりました。

床暖房対応の無垢フローリングは、熱や乾燥による反り・割れ・収縮が生じにくいように、一般的なフローリングとは異なる工程・処理を経ているので熱に強いのです。

ただ、無垢床と床暖房を開発しているメーカーは、全く違う企業なため、組み合わせ次第では相性が悪いこともあります。

床暖房を標準とするメーカーは無垢床希望にあまり良い顔をしませんし、逆もまた同じ傾向があります。

選ぼうとしているフロア材が、導入する床暖房に適合するかをしっかり施工業社に確認の上、吟味を重ねる必要があります。その上で問題が発生した場合に補償の対象になるかもチェックが必要です。

まとめ

床暖房の床材は温度変化に耐えられる性能が求められる
床暖房のフローリングは一般のものより高価
床暖房と無垢床の同時採用はリスクが高い

床暖房に使える床材は多くの制約がありますが、タッチハウスではあなたのご予算、ご要望に合わせて床材をご提案させていただきます。宮大工出身の確かな技術と知識であなたの理想を叶えます。こんなの無理かなとあきらめずに何でもご相談ください。

無垢材の塗装による違いって?

こんにちは。

タッチハウス広報の平戸です。

天然素材で家を作る時、面積の多くを占める床材を何にするかはとても重要です。

「無垢の床板ならどれでも湿度を調節してくれるよね」と思っているあなた。

実は無垢の床板でも様々な塗装をしてあるものがあり、中には調湿効果が失われているものもあるんです。

今回はタッチハウスの代表山田から、床板の「塗装」について詳しく聞きました。

塗装の種類

一口に塗装と言っても、多くの種類があり、その目的や効果はさまざまです。"これを選んでおけば大丈夫"というようなオールマイティな塗装方法はありません。

それだけに塗装によってどのような効果が得られるのか、どんな仕上がりになるのかなどの情報を知っておくことで、無垢材に対する楽しみが大きく拡がり、採用した後の満足度が高まります。

塗装には、大きく分けて「浸透性塗料」による塗装、「コーティング系塗料」による塗装があります。
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浸透性塗料

浸透性塗料は塗料を木材に浸透させるもので、木の質感を活かすことができます。植物オイルや蜜蝋ワックスなどがあります。

表面に固い塗膜を作ることがないので、湿度の調節効果があります。

コーティング系塗料

表面にウレタン樹脂などの塗膜を作る塗装がコーティング系塗装。木の質感は薄れてつるつるした仕上がりになります。

傷や汚れがつきにくいのが特徴ですが、一度傷がつくと目立ちやすく補修はできますが、

表面に塗膜を作るため、調湿効果はありません。

素性のいい無垢の床板は塗装していない

基本的に浸透性塗装は、無垢の床板を張って現場で施工するのに対して、コーティング塗装は工場で塗装してから出荷されます。

では、塗装してある床板と、塗装していない床板だとどちらが値段が高いと思いますか?

「塗装するってことは塗装材の材料費もかかるし、塗る手間もかかるのでどう考えても塗装してるほうが値段が高くなると思うけど」

ですよね。

ところが...

実際は塗装していない無垢板の方が値段が高いのです。

えーー!なんでーー?

実は塗装して販売している床板はシミや色ムラなどが多い床板なんです。それを目立たなくするために塗装をしていることが多いのです。

木は天然のものなので、風雨で枝が折れたりするとそこから水が浸み込んで染みになったり、色ムラになったりします。

それが自然なのですが、床板の場合はやはり染みのないものが好まれます。

塗装するとシミなどが目立たなくなるので、そういう床板は塗装に回されることが多くなります。そして染みや色ムラのない木材は全体の中でも数が少なく希少なので無塗装の方が高くなってしまうのです。

時間を経るに従って味わいが増し、愛着が深まるのが無垢材という自然素材の大きな魅力。

その魅力は塗装によって大きく変わります。無垢の床板ならどれでも調質効果があるというわけではないので注意が必要です。

調湿効果や無垢の板の自然な風合いや温かさなどをイメージされているなら、「浸透性塗料」による塗装がおススメです。

今回は山田代表に、床板の「塗装」について聞きました。
この記事があなたの家づくりのお役に立てれば大変うれしく思います。


「太る」床板 「痩せる」床板

こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。

無垢の板で床を張ると、板と板の間に隙間ができて日が経つほどに痩せていくのが普通なのですが、楢の木で床を張ると床板が太ってしまうという現象が起こるのをご存じでしょうか?

今回は山田代表による、床板材の不思議な話です。

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実は最近知り合いの家の床板が盛り上がって弾けてしまったのです。

え?床板が弾けるってどういうこと?と思いますよね。

そのお宅の床には無垢の楢の床材が張られていて建ってから15年ほど経つのですが、実は何年も前から床が盛り上がっていたのだそうです。

無垢の床板というのは夏場は湿気を吸ってふくらみ、冬は乾燥して収縮します。それを繰り返しながら何年か経つとだんだん収縮していきすきまがあいてくる...つまり「痩せる」のが普通です。

ところがこの楢の木は、ちょっと普通じゃないんです。

なんと、「太る」木なんです。

床板を張る時には隙間なくぴっちりと張っていくのがセオリー。夏冬の湿気で膨張と収縮があるといいましたが、出荷時の床材は湿度管理がされているので隙間なく張れるようになっています。

普通なら経年で木がやせてすきまがあいてくるはずなのですが、楢の床板はこちらのお宅のように木が太ってくるのです。何年もかけてゆっくりと!

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そしてとうとう耐え切れずに盛り上がって弾けてしまったというわけなんです。

昔は無垢の床板の中に手ごろな値段で買える乱尺という、板の長さがバラバラの床材がありました。

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その中でもとりわけ安価だったのが楢の木。継いで使えば安く済むので一般的によく使われていたのです。

その楢の乱尺を使うと、微妙な幅の違いがありカンナで削り着けるのですが、隙間があいて不格好になってしまったなと思っても、

1年後とかに見るとピッタリ隙間がなくなっていて「変だな」と思うことがよくありました。

私の場合はこういう長年の経験から、楢の木は太ることを知っていたのですが

今回の事件は、それを知らない業者さんが施工したために起こったことでしょう。

このように経験の少ない施工業者は、安くて安価で雰囲気もよい楢の木を安易に使ってしまうことがあります。

近年はこういったことが大分知られてきて、床材を張る時に隙間をあけるようにと木材メーカーが推奨するようになってきました。

ただ、経験上他の木材でこんなことは起こったことはありません。気をつけなければならないのは楢の木だけです。

でも木材メーカーはクレーム防止のために、全ての木材で隙間をあけて施工するよう注意喚起するようになってきました。

こういった事情を知らない施工者だと、まじめに全ての木材ですきまをあけているのですが、隙間をあけて施工するというのはひと手間かけることなので、

それはそのまま手間賃としてお客様の負担になってしまうのです。

経験豊富な施工業者さんなら、無駄のない施工をするので、それが価格にも反映してくると思います。

今回は山田代表による太る床板と痩せる床板についてお伝えしました。

長持ちするいい家を建てるには、施工業者さんとよく話をして経験が豊富な業者さんを選ぶことが不可欠です。
木材は色んな癖をもっています。その個性を生かして施工してくれる業者さんをぜひ探してください。

今回の記事が、家を建てたいと思っているあなたの施工業者を選ぶ時の判断基準の一つになれば幸いです。

ウッドデッキのおススメ素材&リフォーム徹底解剖 VOL4

こんにちは。タッチハウスブログスタッフ平戸です。

「リビングがちょっと狭いな」・「子どもや犬が走り回れるスペースが欲しいな」と思うことはありませんか?

リビングの延長に設置するウッドデッキは「アウトドアリビング」のようなもの。風を感じながら食事をしたり、読書や勉強をしたりと多彩な使い方ができます。

今回は、ウッドデッキにおすすめの素材から、メンテナンス、改修工事の様子まで、実際に私がタッチハウスでウッドデッキの改修工事をした事例を元に、徹底解剖していくシリーズです。

自宅にウッドデッキを作りたいと思っている方
ウッドデッキの改修工事をしようと思っている方
確かな技術の工務店を探している方

におすすめの記事です。
Vol1ではウッドデッキの素材について
VOL2ではウッドデッキ改修工事 土台編
Vol3ではウッドデッキ改修工事 デッキ設置編

をお伝えしました。

VOL4では、タッチハウスでウッドデッキをリフォームするとお得な理由をまとめてお伝えします。


ウッドデッキの改修時期を教えてくれる

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我が家ではウッドデッキが傷んできているのは知っていましたが、明らかに傷んでいるのは一部分だけだったので、いつ改修するか、するなら部分的にするか、全面改修にするか迷っていました。

タッチハウスでみてもらうと、明らかな傷みのある部分は危険があるのですぐにでも交換した方がいいと言われました。部分的にも治せるし、全面でもOKということで、どちらにするか自分で選択できたのが良かった。

部分的に治すのなら値段が安く済むのがメリットだけど、残りの部分がダメになってきたら二重工事になって、結果的には高くついてしまうこともあること、

全面改修なら金額はたかくなってしまうけど、土台がダメになってる部分があればそこも治せること、

など、メリットデメリットを上げてもらえたので選択しやすかったですね。

タッチハウスで作ると耐久性が高い3つの理由

材木の選定がいい

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大工歴35年の棟梁の経験で、水はけの良さ、持ちの良さ、価格とのバランスの良さ、施工場所に合う、施主さんのライフスタイルに合う...など現時点で施主さんにとって最もいい材木を選んでくれる。

木材を腐らせない技術と知識が半端なく高い

これは本文中でも長々と書きましたが、宮大工上がりの棟梁がいるタッチハウスならではと思うことばかり。

☆木の反りを利用した排水技術

どんな樹種であっても、木材には断面に年輪の中心を含んでいる「芯持ち材(芯材)」と、断面に年輪の中心を含まない「芯去り材」の2種類が存在。

この2種類は時間の経過とともに現れる変形やひび割れに違いがあり、「芯持ち材」は反りが少ないが、ひび割れしやすいという特徴があり、「芯去り材」はひび割れが起きにくいが、反りやすいという特徴がある。

このひび割れしにくい「芯去り材」でデッキを作るのですが、反りの凸面を表面にすることで雨水を排水しやすくしている。

☆釘を使わない技術

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デッキ材にドリルで穴を開けビスを打つと施行しやすいけれど、穴を開けるとそこから水が入り込んで傷んできてしまうから、雨のあたりにくいデッキの下部分にビスをとめている。

☆板を継がない

長い材は価格が高くなってしまうので、継いで作る業者も多いけど、継ぎ目の部分から浸水して傷みやすいから、価格が高くても板は継がない。


タッチハウスで施工するとお得な理由

我が家の場合、土台が部分的に白アリにやられていたが、改修の必要な部分は交換し、使える部分は使うなど、経験に基づいてトータルで見て施主さんの懐具合に優しい方法を提案してくれた。

コロナやスエズ運河の事件で木材の価格が高騰しているウッドショックの最中でも、施主さんの懐に優しい木材を全力で探してくれる。

ウッドデッキの施工費は設置する場所によって湿度や高度などの環境や、接する道路状況も違うし、面積、材料、リフォームなのか新築なのかによってもずいぶん違うが、その時々の状況を見ながら、施主さんにとって最適な選択をていじしてくれるので、トータルで見るとお得!


などなど、タッチハウスでリフォームを頼まない理由が見つかりません!(^^)!

ウッドデッキのリフォームをお考えの方は、タッチハウスに連絡してみてくださいね!


ウッドデッキのおススメ素材&リフォーム徹底解剖 VOL3

こんにちは。タッチハウスブログスタッフ平戸です。

「リビングがちょっと狭いな」・「子どもや犬が走り回れるスペースが欲しいな」と思うことはありませんか?

リビングの延長に設置するウッドデッキは「アウトドアリビング」のようなもの。風を感じながら食事をしたり、読書や勉強をしたりと多彩な使い方ができます。

今回は、ウッドデッキにおすすめの素材から、メンテナンス、改修工事の様子まで、実際に私がタッチハウスでウッドデッキの改修工事をした事例を元に、徹底解剖していくシリーズです。

自宅にウッドデッキを作りたいと思っている方
ウッドデッキの改修工事をしようと思っている方
確かな技術の工務店を探している方

におすすめの記事です。VOL1ではウッドデッキの素材について、VOL2ではデッキ改修工事土台編についてお伝えしました。

今回はウッドデッキ改修の要、板張りについてお伝えします。

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ウッドデッキ改修工事 デッキの設置編

ウッドデッキの板の張り方

デッキ材は、それを受ける根太の上に、ビスで留めていきます。我が家の改修前のデッキがこちら↓家を建てた大工さんに作ってもらったものです。
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1メートル間隔に2カ所ビスで止められていて、デッキ材のすきまが1㎝弱ありました。

ウッドデッキの板張りプロの技

そしてこれが、タッチハウスで施行してもらったデッキです。

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ビスはどこ?

違いに気が付きましたか?そうなんです。1メートル間隔に留められていたビスがないんです!えーーー!ビスがなくてどうやって留まっているの???

なんと!下からビスを打っているのでした↓

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デッキ材にドリルで穴を開けビスを打つのが施行しやすいのに、なぜこんなに手間のかかることをやるの?

聞いてみたところ、穴を開けるとそこから水が入り込んで傷んできてしまうから...とのこと。

確かにーー!!
ビスのところから板が腐ってきてたーーー!!

その腐った板の下の根太も腐ってたーー!!

そうだったのか...。知らなかった...。

タッチハウスではビスが水のあたる表面に出ないように留めているのです。

実は板を継ぐことも、同じ理由でデッキの傷みが早くなってしまうそうなんです!

我が家のデッキは長い部分で3メートル80センチ。3メートル以上の長い木材は価格も運賃も高いうえ、まっすぐに施工するのに技術が必要なため、短めのモノを組み合わせて使う場合が多いのだとか。

でもタッチハウスでは、「継ぎ目の部分から傷んでくるので短めを組み合わせることはしない」という方針なんです。

せっかくデッキを作るならできるだけ長く持たせたいですよね。そんな思いでデッキを作る際にこのような知識を持っていることは必須だなと思いました。

私も15年前に知っていれば施工業者さんの見極めができたなーと残念です^^;

でも!今回は、特別に水に強いレッドシダーの赤い部分を使って、このような施工をしてもらいました!

もう30年くらい持つんじゃないか...と期待に胸がふくらんでいます。


すきまが少ない!

デッキ材のすきまにも注目です。

以前のデッキはすきまが1㎝弱あって、デッキで過ごしていると箸やペンなどを落すのですが、それがすきまから落ちてしまうということがけっこうあって、かなり緊張感を持たないとならなかったのですが、

すきまが少なくなって、箸が落ちなくなったんです↓

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ペンも!えんぴつも!↓

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これでうっかりの私も安心できるようになりました。

ただ、今は木材が湿気を含んで膨らむ夏なので、冬になったら鉛筆は落ちちゃうかもです^^;

完成品がこちらです!↓
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赤い木の色がとてもすてきです。いい感じに完成しました。

お手入れは「3年に一度、防腐効果のある塗料を塗る」です。また、デッキ材のすきまに入った落ち葉をほうきで掻き出すと長持ちすると聞いたので、長持ちさせるために頑張って掃除しようと思いました。


さていよいよ最終回の次回は、タッチハウスでウッドデッキをリフォームするとお得な理由をまとめてお伝えします。お楽しみに!

ウッドデッキのおススメ素材&リフォーム徹底解剖 VOL2

こんにちは。タッチハウスブログスタッフ平戸です。

「リビングがちょっと狭いな」・「子どもや犬が走り回れるスペースが欲しいな」と思うことはありませんか?

リビングの延長に設置するウッドデッキは「アウトドアリビング」のようなもの。風を感じながら食事をしたり、読書や勉強をしたりと多彩な使い方ができます。

今回は、ウッドデッキにおすすめの素材から、メンテナンス、改修工事の様子まで、実際に私がタッチハウスでウッドデッキの改修工事をした事例を元に、徹底解剖していくシリーズです。

自宅にウッドデッキを作りたいと思っている方
ウッドデッキの改修工事をしようと思っている方
確かな技術の工務店を探している方

におすすめの記事です。VOL1ではウッドデッキの素材についてお伝えしました。

VOL2では、タッチハウス施工!我が家のウッドデッキ改修工事の様子をお伝えしていきます。

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ウッドデッキ改修工事 土台編

我が家のウッドデッキは築15年。実は5年ほど前に一部腐ってきた部分があり、そこだけ交換してもらった経緯がありました。

15年経って、全体の1/5ほどが、ぶかぶかとやわらかくなってきてしまいました。万が一腐って抜け落ちたりでもしたら大けがになりかねない...と改修工事を決めました。

見積にきてもらった山田代表に聞いてみると、使用していた木材はホワイトウッドという水にはあまり強くない木材だったよう。

水に強いレッドシダーを使うから20年は持つよ!と太鼓判を押され、うれしくなりました。

土台に白アリが!

そして始まった改修工事。まず古い木を外します。すべてのデッキ材を取り払うと、土台が現れました。そしてそこで見たものは...

白アリ!!!
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土台は5㎝ほどのコンクリート置き石の上に設置されていたのですが、そのコンクリートの下の地面から白アリが登ってきていたのでした。

白アリが来ていた土台の上のデッキ材は5年前に腐って取り替えた場所。やっぱり腐ってしまうのには原因があったのですね。

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白アリは木を分解して自然界に返すという重要な役割を担っています。我が家のデッキでもきちんと白アリとしての仕事をしていたわけで、白アリは悪くはないんですけどね(>_<)

そんなわけで、計画段階ではデッキ材だけの交換の予定でしたが、悪くなっている土台も全て変えてもらうことに。

防腐塗料でコーティング

もちろん土台の木材には、しっかりと防腐塗料を。上に木を貼ってしまうと見ることもできないので、今回のように白アリが来てしまうこともあります。そうならないためにしっかりと防腐塗料を塗るそうです。

実はデッキの下に白アリ駆除用の薬を撒くことも考えたのですが、山田代表に、「駆除用の薬も万能というわけじゃないし、防腐塗料でも十分役目は果たせるので、薬害を考えたらしなくてもいいのでは」とアドバイスを受けました。


レッドシダーでも水に弱い部分もある

「防腐塗料だけでほんとに大丈夫?」不安に思った私は聞きました。

すると山田代表が教えてくれたのは、塗料も大事だけど、最も大事なのはどんな木を使うかということ。そして木の中でもどの部位を使うかということでした。

ウッドデッキのおススメ素材&リフォーム徹底解剖 VOL1で山田代表に聞いたデッキにおすすめの木材「レッドシダー」にも実は水に弱い部分があるそうです。それは色が白い部分。

レッドシダーとは直訳すると「赤い杉」。文字通り赤い部分が多いのですが、それは木の中心部分。外側には水を吸い上げる部分があってそこは色が白っぽいのです。

外側の白い部分は水を吸い上げるのが仕事なので、木材になっても水を吸ってしまい水に弱いのだとか。

そこでタッチハウスでは木材を少し多めに購入し、白い部分をはじいていいものだけを厳選して施工に使っているのだそうです。

だから防腐塗料をしっかり塗れば、白アリ駆除剤などの健康を害するほどの強い薬剤は必要ないのだそう。

すごい!なんかもう、30年くらい持ちそうな気がしてきた!

というわけで、次回は我が家のウッドデッキ改修工事の様子「デッキの設置編」をお伝えしていきます。お楽しみに!

ウッドデッキのおススメ素材&リフォーム徹底解剖 VOL1 

こんにちは。タッチハウスブログスタッフ平戸です。

「リビングがちょっと狭いな」・「子どもや犬が走り回れるスペースが欲しいな」と思うことはありませんか?

リビングの延長に設置するウッドデッキは「アウトドアリビング」のようなもの。風を感じながら食事をしたり、読書や勉強をしたりと多彩な使い方ができます。

また、コロナ禍の今、この「アウトドアリビング」が注目を浴びています。自粛で出かけられなくてもリビングの延長にウッドデッキがあれば、我が家がキャンプ場やレストランに早変わり!

といいことづくめのようなウッドデッキですが、作るとなるとメンテナンスはどうなのか、耐久性はどのくらいなのか、改修はどんな風にするのか、気になるところですよね。

そこで今回からは、ウッドデッキにおすすめの素材から、メンテナンス、改修工事の様子まで、実際に私がタッチハウスでウッドデッキの改修工事をした事例を元に、徹底解剖していきます。

自宅にウッドデッキを作りたいと思っている方
ウッドデッキの改修工事をしようと思っている方
確かな技術の工務店を探している方

におすすめの記事です。VOL1ではウッドデッキの素材についてお伝えします。

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「ウッドデッキを作るなら、天然木より樹脂木の方が断然良い」と説明しているウェブサイトは数多く存在しますが、実際のところはどうなのでしょうか。

大工歴30年以上のタッチハウスの山田代表に聞きました。

平戸「ウッドデッキって、木材で作るとメンテナンスが大変という印象がありますが、おススメの素材ってありますか?」

山田「ウッドデッキの素材になる木材には、人工と天然のものがあります。どちらが優れているというモノではなくて、二つの素材の違いを知って自分のライフスタイルに合わせて選ぶのが重要です。どういうものなのか知って選べば後で「しまった!」ということがなくなります。」

平戸「なるほど~。では両方の特色を教えて下さい」

山田「ではまず、人工素材から説明していきますね」

デッキの素材1人工素材
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山田「人工の木材で人気なのは樹脂製のウッドデッキです。一見ホンモノの木に見えるくらい精巧に作られている粉状の木材とプラスチックを混ぜて押し固めた素材です。

基本的にメンテナンスの必要がなく、耐久性が高いのがメリットです。腐らないため白アリにの心配もありません。また、紫外線による色褪せもほとんどないので、作った当初の色合いをずっとキープできるんですよ」

平戸「それはいいなあ。我が家は天然木のウッドデッキなんですが塗装がけっこう大変でした。15年経ったのですがそろそろ部分的に傷みが出てきて、作り直さなければならない時期。耐久性が高いなら樹脂製に変えようかな」

山田「でもいいことばかりでもないんです。樹脂なので熱くなりやすいんですよ。、夏の日差しが強い時には素足で歩けないほどになることも。その輻射熱でウッドデッキに隣接する部屋の温度が上がってしまうこともあります。

また天然木材のように吸水することがないので、表面に水がたまり滑りやすくなるのも注意です。

それと、そもそもが天然木の屋外での弱点を補うという目的で作られた素材なので、やはりイミテーション感が強く、質感で見劣りするのは否めないんですよ」

平戸「そうか、確かに鉄板の上にいるような感覚ですもんね。暑い時期にこそ活用したいデッキなのに困るなあ。デッキがリビングに隣接してるから輻射熱で暑くなるのも困る。

それにせっかく自然素材にこだわって作った家なのに、リビングからよく見えるウッドデッキがイミテーション感が強いなんて嫌だなあ」

山田「そんな人には天然素材がおススメです」

デッキの素材2天然素材
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山田「天然木は木目が美しく、木がもつ本来の柔らかさやぬくもりがメリットです。人工木材と比べて熱くなりにくく、夏でも素足で歩くことができます。

木材の種類にもよりますが人工木材より安価に仕上がる場合が多いです」

平戸「え?そうなの?素敵なだけじゃなくて安く作れるの?わーそれってめっちゃうれしい!」

山田「デメリットもちゃんと聞いてくださいね(笑)デメリットの第一はやはりメンテナンスの大変さです。数年に一度は防水のための塗装が必要だし、表面や隙間に落ち葉などがたまらないよう掃除もしたほうが長持ちします」

平戸「そうそう、塗装がけっこう大変。でも毎年塗らなくても大丈夫なんですか?」

山田「3年に一度くらい塗れば大丈夫ですよ」

平戸「そうなんですか?今のデッキは毎年塗るように言われてて、でもとても毎年なんて塗れなかったんんです。だからで15年しか持たなかったんだろうなあ」

山田「確かに天然木のウッドデッキを長持ちさせるためにはメンテナンスが不可欠ですが、メンテナンスだけをすれば良いというものでもありません。

耐久性の高いウッドデッキ作りのためには適切なメンテナンスに加えて、素材選びがとても重要になんですよ」

平戸「そうなんですね。どんな素材がいいんですか?」

山田「天然素材の中でもウッドデッキとして使用される木材は、ハードウッドと言われる広葉樹と、ソフトウッドと言われる針葉樹に大別されます。

ハードウッドは頑丈で腐敗に強く老朽化しにくいため、ウッドデッキに適していると言われています。ただ硬くて重いため施工が難しく、価格も高い傾向があります。

一方のソフトウッドは軽くて柔らかくウッドデッキに向いていないと説明されることが多いのですが、これは正確ではないんですよ。

そのような説明のほとんどでは、「ウッドデッキにどの樹種の木材を使用したか」までは触れてないんです。

もしかするとDIYでよく使われているSPF材でウッドデッキを作ったのかもしれません。

SPF材というのは北米産の針葉樹からきりだされた木材のことです。スプルース(トウヒ)、パイン(松)ファー、(もみの木)のこと。成長が早いので価格が安い反面、耐久性は低く虫にも弱いので屋外や長期間の使用に向かないという弱点が。ホームセンターにほぼ必ず置いてある最も安い部類の木材です。

ソフトウッド=SPF材というイメージが広まってしまい、ソフトウッドは屋外に向いていないと思う方が多いのですが、樹種ごとに木材の性質・特徴は大きく異なるんです」

平戸「確かに私にもそんなイメージがありました。じゃあソフトウッドでも屋外に強い木材ってどれなんですか?」

山田「ソフトウッドの中でも20年以上屋外での風雨に耐えうる性能を備えた木材がいくつか存在し、その代表的なものがレッドシダーです。

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レッドシダーは樹木の内部に「ツヤプリシン」という物質を豊富に含んでいて、これが、木材腐敗菌という木を腐らせる菌類の働きに抵抗する抗菌作用を持っているからなんです。

レッドシダーには、このツヤプリシンに加え虫害を防ぐ効果のある天然成分(Thujicacid)も含まれているため、ウッドデッキ材にうってつけの高い耐久性を備えていると言われているんです。そしてハードウッドに比べ安価なのもメリットです」

平戸「レッドシダー、聞いたことあります。これで作れば低予算で耐久性の高いデッキになるんですね?!」

山田「はい、レッドシダーなら耐久性の高いデッキを作れます。さらにタッチハウスでは、デッキの耐久性を上げるために木の反りを活かす施工の工夫をしています。ですから20年以上もつと思いますよ」

平戸「え?木の反り?それは何ですか?」

山田「どんな樹種であっても、木材には断面に年輪の中心を含んでいる「芯持ち材(芯材)」と、断面に年輪の中心を含まない「芯去り材」の2種類が存在します。

この2種類は時間の経過とともに現れる変形やひび割れに違いがあり、「芯持ち材」は反りが少ないが、ひび割れしやすいという特徴があり、「芯去り材」はひび割れが起きにくいが、反りやすいという特徴があります。

このひび割れしにくい「芯去り材」でデッキを作るのですが、反りの凸面を表面にすることで雨水を排水しやすくしているんです」
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W-WALETより

平戸「えー、スゴイ工夫ですね!それってどこでもやってくれるわけじゃないですよね?」

山田「昔なら当たり前の工夫ですが、目立たないことなので、価格とスピード重視の最近の住宅作りではあまり重要視されることがないかもしれません」

平戸「そうなんですね。元宮大工の山田代表がいるタッチハウスならではですね!それでは我が家のデッキは、レッドシダー+木の反りを活かす施工で改修をお願いします!」

というわけで、15年目の我が家のウッドデッキ、改修工事をすることに決定いたしました!!

次回からはタッチハウスの行うウッドデッキ改修工事の様子を利用者目線でお伝えしていきますね。お楽しみに!

無垢床板はそったりひび割れたりしないの?      三島市 デザイン×健康住宅

こんにちは。タッチハウスブログスタッフの平戸です。

日に日に日が短くなって、秋の気配が深まっていますね。

夏は湿気を吸ってくれる無垢材ですが、冬になると乾燥してそりやひび割れなどが出てくるという不安のある方もいるかもしれませんね。

そこで今回は、冬場の無垢床板について、13年無垢の床板や漆喰の壁の家に暮らしている経験からお伝えします。

我が家は一階はヒノキの無垢板と畳、二階はパインの無垢板で、一階二階ともに壁はホタテ漆喰、天井は紙クロスです。

我が家の場合、冬になると面白いほど天然素材は収縮します。畳は5㎜程もすき間があき、床板の目地も夏の倍くらい広がります。

シナ合板の扉は閉まりやすくなるし、タモの木で作った作り付けの戸棚も開け閉めが楽になります。

13年経って、そったりひび割れたりしてきた場所があるかと言うと...、うーん、
思いつかないんですよね。DIYで作ったものはそってしまったものがたくさんあるんですけど(^^;

プロが適材適所に木材を配置してくれたということがやはり大きいのだと思います。

それともう一つ、家の湿度を調節してくれるのは床だけじゃないというのも、住んでいると強く感じますね。
室内の湿度は家全体が調節してくれているという感じです。

実際、部屋を構成するのは床と壁と天井の3つ。その3つが調湿する材料で作られているかいないかで大分違いますよね。

例えば床は無垢板でも、壁と天井がビニールクロスや樹脂系の塗り壁だったりすると、
1/3の湿度調節機能ということになりますからね。

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だから全部をセットで考えた方が、そりやひび割れといった無垢材の変形は避けやすいんじゃないかなと思います。

今日は無垢板のそりやひび割れについて、私の超個人的な感想をお話しました。
ご質問などありましたら何でもお答えしますのでコメント欄にどうぞ!

それではまた次回お会いしましょう!

無垢の床板と子供1    三島市 自然素材 × 健康住宅

こんにちは。タッチハウスブログスタッフの平戸です。

自然住宅を建てようと思っているあなたは、子育て真っ盛りだったり、
これからお子さんを持とうと思っているのではないでしょうか? 

子供は物を落としたりこぼしたりする天才です。
そんな天才を家の中でやりたいようにさせてあげると、無垢の床板はいったいどんな風になるのか気になりますよね。

そこで今回は、5歳と7歳の汚しの天才と「13年一緒に成長した床」というのを披露したいと思います。

我が家を新築して入居したのは娘が小1、息子が幼稚園の年中の時でした。母の私は元来とってもズボラで気が付かないタイプ。
しかもその当時はほぼ毎日パートに出ていたので超忙しかった(>_<)

必然的に、食べこぼしたり、お風呂からびしょびしょのまま出て来たりしても、気付かずに放置することが多かったんですね。
私の経験上、無垢の床板にしみがつく一番の原因は水分をこぼしたままにしておくことだと思うんです。

その結果がこんな感じです。かなり目立つシミがついています。

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あまりシミがついていない部分がこんな感じ。
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部分的に見るとシミがけっこう目立つんですが、全体でみるとこんな感じで

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引きでみるとあまり目立たなくなります。

もっときちんと手入れすれば全然キレイにキープできている方もたくさんいると思うので、あくまでも一例として見ていただきたいんですが、
こんな風に無垢の木は、汚れが染みこみやすいということは理解しておくといいと思います。

合板だと表面に膜を張るような塗装がされていて、汚れや水分をはじくのでこんな風にはならないですが、
その分、吸湿効果や断熱効果がなく時間と共に劣化してしまうという性質があります。

どれを取るかという選択ですよね~。

13年間子供の食べこぼしなどを放置し、オイル塗装なども3年に一回程度の我が家の床を見ていただいて、参考にしてもらえればと思います(^^♪


今日は無垢の床板と子供について、私の超個人的な感想をお話しました。ご質問などありましたら何でもお答えしますのでコメント欄にどうぞ!

それではまた次回お会いしましょう!

無垢の家は暖かいってほんと?   三島市 自然素材 × 健康住宅

こんにちは。タッチハウスブログスタッフの平戸です。

10月になり朝晩が冷え込むようになりました。過ごしやすい気候になりましたが、
衣替えや模様替えをして寒さへの備えを始める時期でもありますね。
自然住宅を建てたいと思っているあなたも、冬の家について色々イメージされているのではないでしょうか?

よく、無垢の木の家は夏は涼しく冬は暖かいと聞きませんか?私も家を建てようと思っていた時よく耳にしていて、
実際にはどうなんだろう?と自然住宅に住んでいる人に体験談を聞かせてもらったりして、とても参考になったものです。

そこで今回は冬場の無垢の家の暖かさについて、実際に13年自然住宅に住んでいる私がその体験をお伝えします。

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我が家のリビングの床材はヒノキ、2階の床材はパインです。
無垢の木、特に針葉樹材(杉、ヒノキ、パインなど)は木の中にしっかりと空気を含んでいるので素足に暖かく感じるといいますよね。

確かにヒノキもパインは、合板フローリングによくあるひやっとした冷たさがありません。
さらっとしていて、合板によくあるペタつきもないので、よけいにやんわりとした暖かさを感じます。

ただ、あくまでも合板と比べてという話で、床暖房のように暖かいかというとそんなことはありません。
あたりまえですが、気温が下がればそれに比例して床の温度も下がります。

それでも、何だろう、嫌な冷え方じゃないんですよね。
というととても抽象的になってしまうのですが、合板のようにしんしんと足元が冷えるということがないんですね。
しいて言うと畳のような暖かさというか。

多分床の材質によってもずいぶん違うと思うのですが、ヒノキやパインの場合は、ちょうど合板と畳の中間に位置するのかなあという感じです。

また、無垢の木や漆喰などは呼吸をしているといいますよね。
夏は余分な湿気を吸ってからリとさせ、冬は逆に湿気を出して室内の湿度をあげてくれるって。

冬場はある程度湿気があると寒さを和らげてくれるので、それも暖かさに一役買っているかもしれません。

部屋の作り、日当たり、断熱材など色んな要素があるとは思いますが、
我が家では太陽が出ている日はとても暖かく過ごせています。

暖房は寝室・子供部屋はオイルヒーター、洗面所には遠赤外線の電気ストーブ、
リビングには灯油ストーブなどを必要な時に使うという感じです。

現在はいい建材がでているかもしれませんが、私が家を建てた13年前は、
無垢の床材は床暖房と相性が良くないということで導入できませんでした。

床暖房も魅力的だったんですが、そのために無垢の床板をあきらめるのはあまりにも惜しいと思ったんですよね。
合板の質感は好きじゃないし、無垢材の機能性を考えるとなしでもいけるんじゃないかと。

実際には、さすがに1月2月は素足だと寒いです(^^;その時期は温かい靴下や室内履きをはいて過ごしていますが、
床暖房にすればよかったなーとはほとんど思いません。
十分に暖かく感じるからです。


私が冬場の無垢の家に感じているのは

☆床がヒヤッとせず触れて暖かいので、床暖房が無くても平気。

☆無垢の家は湿度があるので快適。

です。人によって感じ方は様々だと思いますので、ぜひ参考程度にどうぞ。
また「やっぱり床暖房にしたい」と思っているなら、13年たった現在は、探せば床暖房対応の無垢フローリングも出ているかもしれません。
施工会社に相談してみてくださいね。


今回は冬場の無垢の家の暖かさについて、私の超個人的な感想をお話しました。ご質問などありましたら何でもお答えしますのでコメント欄にどうぞ!

それではまた次回お会いしましょう!

水回りに無垢材ってどうなの?

こんにちは。タッチハウスブログスタッフの平戸です。

自然素材の家を建てたいと検討中のあなたは、無垢の床材は素敵だけど台所とか洗面所とかトイレなどの水がかかりやすい場所は大丈夫なんだろうか?
と悩んでいるのではないでしょうか?

私が家を建てる時もそこ、けっこう悩みました。
料理する時って床に水がこぼれるんですよね。
調味料をこぼしたり、食器を落としたり...。
お風呂に入っている時も「あ、シャンプーがない」とびしょびしょの足で洗面所に取りに行ったり...。

・水に強い木材にすれば大丈夫かな?
・そもそも水に強い木って?
・クッションフロアの方がいいかなあ?
・10年後20年後はどんな風になるんだろう?

悩んで悩んで、実際に住んでる人の話が凄ーく聞きたかったんです。

そこで今回は水回りの床材について、自然住宅に13年住んでいる私が水回りの床についての体験をお話ししますね。

我が家の場合、キッチンはリビングとつながっているので、できたらキッチンは同じ床材で統一したいなあと思っていました。

水に強いと言っても色んな木があるんですよね。ひのき、ひば、レッドシダー、杉、さわら、オーク、くり、ナラ...。
どれも水に強くメリット・デメリットがあります。数多くの木材の中からどう絞り込んでいったかというと、キッチンは立ちっぱなしってことが多いので、

・比較的柔らかくて足への負担が少ない
・空気を多く含むので断熱効果が高く暖かい

という特徴のある針葉樹を選びました。その中でも

・ひのきはひのきオイルなんて商品が出ているほど油分が多く、天然のワックスのようになり水をはじく

と聞きひのきにすることに。

13年経った今のキッチンはこんな感じです。

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傷もたくさんついているし、ワゴンのタイヤが通る部分は白く削れています。
でも全体的に見るとつやがあり、時間が経った今の方がワックス効果が増して、汚れをはじくようになりました。

これがリビングの床です。

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そんなに変わらないですよね。

それは、キッチンは水や汁物をこぼしてもすぐに拭けるからなんです。同じひのきでも水に濡れたままにしておくとこんな風になっちゃうんです。

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ここは掃き出し窓の部分の床なんですが、掃き出し窓って、窓を開けて置いた時に雨が吹き込んでも、気付かないまましばらく放置されてしまうことって多くないですか?
あ、うちだけかな( ´∀` )それが度重なると、こんなふうにつやがなくなり、白く色抜けしてしまうんですね。
まあ、このあと20年後、30年後にどうなっているかはわかりませんが...。


我が家では入居したころは子供が小さかったので、目くじらを立てなくても済むように洗面所とトイレはクッションフロアにしました。

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今のところ、はがれや劣化などはないですね。

住んで13年のあいだに洗濯機の水漏れ、トイレの水漏れなど水のトラブルが実際に何度もあったので、結果的にクッションフロアにしてよかったなあと思います。

また、トイレは水漏れがあるので取り換えようかなと思っているのですが、13年前とサイズが変わってきているんですよね。ということは設置の場所が変わってしまうということで、床材の張替えもしなければならないようなんです。そんな意味でも安いクッションフロアにしておいてよかったと思っています。

水回りは傷みやすいので10年後、20年後にリフォームするという事も念頭においておくといいですよ。

無垢材の床で13年暮らしてきてわかったのは、無垢板を一番傷めるのは水分を放置しておくことだということ。
家を建ててからの生活を想像して、手入れができそうな場所、無理そうな場所をイメージするといいかもしれませんね。

木材を選択する時に頼りになったのは、やっぱり木の専門家の工務店のスタッフさん。
しょせん素人がネットで仕入れる情報なんて知れているので、現場で木を毎日触り経験が豊富な方の意見がものすごーーーく参考になりました。

木材について知り尽くしている大工さんから直接話を聞けたら最高ですよね。

今回は水回りの床材について、私の超個人的な感想をお話しました。ご質問などありましたら何でもお答えしますのでコメント欄にどうぞ!

それではまた次回お会いしましょう!

木製玄関ドアのメリット・デメリット

こんにちは。タッチハウスブログスタッフの平戸です。

玄関は家の顔。風水では玄関は運を迎え入れる所だといい、とても大事に考えます。
家族が出かけ、帰ってくるときに迎えてくれる玄関。
その中心ともなるドアはどんなのにしようか悩みますよね。

玄関ドアは、機能性からアルミやスチールなどの金属製のドアが主流ですが、自然住宅を建てようと考えているあなたは、ナチュラルな雰囲気を楽しめる木製ドアに惹かれることもあるのでは?

今日はそんなあなたのために、木製ドアの玄関を13年使用してきた経験から、木製ドアのメリットデメリットをお伝えしていこうと思います。

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木製ドアのメリット

☆デザイン性
やはり木製ドアの一番のメリットは見た目の温かさ。
金属製にはない木の持つ優しい風合いが、出かける時も帰ってくるときも目に入ってきて癒してくれます。

☆経年変化が楽しい
我が家の玄関ドアは、木目が美しく狂いが少ないということからタモ材が使われているのですが、これも床材と同様、白木から深みのある濃い茶色に変化してきて重厚になってきました。
金属や樹脂の物だとだんだん色が褪せてきたり、劣化が進んでしまいますが、木はいい感じに色が変化してくんですよね。
それと木の性質として時間が経つほど強度が増すらしいんです。
玄関は防犯の要でもあるので、それも安心感につながっています。

☆玄関が寒くない
木製の玄関ドアは断熱性能がいいと聞いていたけど本当でした。
我が家はリビングから廊下がなくていきなり玄関なので、玄関の室温がけっこう重要なんですが、いつもリビングよりちょっと寒いかな?という程度。
実家にいる時は玄関は寒い場所というイメージがあったので、すごく感覚が違いました。

木製ドアのデメリット

☆塗装が大変
玄関のとびらって、外側は当たり前ですが外なんですよね。
という事は外構の木部と同じようにマメに塗装をしないと木が傷んできてしまうんです。
最初の3~4年はたまにオイルを塗ったりしてたんですが、その後すっかり忘れて5年ほど放置していたら、点々と黒っぽいしみのようなものができてきてしまいました。

我が家の玄関は北向きで、直射日光があまり当たらないのでカビのようなものが発生ししてしまったらしいんです。
その時は塗装屋さんに来てもらってきれいにしてもらえましたが、放置はよくないということが大変勉強になりました。
最低でも2年に一度くらいはオイルか塗装をしないと我が家のようになりかねません。

☆価格が高い
はっきり覚えていないのですが、値段は倍くらいしたような記憶です。

☆閉まりにくい、鍵がかけにくい時がある。
季節によってなのですが、木は膨張したり乾燥したりします。
通常はドアを開けたら閉めなくても自然にドアの重みで扉が閉まるのですが、膨張時は扉が閉まらないことがあります。
また、鍵穴もずれるのか、鍵をかけたり開けたりしにくい時期があります。

施工会社さんが言うには、直射日光があたる南向きの玄関に木製ドアを施工するともっと狂いが生じることがあるんだそうです。
我が家は北向きなのでこのくらいですんでいるのでしょう。

木製ドアのメリットとデメリットをあげてみましたが、いかがだったでしょうか。
玄関ドアは本当に種類が豊富なので、色々情報を集めてあなたにピッタリの物を見つけてくださいね。

この記事を書くにあたって色々玄関ドアをチェックしていて、最近玄関ドアの存在を忘れていたなーと思いました。
玄関は家にいる間ずっと目にするものではないからですかねえ。
建てる時は玄関ってすごく重要な感じがしてたけど、今はほとんど意識にも上らないという...。
来客の多い家とかはまた違うのでしょうけど。

限られた予算の中で、家の中にお金をかけるか、家の顔ともいえる外側にお金をかけるか、10年後を想像してそれを明確にするといいかもしれませんね。
それが決まるときっとあなたの迷いも減ってくることでしょう。

今回の記事があなたの理想の家づくりに少しでも参考になればうれしいです。

今日は木製の玄関ドアについて、私の超個人的な感想をお話しました。
ご質問などありましたら何でもお答えしますのでコメント欄にどうぞ!

それではまた次回お会いしましょう!

パインの床のメリット・デメリット

こんにちは。タッチハウスブログスタッフの平戸です。

自然住宅を建てようと考えているあなたは、床材はどれがいいのか悩んでいるのではないでしょうか?

無垢の床板はいろんな種類がありますから迷っちゃいますよね。そこで今回は前回書いた「檜の床のメリット・デメリット」に引き続き、
「パインの床のメリット・デメリット」について書きたい思います。

我が家は一階のLDKの床が檜で、二階のホールと寝室の床はパインです。
その違いもお伝えしていきますね。
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パインの床材のメリット

☆柔らかく温かい
パインの床材は、檜に比べて足触りがやわらかくて温かいですね。はだしで歩くと明らかに違いがわかります。
油が少なく木質が柔らかいからだそうで、ふわっとした足触りがすごく気持ちいい。柔らかいので衝撃を受け止める力が大きいんでしょうね、歩いた感じも柔らかいし、はしごから降りた時の着地の衝撃も少ないです。

☆リーズナブル
住宅会社で色んな床材を提示されましたが、無垢材の中ではトップクラスにリーズナブルでした。

☆香りがいい
パインも檜と同じ針葉樹なので、フィトンチッドという成分が含まれていて、いい香りがして消臭や抗菌効果があるそうです。今はそれほどでもないですが、入居しばらくは常に木のいい香りがしていました。

パインの床材のデメリット

☆傷つきやすい
柔らかいので足触りがいい反面、傷はつきやすいです。椅子の跡や家具の跡もつきやすいし
、モノを落とした時も檜より傷が深くなる傾向があります。息子の部屋なんかは結構激しく傷がついてますね~(;^_^

☆色が変化する
色があめ色にだんだん変わるのは知ってはいたのですが、ついつい白木の床の色にあわせて子供部屋のデスクやベットを揃えてしまいました。
木製でウレタン塗装のものだったので、床の色があめ色になったのに、デスクやベットは白木のままで合わなくなってきました。

オイル塗装の家具を買えばよかったんですが、その手の家具は価格が高めだったんですよね~。
今はオイル塗装の家具で手ごろな値段のものが出ているようなので、問題ないかもしれません。


パイン材のメリット・デメリットは檜とかぶる所が多いですが、大きな違いは柔らかさと価格です。
柔らかく温かい質感はパイン独特で、捨てがたい魅力だなと思います。

今日はパインの床について、私の超個人的な感想をお話しました。
ご質問などありましたら何でもお答えしますのでコメント欄にどうぞ!

それではまた次回お会いしましょう!

檜の床のメリット・デメリット

こんにちは。タッチハウスブログスタッフの平戸です。

自然素材の家を建てようと思っているあなたは、きっと床は無垢板を考えていることでしょう。
木材は種類がたくさんありますが、その中でも日本人の誰もが知っていて身近な木材が檜ではないでしょうか。
強度があり、火にも水にも強いと昔から住宅に使われてきたといいますよね。

でも、床材にすると意外と柔らかくて傷がつきやすいというし、汚れも落ちないと聞くし、実際はどうなんだろう?って思いますよね。

そこで今日は、檜の床材のリビングに13年暮らしている私から見たメリットデメリットについて書きたいと思います。

檜の床材 メリット

あまりオイルを塗らなくてもつやがある
檜の床は何ともいえない自然なつやがあって、触った感じもパインと比べるとしっとり滑らかな感触。
オイルを塗るのは3~4年に一度くらいですが、そうは見えないつやがあります。
檜オイルというのがあるように、檜にはけっこう油が含まれていてそれがにじみ出て天然のワックスのようになるのだとか。
夏はサラサラ、冬はほんのり暖かいという無垢材の特徴がありますが、もちろん檜も当てはまります。本当に気持ちいいです~。

経年で色が変化するので、色んな色を楽しめる
入居当初は白木のナチュラルな色でしたがそのうち色があめ色に変わってきました。
13年前と比べると模様替えしたかのように雰囲気が変わって何だか得した気分です。
我が家の場合は予算の関係で節のある檜を床材にしたので、最初は節がけっこう目立っていたんですが、今は全然目立たなくなったのもうれしい。

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同じように白木の頃は汚れも目立ったけれど、最近はほとんど気にならなくなりました。
これからまた深みを増していくのが楽しみです。

消臭効果がある
にんにくや焼き肉など匂いのきつい料理をしても、匂いが残るということがないし、
前回の雨の日の部屋干しの時も書きましたが、部屋干ししても臭わないんですよね。

檜はフィトンチッドという香りの成分が消臭効果を発揮しているらしく、チップが消臭剤として販売されているほどなんだそう。
床材自体が消臭剤として機能しているのかもしれません。

蚊やゴキブリが入ってこない
我が家はけっこう自然が豊かな場所にあって、庭に出れば蚊もぶよもいるんですが、家の中に入ってくることはほとんどないですね。
13年網戸を変えてないので網戸も相当ボロイんですが入ってこないので、多分檜のおかげじゃないかと...。

ゴキブリも入居当初はみかけることがあったんですが、ここ何年かは全く見なくなりました。
荷物と一緒にやってきたゴキブリが、住み心地が悪くて出て行ったんじゃないかな(^-^;


檜の床材のデメリット

高い
節無しの檜床材の価格には手が出ず節ありにしたけれど、それでも高額で2階や階段はパインにせざるを得なかった...。
やはり檜は理想の木材と言われるだけあります(^^;


汚れや傷がつきやすい
食べこぼし、水滴、雨の吹込み、落下物、ペットの爪、家具の移動...。生活していると床を汚して傷つける要素は山のようにあります。
檜は杉やパインなどに比べると硬く傷がつきにくく、油もあるから汚れも染みこみにくいと聞いていましたが、
まあ、普通に汚れと傷はつきます(^^;ダイニングキッチンやリビングは長時間滞在する場所なので、
何かをこぼしたり落としたりする機会も増えちゃうんですよね。

特に白木の時は汚れが目立つので、最初の5年くらいは「あ!ここが汚れちゃった!」と地味にストレスを感じていました。
特に掃き出し窓の近くは、雨やデッキの汚れが入り込んだりして、美しい白木がどんどん汚れていくのが悲しかった...(T_T)
10年経つ頃には色の変化と共に汚れも傷も目立たなくなり気にならなくなりましたが、
最初の5年は目立つので覚悟しておいた方がいいでしょう。


檜の床材の家に住んでみた実感を通しての、メリットとデメリットはこんな感じです。
我が家の場合は階段や廊下、二階の居室はパインの床材なので、パインと比較して感じた部分もあります。
パインについてはまた次回書きたいと思います。

床は肌に直接触れるので、木材によって住み心地が大きく変わってくると思います。
納得いくまで調べ、いろんな木材に触ったり、住み心地を聞いたりしてみることが、
本当に自分に合った住空間を手に入れる道だと思います。
この記事が少しでもあなたの家づくりの参考になればうれしいです!

ご質問などありましたら何でもお答えしますのでコメント欄にどうぞ!

それではまた次回お会いしましょう!