あなたは設置する?しない?太陽光発電のメリットデメリットVOL6

こんにちは。タッチハウス広報の平戸です。

タッチハウスで新築のご相談を受ける時、皆さんからよく聞かれるのが太陽光発電のこと。太陽光発電は実際つけた方がいいの?よくないの?やっぱり気になりますよね。

というわけでこのシリーズではちょっと気になる太陽光発電について、リアルな情報をお届けしたいと思います。

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前回までに

太陽光発電の現状
 
ソーラーパネルの種類と発電効率

発電効率に影響を及ぼす現象

太陽光発電の今後の動向


太陽光発電の環境への影響

についてお伝えしてきました。

第6回目の今回は蓄電池について調べてみたいと思います。

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第4回の太陽光発電の今後の動向でもお伝えしたように、売電価格は年々低下していて、2021年の売電価格も、引き続き低下するものと予想されています。

そのため、住宅用太陽光発電を導入するのであれば「可能な限り自家消費を行う」のが得策です。

では発電した電気を自家消費するためには何が必要なのでしょうか?

太陽光発電自家消費に必要なもの

具体的にはこの二つが必須です。

〇屋根の上で電気をつくる「太陽光パネル(太陽電池モジュール)」

〇太陽光パネルでつくられた直流の電気を、家庭で使用できる交流の電気に変換する「パワーコンディショナー」

でもこの二つだけでは、発電した電気を昼間しか使うことができません。夜間は、電力会社から電気を買って使うしかありません。

また、太陽光で発電した電気が余った場合も、電力会社に売電するしか方法がありません。

でも前述したように、売電単価は電気料金より安いので、できれば売らずに使い切って、その分だけ電気代を削減したいですよね、

そこで登場してくるのが、余った電気をためておける「蓄電池」です。蓄電池があれば、昼間発電した電気を夜間に使うことができます。

雨が降って太陽が出ていない日でも貯めておいた電気を使えます。

そんなにいいものならセットで揃えたいですよね。でも気になるのは価格です。せっかく電気代を削減しても、蓄電池の導入費の方が高くついたら意味がなくなってしまいます。

家庭用蓄電池の価格

家庭用太陽光発電を普及させたい政府は、色んな方策や支援によって蓄電池の価格低減を目指しています。
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出典:経済産業省

これは経済産業省が示している蓄電池の価格低減目標です。実際の市場価格は目標通りとはいきませんが、下落傾向にあるのは間違いありません。下の表は実際の市場価格を示したものです。

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以前は200万円を超えるほど非常に高額であった家庭用蓄電池も、普及が進むことによって90万円~160万円まで導入費用が大幅に抑えられるようになりました。

下記が4人家族の一般的な家庭用として導入されることの多い、5.0kWhから7.0kWhの蓄電容量を持つ家庭用蓄電池の導入にかかる相場価格です。

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蓄電池総合サイト エコ発蓄電池より

蓄電池の価格は蓄電できる容量によって変わります。容量は多いほうがいいと言っても、必要以上の容量の電池を購入するのは経済的ではありません。

購入費用を抑えるには実際の電気の使用料を調査して、使用料にピッタリ合う容量の電池を検討することです。

価格相場がわかったところで、補助金の有無も調べておきたいですよね。

蓄電池の補助金制度

国(Sii)の蓄電池補助金

国からは、環境共創イニシアチブ(Sii)の「災害等に活用可能な家庭用蓄電システム導入促進事業費補助金」という蓄電池補助金が設定されています。

Siiは国の環境・エネルギー分野の施策に関連した、補助金事業の運営を委託されている一般社団法人です。蓄電池のほか、太陽光発電などの再生可能エネルギーはもちろん、省エネ関連などさまざまな補助金事業を取り扱っています。

具体的な補助金額は

蓄電池への補助金額:初期実効容量 × 4万円 / kWh(蓄電池に関わる工事の3分の1を上限とする)

とされています。

先着順で予算(42億円)に達し次第終了+2021年12月24日までに蓄電池を含むシステムの連携が開始することや、実証実験への協力、報告書の提出が必須になります。

地方自治体の蓄電池補助金

都道府県や市町村などの地方自治体でも、国の蓄電池補助金とは別個に蓄電池補助金が設られている場合があります。

ただ、補助金の有無は各自治体ごとに変わりますので、蓄電池を設置する自治体に補助金があるのかは必ず確認が必要です。

また、確認したタイミングで補助金が公募されていなかった・受付終了となっていたとしても、次の年度で再度補助金が公募されるケースも少なくありません。

お住いの自治体をチェックされてはいかがでしょうか。

補助金をダブルで受給できれば、蓄電池を導入する際の負担軽減に繋がります。もしコスト面で購入を選択肢から外していた場合でも、補助金でクリアできる可能性も出てきます。

今回は太陽光発電の蓄電池についてお伝えしました。
太陽光発電パネルとセットで考えたい蓄電池について少しは理解が深まったでしょうか。何か疑問点などがありましたらぜひコメント欄にお寄せください。