家づくりの失敗事例 Vol2
家づくり失敗したくない!と思っても、具体的にどんなことを気を付ければいいの?と思いますよね。そんな時は家づくりの失敗ランキングに注目です。
家を建てた方へのアンケートから集計した「失敗したと思うことワースト10」というランキングがあります。
それを元に家づくりでどんなことに気を付ければ、失敗しないお家が建てられるのかを解説していきます。
前回の「家づくり失敗事例 Vol1」でお伝えしたのは
ワースト1位 収納スペース
ワースト2位 間取り
ワースト3位 遮音性
です。今回は続くワースト4から見ていきましょう。
ワースト4.家事動線
見栄えを重視したプランの基本動線が?すぎたことに気づかなかった。
基本動線には、大きく分けて家事動線と生活動線があります。見栄えを重視した結果、玄関からキッチンへの動線が長く、遠回りになる場合があります。
重い荷物を持って買い物から帰ってきたり、ゴミ出しをする時など、玄関からキッチンが遠いと、些細な事ですが毎日だと少しづつストレスに。
洗濯物の動線を考えて安心していたが、ゴミ出しの不便さに気づかなかった。
「洗う→干す」だけではなく、「たたむ→収納」と毎日重労働でプロセスの多い洗濯は、一つの場所に集約し効率的に行える間取りにすることが家事効率アップにつながると、洗濯室などを設けるプランが増えています。
ただ、それにはもちろんスペースが必要になり、それによって他の動線にしわ寄せが来ることも考えられます。
洗濯動線、料理動線、買い物・ゴミ出し動線など家庭によって違うし、同じ家庭でも平日、休日、朝、晩、晴れの日、雨の日、春夏秋冬、来客時など、様々なシチュエーションでまた違います。
いろんなパターンの生活・家事動線をイメージしておくことが、間取りに失敗しない秘訣といえます。
ワースト5.サニタリーの位置
玄関、キッチンからトイレが見えるなど視線の配慮がなかった。
リビングやキッチンから離れた場所にトイレを配置したのはいいけど、玄関入ってすぐの所になってしまい、来客時に音が恥ずかしかったり、あけっぱなしの所に来客があったり。
逆に玄関から離して配置したのはいいけれど、リビングやキッチンからトイレが丸見えだったり、排泄音や流水音が丸聞こえだったりと、トイレの配置は意外と難しいのです。
リビングからお風呂への動線にプライバシーが無さすぎた。
近年は廊下を減らし、キッチン&リビングを全体の中心に考え、そこから洗面室、個室へ入っていく間取りが増えています。確かに動線はいいのですが、 扉を開けるとリビングから洗面、脱衣所の中が丸見えとか・・・お客様がいると洗面に入れないとか ...そんなこともあります。
このように、トイレや洗面所、お風呂で気を付けたいのは、これらはとてもプライベートなゾーンだということ。大事なのは、その後の暮らしを想像し、家族みんながストレスなく暮らせるように考えることです。
ワースト6.窓の位置
窓が少なすぎて採光が悪いか、多すぎて家具も置けず、寒くて落ち着かない。
窓の位置や大きさも、住みごごちに大きく関わってきます。
小さすぎると中まで光が届かず、生活スペースにいつも電灯をつけなければならない...、風通しが悪くて年中エアコンをかけていなければならない...なんてことが起こりがちです。
逆に大きい窓も、お気に入りの家具を買ったけど、窓にかかってしまい採光をさえぎってしまったり、冬は熱が逃げて寒かったり。
隣家からの視線をまったく考えていなかった。
周辺の状況もよく観察しないと、大きな窓を設置しても隣の家の人の視線が気になってカーテンが開けられないなんてことになりかねません。なんのために作ったのかと悲しくなりますよね。
「大きいければ大きいほど開放的でオシャレ」「たくさんあればあるほど明るい」と大きな窓は素敵に見えます。確かに光が差し込む明るい家はよい印象ですが、住宅密集地などでは窓の配置は意外と難しいものです。
実は最近の新築住宅は窓が小さい傾向があります。その理由は主に
①プライバシー=外から見られたくない
②断熱性能=窓はどうしても弱点となる
③コスト=窓は壁よりもコストが高い
④防犯=小さければ入れない
などですね。
大きい窓、小さい窓どちらもメリット、デメリットがあります。最近の傾向も気になるところではありますが、住宅密集地に住んでいるのか、近隣との距離があるのか、家にいる時間はどのくらいなのか、エアコンに頼らず自然の風を入れたいのか、空調に頼りたいのか、などご自身のライフスタイルをしっかり踏まえてから、住宅会社と相談することが重要です。
今回は家づくりでどんなことに気を付ければ、失敗しないお家が建てられるのかを、「失敗したと思うことワースト10」を元に具体的にお伝えしました。
次回はワースト7からお伝えしていきますので、お楽しみに!
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